Bitter Sweet Christmas その2 |
「・・・・・はあ、久々に、くたびれたぜ。 一月、厨房から離れてると、結構きついよ な。 オヤジも、あまり無茶するな。 もう年なんだから・・・・・」 サンジは、店が終わり、久々の実家のリビングで、そう言ってソファに身体を休める。 「・・・馬鹿言っちゃいけねえ。 俺が死ぬときは、厨房の中だ。 まだまだ先の話だ ゼフはそう言って、サンジの横に腰掛けると、頭をポンと優しく叩いた。 「・・・・サンキュー、オヤジ。 ・・・・・でも、オヤジ、飛行機、苦手なんだろ? サンジは、そう言ってニヤリと笑う。 「! ・・・なんで、てめえが、サラを知ってやがる。」 ゼフは、サンジの口からサラの名前が飛び出してそう驚く。 「ふ・・・・世間は、広いようで、狭いよな。 初めに、ゾロが住んでいたアパートの サンジは、ゼフの弱点が、意外なところにあったのを知って、笑いながらそう話した。 「・・・・・・・。」 ゼフは、黙ったまま苦虫を潰したような顔をした。 「・・・ククク・・・・どうやら、図星のようだな。 ・・・・けど、あっちにも、サラさんが居る サンジは、そう言って、立ち上げると、ワインセラーから、一本のワインを取り出し、グラスを 「久しぶりだ。 飲もうぜ、オヤジ。」 「本当に、いつのまにか、いっぱしの口利きやがって・・・・・ あっ、てめえ、それは、 ゼフは、サンジの抜け目の無さにそう言って呆れる。 「良いじゃんか。 良いワインは、人を選ぶって・・・・・一人で飲むよりかは、こうやっ サンジは、ゼフの言葉にそう言ってニヤリと笑うと、ワインの栓を開け、グラスに注いだ。 「ああ、良いワインだな。 さすが、ピエールが贈ってきただけのことはある。」 「・・・・だな。 当たり前だろ、あのピエールが、自分で選んで俺に寄越したもんだ。 サンジとゼフは、そう言って、久しぶりの親子水入らずの夜を過ごした。 「なあなあ、なんで、サンジとラピスが、いねえんだよ。 ・・・・俺、会うの楽しみにし 「・・・・・社長・・・・いい加減にして下さいよ。 なんで、俺が、いちいちあんたの命令 「くだらなくなんてねえ! 俺はなあ・・・・俺が、どれだけラピスとサンジと一緒に、 そう言ってゾロに文句をぶつけるのは、ゾロの会社の社長、シャンクス。 「・・・・すまねえな、ロロノア。 こいつは、一度言い出したら、聞かないもんでな。 そう言ってベンが、ポンとゾロの肩を叩く。 「・・・・・・・部長。 お言葉ですが・・・・・その格好のままそう言われても、全然説得 ゾロは、ベンの方を振り向いて、まじまじとその格好を見た。 「・・・・・・部長も、苦労してるんですね。 その胸中、お察しします・・・・・」 ゾロは、こみ上げてくる笑いを必死でかみ殺して、ベンにそう告げた。 「・・・フッ・・・・・あいつと付き合い始めたのが、運の尽き・・・・・これも、試練だ・・・」 ベンは、暗い表情のままそう言って笑う。 「・・・・・けど、嫌なんですね? その格好は・・・・」 ゾロから即座に突っ込まれて、ベンは、力無く頷いた。 「・・・・社長・・・・いい加減、その衣装、脱ぎませんか? 部長も嫌がってることだ ゾロは、シャンクスにそう言うと、グラスと酒を用意して、酒を勧める。 「おっ、酒か? もちろん、サンジが選んだもんなんだろうな。 ・・・・だったら、飲んで 目の前に、美味そうな酒を注がれて、シャンクスは、衣装を脱いで、ゾロの普段着を借りて着 「・・・・かはあっ・・・・美味え・・・・・さすが、サンジの選んだ酒は、美味えよな。 シャンクスは、そう言ってニヤリと笑う。 「・・・・その件は、ありがたく、お断りします。 秘書だったら、ちゃんと二人も美人の ゾロは、ありありと不信そうな顔で、シャンクスを睨む。 「いや、別に俺は・・・・・そう、会社が、明るくなるかなあっとそう思っただけだ。 ゾロの表情から、自分を見透かされそうになったシャンクスは、慌てて、弁明する。 「「・・・・・・それが狙いか。って、自分で、言ってんじゃねーかーっ!!」」 即座に、ゾロとベンが、シャンクスにツッコミを入れた。 「・・・・・全く、この人には・・・・呆れる。 ロロノア、本当に、すまんな。」 ベンはそう言って、もう一度ゾロに謝った。 「・・・・・いや、良いっす。 ・・・・・それよりも、部長、いい加減、着替えたらどうです ゾロは、そういって、ベンに着替えを手渡した。 「さあ、サンジとラピスが、帰ってくるまで、飲んで飲んで、飲み明かすぞーっ!」 「社長! 俺、明日、仕事ですよ!」 「なんだ? 俺と飲んだぐらいで、仕事が出来ねえ能なしか、てめえは・・・・」 「シャンクス、てめえも、明日、ミホーク社長のとこ、挨拶に行くんだからな・・・・」 「えっ?! マジ?? やだな、あのオヤジ、センス悪くってさあ・・・・・・暗いし・・・・ 「いや、そんなの、初耳っす。 お袋、仕事の話は、一切しない人なんで・・・・」 「そうかあ・・・・・まあ、【ミセス志緒】と言えば、一流のデザイナーブランドだからな。 「あっ、そいつなら、俺、知ってますよ。 ナミって言うんです。 学生の頃からの友人 「なんだ? じゃあ、その新人って言うのは、てめえと同じ年の女の子か? おい! 「ちょっ、ちょっと待って下さいよ、社長。 あいつは、ナミには、ちゃんと、この冬、 「・・・・・なんだ、彼氏持ちか。 破滅しちゃっても結構よんvv 一度限りの人生だ。 「・・・・・それが、出来りゃ、人間、苦労しねえんだよ、普通・・・・」 「ん?何か言ったか??」 「・・・・別に、なんでもありません。 さっ、部長も、飲みましょう・・・・」 |
<コメント> うにゅ・・・・引っ張りますね・・・・・なかなか本題に入っていかない・・・(汗) だってさ、書いてて楽しいんだもん、こんなやりとり・・・・ けど、読んでる人には、迷惑かも。 全然事件起きてないし・・・(笑) さて、そろそろ、本編に入らないと・・・・・って、これが前置きかーっ! お怒りは、ごもっとも。(-_-;) けどねえ、こんなゼフとシャンクスとベンが、大好きなんだよvv 出てくるキャラには、愛着があるから、些細なことまで、書きたくなるんだよねvv 「迷惑と、わかっていても、止められない。」(五七五調で) |