LOVE TOUCH


その3






「なあ、ちょっと、どけよ。 俺も、入るんだから・・・・」

ゾロは、そう言って、足を片方、湯船に入れる。

「ちょ、ちょっと、待てって。 俺、もう、上がるから、男二人は、無理だって・・・・」

サンジは、慌てて、立ち上がった。

「・・・・そんなの、こうすれば良いだけじゃねえか。」

「おわっ!!」

ゾロはそう言うと、サンジを後ろから抱きかかえ、自分の足の間にサンジを座らせる。

「なっ、二人入れただろ? ん?」

ゾロはそう言って、サンジを自分の胸に引き寄せ、後ろから、耳朶を甘噛みした。

ゾクンと、サンジの背中に甘い痺れが走る。

「ヤッ・・・・・しないって言ったじゃねえか・・・・・噛むんじゃねえっ!」

そう言ってサンジは、ゾロの方に、顔だけ振り向いて、思いっきり睨み付ける。

その顔を見たゾロの雄が、グンと一回り、成長した。



・・・・・こいつは・・・・・・全然、自分って言うモノをしらねえな・・・・・・・

・・・・・・しかも、睨み付ける瞳が、誘ってるようにしかみえねえ・・・・

・・・・・・・その顔が、俺の理性をどれだけうち砕いているのか、全くわかってねえ・・・・・

・・・・・・・・色っぽすぎるだろ・・・・・その面は・・・・・・

・・・・・・・・・もう・・・・・俺は、充分に努力したゾ・・・・・・・

・・・・・・・・・・その努力を無駄にするてめえが、悪い・・・・・・



「・・・・・・・・・・・・。」

ゾロは、何も言わずに、サンジの顎に手を掛け、唇に口付ける。

抗議しようと開いた口に、素早く舌を挿し入れて、サンジの舌を絡め取る。

舌を絡めては、自分の口内にサンジの舌を吸い上げると、ゾロは、サンジの口内を余すとこ

なく、舌で舐め上げた。

「ん・・・・んんっ・・・・ふ・・・ん・・・・ん・・・・・」

サンジの口から、甘い吐息が漏れ聞こえ、ピチャピチャと音が、お風呂場に響く。

サンジの顔に恍惚の表情が浮かび、その瞳は、涙で揺らいでいる。

「なっ、良いだろ? ・・・・サンジ・・・」

ゾロは、サンジの耳元で、甘く囁いて、サンジを向かい合わせの体勢にして、膝の上に座ら

せる。

そして、浴槽の栓を抜き、お湯の量を調節した。

「はあ・・・・もう・・・・・お風呂はダメって・・・・・言ったのに・・・・・・馬鹿エロ剣士・・・・・」

口では、悪態を付いても、サンジは、ゾロのなすがままに、膝に座り、ギュッと首にしがみつ

く。

「・・・・これでも、努力はしたんだぜ。」

ゾロはそう言って、触れるだけのキスをして、首筋に舌を這わせる。

そして、首筋から鎖骨、胸へと順に、赤い印を重ねていった。

それから、胸の尖りを口に含み、弧を描くように、舌を転がす。

「ヒャッ・・・ん・・ああ・・・・・あん・・・・・ああっ・・・ゾロ・・・・やっぱり・・・・・やっぱり、

ゾロじゃなきゃ・・・・ゾロが・・・・良い・・・・ん・・・・」

ゾロの舌にサンジが、敏感に身体を震わせた。

ゾロは、サンジの言葉に、ウイスキーピークの忌まわしい出来事を思い出した。

下衆な男の手と舌が、サンジの胸をまさぐっていた、あのシーンを・・・・・



・・・・・・・・・・あの野郎・・・・・・・もう少し、生かしておくべきだった。

・・・・・・・・・生かして・・・・・・思い知らせてやれば良かったぜ。

・・・・・・・・冥土の土産にしちゃ、良い思いさせ過ぎた。



「・・・・・サンジ・・・・俺だけを感じろよ・・・・・・俺だけを・・・・・・・てめえは・・・・・・

てめえの身体が、俺の感触だけしか思い出せない様に・・・・・・ ・・・・・・俺だけだ。

てめえに触れて良いのは、俺だけだ。」

