雪月花 月の章 |
・・・・・・翌朝・・・・・・・ 「おはよう、サンジ君vv 今日も、いい匂いねvv」 そう言って、ナミは、キッチンに入ってくる。 「おはようvvナミさんvv 今日もまた一段とお美しい〜vv」 サンジは、いつものようにそう言って、ナミにコーヒーを注ぐ。 「サンジ〜、めしーっ!!」 「おっす、サンジ、朝飯できてるか?」 「おはよう、コックさん。」 「サンジ、俺、何か手伝おうか?」 他のクルー達の皆、口々にそう言って、キッチンに集まってきた。 「おう、今出来たとこだ。 チョッパー、悪いが、これ、テーブルに運んでくれ。 さあ、 そう言って、サンジは、腕一杯に乗せた料理をテーブルに運んだ。 「おい、ゾロの奴、また寝てんのかよ。 全く・・・・」 ウソップが、いつまでも現れないゾロの席を見てため息を吐く。 「なあ、サンジ・・・」 「おい、ルフィ・・・・すまねえが、あいつ、起こしてきてくれねえか・・・・」 ウソップが、続けて発しようとした声を遮ってサンジが、ルフィにそう言った。 「へっ?!」 「えっ?!」 「ふ、ふがっ?!」 ウソップとチョッパーとルフィは、驚いたようにサンジの顔を見る。 「?なんだ、ウソップ、ルフィ、チョッパーも、なんか言いたそうだな。 俺だって、いい サンジは、三人に鋭い視線を向けると、ルフィにそう条件を付ける。 「お、俺、ゾロ、起こしてくる! だから、肉、忘れんなよ!」 肉の誘惑に負けたルフィは、そう言って、ゾロを起こしにキッチンを出ていった。 暫くして、ルフィが、キッチンに駆け込んできた。 「あのな、サンジ。 ゾロの奴、朝飯は、いらねえんだと。 俺が、食って良いって言っ ルフィは、そう言うとテーブルの上の料理を食べだす。 「・・・・・・そうか。 いらねえ・・・・か。」 サンジは、ルフィの言葉にそう言って、シンクの方へと向かった。 「おい、ナミ、サンジの奴、ちょっと変じゃねえか?」 ウソップが、ひそひそとナミに囁く。 「・・・・・・・・・・。」 ナミは、何も言わずに、サンジの方を見て一人、ため息を吐いた。 その夜、明朝の仕込みで、キッチンに籠もっているサンジの元に、ナミが現れる。 「どうしました? ナミさん、そんな暗い顔をして・・・・何か飲み物でも、召し上がりま サンジは、にっこりと笑ってナミにそう言った。 「・・・・暗い顔をしてるのは、サンジ君、あなたの方よ。 「すみません、ナミさん。 ナミさんには、ご心配ばかりお掛けして・・・・・けど・・・・・・ サンジは、ナミの言葉を遮って、にっこりと綺麗に笑う。 「・・・・わかったわ。 だけど、サンジ君、これだけは、聞いて。 ・・・・決して、逃げな ナミは、そう言ってサンジの顔を見つめる。 「・・・・ナミさんには、本当に何もかもお見通しですね。 ・・・・・俺、本当に、ナミさん サンジは、ナミに泣きそうになった自分を見せたくなくて、そう言ってキッチンを出ていった。 暫くしてキッチンのドアが開いた。 「サンジ君?」 ナミは、そう言って、ドアの方へ瞳を向けた。 「・・・・すまねえな、あいつじゃなくて・・・・・ 酒・・・・酒、持って行くだけだから・・・」 ゾロはそう言うと、酒棚から、酒を数本選ぶ。 「・・・・・・本当に、それだけ?」 ナミは、ゾロの背中にそう尋ねた。 「・・・・・それ以外、何の用がある・・・・・」 ゾロは、そう呟くように言ってキッチンを後にした。 「?・・・昨日は、なんか、変だったけど、今日は、いつも通りだ、な。」 「うん、今日は、いつも通りだ。」 ウソップとチョッパーが、ひそひそと囁き合う。 「ん?どうした、ウソップ・・・・・てめえ、俺様が料理したキノコ、残すんじゃねえゾ。 サンジは、そう言って、綺麗になっていく皿をシンクへ持っていった。 「・・・・なあ、皆、聞いてくれ。 ・・・・・俺、この船、下りようと思う。 ゾロは、そう皆に言った。 「「「「「はぁ〜??」」」」」 サンジ以外のクルー全員が、ゾロの言葉に耳を疑った。 「・・・・・・・・。」 サンジは、ただ黙ってゾロを睨み付ける。 「なんでだ、ゾロ。 お前、俺の仲間になるってそう言ったよな? なのに、何故、 いつになく真剣にルフィがゾロにそう言う。 「・・・・・理由は・・・・ねえ。 ・・・・すまねえな、ルフィ。」 「っ・・・だったら、だったら、何でこの船を下りる必要が、何処にあるんだ。 ルフィは、ゾロの胸ぐらを掴んで立ち上げる。 「よせ、ルフィ・・・・今は、食事中だ。 ・・・・・おい、てめえも、その件は、後にしろ。」 サンジはそう言って、二人を引き剥がした。 「・・・・昨日は、サンジがおかしくて・・・・今日は、ゾロか? ・・・・・・一体、どうなっ |
<コメント> ・・・・・はい、皆さんのおっしゃりたいことは・・・・充分に・・・(-_-;) こ、こんなに暗いのを引きずるのは、初めてだーっ! ・・・・・ゾロ、いつになくメチャ弱気・・・・・頼むよ〜、ゾロ〜(TOT) 君が強引でないといつまでもハッピーにならないじゃない! 船・・・・下りる?? なんじゃ、そりゃーっ?! つ、次、何かが、おこります・・・・・そう、なにかが・・・・ ・・・・・考えてないんじゃないの?って言うツッコミは・・・・ あはは・・・・・・(死) |