ANNIVERSARY その10 |
「ゾ〜ロvv 起きろよ! もう、いつまで経っても変わらねえんだから・・・ おいって ば・・・ いい加減にしねえと・・・ うりゃっ!!」 サンジは、今日も、ゾロの腹に、見事な蹴りを入れる。 「フグッ! ・・・・いやだ・・・アレがないと、起きれねえ・・・」 ゾロは、目を閉じたまま、蹴られた腹を撫で、そう呟いた。 「!!・・・////もう・・・てめえが、そんなに、甘えただとは、知らなかったぜ・・・ サンジは、諦めたように、そう言うと、ゾロの唇に軽くキスをする。 「おはよ、サンジ。 んっ」 ゾロは、やっと目を開けて、目の前のサンジの唇を奪った。 「!!・・・////ほらっ、早く飯食わねえと、会社に遅れるって。 今日は、大事な取 サンジは、ゾロの眉間に、ビシッとデコピンして、ゆっくりと、ゾロから離れた。 「ウオッ! いけねえ・・・そうだったんだ。 シャツ、シャツっと・・・・」 ゾロは慌てて飛び起きると、大急ぎで、背広に着替えた。 ゾロはそう言って、サンジのお腹を撫で、サンジに軽くキスをすると、会社に向かった。 「全く・・・毎朝、こうなんだから・・・・ てめえのパパは、甘えん坊で、困るぜ。」 そう言って、サンジは、ゆっくりとお腹を撫でた。 「さて、今日は、天気もいいし、久しぶりに布団でも干して、店にでも顔を出すか・・・」 サンジはそう呟いて、掛け布団をベランダに干す。 「はあ・・・羽毛布団でも、このくらいお腹が大きくなってくると、結構きついなあ。」 サンジは、お腹をさすりながら、フーッとため息を吐いた。 久しぶりだよなあ・・・一人で外出すんのって。 初めは、男であるが故に妊婦服に抵抗を感じていたサンジではあったが、実際、着てみる はあ・・・足のところが、スースーするのは頂けねえが、妊婦服は楽でいいや・・・ そんなことを考えながら、サンジは店の裏口から、厨房を覗く。 「いよう、サンジ。 久しぶりだな。 今日は、どうしたんだ? もうすぐだったよな、生 レストランの最古参のコックが、サンジにそう話しかける。 「いや、チョッパーの話だと、わかってるらしいんだが、俺もゾロも敢えて聞かねえん そう言って、サンジは、にっこりと笑った。 「おう、サンジ、来てたのか。 どうだ?体調の方は。 まさかてめえ、天気が良いか サンジの性格を知り尽くしているゼフが、そう忠告する。 「ああん・・・わかってる・・・してねえ・・・よ・・・」 サンジはそう曖昧にごまかした。 「ところで、やっぱ、年末だから、忙しそうだな・・・ 俺、手伝ってやろうか?」 サンジはそう言って腕まくりする。 「馬鹿言うな。 てめえ、あと、20日ぐらいで、赤ちゃん生まれるんだろうが・・・ ゼフは、そう言い返した。 「ああ、大丈夫だ。 細かいモノは、ゾロの母さんが用意してくれたし・・・ベビー服も、 サンジは、そう言って、ゼフの手をお腹に当てた。 「・・・/////ジイジだ。 わかるか? 元気に生まれてこい。」 ゼフは、小さな声で、サンジのお腹にそっと呟いた。 「くっくく・・・ジイジだって・・・くく・・」 「・・・あの顔で、ジイジ・・・くくく・・・」 厨房に、コック達の忍び笑いが聞こえる。 「・・・////てめえら、グダグダ話してねえで、さっさと片付けやがれ!!」 「「「・・・へ〜い。 ククク・・・」」」 顔を真っ赤にして照れたゼフが、コック達に向かって怒鳴った。 「・・・そう言えば、サンジ。 てめえ、赤ん坊の名前、もう、決めてんのか? 男だろう ゼフが、サンジにやんわりとそう切り出した。 「ああ、名前、な。 ゾロが、この前、色々と姓名判断の本とか買ってきてたみてえだ ・・・親父・・・考えてくれてんのか? 「おう、俺の考えた名前はだな。 ズバリ、てめえが産むのは、きっと男の子だろうと ゼフは、ニコニコしてサンジにそう言った 「・・・親父・・・それって・・・なんか、誰かの趣味に走ってないか・・・暗黙に、その意 「じゃあ、これ、もってけ。」 「いつも、わりいな。」 サンジは、ゼフに、野菜を貰ってそう言うと、店を出ていった。 ・・・本当に、皆、良く、生まれてもない赤ん坊の名前なんて考えられるよなあ・・・ 「さて、夕飯の用意には少し早いし・・・何しようか・・・」 そう呟いて、テーブルにひじをつき、新聞の広告を眺める。 ・・・ラピスラズリかあ・・・・ そう言って、ゾロは、帰ってくるなり、サンジを抱きしめ、キスをしようとする。 「ダメだ。 ちゃんと、手を洗って、うがいをしてこい。 てめえから、風邪移されたら、 サンジは、ゾロの口を両手でブロックしながら、そう言った。 「はいはい、そうでした。」 ゾロは、サンジに言われるとおりに、手を洗い、うがいをする。 「ただいま、サンジ。」 「お帰り、ゾロ。」 そう言って、二人は、抱き合い、チュッと触れるだけのキスをした。 食事をしながら、サンジは、ゾロに聞いてみる。 「ん、ああ。 実はなあ、色々と考えて入るんだが、なかなか決められねえでいるん ゾロは、背広のポケットから、紙を取り出して、広げて見せた。 「なになに・・・零(ゼロ)、リュウ、光(ひかる)、豪(ごう)、一(いち)、響(きょう)、 サンジが、その紙を見ながら、そう言う。 「いや、絶対に、男だ。 俺とお前の子だから、そうに決まってるだろ。」 ゾロは、ビールを飲みながら、自信ありげにそう言った。 「・・・てめえなあ・・・・ じゃあ、女の子だったら、俺が、名前付けて良いか? 「ああ、明日、妊婦検診だったよな。 ちゃんと、休むって言ってきたから、大丈夫だ。 「えっ?! てめえ、立ち会うのか?? マジかよ・・・ 結構、エグいらしいぜ。 「・・・・おう。 たぶん、・・・・大丈夫、だ。」 サンジの『エグい』発言に、ちょっと不安を覚えたゾロであった。 |
<コメント> お待たせしました。 いよいよ、出産編、始まります! ゾロ・・・もう、ルナの口からは、何も言うことは、ありません・・・(-_-;) こんな壊れきったゾロは、もう、このサイトでしかお目にかかれないと。(笑) ここまで、熱々じゃなくても良かったんですが、ね。 いや、ルナが、書きたかっただけで・・・すいまそん・・・ 全体的に、こんな感じで、話は、続いていくかと・・・ せつな系では、絶対にないです!(ドォ〜ン・笑) では、続きをどうぞ! |