ゾロは、サンジの胸の尖りを口に含んだまま、サンジに告げる。

「んっ・・・・はあ・・・・うん・・・・・ゾロだけ・・・・・・ゾロだけで良い・・・・・・・俺が、抱

きしめたいのも、ゾロだけ・・・・・・ゾロだけだ・・・・・・ああん・・・・ん・・・・・」

サンジは、そう言って、ゾロを抱きしめた。

ゾロは、舌で、胸の尖りに愛撫を続けながら、勃ち上がりかけているサンジの雄に手を添

え、ゆっくりと上下に扱き始める。

風呂場には、チャプチャプとお湯の音とサンジの嬌声が、響く。

「ああっ・・・・・あは・・・・ん・・・・ん・・・・・んああ・・・・・ゾロ・・・・・ヤッ・・・・・・

もう・・・・・・出る・・・・・・ヤッ・・・・・・クッ・・・・」

サンジは、ビクンと身体を震わせて、お湯の中に、白濁の精を吐き出した。

ゾロは、そのまま、手を奥の方まで伸ばし、サンジの秘蕾に指を挿入する。

お湯の中で、指は、スムーズに内襞の中に入っていった。

ゾロは、指を抜き差しして、内襞を解し、指の数を2本、3本と増やしながら、最奥を掠めるよ

うに、指を動かす。

「あああっ・・・・・ん・・・・・はあ・・・ん・・・・・ゾロ・・・・・」

サンジの嬌声と、トロンと快楽に揺れる蒼い瞳、上気してピンク色に染まったサンジの姿態

に、ゾロは、堪らず、指を抜くと、己の雄を突き入れた。

「あはっ・・・ん・・・・・んん・・・・・ゾロ・・・・・あああ・・・・はん・・・・・んん・・・」

ゾロは、サンジの息が整うのを待って、ゆっくりと、サンジの腰を持ち上げ、打ち付ける。

「ああん・・・・はあ・・・・ゾロ・・・・・熱い・・・・はあ・・・・・んん・・・・・」

サンジの顔は、お湯にあてられて、真っ赤に染まっていた。

「・・・・しっかり、捕まっていろ。」

ゾロは、そう言うと、その体勢のまま立ち上がり、サンジの背中を風呂の壁に、付ける。

サンジの身体が、重しとなり、ゾロの雄が、根元まで深く内襞を抉る。

「ヒャッ・・・・・冷た・・・・んああ・・・・ダメだ・・・・・この体勢・・・・・ああ・・・・・奥ま

で・・・・・あんん・・・・あん・・・・・あああっ・・・」

ゾロの雄が、サンジの最奥の一点を突いた。

サンジは、ビクンと身体を仰け反らせ、蒼い瞳から、涙を溢れさせる。

「・・・・・サンジ・・・・・・感じているか・・・・・俺を・・・・・・・・一緒に・・・・・イこうぜ。」

ゾロはそう言って、サンジの唇を塞いだ。

そして、激しく、最奥の一点を打ち付けた。

「・・ふ・・・ん・・・・んっ・・・ん・・・っっあああっ・・・・・あん・・・ゾロ・・・・ヤッ・・・・・・

俺、もう・・・・イク・・・・・・ヤッ・・・・・クッ・・・・」

サンジは、髪を振り乱して、ビクビクと身体を震わせ、互いの腹の間に、白濁の精を吐き出し

た。

「・・・・サンジッ・・・クッ・・・」

サンジの内襞の動きに翻弄され、ゾロは、低く呻いて、サンジの中に、白濁の精を吐き出し

た。

「・・・・ゾロ・・・・ありがとな。 ・・・・・俺の身体・・・・・もう、ゾロしか残ってな

い・・・・・・ゾロで・・・・・一杯だ・・・・・・・」

サンジは、そう言ってにっこりと笑った。

その極上の笑顔に、ゾロの雄が、また、熱を帯び始める。



うっ。 ・・・・・・可愛い・・・・・・・・

・・・・・・・・可愛いすぎるだろ、この天然が・・・・・・

・・・・・・・そんな顔で、そんな可愛い事言うな・・・・・・・

・・・・・・・・知らねえゾ・・・・・・どうなっても・・・・・・・・

・・・・・・・・・本当に・・・・・こいつは・・・・・・・



「・・・・・・足りねえ・・・・・・全然足りねえよ。 俺が、てめえで、一杯になるま

