ジャパネスク ふたたび −平安時代編− その3 |
白と薄蒼色を基調にした清楚なかさね・・・・・・ 室内の灯りに照らされた黄金の髪を相まって儚げで愁いを帯びるサンジの表情。 都で評判の美姫達でも、これほど自分の心を惹き付け、捕らえて離さない者はいないだろ う、とゾロは、真剣にそう思った。 その姿を見るに付け、ゾロの心臓は、早鐘のように鳴り響いて・・・・胸が、キュッと締め付け られる。 ・・・・・・やはり、この男なんだ。 ゾロは、サンジの身体を引き寄せると、顎に手を掛け強引に唇を重ねた。 「!!!んんっ・・・・んんーーっ!! んーーーっ!!んんーーっ!!」 サンジは、ゾロの思いも寄らない行為に、サンジは、必死になって抵抗する。 「っ痛・・・・・」 ゾロは、口の端から血を雫しながら、ようやくサンジの唇から離れた。 「ふざけるな!!! ふざけるな!ふざけるな!ふざけるなーっ!! 俺は、てめえ サンジは、ゾロを睨み付けて、そう一気に捲し立てた。 「ちょ、ちょっと待ってくれ。 俺の話を・・・・」 「うるせえ!! てめえの話なんか、聞く耳もたねえ!! てめえが、出ていかねえ サンジはそう言ってゾロの言葉を遮ると、十二単を脱ぎ捨てて御簾の方へと歩き出した。 「聞いてくれ!! 俺は、お前が好きだ。 俺は、伊達や酔狂でこんなことはしない。 ゾロは、出ていこうとするサンジの背中にはっきりとそう叫ぶ。 「・・・・・・てめえなあ、いい加減にしろよ!! 逢ったばっかで、まだ互いになんにも サンジは振り向いてそう言うと、側にあった脇息をゾロに投げつけた。 「お前が怒るのも、もっともだと思う。 でも、俺には、確信が有るんだ。 俺は、お前 ゾロは、真っ直ぐにサンジを見つめて静かな声でそう言った。 「・・・・・・わかった。 もう良い。 こんなことでガタガタ言うのも、大人げねえしな。 サンジはそう言うと、顎でふすまをしゃくって指し示す。 「・・・・・・・信じてくれとは言わない。 俺だって、何でこう言う気持ちになったのか、 ゾロは、切なげな瞳でそう呟くと、ふすまの後ろに戻っていった。 「残念だがな、俺は、てめえなんか好きでも何でもねえ。 と言うか、全くそう言う色 サンジはゾロの背中にそう言って、脇息を元の場所に戻ると鎮座し直した。 「・・・・・ふ〜ん。 本当にてめえは、恵まれた中で育ってきたんだな。 まあ、てめえ サンジは、まるで他人事のように、淡々とゾロに自分の生い立ちを話す。 「・・・・・サンジ、本当に、ごめん。 けど、俺は、お前を慰み者にしようなんてちっとも ゾロはそう言って唇を噛みしめる。 「もう良いって、そんなこと。 本当にてめえは、噂に違わず、真っ直ぐな野郎だな。 サンジは、そう言って苦笑した。 「そんなこと出来るわけないだろ。 言ったはずだ。 俺が、生涯で愛する人は、 ゾロは、じっとサンジの瞳を見つめてそう言い返す。 「ば、馬鹿か!てめえ! な、なにそんな真剣にクサい台詞、言ってんだよ!! サンジは、慌ててゾロにそう言うと下に俯いた。 「・・・・・何笑ってんだよ!! てめえのせいだろが!! てめえが、気色い事言うか サンジはそう言ってゾロに脚を振り上げた。 「おわっ!!」 「あぶない!!」 着慣れない十二単に脚を取られ、サンジは、ゾロに倒れ込む。 「うわっ!! 止めろ! 止せ!! 俺は、てめえなんか、好きじゃねえ!! こら、 サンジは、必死にゾロの腕から逃れようとする。 「・・・・・あのなあ、お前が転びそうだったから、助けただけだろ? そんなに何度も ゾロは、ムスッとした顔でそう言うと、サンジから離れた。 「・・・・・悪かったな。」 サンジは、そう呟くと、ばつが悪そうな顔をした。 「だれ?!」 「シッ。 お静かに願いますよ、姫様。 