Sweet Angel その3 |
「あれ?? なあ、ナミ。 サンジ、何処に行ったんだ?? キッチンには、いねえよう だし・・・・・・・・そう言えば、ゾロもいねえ・・・・」 ルフィは、二人の姿がいないことに気が付いて、ナミにそう聞く。 「・・・ああ、あの二人ねえ・・・・・・・大方、格納庫にいるんじゃないの?? あっ、で 「ナ〜ミさ〜んvv」 「・・・ほら、ね。」 ナミは、そう言って、笑う。 「お帰り、サンジ君。 ずいぶんと、遅か・・・・・・・って、これは、どういうこと?? さすがのナミも、サンジの腕の中の赤ちゃんを見て、パニクっている。 「何だ、サンジ・・・・お前、女だったのか?? 父親は、誰だ? 俺、父親になっても ルフィは、サンジを見て、平然とそう言った。 「ルフィ・・・・・・・・てめえは、相変わらず、何考えてるのかわかんねえ奴だな・・・・ サンジは、そう言って否定すると、天使の背中をナミの方に向ける。 「・・・・・・・どうやら、これは、本物のようね・・・・・・でも、何で、この天使が、ここにい ナミは、撫でるように、背中の羽を触ると、サンジにそう言った。 「・・・実は、俺とゾロが一緒に風呂に入って・・・・・・あっ、いや、俺が、風呂に入って 「ああ、急に、上から落ちてきたんだ。」 サンジの言葉に、ゾロは相づちを打つ。 「・・・・・・・・・・つまり、【一緒に】風呂に入ってたところに、卵が落ちてきて、中から、 「・・・・/////そ、そうです。」 「ああ、そんなところだ。」 ゾロとサンジは、一緒という言葉をナミに強調されて、ばつが悪そうにそう言った。 「・・・・・・・・それにしても・・・・・この天使、サンジ君に似すぎてるわ。 本当に、心 ナミが、天使とサンジを見比べてそう言う。 「ナミさん・・・・それって、どういう・・・・俺、天使に親戚いないと思いますけど・・・・」 サンジは、いささか、引き気味にそう言った。 「ふ〜ん。 これ、引っ張っても、抜けねえや。 本当に、背中に生えてんだな。」 ルフィが、そう言いながら、クイッと天使の羽を引っ張った。 「びえ〜んっ・・・・・・・・・しゃんじ・・・・・・・・ロロ・・・・・・・・・・びえ〜んっ!! そう言って、天使が、大きな声で、泣き出した。 「な、なんだ??? 何の声だ???て、敵襲か?」 「赤ん坊の声だぞ??? なにかあったのか??」 「何、どうしたの、皆!」 ウソップ、チョッパー、ロビンが、その泣き声を聞いて、それぞれ、部屋から飛び出して 「「「ルフィ!!!」」」 「ゲフッ!!」 サンジ、ゾロ、ナミから、ルフィに蹴りと鉄拳が下された。 「・・・・・・・・・もう・・・しましぇん・・・・・・・」 ルフィは、床に倒れ込んだままそう言う。 「・・・・全く、ろくなコトしないんだから・・・・・それより、この子、ゾロとサンジ君の名 「いいや、勝手に、こいつが、喋ったんだ。」 「そうです、ナミさん。」 「・・・・・・そう。 でも、この天使、サンジ君とゾロに慣れてるみたいだし・・・・・・ 「おう・・・何で、この子がいるのかよくわかんねえが、とりあえず、赤ん坊用のイス そう言って、ウソップは、倉庫に入っていく。 「あっ、俺も手伝う!」 そう言って、チョッパーが、ウソップを追いかけた。 「じゃあ、私は、赤ちゃんの洋服を急いで、作るわ。」 ロビンも、女部屋に入っていく。 「あっ、俺、俺が、父親になるぞ。 サンジの赤ちゃん、俺が、父親になる!」 「ルフィ! てめえ、喧嘩、売ってんのか? サンジの子供は、俺の子供と決まってん 「この船のキャプテンは、俺だ! だから、俺が、父親になるんだ!」 「そんなへりくつで、決めるな!!」 バキッ!! ドコッ!! 「はいはい、あんた達は、あてにしてないから・・・この子を、泣かす真似だけは、止め 「おらっ、そこ・・・・・勝手に、てめえらで、盛り上がってんじゃねえ・・・・・ ナミとサンジは、ルフィとゾロに鉄拳と蹴りを入れて、そう言った。 