WHICH?? その2 |
「いらっしゃいませ。」 そう言って振り向いたサンジの表情が、凍り付いた。 「・・・ゾロ・・・」 「・・・サンジ、てめえ、なにのんきに、ウエイターなんかやってるんだよ! 人が、心 ゾロは、額に、青筋を浮かべて、サンジにそう怒鳴った。 「いや、あの、その、なんだ・・・違うんだ。 これにはいろいろと、訳が・・・・」 サンジが、ゾロの気迫に押されしどろもどろに返事をしているところに、異変を感じて、ウィル 「サンジ?? どうしたんだ? 何か・・・」 そう言ってサンジを見たウィルは、その隣に自分を見つけて、言葉を失った。 !!!何で、こんなとこに、俺が、いるんだ??? ゾロとウィルは、互いを確認してそう思った。 「・・・てめえ、誰だ?」 真っ先に、ゾロが、ウィルに対してそう言った。 「・・・・俺は、ウィル。 それより、お前こそ、何者だ? 何で、俺の顔して、そう言うダ ウィルが、率直に、思ってることを口にした。 「・・・サンジ、だと・・・」 ・・・ダレが、真似してるって? ゾロが、こめかみをヒクつかせて、刀に手を掛ける。 ・・・ヤバい・・・・ゾロの奴・・・・キレそうにヤバいゾ・・・・ 「なあ、他のお客さんが、見てるし、もう少ししたら、お昼休みになるし・・・なっ。 サンジは、慌ててゾロに声を掛けると、近くの席にゾロを強引に座らせ、厨房に入っていく。 「・・・なあ、何でサンジが、あんたの店で、働いてるんだ?」 ゾロは、まじまじとウィルの顔を見ながらそう言った。 「ああ、俺が、ここを手伝ってくれと言ったら、良いって二つ返事でOKしてくれたん ・・・何言い出すんだ、こいつ・・・ バキッ ゾロが、ウィルを殴りつけた。 「痛てえな。 何であんたがムキになってんだよ。 これは、サンジと俺の問題だろ? ウィルは、口から流れる血を手で拭くと、怯まずに、ゾロにそう言った。 「ウィル?? どうしたんだ?」 サンジが、テーブルに料理を並べて、口から血を流しているウィルを見てそう言った。 「ああ、こいつが、いきなり、殴ってきたんだ。 何怒ってんのかわかんねえが。」 「ゾロ! なにが、あったんだ? 何で、ウィル、殴ったりしたんだ。」 二人の間のやりとりを知らないサンジは、ウィルを助け起こすと、ゾロに非難めいた口調でそ ・・・そいつを・・・・庇うの、か・・・・サンジ・・・・・ 「・・・サンジ・・・てめえ・・・こいつの店、手伝うと・・・・・・・・手伝うといったのか?」 ゾロは、絞り出すような声で、サンジに聞く。 「・・・・・ああ、言ったぜ。 それがなにか・・・・・」 「・・・・・・・・わかった・・・・」 ゾロは、サンジの言葉を遮って、そのまま、店を出ていった。 「あっ、おい!ゾロ! 待てよ・・・チョッ・・・」 「サンジ・・・行くな・・・・行かないでくれよ・・・」 ウィルが、追いかけていきそうなサンジの腕を掴んでそう訴える。 「・・・すまねえな。 あいつ、訳もねえのに、人を傷つける奴じゃねえんだ。 あいつ、 そう言って腕を振り払って出ていこうとするサンジを、ウィルは堪らずに、抱きしめた。 「嫌だ。 ・・・サンジ、行くな。 なんで、あいつのとこなんか・・・ 俺もあいつも、か 「ウィル・・・はっきり言っとく。 ・・・てめえとあいつは、全然違う。 そりゃ、てめえの サンジは、ウィルの腕からサッと身を放すと、ゾロの後を追って、店を出ていった。 「・・・ははは。 ・・・・・・・・・・・なんだ、そういうこと、か。」 ウィルは、やっと二人の関係に気が付いて、そう呟いた。 サンジは、急いで、始めの砂浜に急いだ。 「ゾロ・・・てめえ、何勝手に飛び出して行くんだよ! 勝手に一人で、戻るんじゃね 「・・・・・・・・・・・」 サンジはそう言って、大岩に飛び乗った。 「うわっ!!」 飛び乗った拍子に、着地した岩が崩れて、サンジはバランスを崩した。 