で・・・・・・付き合って貰うぜ。 ・・・・・・そんな顔して、俺を煽るてめえが、

悪い・・・・・・・」

ゾロは、ニヤリと口の端を歪めて笑うと、ゆっくりと、腰を引く。

「っ・・・・・ヤッ・・・・・ダメだって・・・・・この体勢・・・・はっ・・・・あん・・・・・ゾロ・・・・

ヤッ・・・」

サンジは、ゾロの言葉に慌てて身を捩る。

しかし、ゾロに抱きかかえられている身体は、ビクともしない。

「・・・・・・もう、遅い・・・・・・」

ゾロは、サンジに触れるだけのキスをして、激しく挿入を始めた。

「っ・・・・・・ヤッ・・・・・・はあ・・・・ん・・・・・ゾロ・・・・・馬鹿・・・・・ああん・・・・」

サンジは、また、ゾロに流され、快楽にその身を沈めた。














+++++++++++++++++



翌日。

「・・・・・・サンジ君、ちょっと良いかしら・・・・・」

朝、キッチンで、朝食の用意をしていたサンジに、目の下にクマをつくったナミが、にっこりと

笑ってそう言った。

「・・・・・あのね。 ・・・・・・・・お風呂場では、止めてくれる?? ・・・・・・・・あそ

こ・・・・・音、響くのよ。 ・・・・それはもう、耳栓が役に立たないくらいにね・・・・・・・

・・・・・・・それに、新しい仲間も増えたんだから・・・・・もう少し、気を使ってね。」

「・・・・・あっ・・・・・・・すみません・・・・・/////」

サンジは、ナミの言葉に、顔真っ赤にして俯いた。



・・・・・・ナミさんにまで、言われっちまった・・・・・・

・・・・・・・昨日の・・・・・皆・・・・・聞こえてたんだ・・・・・・・

・・・・・・・・ゾロの・・・・・・ゾロの馬鹿野郎・・・・・・・

・・・・・・・・・あれだけ・・・・あれだけ言ったのに・・・・・・

・・・・・・・・・・風呂には、もう、絶対に、一緒に入らねえゾ、俺は・・・・・・



サンジは、そう、一人、心に決めた。

しかし、それも、ゾロの一言で、敢え無く崩れる。

「そんな事言ったって、終わった後いつも、俺、てめえを風呂に入れてるゾ。 

何を今更・・・・」

「それとこれとじゃ、話が違うだろ!!」

サンジは、真っ赤になって、ゾロに蹴りを入れる。

「何処が違うんだ! 一緒じゃねえか!」

ゾロは、その脚を避け、刀を構える。

「違う!!」

「一緒だ!!」

ゾロとサンジは、そう言い合って・・・・・・・・また、いつものように、乱闘を始めた。

「・・・・・・あの、ナミさん。 あの二人、止めなくて良いんですか? 怪我しちゃいます

よ、二人とも・・・・・」

ビビが、心配そうに、ナミにそう言った。

「・・・・良いのよ。 あれは、痴話喧嘩だから・・・・・・ あんなの一々、気に留めてた

ら、ビビ、あんた、この船に乗ってられないわよ。 早く、慣れた方が良いわ。」

ナミは、二人を冷ややかに一瞥すると、ビビにそう言った。

「・・・・・そ、そうなんですか・・・・・・」

ビビは、自分がこの船に乗ったことを・・・・・・・後悔し始めていた。




ゴーイングメリー号は、ログの指し示す新しい航海を始めた。





 <END>




  
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<コメント>

はあ・・・・やっと、終わりました。(笑)
次は、リトルガーデンですね・・・・・・もしかして、年明けるかも・・・・(遠い目)
少しずつ・・・・・進めていきますので・・・・・なんとか・・・
今回のゾロは、やや気障・・・・・・
ええ、ルナ、気障ゾロ同盟No.2ですからvv(笑)
でも、そんな台詞も、行動で、だいなし・・・・ははは。(-_-;)
では★