POWER OF LOVE その5 |
サンジは、優しくルフィを抱きしめると、おでこにそっとキスをした。 「ありがとう、ルフィ。 でも、俺、無理なんだ。 たとえ、ゾロが一生忘れたままで そう言うと、サンジは、鮮やかに、ルフィに、微笑んだ。 「・・・わかった。 もう、何も言わねえ。」 そう言って、ルフィは、キッチンを出ていった。 「おっ? もうこんな時間か。 ゾロの奴、のど渇いてねえかな・・・」 サンジはそう言って、冷えたレモン水を持って、男部屋に向かった。 「何だ、まだ、寝てんのか・・・・」 サンジはそう言うと、サイドボードに冷えたレモン水を置いて、キッチンに戻ろうとした。 「んなっ。 てめえ、なにすんだ!! びっくりするだろうが!!」 サンジは、あわてて、ゾロから、離れようと、腕を突っ張る。 「!!!!!」 驚きのあまり、サンジは、声も出せない。 「・・・てめえは・・ルフィのもんになんのか・・・」 呻くような低い声で、ゾロが言う。 「俺のもんじゃなかったのかよ!」 そう言うと、ゾロは、サンジに噛みつくように、口付けた。 「ん・・・んっ・・・んん・・・・んー!!」 (嫌だ! こんなの・・・違う・・・こんなの、絶対、違う・・・) サンジは、泣きながら必死で暴れた。 (嫌だあ!!!) サンジは、口内をむさぼる、ゾロの舌を思い切り噛みついた。 「ウッ。」 ゾロは、あわてて、サンジから、唇を離す。 「・・・はあ、はあ。 ・・・ゾロ・・・一体、どうしたんだよ。 酷いぜ・・・・こんな・・・こん サンジは、涙も拭かずに、ゾロに向かってそう言った。 「わりい・・・」 とだけ言った。 「なんなんだよ! わりいって。 何か理由があんだろ?! ちゃんと言ってくれ サンジは、真っ直ぐに、ゾロの顔を見る。 「・・・さっき、キッチンの前まで、行った。 ・・・そしたら、ルフィとお前が抱き合ってん ゾロは、グッと拳を握りしめ、言葉を続ける。 「そしたら・・・そしたら、俺・・・何か、ムカついて・・・ムカついて・・・」 そう言って、唇を噛みしめた。 「ふ・・・なんだ・・・そんなこと・・・か。」 サンジは、微笑んで、ゾロに言う。 「そんなこと、じゃねえ!」 ゾロが、横から口を挟んだ。 「いいや、そんな(馬鹿な)ことだよ。 てめえが、こんな強姦まがいのコトしなくても、 そう言うと、サンジは、ゾロを抱きしめ、自分から、キスをした。 ヒュン!! ゾロの頭の中で、無数の光が、輝いて・・・やがて、それは1つの光になった。 「・・・サンジ・・・」 ゾロは、力強く抱きしめ、自分の恋人の名を呼んだ。 「・・・ゾロ・・・痛かったか?」 目の前に、泣きはらした瞳をしたサンジがゾロの顔を覗き込んでいた。 「いいや。 ・・・お前の心の痛みに比べりゃ、こんなもん、痛くねえ。 ・・・サンジ・・・ ゾロは、サンジをきつく抱きしめた。 「!!!!!!」 「うっ、うー、ふぇっ・・・ゾロぉ〜。 ふぇっ、思い出した? ・・・俺のこと・・・ふぇ〜 サンジは、、子供のように泣きじゃくって、ゾロにしがみついた。 「なに、なに、なに? どうしたの?」 「なにか、あった?」 「なんだ?なんだ?」 「えっ、サンジ、どうしたの?」 「どーしたあー、サンジ?」 ドカドカと、他のクルー全員が、一斉に、男部屋に集まってきた。 「な、なんでもねえ!! ほら、みせもんじゃねーんだよ!!」 ゾロは、背中に、泣いているサンジを隠すと、シッ、シッと、皆に、邪魔だと促す・・・・ 「「「「なんだー。 馬鹿旦那の復活かあー。」」」」 一斉に、皆で同じ事を言い合った。 「フッ、フッ、フッ。」 「クス、クス、クス。」 「エッ、エッ、エッ。」 「ヘッ、ヘッ、ヘッ。」 「あっ、はっ、はっ。」 皆、久しぶりに、心からの笑い声。 「よおし!! 今から、ゾロの馬鹿旦那復活のパーティーだあー!!」 「「「オーッ!!」」」 ルフィの一声で、深夜のパーティが、始まった。 「クソッ!! 馬鹿ルフィ!! あいつ、絶対わざとだ! さっき、真剣に斬っときゃ、 愛しのサンジをキッチンに取られた、馬鹿旦那コト、ロロノア=ゾロの叫びは、深夜のパーテ 翌日・・・ 【今日1日、絶対、入室禁止!! 入れば、斬る!!】 と、でかでかと、ゾロの文字で書かれた紙が、貼ってある。 「ンッ・・・・あっ・・・あんっ・・・んふっ・・・ゾロぉ〜・・・・いやあ・んv・・」 サンジの嬌声が、辺りに響いた・・・・
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<コメント> 如何でしたか? クミ様・・・こんなもんで良かったかしら・・・ 行き当たりばったりで書いたわりには、 ルナは、割と気に入ってます・・・ えっ?! エロがないって?! ふ、ふ、ふ。 お嬢さん! お好きですね!! じゃあ、おまけをおつけしましょう!! 本文の【サンジの嬌声】を、ポチっとして、覗いて下さいませ。 では☆ |