LOVE TOUCH その2 |
「?!・・・・サンジ?」 ゾロの耳に、サンジの叫び声が聞こえた様な気がした。 「おい! 金髪で、黒いスーツを着た男、見なかったか?」 「・・・・・・さあて、俺は、知らないね。」 男は、ゾロの言葉に少し、言いよどんだ。 「・・・・てめえ、俺が、優しく聞いてるうちに、答えろ。 俺は、あまり、気の長い方じ ゾロはそう言って、三代鬼徹の刃を、男の喉元に当てた。 「ヒッ! 言います、言います。 そいつなら、さっき、その角を曲がった家に入ってい 「一人でか?」 「いいや、俺達が捕まえ・・・・いや、数人の男と一緒に・・・・・・」 男は、ゾロの迫力に押されて、慌てて話し始めた。 シュッ! ゾロが構えていた三代鬼徹が、空を切る。 「ぎゃあああ・・・・・」 男の腕が、ぼとりと、地面に落ちた。 「・・・・・命だけは、助けてやる。 ・・・・・だが、それも、あいつが無事に済めばの ゾロはそう呟いて、急いで、角を曲がった。 「・・・・・そこをどけ。」 ゾロは、殺気をはらんだ瞳で、男達にそう声を掛ける。 「ん? なんだ? 何で、俺達がどけなきゃならねえんだ? ・・・嫌だね。」 そう言って、男達は、へらへらと笑って、ゾロを見る。 「・・・・なら、腕尽くで、通らせて貰う。」 ゾロはそう言って、三代鬼徹を構える。 「ふざけんな、この野郎! やっちまおうぜ!!」 男達は、一斉に、ゾロに飛びかかってきた。 「いやだーっ!! ゾロォーッ!!!」 サンジの悲痛な叫び声が、ゾロの耳に飛び込んできた。 ・・サンジッ! ゾロは、冷たい低い声でそう呟いて、バンダナを頭に巻いた。 「誰だ!!」 リーダー格の男は、蹴破られたドアを見る。 ギリッ ゾロは、口の端が切れるほど、奥歯を噛みしめる。 「・・・・・・・・・人のもんに・・・・・・手ぇ、出してんじゃねえっ!!」 ザシュッ! ゾロが、ベッドに駆け寄ると同時に、三代鬼徹が、その男の首をはねとばした。 「っ・・・・ゾロォーッ!! 俺・・・俺・・・・ゾロ・・・ゾロ・・・・ヒックッ・・・」 サンジは、ゾロの首にしがみついて、泣いた。 「・・・・・・お前が無事で、良かった・・・・・・・だから・・・・・もう、泣くな。」 ゾロはそう言って、涙を吸い取るように、サンジの目尻に口付けた。 「・・・・・痛かったか・・・・・腫れてるな・・・・・」 「ううん、平気だ。 ・・・・ゾロ、ごめん。 ゾロが来てなかったら・・・・・俺・・・・・」 「・・・・・もう、言うな。 間に合ったから・・・・・・・良いんだ。」 「ふぇっ・・・・ヒック・・・・・・ゾロ・・・・ゾロ・・・・・」 ゾロとサンジは、お互いをしっかり抱きしめ合う。 「・・・・・・サンジ・・・・」 そう言ってゾロが、サンジに口付けようと顔を近づけたとき、不意に、サンジが、顔を逸らす。 「・・・・ダメだ、ゾロ。 ・・・・俺・・・・・汚い。 ・・・・・あいつに・・・・・あいつ サンジは、そう言って、俯いた。 「・・・・だったら、尚のこと、俺が・・・・俺が、全部忘れさせてやる。 俺の感触しか、 ゾロはそう言って、サンジの唇を、なぞるように、親指で触れる。 「・・・・サンジ、続きは後で、な。 お前、もう、身体のほう、大丈夫か?」 ゾロは、名残惜しげに唇を離すと、サンジにそう尋ねる。 「ああ、酔いならもう覚めた。 行くか?」 「いや、てめえは、酒場で、ウソップ達を守ってくれ。 ・・・・・この街の連中・・・・ ゾロはサンジにそう言うと、サンジの腕をとり、部屋を後にする。 「ん?! どうした? なんか、気になることでもあるのか??」 言いよどんだゾロの言葉に、サンジがそう聞いた。 「いや、別に、何でもねえ。 ・・・・それより、気を付けて行けよ。」 「おう! てめえもな。」 そう言って、サンジは、酒場に向かった。 「さてっと・・・・・・・サンジが傷ついた代償は、きっちり、払って貰う。 