へえ〜、ラブホって、こうなってんだ。
俺も、サンジと同じで、こういう場所は初めてだった。
辺りをキョロキョロ見渡して、ベッドの上のパネルにあるスイッチを色々触った。
電気が消えたり、天井に、走馬燈のようにクルクル模様が出たり・・・
ぐわっ!! 何だ、いきなり、回り始め・・・早く、止めなくては・・・
スイッチは何処だ・・・あ〜、わからん・・・
俺は焦った。
何でも良いから、押してやる。
俺は、のっていたベッドが急に回りだしたので、慌ててスイッチを手当たり次第押しまくった。
・・・ベッドは一周して元のところで止まった。
俺は、ほっとしてもう1本、缶ビールを取り出すとベッドに腰掛けた。
焦って渇いたのどに、思いっきりビールを流し込む。ブーッ!!
俺は勢い良く、ビールを吹き出してしまった。
目の前に・・・壁だったはずのところが、窓になってて、そこに、何と、サンジが映っていた。
湯気で、多少ぼやけているものの、ゾロは、その光景に目を奪われた。
サンジは、泡のついた身体をシャワーで流している。
白くて透明な肌が、ピンク色に染まっていて・・・
スラリと伸びた手足がしなやかに動く。
金色の髪の毛からシャワーの滴がぽたぽたとサンジの肩に落ちて・・・
濡れた身体が、妙になまめかしい。
ふと、中心に目を向ければ、髪の毛と同じ色の茂みにピンク色の自分と同じ性器。
とても、同じ男とは思えない。
かわいい・・・・本気でそう思った。
これがルフィとかだったら、絶対にそうは思わない。
いや、まず、惚れねえ。
サンジだから・・・サンジだからだ。
俺は、暫くその光景を黙ってみていた。
そのうち、サンジが、風呂から上がる素振りをしだした。
まずい・・・なんとか、この窓を早く元の壁の状態にしなくては・・・
俺が、覗いていたことが、ばれてしまう・・・
俺は、急いで、また、スイッチを適当に押しまくった。
「ゾロ・・・てめえ、なにしてんだ?」
サンジが、バスローブを巻いて俺のところにやってきた。
・・・・俺は、情けないことに、また、ベッドを回転させていた。
しかし、運良く、窓は、壁に戻っていた。
「あ〜、何か、適当にスイッチ押したらこうなっちまってよ・・・へへ・・・」
俺は、笑ってごまかす。
ベッドは、また一周まわって元に戻った。
「・・・俺も、風呂入ってくる。」
俺はそう言って、その場を離れた。
ふ〜、危なかったぜ。
かなりやばかったな・・・
あの恥ずかしがりやのサンジが、俺が、覗いてたって知ったら・・・
おお、怖ッ!
ああ見えて、あの蹴りは殺人的だからなあ・・・
それに、せっかくのチャンスも、なくなっちまうとこだったぜ・・・
俺は、念入りに身体を洗うと、さっさとシャワーを浴びた。
もしかしたら、サンジの野郎も、スイッチを押して、俺のことを見てる可能性もあるからな。
それにしても・・・全然窓があるなんて・・・ああ、この鏡がマジックミラーになってやがんの
か・・・
俺は、一人、妙に納得して風呂を出た。
バスタオルを腰に巻いて、風呂から上がると、サンジは、ベッドの端に腰掛けて、俯いてい
た。
壁はそのままのようだ。
どうやら仕掛けには、気がついていないらしい。
俺はサンジを抱き上げて、ベッドの中央にその身体を横たえる。
少し青ざめて震える身体に俺は愛おしさを募らせた。
「・・・本当に・・・いいのか?」
俺は、サンジの髪を手で鋤きながらサンジの顔を覗き込む。
サンジは、瞳を開け、俺を見て、コクンと頷いた。
蒼い瞳には、まだ緊張に色が見えていて・・・・
俺は、その目尻にそっと口付けた。
「好きだ・・・サンジ。 誰よりも・・・」
俺はそう言って、サンジの唇に触れる。
微かに震える唇・・・
その唇を俺は、ペロッと舌で舐め、サンジに微笑む。
ふわっとサンジは、微笑み返して、サンジの身体から、震えが止まった。
「・・・ゾロ・・・俺も・・・ゾロだけだ。」
サンジはそう言って、俺の首に腕を廻した。
