ジャパネスク ふたたび −平安時代編− その4 |
「クソッ! なんでこんなに、入り組んだ庭になってんだ・・・・・それに・・・・・・なん だ、このすえた匂いは・・・・・空気が、よどんでいる。 ・・・・・一体、なにが、あるとい うんだ・・・・」 ゾロは、すっかり荒れ果てた庭で、サンジと浚われた姫君たちの居場所を探っていた。 「本当に、親分も、モノ好きだな。 いくら外見が良くったって、俺は、男相手には、 「・・・・けどよ、本当、綺麗な顔だちしてたよな。 男にしとくのもったいねえよ。 「・・・・最後くらいには、ヤラせてくれんじゃねえの?? 上の方が、ヤリ飽きた頃に 「ククク・・・・違いねえ・・・・・」 数人の男達が口々にそう言って、屋敷の奥の部屋(座敷牢)に向かう。 「・・・・・男? ・・・・一人? まさか・・・・・・・・」 ゾロは、草むらの中でそっと呟いた。 「ルフィ、お前は、姫君たちを先にお助けしろ。 俺は・・・・俺は、サンジを助けに行 「わかった。 気を付けて行けよ。」 「お前も、抜かるなよ・・・・」 「任せとけって!」 ゾロは、そう言ってるフィと別れると、先程の男達が出てきた部屋に向かった。 フルボディはそう言って、両手足を縛られたサンジの上の覆い被さった。 「はぁはぁ・・・・・・・大丈夫か?」 ゾロは、息を弾ませてながら、サンジにそう声を掛ける。 「・・・・・ごめん。 また、辛くて怖い思いをさせた。 あんな思いには、もう二度とさせ ゾロは、そう言って、サンジの髪を撫でた。 「・・・・・・もう良いって。 俺、何もされてないから・・・・それに、てめえが、謝る必要 サンジは、苦笑しながら、ゾロにそう尋ねる。 「それなら心配はいらない。 今頃、ルフィが、うまくやってるさ・・・・」 ゾロは、そう言って優しく笑った。 「・・・・じゃあ、ここ、出るぞ。」 ゾロは、そう言って、倒れている男達を紐で縛り、柱にくくりつけると、サンジと共に、庭に降 「・・・・・・ゾロ、気を付けろよ。 ・・・・・・なにか、いる!」 サンジが、サッと辺りを見渡す。 「ああ、俺もそう感じた。 ・・・・・得体の知れない何かが、ここには、いる。」 ゾロはそう言うと、刀を構えた。 「・・・・・・いた。 ゾロ、あの木の下・・・・ てめえの左側から来る!! 俺が、叫ん サンジは、小さな声でゾロにそう言った。 「・・・・斬れったって、俺には、何も見えないぞ。」 「良いから、てめえは、俺が言ったら、刀を振るうだけで良い。」 「・・・・・わかった。」 「来るぞ!! 今だ!! 叩き斬れ!!」 サンジの言葉に、ゾロは、空を斬った。 「ギャアァァァ・・・・おのれ・・・・・またしても・・・・・金色の・・・このままにはしておか 人間ではない声が庭に響く。 「・・・・・・一体、何だったんだ、今のは・・・・・ なんでお前には、見えたんだ?」 ゾロは、不思議な感覚にとまどってサンジにそう聞いた。 「・・・・・こいつのおかげだ。 俺の母親譲りのこの瞳の、な・・・・」 サンジは、そう言って、左目をゾロに見せた。 「・・・・・こいつは、見えないモノを俺に見せてくれる。 だいたいが、気色の悪いモノ サンジはそう言って寂しそうに笑った。 「・・・・俺は、この瞳、好きだぜ。 お前と俺を守ってくれたこの瞳が・・・・」 ゾロはそう言うと、にっこりと笑ってサンジの頭をポンと叩く。 「・・・・サンジ? どうした。 なんか俺についてるか?」 「う、うるせえな!! てめえに好きだって言われても、ちっとも嬉しくなんかね サンジは、そう言って慌てて俯く。 「ククク・・・・やっぱり、お前、可愛いわ・・・・俺、ますますお前のこと好きになった。」 ゾロはそう言って、サンジを抱き締める。 「うわっ!! 止めろって!! 俺は、好きじゃねえって、何度もそう言ってるじゃねえ サンジは、最後の言葉を静かに呟くように言うと、サッとゾロの腕からすり抜けた。 「さっ、こんなとこ、ぐずぐずしてねえで、早く出ていこうぜ。」 サンジはそう言って、にっこりと笑う。 「あ、そうだな・・・・・・やっぱ、ルフィんちで良いか・・・・」 「・・・・・じゃあ、俺も、泊まる・・・・」 「え゛っ?!・・・・マジ・・・・」 「何だよ、その瞳は・・・・・ もう、夜這いなんかかけねえよ。」 「当ったり前だ!! そんなことしたら、即、オロす!!」 「ふ〜ん・・・・オロすだけで済ませてくれるんだ・・・・」 「ば、ばっかじゃねえの!! てめえ・・・・・そんだけで済むわけねえだろ!!」 「はいはい、そうですか・・・・」 ゾロとサンジは、そう言い合いながら、ルフィの待つ二条院へと帰っていった。 |
<コメント> ここで、第一部終了といった感じでしょうか・・・・ 全然なんにも起きてないじゃん!!・・・お叱りはごもっとも。(笑) くそぅ、可愛いサンジにしとけば、ここらで、ラブ落ちしてたのに・・・・ 今回さすがに、手強いですな・・・・・後もう一押し、きっかけが掴めれば・・・ 加えて、サンジの気持ちを書いてないので今ひとつ掴めないですよね。 あとで、まとめて書こうかと・・・・(殴) まあ、これは、ゾロが主役だからなあ・・・ ラブラブHのシーンは、遠いなあ・・・いつになることやら・・・ 次から、また新展開へ・・・・・ オカルトもの・・・・・入れなきゃ良かったかな・・・・・(汗) 何の考えも無しに入れた自分が・・・・懺悔!! 忘れてくれい。 |