ゾロはそう言って、街人の声がする方へと、走っていった。 「なあ、ビビちゃんとか言ったっけ。 彼女、可愛いよなあ。 王女様としての高潔さも サンジは、ウイスキーピークであったことも忘れたように、浮かれて、ゾロに話しかける。 そう言って、ゾロは、サンジの側に向かう。 「えっ、もう、いいよ。 もう済んだから・・・・・・俺、風呂入ってくる・・・・・」 ゾロが近づいてくる気配を感じて、サンジが、慌ててキッチンのドアに向かう。 「・・・・・・風呂は、後だ。 なっ、サンジ・・・・・」 ゾロはそう言って、サンジの腕をとり、その身体を引き寄せる。 「ちょ、ちょっと、待てって。 ・・・・・わかったから・・・・風呂だけは、先に入らせろよ、 サンジは、腕を突っ張って、ゾロから逃れようとした。 「・・・・・別に・・・・・・・・・・後で、俺が、入れてやるよ。」 ゾロは、抱き寄せた腕に力を込める。 「俺が・・・・・俺が、嫌なんだ。 ・・・・・・あんな奴が触った身体・・・・・・・今思い出し サンジは、そう言って、瞳を伏せた。 「・・・・・・わかった。 じゃあ、俺が、洗ってやる。 それで良いな。」 ゾロはそう言って、サンジを抱き上げる。 「えっ?! だって、そうしたら・・・・・・・ゾロ、絶対に、お風呂で、ヤらない??」 「・・・・・・・・・努力する。」 「努力って・・・・約束できるなら、一緒に入っても良いけど・・・・・・」 「つべこべ言うなら、このまま、格納庫に連れていく。 俺は、全然、かまわねえか そう言って、ゾロは、スタスタとキッチンを出ていく。 「わ、わかった。 努力してくれ! 絶対に努力してくれよ。 ・・・・・だから、なっ、 サンジは、ゾロの強引さに根負けして、一緒にお風呂に向かった。 ゾロはそう言って、先に風呂に入った。 「ほ、本当に、努力しろよ! ・・・・・絶対だかんな! 良いか! ・・・・・・」 サンジは、何度も、そう言って、ゾロを牽制する。 「良いから、こっち来いよ。 そんなとこじゃ、洗えねえだろうが・・・」 ゾロは、緩む頬を無理矢理引き締め、サンジにそう言った。 「うぅ〜・・・・・絶対だゾ・・・・・身体洗ってるとき、変な気を起こすなよ・・・・・あっ、 サンジの声にゾロは、ぶんぶんと首を横に振り、努力していることをアピールする。 「・・・・・こんなもん、着けてたら、洗えねえだろうが・・・」 ゾロは、近づいたサンジの腕をとり、引き寄せると、腰に巻いてあるタオルをはずした。 ゴクリッ ゾロは、思わず、喉を鳴らす。 「ゾ、ゾロ! そ、それ・・・・なに?! ・・・・・もしかして・・・・・・・」 サンジは、ゾロの下半身に目を落とす。 「何って・・・・・その・・・ナニだ。 ・・・・てめえにも、ついてるだろうが・・・・・・・」 ゾロは、苦り切った表情で、サンジの身体を洗い始める。 「・・・・け、けど・・・・・・なんで・・・・・・でっけえ・・・・・俺、初めて見たゾ・・・・・ そう叫んだサンジは、明るいところで、直視した、ゾロの雄に、激しく動揺する。 「・・・ジ、おい! サンジッ! 洗い終わったぞ。」 ゾロの声で、サンジは、やっと、意識を戻した。 「あ、ああ・・・・・ありがとな。」 サンジは、それだけ言うと、急いで、湯船に浸かった。 |
<コメント> シリアスで終わろうと思ったのに・・・・・やはり・・・・・ まあ、このサイトの根本の二人だから・・・・・・ こうなっちゃうのよね・・・・(-_-;) 最近、気障ゾロ好きなのよ・・・・ でも、クサい台詞も、この後の行動で、台無し・・・・(笑) 数あるゾロサンサイトでも、このアホさは、 1、2を争うんじゃないかしら・・・・・いや、ダントツで、1番かも。(笑) 2ページで終わろうと思ってたのに、やっぱり、エリョシーンまで、 イッちゃいま〜す!!(字が違うって・爆) では★ |