触れるだけのキスからだんだんと深くなる口付け。
わずかに開いたサンジの口内に、俺は舌を侵入させ、縮こまっているサンジの舌を吸い上げ
自分の口内へ誘い入れる。
おずおずと伸ばされる舌をまた絡めとって、舐め上げ、口内の中をくまなく味わい尽くす。
「んっ・・・・んんっ・・・・んん・・・ふん・・・・ふ・・・ん・・・・んん・・・」
サンジの甘い吐息が俺の耳を擽って・・・
俺はますますサンジとのキスにのめり込んでいく。
部屋の中は、クチュクチュとした淫靡な音で満ち、飲み込めなくなった唾液がサンジの口の
端から流れ落ちる。
「ん・・・はあ・・・・・んん・・・ッゾロォ・・・」
サンジの瞳が、溢れる涙で揺れ・・・
上気してピンク色になった肌・・・
口元から流れる滴・・・
全てが、壮絶な艶となり、俺の理性を襲う。
俺は、何度もその艶に飲み込まれそうになりながら、唇を首筋から下に落としていく。
首筋に二つ・・・鎖骨の上に三つ・・・
俺は、サンジに赤い印を刻む。
俺だけの印・・・俺の・・・ものだ・・・
それから、俺は、バスローブをはがして、二つのピンク色の尖りに舌を這わせた。
「ひゃっ! ・・・ふぁ・・・あん・・・いや・・・ゾロ・・・俺・・・ああん・・・背中が・・・痺
れ・・・・ああっ・・・なんか・・・変だ・・・んああ・・・声が・・・でちゃ・・・うあん・・ん・・」
サンジは、俺の舌の動きに合わせて、ビクビクと身体を震わせる。
くーっ、姿形も可愛いが、声まで可愛い・・・おまけに、なんて身体してんだ・・・
そこいらの女より全然艶があって・・・マジ、俺、飛びそうになった・・・やべえ・・・
俺は、懸命に己の中の理性を奮い立たせ、何とか持ちこたえた。
可愛い尖りに舌を這わせながら、俺は、サンジの雄に手を滑らせる。
サンジの雄は、充分に天をつき、先からは、透明な液が滲み出ていた。
「ああっ・・・ヤダ・・・ゾロ・・・触っちゃ・・・俺・・・変になっちゃ・・・うよ・・・ヤダ・・・
ゾロ・・・」
サンジは、その蒼い瞳から涙を流して俺の手の動きを止めようとする。
「全然変なんかじゃない・・・サンジが感じてくれるのは、俺だからだろ? だったら、
もっと感じてくれよ。 俺は、お前が感じてくれるのが、嬉しいんだ。」
俺は胸の尖りを口に含んだままそう言うと、サンジの竿をゆっくりと上下に扱き始める。
「あああっ・・・ゾロ・・・はあん・・・俺・・・んああ・・・わからなく・・・・あん・・・ああ
っ・・・ゾロ・・・イ・・クッ」
サンジは、自分の腹の上に白濁の精を吐き出した。
「・・・続き、ヤっても良いか?」
俺は、恍惚の表情を浮かべてうつろな表情のサンジの耳元で、そう囁く。
サンジは、無言でコクンと頷いた。
俺は胸の尖りから口を離すと、そのまま舌を滑らせて、サンジの腹の上の精を舌で舐め取っ
た。
「えっ?! やあ、ゾロ・・・汚な・・・んああ・・・ん・・・ああ・・・」
サンジは俺の行為に驚いて声を上げたが、その声は、俺の舌の動きに感じて嬌声に変わ
る。
俺はかまわず、全て舐め、そのままサンジの秘蕾に舌を這わせた。
俺は、サンジの精を潤滑油代わりにして、舌を中に挿し入れ、横から指を1本挿し込んだ。
「あっ、なに・・・ゾロ・・・あっ・・いや・・・何か入ってくる・・・やっ・・・怖い・・・
ゾロ・・・」
サンジは、初めての体験に身体を竦ませる。
「・・・すまん・・サンジ。 でも、これやっとかねえと、お前が、痛い思いするから・・・
ちょっと、我慢してくれるか?」
俺の言葉に、サンジは、無言で頷いた。
サンジの精のおかげで、指はスムーズに入っていく。
俺は、また、胸の尖りに口づけして、指の腹で、丁寧に内襞をなぞっていった。
「んああっ・・・・あん・・・はあ・・・・ん・・・・んん・・・」
サンジは、俺の行為に敏感に反応を繰り返して、身体を震わせる。
クチュッと精液以外の体液で、サンジの内襞が潤い始め、俺の指も、2本から、3本と増えて
いく。