「・・・・・しかし、名前がないと、不便よねえ・・・・なんか、良い名前、ないかし 「にく!! 『にく』にしようぜ!!」 「・・・・・『たろう』。」 ナミのため息混じりの声に、ルフィとゾロは、そう答える。 「・・・ハイハイ・・・・・・・あんた達に、聞いてないわよ。 サンジ君、何か、良い名前、 ナミは、もう一度、深いため息を吐いて、気を取り直したように、サンジに聞いた。 「・・・そうですね・・・・俺が、サンジだから・・・・『ヨジ』とか。 サンジ、ヨジ・・・・ 「・・・・サンジ君・・・・・・もっと真剣に考えてくれるかしら・・・・別に、お笑い芸人の芸 ナミは、そう言って、引きつった笑みを浮かべる。 「あっ、すいません、ナミさん。 そうですね・・・・・・・『テン』というのは、どうでしょう。 サンジは、ナミの表情に慌てて考えると、そう言った。 「・・・そうね。 下手に凝った名前よりは、『テン』の方が良いかも。 よし、今日か そう言って、ナミは、テンを抱き上げた。 「・・・・テン・・・・・・・にゃみ・・・・・・・ウフィ・・・・・・」 テンは、にっこりと笑って、舌足らずな声でそう言った。 「うふふ・・・・にゃみじゃなくて、ナミよ。 ・・・・まあ、可愛いから許してあげるわ。 ナミはそう言って、テンのほっぺに、チュッとキスをする。 「ああっ、ナミさんの唇が〜!! 良し、俺も!」 そう言って、ナミから、テンを返して貰うと、サンジは、ナミの口付けた頬に、チュッとキスをし 「「お、俺も!!」」 その様子を見ていた、ルフィとゾロが、競うように、テンにキスをする。 「・・・・しゃんじ・・・・・・にゃみ・・・・・ロロ・・・・・・ウフィ・・・・・・」 テンはそう言って、キャッ、キャッと、笑った。 「・・・さて、俺は、今から、仕事だ。 父ちゃん、よろしく、頼むな。」 「おう、まかせろ!」 ゾロはそう言って、サンジから、テンを受け取り、サンジは、キッチンに向かった。 「テン! 俺とも、遊ぼうぜっv」 ルフィが、すかさず、テンに近づく。 「じゃあ、あたしは、この海域に、買い物できそうな島がないか、調べてみるわ。 そう言って、ナミは、部屋に戻っていった。 船尾で、テンが、遊んでいる途中、ゾロとルフィにそう話しかけた。 「「・・・なんだ?テン・・・どうかしたのか??」」 「・・・・ロロ、ウフィ・・・・・テン、しー・・・・しー・・・・・」 テンは、そう言って、パタパタと落ち着きなく、うろうろする。 「テン?? ・・・もしかして、小便か??」 ゾロが、テンに向かってそう言った。 「・・・ロロ・・・・テン、しー、しー・・・」 テンは、そう言って、コクンと頷いた。 「こ、こっちだ・・・・ いや、こっちでいい・・・」 ゾロは、慌てて、船の手すりにテンをのせる。 しゃあぁぁぁ〜 「ふう、間一髪だったぜ。 えらいそ、テン。 良く、教えたな。」 そう言って、テンの頭を優しく撫でた。 ・・・・・本当に・・・・・・・サンジそっくりだ・・・・・・・・・ 「・・・・・・・ずっと、一緒に、いれたら、いいな・・・・・・・・」 ゾロは、テンを優しく見つめ、寂しそうに、呟いた。 「ゾロ〜、テン〜、おやつ、出来たぞ〜!!」 サンジがそう言って、二人を呼びに来た。 「ほらっ、ロビンさんが、作ってくれた服だ。 ちゃんと、後ろを、ホックで留めるように サンジはそう言って、テンにロビンが作ってくれた服を着せた。 「ククク・・・・可愛いぞ、テン。 よし、皆に、お披露目といくか。」 サンジに着替えさせて貰ったテンを肩車して、ゾロは、サンジと共に、キッチンに向かった。 |
<コメント> ハグッ!! 全然進まない・・・・・ 本当に、申し訳ない! 次から、急展開・・・・・の、予定・・・・・なんだけど・・・・ だいじょうぶかなあ・・・・・(-_-;) 本当に、ごめんなさい・・・・ 暫く・・・続くかも・・・・・・(汗!) |