ANNIVERSARY その11 |
翌日。 ゾロとサンジは、ゾロの母親が作ってくれたペアのトレーナーを着て、チョッパーが待つ病院 へと向かう。 「よう、サンジ。 気分とか、悪くないか? さすがに、これくらいになると、動くのも、 そう言って、チョッパーは、サンジをベッドに寝かせ、エコーの準備をする。 「ああ、とても、元気のいい赤ん坊だ。 順調だぞ。 この分だと、予定日通りだな。 チョッパーが、ゾロに説明して、意見を聞いた。 「ああ、聞かなくても、絶対に、間違えないと思うから、いい。 それより、俺、出産 「別に、それは、良いけど・・・・ゾロ。 お前、スプラッタ映画は、好きか?」 チョッパーは、ゾロの申し出に、逆にそう聞く。 「??いいや、あまり見ねえな。」 「・・・・・そうか。 ゾロ、どうしてもって言うなら、別に俺は止めないけど・・・」 「ああ、どうしても、側にいる。」 「・・・わかった。」 チョッパーは、不安げに、ゾロの立ち会いを認めた。 「・・・なあ、チョッパー。 ちょっと、聞きてえことがあるんだけど、良いか?」 サンジが、真剣な表情で、チョッパーにそう言った。 「何だ、サンジ。」 「お、俺さあ、妊娠してるじゃん。 ・・・それって、母、母乳って、出るのかなって、そ そう言って、サンジが、少し顔を赤らめた。 「う〜ん。 母乳かあ・・・・今まで、こう言うの前例が全くないからなあ・・・・赤ん坊 「いや、別に、そう言うことはねえ。 ただ、先っぽが、敏感になったぐらいかな。」 「そうだな。 俺も確認したが、別にサンジの胸の大きさは、前と変わらなかったぞ。」 そう言って、聞かれてもいないのに、ゾロが横から口を挟む。 「!!・・・////ゾロ! もう、恥ずかしい奴・・・」 サンジは、真っ赤になってゾロを睨み付ける。 「別に、良いだろ? 夫婦だし、本当のことなんだから。」 ゾロは、あくびれもせず、そう言いきった。 「ゴホン・・・ゾロ。 そろそろ、もう、ヤッちゃ、ダメだぞ。 ヤッた弾みで、陣痛が起こ ゾロの言葉に、チョッパーは、そう言って、注意した。 「えっ?! 3ヶ月もダメなのか?? 生まれたら、すぐに出来るんじゃなかったの ゾロは、サンジと子供のためと言われ、渋々承諾する。 「じゃあ、なんかあったら、すぐに、俺に連絡してくれ。 来週の月曜日、入院できるよ 「「わかった。」」 ゾロとサンジは、チョッパーの病院を後にした。 「チェッ。 これから、3ヶ月も、我慢しねえといけねえのかあ・・・・出来るかなあ・・・」 ゾロは帰りの車の中で、ブツブツと呟いていた。 「・・・なあ、サンジ。 こんな汚ねえ病院で、本当に大丈夫なのか?? もっと、施設 ゼフは、初めて訪れた病院の貧相さに、サンジにそう耳打ちをする。 「大丈夫だって。 ここは、見た目は、ボロいけど、ちゃんと、最新設備はあるんだ 「・・・わかった。 てめえが、これでいいのなら、なんにもいわねえ。 だが、食事だ 「ああ、チョッパーに、そういっとく。 それと、夕飯は、ゾロの分と二人分にしてくれる 「・・・わかった。」 ゼフは、サンジからそう言われて、自分が食事を作ることを条件に、承知した。 「じゃあな、サンジ。 明日、また、来る。」 そう言って、ゼフは、サンジを病室まで送ると、帰っていった。 「サンジ、いよいよだな。 がんばれよ。 15日、俺も、しっかり立ち会うから・・・」 「ああ、ゾロ。 大丈夫だ。 俺とてめえの子供だからな。 心配すんな。 チョッパー サンジがそう言ってたときに、ちょうど、ゼフが、食事を持ってきた。 「おう、ロロノア、早えな。 サンジ、飯だ。 さあ、二人とも、熱い内に食えよ。」 そう言って、ゼフは、研究した料理を二人に出した。 「あれ? 親父・・・料理方法、何か、変えたのか? いつものと、違う・・・」 「・・・本当だ。 いつものと、少し違う・・・」 ゾロとサンジは一口食べて、いつものゼフのとは違う料理に、そう言った。 「ああ、出産前後には、こういう料理の方が良いと思ってな。 たまには、こう言うのも ゼフは、少し照れながら、二人にそう言った。 「親父・・・サンキュー。 美味しいよ、これ。 今度、俺にも教えてくれ、な。」 「おやっさん、ありがとうございます。」 ゾロとサンジは、ゼフの心遣いに、心から感謝した。 「ところでさあ、ゾロ。 てめえ、名前、もう、決めたのか??」 サンジが、食べながらゾロにそう言った。 「ああ、今、決めた。 名前は、『零(ゼロ)』だ。 ゼフから一字貰って、俺の名前と組 ゾロは、サンジにそう説明する。 「・・・でもよ、女の子だったら、どうするんだ? 女の子で、『ゼロ』はまずいだろう。」 「その時は、お前が考えてる名前で良いじゃねえか。 ところで、お前が考えた名前 「・・・それは、生まれてきてからのお楽しみだ。 男の子だったら、『零(ゼロ)』でい 「あ、ああ、それでいい。 ありがとうな、ゾロ。 じゃあ、俺、帰るわ。 食い終わった そう言ってゼフは、満足げに病院を後にした。 「じゃあ、サンジ。 俺も、もう帰る。 なんかあったら、携帯に電話しろよな。 おやす 「うん。 おやすみ、ゾロ。」 そう言って、二人は、軽く唇を合わせた。 「まいったなあ・・・・こんなに、一人が寂しいなんて・・・・ 1日目からこれじゃあ、しょ ゾロはシャワーを浴びて、缶ビールの栓を抜くと、ビデオをセットした。 「グァッ、エグい・・・・・こんなもん、よく見れるよな。 ・・・俺、気分悪くなってきた・・・ ゾロは、半分も見ないうちに、ギブアップした。 「ううぅ〜、もう、寝る・・・」 ゾロは、映画の内容を忘れようと、早めに、眠った。 「ッ痛っ!」 サンジが急に、腹を押さえてかがみ込む。 「!サンジ、大丈夫か? ナースコールは、どれだ。 あった! チョッパー、すぐに、 ゾロは、焦ってチョッパーを呼ぶ。 「わかった、今すぐそっちにいく!」 ゾロの慌てた声に、チョッパーが、急いで駆けつけた。 「ちょっと、診せて・・・・・これは・・・・ゾロ! 急いで、総合病院の主治医を連れてき 「わかった!」 チョッパーは、サンジを診ると、ゾロにそう言って、看護婦達と一緒に、サンジを手術室に運 |
<コメント> いよいよ緊迫のシーンになりました。 でも、ゾロに引き続き、ゼフも、何か、いっちゃってますねえ。(笑) さて、無事に生まれることが出来ますか・・・ っていうか、ゾロ・・・あんた、立ち会いできんのか?? 男の人って、血に弱い人が多いとか。 多量出血に、慣れてないからねえ・・・・(笑) 今回の『零(ゼロ)』と言うお名前は、ビリーさんの提供です。 ありがとうvvビリーさん! では、続き、いってみますか・・・ |