手荒なことはしたくないんで、ね。」 男達はそう言って、サンジの口を塞ぐと、手際よく屋敷の外に置いてあった網代車にサンジ 「おい、ルフィ。 俺達も追いかけるぞ。」 ゾロはそう言って、隣にいるルフィに声を掛ける。 「ぐがーーーっ!!!・・・・」 しかし、聞こえてきたのは、ルフィの鼾だけ。 「・・・・・・・・この馬鹿が。 ・・・・・仕方ない。 俺一人で後つけるか・・・・」 ゾロはそう呟いて、急いで、その網代車を追いかけた。 「??・・・・・この先は・・・・・」 ゾロはそう呟いて、立ち止まる。 「ここは確か、先帝の亡東宮の妃が、お住まいの先々左大臣の屋敷。 何故、こんな ゾロは、元来た道を急ぎ、二条院に戻ると熟睡しているルフィを叩き起こして、シャンクスにも 「ここで大人しくしとくんだな。 下手に騒いだり、俺達を出し抜いて逃げ出そうなんて 男はそう言うと、サンジの顎に手を掛け、にたりと笑う。 「・・・・・・・・・」 サンジは、黙ったまま、座敷牢の中に目を向けた。 「なあ、良いだろ? 俺のもんになれば、生きてここから出られるぜ。」 男は、無言のままのサンジに耳元で再度そう囁いた。 「・・・・・・手を離せ。 そしてその臭い息を俺に吹きかけるな。 反吐がでそうだぜ。」 サンジは、そう言ったかと思うと、男の鳩尾に膝蹴りを放つ。 「がはぁっ!!」 男は、腹を押さえて二、三歩後ずさりして蹲った。 「ここにいる姫君たちは、皆、返して貰うぜ。」 サンジは、そう言って姫君たちを手招きし座敷牢から逃がそうとする。 「っ・・・・・てめえ・・・・男だな。 誰かーーっ!! 皆来てくれーーっ!!」 すぐに意識を取り戻した男は、そう叫んで仲間を呼んだ。 「チッ。 蹴りが、甘かったか・・・・・」 サンジは、そう呟いて、十二単を脱ぐと、小袖姿のまま、姫君たちの前に立つ。 「フルボディの兄貴。 こいつ、姫じゃないぜ。 男だ。 俺達を出し抜いて、姫達を逃 サンジを連れてきた男は、リーダーの男にそう言ってサンジを指差す。 「ふ〜ん。 珍しく綺麗な顔立ちの姫君だと思ってたら、男か・・・・・ククク、じゃあ、生 フルボディは、そう言うと、側にいた男達に顎で指図した。 「相手は、たかが一人だ。 やっちまおうぜ。」 「なめんなよ。 たかが一人と思うな!」 そう言って、サンジは、自分に近づいてくる男達の攻撃を持ち前の反射神経でかわしなが 「ククク・・・・本当に楽しませてくれるじゃねえか。 ・・・・・だが、こうしたらどうか フルボディは、そう言うと、サンジめがけて矢を放つ。 「今だ! 全員で飛びかかれ!!」 フルボディの指示に、男達が一斉にサンジに飛びかかった。 「放せ!! 俺に触るな!! おらっ!離せよ!!」 サンジは、必死になって抵抗したが、多勢に無勢ではどうしようもなかった。 「ッククク・・・いいねえ。 強気な瞳が、なかなか・・・・・どうせ、殺される運命だ。 フルボディは、そう言って、サンジの顎に手を掛ける。 「畜生!! 殺せ! 今すぐに殺せ!! てめえらの慰み者になるぐらいなら死んだ 「フフフ・・・俺は、あいにく死姦するような趣味は、もってねえからな。 飽きるまで 「ふざけるな!! てめえらの思い通り・・・んんっ・・・」 |
<コメント> ・・・・なんかさあ、気合い入れて書いてる奴に限って、 上書きして消しちゃうんだよね・・・・(TOT) はぁ・・・・・っで、コレも同様。 書き直しに3日も掛かっちゃった。 頭の中は、なんでだろ〜??のフレーズが・・・(笑) ほんのちょっとだけ、サンジの心に変化が・・・・・ そうこうしてる間に、サンジ、ピ〜ンチ!! ・・・・今回の悪人は、フルボディっすvv ・・・・・・・っで、ゾロ、あんたなにしてんの??(笑) |