Angel Agein その1 |
「もう、ロロなんて知るか! ・・・・馬鹿野郎! 俺、家出するからなっ! 探すんじゃねえぞっ!!」 バタン・・・・・ 「お、おいっ! テンってば・・・・ちょ、ちょっと・・・・・あっ。 ・・・・・行っちまいやがっ ロロはそう言って、ナナのところに向かった。 「あいつは、前に、ゾロやサンジやゴーイングメリー号の仲間を助けてくれたんだぞ。 そう言ってのける始末・・・・・・ 「あなた様が、しっかりフォローして貰わないと、困りますよ! だいたい最高権力者 「ああ、わかってるって・・・・・・ テンには、俺から言っとくから・・・・・」 「ロリエル様! 『テン』様じゃありません! 『セージ』様とおっしゃって下さい。 「・・・もう、勘弁してくれよ。 ナナ、後は任せた。」 「お待ち下さい! ロリエル様!! まだ、話は・・・・」 ロロはそう言って、いつも、長老達から、うだうだと説教される羽目になる。 テンは、そう呟いて、ナナのところに、向かっていた。 「あっ、アブねえ!」 テンは、思わず、叫んだ。 「ゲホッ、ゲホッ・・・・馬鹿が、サンジッ!! なんで海に飛び込んだ!」 ゾロは、甲板に着くなり、テンの胸ぐらを掴んで、立ち上がる。 「お、おい! ゾロ!」 「うるせえ! ウソップ、黙ってろ!! 俺は、今、こいつに文句・・・・・・」 ゾロは、テンを掴んだまま、ウソップの方に視線を移す。 「???????」 ゾロは、自分が今掴んでいる人物と、サンジを見比べる。 「???・・・・はあ??」 ゾロは、素っ頓狂な声を上げ、腕を下ろした。 「ゾロ! 久しぶり!! 俺だよ、わかんねえかなあ・・・・・」 テンはそう言って、ゾロの首に抱きついた。 「「!!! イッ!!」」 ゾロとサンジが、同時に叫んだ。 「ああ、他の皆も、久しぶり。 俺だよ、『テン』。 成長したから、わかんなかった テンは、ゾロにしがみついたまま、皆に挨拶する。 「・・・・『テン』って、あのテンちゃん??」 第一声を口にしたのは、やはり、ナミだった。 「うん、そうだよ、ナナ・・・じゃない、ナミ。 良かった、覚えてくれてたんだ。」 テンはそう言って、羽をパタパタと震わせると、嬉しそうに笑った。 「サンジ~! 会いたかったぜ! 俺さあ、あの後、成長したんだよ。 久しぶりだ そう言って、テンは、サンジのギュッと抱きつく。 「あ、ああ・・・・お前・・・・本当に、テンか??」 「おう、サンジが、俺の名前付けてくれたじゃんか。 あの時食べた、パンプキンプリ テンは、サンジの頬に顔をすり寄って、猫のように甘える。 「すっげえ!! サンジが、二人居るぞぉ?? すっげえ!!」 その様子を見ていたルフィが、凄いを連発する。 「わ、わかったから、離れろって。 同じ顔に懐かれても、ちっとも嬉しくねえんだよ。 サンジは、テンを押しのけて、そう聞く。 「ああ、ちょっと、いろいろあってさ・・・・なあ、少しの間で良いから、俺、ここにいても テンは、サンジにそう言った。 「・・・ナミさん、どうしますか??」 「・・・・そうねえ・・・・テンには、借りがあるし・・・・・良いんじゃない? 別に、急ぐ旅 「別に、良いんじゃねえか。 久しぶりだな、テン。 覚えてるか? キャプテン・ウソ 「おう! テン、久しぶりに遊ぼうぜ。 サンジが二人いるみてえで、面白いぞ。 「お、お前・・・・羽の数、増えてないか?? 俺、チョッパー・・・覚えてる??」 「こんにちは、テンちゃん、ロビンよ。 ふふふ、もう、ちゃんづけは可笑しいわね。 ナミの言葉に、他のクルー達は、ゾロを覗いて、皆、賛成した。 「どうしたのよ、ゾロ・・・・・さっきから、ボーっとしちゃって・・・・・ふふふ、まさか、 先程から、ボーっとサンジとテンに見とれているゾロに、ナミは、笑いを堪えながら、そうちゃ 「う、うるせえっ!! そ、そんなんじゃねえ・・・・・クソッ、俺、寝る!」 ゾロはそう言って、一人、船尾の方へ、向かっていった。 「ふふふ・・・・図星、ね。 ・・・・なんか、楽しいことになりそう・・・・」 ナミは、焦ってその場を逃げ出したゾロの後ろ姿を見てから、サンジ達に目を移してそう呟い 「じゃあ、嵐も去ったことだし、皆、片づけ、よろしくねvv ・・・・・ところで、テン・・・・・ 「あっ、じゃあ、サンジの服、貸して貰うことにする。 良いよな、サンジ。」 テンは、そう言って、サンジの方を見た。 「おう、俺は、かまわねえけど、その羽が有るんじゃ、着れねえだろ・・・・・ サンジは、タバコに火を付けながらそうテンに言う。 「ああ、これね。 大丈夫。 ・・・・ほらっ、こうすればいいだろ。」 テンはそう言って、呪文を唱えて、羽を背中から消した。 「おわっ! なんだ?? 羽って、消せるのか??」 サンジは、思わず、吸っていたタバコを落とす。 「おう、俺ぐらいの天使になると、呪文で、自分の身体にしまい込めるんだ。」 テンはそう言って笑った。 「うっひょ~!! サンジが二人になった! ってことは、飯も二倍になるのか??」 「「「「なるかーっ!!!」」」」 ルフィののんきな言葉に、ナミ達は、即行で、ツッコミをいれる。 「ふふふ・・・・どっちにしても、面白いわね。」 ロビンは、目を細めてそう呟いた。 |
<コメント> はい、これは、NOVELSに置いてある【Sweet Angel】の続きと言いましょうか・・・・ クミ様ご依頼の『サンジ似の天使』のキーワードで、作らせていただきました。 ボキャが、狭くて、こんなモノしか書けなくて・・・・・ごめんなさい、クミ様。(ペコリ) まあ、これからどんな展開になるかは・・・・次をご覧下さいませvv リクをはずしてなければ・・・・・いいのですが。(-_-;) |