ぐちゅぐちゅと淫靡な音が内襞から発せられ俺の指がバラバラに動き出した時、サンジの最
奥の一点を指が掠った。
「あああっ・・・・いやッ・・・・やあ・・・ダメ・・・・ゾロ・・・・はあん・・・俺・・・そこ・・・
ダメ・・・」
言葉とは裏腹に、サンジは、無意識に自分の腰を俺にすり寄せる。
先程射精したサンジの雄は、また天をつくほど勃ちあがり、先端から透明な液を流してい
た。
「・・・気持ち良いか?」
俺は、その一点ををわざと何回も指で掠めて内襞をかき回す。
「あはん・・・あん・・・やっ・・・また・・・クルッ・・・ゾロ・・・やあ・・・また・・・あん・・・
ああ・・」
サンジの瞳からは涙が流れ落ち、肌がピンク色に上気して、壮絶な艶を放ち出す。
「・・・挿れるぞ。」
サンジの媚態に、俺は堪らず、指を引き抜いて、自分のモノを一気に突き入れた。
「あああっ・・・・あああ・・・・ああ・・・・んんん・・」
内部から引き裂かれるような痛みに、サンジは息も出来ず、痛みに耐える。
内襞がギュッと締め付けて、千切れそうな痛みが俺を襲った。
「グッ・・・サンジ・・・息を吸うんだ・・・ゆっくりでいいから・・・息をしてくれ・・・
頼む・・・」
俺はそう言いながら、小さなキスをサンジの顔に何度もする。
サンジはコクンと頷いて、俺の言うとおり、少しずつ息を整え始めた。
内襞の締めつけも徐々に弱まっていく。
俺は、もう一度サンジの唇を塞いで、深く深く口付ける。
そして、萎えかけたサンジの雄を空いている手で上下にゆっくりと扱いてやった。
「んんっ・・・んん・・・ん・・・んん・・・ふ・・ん・・」
サンジの声が甘い嬌声に変わり始め、俺は、唇をサンジの首筋に落とした。
「ああん・・・ゾロ・・・俺・・・なんか・・・ムズムズして・・・んああ・・・変な・・・
感じ・・・」
そう言って、サンジは、俺にぎゅうっとしがみつく。
・・・俺の中で、何かが・・・切れた・・・
「すまん・・・サンジ・・・もう、もたねえ・・・」
俺はそう言うと、サンジの膝を肩に抱え上げ、激しく腰を打ち付けた。
そして先程サンジが激しく反応した一点を集中して探った。
「あああっ・・・あんん・・・あん・・・っはあ・・・んんっ・・・ああっ・・・あーっ・・やっ・・・」
サンジがビクンと身体をそらせる。
俺は、その一点だけにねらいを定めて深く激しく挿入を繰り返した。
「ヤーッ・・・ゾロ・・・あん・・・ダメ・・・・ヤダ・・・触れちゃ・・・あん・・・あああっ・・・
俺・・・また・・・イッちゃ・・・う・・・・ゾロ・・・あーっ・・・クッ・・」
サンジはひときわ高い声で啼くと自分の腹の上に、白濁の精をまき散らす。
射精の衝撃は、内襞にダイレクトに伝わって、密着している俺のモノをやわやわと締めつけ
キュッと精を搾り取るかのような動きをした。
「クッ。」
俺は堪らず、サンジの中で自分の白濁を吐き出した。
「・・・サンジ・・・好きだ・・・愛してる。」
俺はそう言って、グッタリしたサンジを自分の膝に抱き上げた。
「ああっ・・・やあ・・・ゾロ・・・深くなっ・・・ヤダ・・・ダメ・・・ああん・・・」
サンジの嬌声に俺のモノは、ますます誇張して・・・
俺は、もう押さえる理性が残ってなかった。
「わりい・・・止められねえ・・・」
俺はそう言うと、またサンジを激しく突き上げた。
「やあん・・・ゾロ・・・もう・・・・俺・・・ヤダ・・・激し・・・・ああん・・・ゾロ・・・ダメ・・・」
俺は、我を失って、気がついたときには、サンジは、気を失った後だった。
「・・・ごめんな、サンジ・・・」
俺は、そう呟いて、気を失ったサンジを抱き上げ、風呂場で綺麗に身体を洗った。
そして、起こさないように優しく拭いてバスローブに着替えさせ、ベッドに横たえた。
・・・こんなつもりじゃなかった。
けど、サンジを抱いたら、止められなくなって・・・
自分が押さえられないくらい・・・俺はサンジを求めた・・・
