彼の上機嫌、彼氏の不機嫌 その3 |
「あんにゃろー!!」 サンジは、人垣をかき分けて、男達の前に飛び出た。 「よう、兄ちゃん。 刀、捨てな。 形勢逆転だな。」 そう言って、勝ち誇ったように、男に言い放った。 「下衆が!!」 暫く、傍観を決め込んでいたサンジは、男の影から、スッと空高く飛び上がると、ナイフを持っ 「おぼえてろ!!」 男達は、お決まりの捨てぜりふを残して、その場から、這々の体で逃げ出した。 「ありがとうございました!!」 女性は、サンジ達にお礼を言うと、人混みの中に、消えていった。 「お前、なかなかやるな。サンキュー、助かったぜ。」 そう言って、刀をしまい、男は、サンジに笑いかけた。 「ああ、てめえもな。」 そう言って、サンジは、初めて男の顔を見た。 「「!!!!!」」 「サ、サンジか?」 「てめえ、シュウ!シュウじゃねえか!!」 サンジとシュウは、偶然の出会いに驚いた。 「お前、どうしてここに?」 「そりゃあ、こっちの台詞だ!」 シュウとサンジは、久しぶりの対面に互いの肩を抱き合った。 「お前、本当に、夢、叶えてんだなあ。」 サンジは、シュウの店にはいると、改めて、シュウにそう言った。 「ま、そういうことだ。 ああ、そこにかけて待っててくれ。今、俺の料理、食わせてや そう言って、シュウは、調理場へ入っていった。 (本当に、良い店構えだな・・・) サンジは、店を見回して、そう思った。 「待たせたな。ここの名産のムール貝を使った料理だ。さあ、食って、感想を聞かせ そう言って、シュウは、テーブルの上のいくつかの料理を並べた。 「うん。 旨えよ。 てめえ、バラティエにいた頃より、ずっと料理の腕、上がってんじ サンジは、一皿ずつ、料理を味わった。 「おい、シュウ。 何で、お前、俺に黙って、店やめちまったんだ?」 「あ?・・・ああ・・まあ、あん時は、俺も精神的に修行が足りなかったというか、子供 「ああ、ちょっとな・・・今、俺は、海賊船のコックをやってるんだ。 皆、気の良い連中 サンジは、シュウの質問に、一瞬、ゾロの顔が浮かんだ自分に苦笑すると、シュウに向かっ て、そう言った。 「・・・・本当、お前、変わって無いなあ。」 (本当、ずっと、昔のままだ・・・いや、何か綺麗になったというか、艶があるという シュウは、そう、自分の気持ちを固めると、 「ああ、良いぞ。 明晩だな。 空けといてやるよ。 それと、ちょっと、話が有るんだ。 と、サンジに話した。 「明晩か。 ちょうど良い。あさってには、出航するから、二人だけのお別れ会ってとこ シュウの思惑など、夢にも思っていない、サンジは、笑顔でそう、シュウに返事した。 「じゃあ、俺、今日、船番だから。」 そう言って、サンジは。店をあとにした。
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<コメント> このシュウって言うオリキャラ・・・ 良い奴なのか、悪い奴なのか・・・ 実は、今の段階で、考えあぐねております・・・ どっちだと思いますか? あと、2回ぐらいで、終わらせたいなあ・・・ と、思って入るんですけど・・・ 何故に、キリリクで、こんなに長く書くのか・・・ はあ・・・ |