「サンジ!」 ゾロは慌てて、サンジの身体を引き寄せた。 「サンキュー、ゾロ。」 そう言って、サンジは、にっこりと笑う。 「・・・・・・・・・・てめえ、店の手伝いはどうした。 するって言ってたんだろ・・・・・・」 ゾロは、サンジの顔を見れずに横を向いてそう言った。 「ああ、言ったぜ。 但し、仲間が迎えに来る迄って、な。 なのに、一人で、出て サンジは、ぐいっとゾロの頬を両手で挟むと、正面に向ける。 「ん? なにがあった?? 言ってみろ?」 サンジは、ゾロの瞳を覗き込んでそう言った。 「・・・・あいつが・・・ウィルが、てめえは、ずっと、ウィルと一緒に店を手伝うからっ ゾロは、目を閉じたままそう呟く。 「相変わらず、ばっかじゃねえの。 そんなことで、やきもち妬いたのか、てめえ・・・ 「・・・ちょっと?」 ゾロがその言葉に反応して、こめかみをヒクつかせる。 「ああ、いいから聞けって。 まあ、ほんの少しだが、心がぐらついたのも正直なとこ サンジはそう言って、ゾロに口付けた。 「・・・サンジ・・・」 ゾロは、サンジにそう言われて、目を開けて、にっこりと笑う。 「・・・/////もう、こんな恥ずかしいこと、二度といわねえんだからな!」 サンジは、そう言って、ギュッとゾロに抱きついた。 「・・・サンジ・・・好きだ・・・・誰にも、渡したくねえ・・・・」 ゾロはそう言って、噛みつくようにサンジの唇を奪った。 見張り台から、ウソップが、ナミにそう告げた。 「え?! 何処、何処??」 「左舷、やや中央より・・・・大岩の上・・・」 ウソップの言う方向を双眼鏡で覗くナミ。 もう、あの馬鹿ップル! 「・・・ウソップ・・・・ここから、あの大岩、狙えるかしら・・・」 「ゲッ、ナミ。 本気か??」 「良いの! 二人に、私達が来たって教えてあげないと。 早く砲撃の準備して!! ナミの言葉に従って、砲撃の用意をするウソップ。 ・・・すまん、ゾロ、サンジ・・・俺・・・ナミには、逆らえない・・・・ 「左舷、方向良し! 砲撃!!」 ドカ〜ン! ひゅるると、弾は見事に、大岩に命中・・・ゾロとサンジは、砂浜に吹き飛ばされた。 「・・・・・・ナミ・・・・・・・絶対に、斬る!!」 「ナミさ〜んvv ここですよ〜vv」 いきなりの砲弾を食らって、砂まみれになったゾロとサンジは、ゴーイングメリー号を見つけ 「お帰りなさい二人とも・・・」 ナミは、何事もなかったようににっこりと笑った。 「ナミさ〜んvv 只今帰りました〜vv ご心配をおかけしてすいませんでしたvv」 「ナミ、てめえ、わざと狙っただろう・・・」 ゾロは、今にも、刀を抜きそうな勢いでそう言った。 「あら、別に。 あたしは、いつまでも気付きそうにないあんたたちに、助けに来てや そう言って、ナミは、風呂場を指さした。 「ああ、そうさせてもらう・・・暫く、皆、船、空けろ。」 そう言って、サンジを肩にのせ、風呂場に向かった。 「別に、二人で入れって、言った覚えないんだけど・・・はいはい、さあ、皆。 ナミは呆れ顔でそう言うと、チョッパーたちに声を掛け、船を下りていく。 「わっ!! ちょ、ちょっと、待てって。 ナミさん、助けて・・・ おい! 下ろせ! サンジの叫びは、むなしく、明るい空へと消えていった。 |
<コメント> こんなもんで・・・こんなもんじゃ、ダメっすか?? ビリーさん!! 今回は、サンジ、あんまり乙女ってないんですけど・・・ サンジに正直に感情をぶつけるゾロって言うのも、有りかなあと。(笑) 全然お子ちゃまなゾロになってしまった・・・(-_-;) でも、ゾロもサンジも19歳・・・ 大人にはなりきれないんです・・・(言い訳がましい) こんなゾロで、すいまそん・・・ とりあえず、おまけに、お風呂でH編、付けてみました。 良かったら、見てみて下さい。 あっ、でも、おこちゃまは、ここまでにしといて、ね。 では★ |