今だって、どうにかなりそうな・・・そんな自分がいる・・・
・・・愛おしくて、愛おしくて・・・思いは、無限に募っていく・・・
最近、道場の師範が、俺にこう言った。
『ゾロ。 剣が変わりましたね。・・・あなたもやっと、柔が掴めてきたんですね。』
と。
その時はまだ、わからなかったけど、今、それがわかったような気がする。
俺の剣に足りなかったもの・・・・
俺に足りなかったもの・・・・
愛するモノを守りたい心・・・
人は誰かのために生きている・・・
全てのモノに、生かされている・・・
それを教えてくれたのは、サンジ・・・
だから、俺は、お前を守りたい・・・
・・・ずっと・・・いつまでも・・・守っていきたい・・・
俺は、サンジを腕に抱きしめて、目を閉じた。
「ゾロ! 起きろ!! なあ、起きてくれよ・・・ゾロッてば!」
俺は、身体を大きく揺すられて目を開けた。
どうやら、あのまま眠ったらしい。
「ああ、おはよう。 今、何時だ?」
「ああ、今、6時30分だ。」
サンジは時計を見ながら俺にそう答えた。
「頼む! 後30分、寝かしてくれ!」
「何、小学生みたいなこといってんだよ! 全く、寝汚ねえのは、一生、直らねえ
な。」
そう言いながらも、サンジは、俺の言うことを聞いてくれたらしく、俺をそのまま寝かせてくれ
た。
そして、枕元で、なにやらごそごそとしだした。
「へ〜、こんな仕掛けになってんだ・・・おっ、これ、なんだ?」
サンジがそう言って、スイッチを押した。
スッと、目の前の壁が消えて・・・
風呂場を映した窓になった。
「!!!なんじゃこりゃーっ!!」
サンジは、優○のような雄叫びを上げた。
「どうした、サンジ。 何かあったのか?」
俺は、その声に慌てて飛び起きる。
「ゾロ!! あれ!! あれって??」
「ああ、風呂場が透けて見えるんだろ? マジックミラーになってるらしいぜ・・・」
俺は、ボーっとした頭でそこまで言って、はたっと気がついた。
俺、今、すげえ、まずい事言ったかも・・・
案の定、サンジは、俺を睨み付けている。
「・・・て、てめえまさか・・・昨日、知ってて・・・」
俺は、サンジの頭の上に、どす黒い雷雲が立ちこめるのを感じた。
「ち、違うんだ・・・サンジ・・・あのな・・・スイッチ色々いじくってたら・・・」
「!!!やっぱり、見てたのか?! てめえ・・・このエロマリモ!! くらえっ!!」
やばっ、逃げられねえ・・・そう思って、次に来る衝撃に耐えようと歯を食いしばった。
だが、いつまで経っても、その衝撃は、来なかった。
「????・・・サンジ、どうした??」
俺は、優しくサンジに声をかける。
「・・・ゾロ・・・俺、怪我したのかな・・・腰が痛くて・・・動けねえ・・・」
サンジは、いたく真面目な声で俺にそう言った。
「・・・・・・・」
俺は、笑いをかみ殺した。
・・・クククッ。 こいつ・・・本当に何も知らねえのな・・・
可愛すぎるぜ、全く・・・
「・・・ゾロ・・・どうしよ・・・俺・・・マジ、歩けねえかも・・・病気かな・・・」
サンジは、ますます顔を青ざめて俺に言う。
あ〜、ダメだ・・・もう・・・
「ぶはっ、はははははは・・・」
俺は、我慢しきれずに笑った。
サンジは、人の不幸が何がおかしいんだと言わんばかりに、俺を睨み付けた。
「ああ、すまん、すまん。 お前があんまり、可愛い事言うから、つい・・・心配すん
な。 今だけだから・・・昨日・・・なんだ、その・・・俺達、ヤッただろ? 初めてだった
から、身体がついていかなかったんだ。 筋肉痛みてえなもんだ。 普段使わないと
こ使ったから・・・////」
俺は、そこまで言って、急に恥ずかしくなった。
それは、指摘されたサンジも同じ様で・・・
「まっ、いっか。 病気・怪我じゃねえなら、なっ。」
サンジは、そう言って、にっこりと笑った。
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