Angel Agein その2 |
「おい! ゾロ・・・・・なあ・・・・・起きろって、飯、冷めちゃうゾ。 ・・・・起きろよ! ロロ!!っと、間違えた。 ・・・・・ なあ、いい加減、起きろよ!!ゾロッ!!」 ・・・・でも、本当に、眠っているとそっくりだよなあ。 瞳の色が、ロロの方が、薄いだけで・・・・・・ロロ・・・・・どうしてるかなあ。 ・・・・・俺を捜してるかな・・・・・ でも、また俺、人間界に首突っ込んだし・・・・・・のこのこ戻れねえよ。 夕食の用意が出来て、サンジから、ゾロを起こすのを頼まれたテンは、そう言って、船尾で眠 っているゾロを揺さぶった。 「う〜ん・・・・・・zzz・・・」 「あっ、ゾロ、起き・・・・ふがっ。」 ゾロは、瞳を開けたと思うとすぐに閉じて、テンを胸に引き寄せた。 「もう、ゾロ! 俺は、サンジじゃねえぞ。 ・・・・しょうがねえな、全く。 テンは、そう言いながら、久しぶりの温かさに包まれて、眠ってしまった。 「・・・・・遅い!! テンの野郎・・・・なにしてんだ? ・・・・・・ナミさん、ロビンさん、 サンジは、そう言って、キッチンを出て船尾に向かった。 バタンッ!! キッチンの扉が、勢い良く、閉じられた。 「うへぇ〜、おっかねえ。 ・・・・サンジの奴、なに、イラついてんだ?」 ウソップは、食べながら、ぶるりと身を竦めた。 サンジは、ブツブツと独り言を言いながら、船尾に居るであろうゾロのところに急ぐ。 「!!!!!」 サンジは、言葉を失った。 「クソッ!」 サンジは、そう呟くと、二人を起こさずに、そのまま、キッチンに戻った。 「あれ? サンジ君、ゾロとテンは??」 ナミが、サンジの後に二人が来ないのに気が付いて声をかける。 「あっ、二人とも、寝てたんで・・・・・・起こしません・・・・でし・・・・・・た。」 サンジは、そう言って、にっこり笑おうとした。 「サンジ、なんかあったのか?? 何で泣いてんだ??」 しんと静まり返ったキッチンに、ルフィの声だけが聞こえた。 「あれっ?! 本当だ。 なんで、俺・・・・・・涙なんか流して?? いやだなあ、皆。 サンジは、慌てて頬を拭い、にっこり笑って、皆にそう言うと、キッチンを出ていった。 「・・・・本当、わかりやすい人ね。」 ロビンが、ボソリと呟く。 「あたし、ちょっと、見てくる!」 ナミが、そう言って、キッチンを飛び出した。 「いい加減、起きなさい! 二人とも!! とっくに、夕御飯、皆、食べちゃったわよ 「っ・・・・痛てえ・・・・なにしやがるっ!!」 「あっ、ナナ・・・・・おはよ・・・・・あふ・・・・」 「・・・・もう、テンも、寝惚けないでちょうだい。 あたしは、ナミよ、ナミ。 「あっ、ナミ、ちょっと待ってよ。 一緒に行こうよ。」 ゾロの腕から解放されたテンが、慌ててナミを追いかける。 「???なんだ? ナミの野郎、なんか言いたそうな面しやがって・・・・・それにして サンジに、二人で、眠っているところを見られたと思っていないゾロは、そう言って、船尾を後 「・・・・・ああ。 ・・・・・・・・。」 ゾロとテンは、キッチンで、取り置きしてあった料理を、一緒に食べる。 「なあ、ウソップ。 あいつは・・・・・どこにいったんだ?」 「お、俺は、何も知らない。 何も見ていない。 サンジが、泣いたとこなんか・・・・ ゾロにそう聞かれ、ウソップは、余計なことを言ったと口を塞いだ。 「・・・・なんで、あいつが、泣くんだよっ! 事と次第によっちゃ・・・・」 ウソップの言葉に反応して、こめかみをヒクつかせ、ゾロが、雪走に、手をかける。 「ヒッ!! 待て・・・ゾロ!! 早まるな!!」 ウソップは、慌ててチョッパーの後ろに隠れる。 「ゾ、ゾロが、悪いんだぞ!! 絶対に、そうだ!! だって・・・だって、サンジ、さっ チョッパーが、責めるような口調で、ゾロにそう言った。 「・・・・あいつが、起こしに?? 何言ってんだ。 あいつは、さっきまで、俺と・・・・・ ゾロは、そこまで言われても、まだ、サンジの泣く理由が解らない。 「なんだ、サンジ、起こしに来てくれてたのか。 だったら、俺を助けてくれてたら良か テンが、ご飯を食べながら、ゾロにそう言った。 「・・・・・サンジ君なら、部屋に戻ったわ。」 ナミは、呆れたように、そう言って、ゾロを睨み付けた。 「・・・・・・・。」 ガタンッ! ゾロは、無言で、立ち上がると、そのままキッチンを出ていった。 「?? ゾロ、何処に行ったんだ??」 テンだけが、何も知らず、皆にそう聞いた。 |
<コメント> クソォ! キリリクは、短くまとめようと決めてたのに・・・・・ また、次までいってしまった。(がっくし・・・) ごめんなさい。(ペコリ) うちのサンジ、やきもち妬くのへたくそだよね・・・・・ うっ・・・それは、ルナの稚拙な駄文だからだろうか・・・・ では、次こそ、完結だ!!(・・・きっと・・・) |