始まりは、ジャパネスク その4 |
(ルフィは、サンジをモノにすると言った・・・言ったからには、きっとそれを実行に移す だろう・・・それがルフィだ・・・この前は、不意打ちを食らって、あの様だが、ルフィは 元々、俺と互角の武術に秀でた男だ。 この前の俺のように、簡単にサンジを組み敷 くことは、可能だろう・・・) 俺は、サンジが、ルフィの組み敷かれてる姿を想像してしまった。 (・・・馬鹿な・・・俺は、決して、すみれ族などではない・・・絶対に、姫の方が良いに ゾロは、自分の心に育っていく感情に、とまどいを覚えていた。 サンジは、昨夜の出来事を思い出して、はあーっとため息を吐いた。 「まっ、昨日のことで、あいつもルフィも、俺が男だとわかっただろうし・・・あんな事 サンジは、一人そう呟くと、 「ナミさ〜んっv ちょっと、相談が有るんですけど〜、聞いて貰えますか?」 そう言って、なにやら、ナミと二人、楽しそうに話をした。 「サンジ〜、俺の妻になれ〜!!」 その人影は、そう叫ぶと、几帳を押しのけ、寝床めがけて飛び込んできた。 「?????」 しかし、布団には、サンジの姿はない。 「やっぱり、来たか・・・いつの時代でも、ルフィはルフィだな・・・用心しといて良かっ サンジは、そう言うと、ルフィの後頭部に、思いっきり、踵落としを食らわせた。 「ウガアッ!!」 ルフィは、そのまま布団の上に気絶した。 (・・・全く・・・こんなんじゃ、おちおち寝てもいられねえな・・・どうしたもんかなあ・・・) サンジは、一人ため息を吐いて、空の月を眺めていた。 「ガサッ!!」 不意に、庭に人の気配がした。 「誰だ!!」 サンジは、その気配の方向に目を向けた。 「・・・・・すまん・・・俺だ・・・」 そう言って、月明かりに照らし出された人影は、昨夜逢った、ゾロだった。 「・・・ゾロ。なんで、てめえが、ここにいるんだ? ・・・まさか、てめえ・・・」 「い、いや、違うって! ルフィの奴が、こっそり、こっちに行ったのが見えたから・・・ ゾロは、緊張した面もちで、サンジにそう言った。 「・・・そうか。 ならいいんだ。 悪かったな、疑ったりしてよ。」 サンジは、そう言って笑った。 「・・・・・」 (うっ・・・・やっぱり・・・・綺麗だよなあ・・・・はあ・・・ルフィの気持ち・・・わかる気が ゾロは、月明かりに照らされて笑うサンジの顔に、思わず見とれていた。 「・・・あっ、そうだ。 ゾロ、お前、確か、近衛少将だったよな? じゃあ、腕は立つよ サンジは、ニコニコして、ゾロにそう言った。 「・・・・わかった・・・」 (はあ、ダメだ・・・俺・・・やっぱり・・・男だとわかっていても・・・それでも・・・やっぱ こんなサンジを目の前に、断れる人間がいたら、お目にかかりたい・・・ 「サンジ〜。 京に一緒に行くぞ〜! 一緒に暮らそうぜ〜!!」 ルフィが、部屋中に響くような大声話しながら、サンジの部屋にやってくる。 「サンジ。 さっき、権大納言殿より、京の都に、戻ってきてくれと、連絡が来た。 ゾロは、そう言うと、その場から動こうとしないルフィの襟首を掴むと、有無を言わさず、一緒 「・・・・・・」 (・・・ルフィ達が、京に行く・・・清々して、良かったじゃねえか・・・どっちみち、俺、自 「・・・どうした?」 ゾロが、ボソリとサンジに言った。 「ん?! ああ・・・別に・・・ただ、ちょっと・・・いつになったら、俺、自分の世界に戻 「自分の国に戻りたいのか?」 「・・・まあな。 俺は、ここの人間じゃねえし・・・そりゃあ、ナミさんも、てめえも、大納 そう言って、サンジは、袖を広げ、わざとおどけて見せた。 「・・・そうか・・・早く、戻れると・・・良いな・・・」 ゾロは、そう言いながら、ぐっと己の拳を握った。 (・・・サンジは、この国の者じゃない・・・いつかは、ここからいなくなる・・・ ゾロは、サンジの顔をじっと見つめた。 (・・・いっそ・・・このまま、欲望のままに、行動してしまおうか・・・) ゾロが、黙り込んで、そんな葛藤を繰り広げていた頃、サンジもまた、自分の心に芽生えか (な、なんだよ・・・人の顔、じっと見つめやがって・・・なんか、ドキドキしてくるじゃね 「おい・・・あんま、こっちみるな。」 サンジは、黙って見つめるゾロに向かってそう言うと、真っ赤になって俯いた。 「あっ、・・・すまない・・・」 サンジの顔にハッと我に返ったゾロは、あわててサンジから目を離し、静かに瞑想を始めた。 翌日・・・ 「・・・・・・・じゃあ、そろそろ・・・行くか・・・・元気で・・・な・・・」 「おう、また来るからな。 チェッ、一緒に行けると思ったのによ・・・」 ゾロとルフィはそう言うと、部屋を出ていった。 「・・・・・・・・」 部屋に一人残されたサンジは、フーッと深いため息を吐く。 (・・・仕方ねえよ・・・仕方ねえんだよ・・・) サンジは、何度も、何度もそう繰り返して・・・いつのまにか自分が、泣いていることに、気が (・・・なんでだよ・・・何がこんなに悲しいんだよ・・・なにが・・・) 思い出すのは、昨日のこと・・・ (連れて行け・・・そう言えてたら、こんな想いなどしなかったのかな・・・) |
<コメント> ゾロ・・・完全に落ちましたね・・・サンジに・・・(笑) サンジは???どうなるんですかねえ・・・ それにしても、ゾロ・・・耐えてますね・・・ さすが、平安ゾロ。育ちが違います!!(笑) あっ、でも、ルナ、これでも、ゾロリストなんですよ、マジ。 ところどころにそれ出てませんか? あ?出てない?? ・・・・逃走・・・・ |