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「ああん? 何か言ったか?」 ・・・・・・・遠くで、誰かの声がする。 「何じっと見てんだよ!」 ハ、ハ、ハ、そうそう、あいつ初めに、そう言ったんだよな・・・・・・・って?? 「うごっ?!」 俺は、頭に、強い衝撃を感じた。 「いってぇー!! 何しやがるんだ!!」 そこまで言って、俺は、はっきりと覚醒した。 「そりゃ、こっちの台詞だ。 クソ野郎。」 ゆらゆらとタバコを、口に銜え、奴は片足をおろした。 「??・・・・・・何って・・・・?」 俺は、ポリポリと、頭を掻きながら、自分の格好を確認する。 「・・・・・・・・・?」 眉間にしわを寄せて、俺は、考えた。 「てめぇ、覚えてないのか?!」 ますます、頭に血が上って、奴の顔は、凶悪さを増していく。 「もう、いい!!」 あいつは、呆れた顔で、ため息を一つして、俺の横に腰掛けた。 「ナミさんのお姉さまが、お前に、熱があるから、薬持ってけって。 お優しい方だよ と言うと、薬と水の入ったコップを差し出した。 「そういう、てめえは、どうなんだよ。 あばら、イっちまってんじゃないのか?」 そう言うと、横のテーブルに、薬とコップを置いて、また、タバコに、火を付けた。 「レディのご厚意を無下にすんな!!」 とか言って、怒るだけで、絶対、飲まねえだろうな。 「仕方ねえ。」 俺は、テーブルから、薬とコップを取ると、2倍の量の薬と、水を口に、含んだ。 「あっ! おい! 馬鹿。 そんなに、いっぺんに飲んじまったら・・・」 その様子を見ていた奴は、カバッと立ち上がり、俺に近づいた。 「ん、・・・ふっ・・・」 奴の口から吐息が漏れる。 「てめえ、いっぺん、死んでこーい!!」 「ぐはあっ!!」 |