WHICH?? その1 |
「うわあっ!!」 「チョッパー!!」 荒れ狂う海に投げ出されたチョッパーを救うべく、サンジは、急いで海に飛び込んだ。 サンジが、激しい波に揉まれながらも、チョッパーを海上に差し出す。 「わかった! ゴムゴムの〜・・・」 サンジの声にルフィが反応して、腕を伸ばし、チョッパーを引き上げる。 「うわっ!!」 サンジは、ルフィが伸ばす腕がタッチの差で届かず、海に飲み込まれていく。 「サンジ!!」 違うところで作業をしていたゾロが、サンジの声を聞いて、躊躇無く海に飛び込む。 ・・・サンジ・・・何処だ・・・・ ゾロは、海中でサンジを捜す。 ・・・まだ、そんなに時間は経ってねえはずだ。 少し離れたところに、見覚えのある色を見つける。 ・・・いた・・・あそこだ。 ・・・待ってろ、今行く・・・・・ ゾロは、海中に意識を無くして漂うサンジを見つけると、すぐに浮上した。 ・・・少し遠いが・・・仕方ない、泳ぐか・・・ ゾロがそう思って泳ぎだそうとしたとき、高波が、また二人を襲った。 「グッ・・・サンジ・・・・・」 波にさらわれて、サンジの身体が流されていく。 サンジは、打ち寄せる波の音と水の冷たさに、意識を取り戻した。 ・・・確か、俺、嵐で海に投げ出されたチョッパーを助けに、海に飛び込んで・・・ 「!!ゾロ! ゾロ、何処だ!」 サンジは、自分と共に海にいたはずのゾロの姿を捜した。 ・・・あいつに限って、どうこうなったわけじゃあるまい・・・ 「・・・これで、俺が、この島にいる目印になるだろう・・・ナミさん達・・・ サンジは、服に付いた砂をはたくと、砂浜に続く道を歩いていく。 「ふ〜ん。 人がいねえ訳じゃねえみてえだな。 街でも、あんのか?」 サンジがそんなことを呟いて歩いていると、街が見えてきた。 ・・・とりあえず、街の人に話聞いてみるか。 「なあ、ここに、緑色の短髪で、背は、俺ぐらいの、鋭い瞳した男、見たことねえか?」 サンジは、早速、街の人に声を掛ける。 「ああ、あいつかい? あいつだったら、ほらっ、そこのレストランにいるんじゃないの そう言って、街の人が、ある店を指さす。 ・・・なんだ。 俺より早く打ち上げられてたのか・・・ 「ありがとうな。」 サンジは、街の人にお礼を言って、その店を目指した。 「すみません、お客さん。 まだ、開けてないんですよ。」 カウンターの内側で、開店準備に追われている人物がそう言った。 腹巻きも、ジジシャツも着てねえが、あの緑色の頭・・・ 「ゾロ! てめえ、いつから、ここの従業員になったんだ? それに、いつもの格好は サンジは、カウンターを乗り越えて、その人物の胸ぐらを掴み、一気に捲し立てた。 「!!????お客さん・・・・誰かと勘違いされてませんか? 俺、あんたに会った その人物は、驚いて、まじまじとサンジを見つめる。 「へっ?! ・・・ゾロ・・・てめえ・・・いい加減にしろよな・・・・さすがの俺も、キレる サンジは、額に青筋を作り、その人物にそう言った。 「・・・だから・・・俺は、あんたの言う、『ゾロ』って言う人じゃねえよ。 だいたいなあ、 その人物は、そう言うと、サンジに席に着くように促して、料理を作り始める。 ・・・こいつ・・・本当に、ゾロじゃねえ、のか?・・・ 「よし、できたっと。」 その人物は、サンジのテーブルに料理を運んでくると、にっこり笑ってこう言った。 「さっ、食べてみてよ。 俺の自信作なんだ。 それから、俺は、ウィル。 ウィリアム 「ああ・・・ありがとな。 俺は、サンジ。 俺も、コックだ。 今は、仲間と一緒に、船で 「別に良いって。 わかってくれたんなら・・・なあ、サンジっていったっけ。 なあ、サ そう言って、にっこりと笑うウィルの顔に、サンジは、ドキリとする。 ・・・本当に、よく似てる・・・ 「ああっ、別に良いぜ。 但し、しばらくの間だけ、な。 もうすぐ、仲間が迎えに来る ・・・何言ってんだ、俺・・・・ 「・・・今は、それで、良いよ・・・・じゃあ、決まりだな。 よろしく、サンジ!」 「ああ。」 「痛てえ、クソッ。 ・・・肩、ぶつけたか。 別に、折れちゃいねえな。 それにしても、 ゾロは、打ち上げられた浜辺で、サンジを捜す。 ・・・ここには、いねえみてえだな・・・・ ゾロは、大岩の向こう側に、不自然に倒れている木を見つけると、その方向に走りだした。 「・・・これは・・・誰かが、人為的に倒したもの・・・それも一撃で。 そんな芸当する ゾロは、サンジの足跡を追って、街に続く道を走っていく。 「・・・すまんが、ここに、金色の長い髪の毛で、碧眼の男、来なかったか?」 ゾロは、街の入り口にいる人に尋ねる。 「何言ってんだ、ウィル。 お前の知り合いか? あの綺麗なあんちゃんは。 さっき、 その人は、勝手にそう言うと、そそくさと家の中に入っていった。 「ウィル?? お前の店??? 何言ってんだ? とりあえず、サンジは、この街にい ゾロがブツブツ独り言を言って、道を歩いていると、街の人が、声を掛けてくる。 「いよう、久しぶりだな、ウィル。 良い魚、入ったんだ。 後で、店に持ってくから。 「ウィル? どうしたの??その格好・・・ぷっ、何だか、いつものあなたじゃないみた ・・・何なんだ・・・この街は・・・・ ゾロは、いい匂いのする方へと、歩いていった。 ・・・ふ〜ん、ここ、飯屋か。 ゾロは、匂いにつられて、その店に入っていった。 |
<コメント> ビリーさん、ごめんなさい。(m_m) リクエストは、 ラブラブムードいっぱいの二人に、ゾロ激似コックが、 サンジをナンパするって言うお話なのに・・・ しょっぱなから、全然、違いますやん、これ・・・どうすんの・・・ ウィル、サンジをナンパしてないし・・・サンジの方が、フラフラしてるし・・・・ どうしましょう・・・書、書き直しですか?? す、すいまそん・・・ビリーさん・・・・ 別のリク、受け付けますので、それで、勘弁して貰えます、か??(-_-;) で、では、続きを・・・どうぞ・・・ 逃走! |