Bitter Sweet Christmas その1 |
先月、ゾロの誕生日、ゾロの会社の社長のシャンクスからの依頼を受けて、ラピスと共にゾ ロが、単身赴任しているアメリカのロスへ書類を渡しに行き、そのまま、家族で赴任すること になったロロノア家・・・・・ 無事に、シャンクスのセカンドハウスに引っ越しも済ませ、盛大にクリスマスの飾り付けも済 んだ12月20日、1本の電話が、早朝のロロノア家で鳴り響いた。 プルルル・・・プルルル・・・・カチャ・・・・・ 「Hello、This is
roronoa・・・・なんだ、パティじゃねえか。 良くここの電話番号、 サンジは、バラティエのコックからの電話で、青ざめた表情のまま電話を切った。 「どうした、何かあったのか?」 サンジの様子にただごとではないと感じたゾロは、サンジにそう言って尋ねる。 「・・・・・ああ。 オヤジが・・・・・倒れた・・・・・」 サンジは、そう言うなり、がっくりとソファに腰を下ろす。 「えっ、おやっさんが?? ・・・・・嘘だろ、おい・・・・・」 ゾロもそう言って絶句する。 「サンジ。 なに、ぼやっとしてるんだ。 急いで、帰国の準備をしろ。 さあ、早 ゾロは、ボーっとしたままショックで動けないサンジにそう言って、身支度をさせ、ラピスを起 「じゃあ、俺も後で、必ず行くから・・・・・」 「うん、向こうに着いたら、連絡する・・・・・」 ゾロとサンジは、しばしの別れを惜しみながら、ゾロは会社へ、サンジとラピスは、日本へ 「オヤジの様子は、どうなんだっ!」 サンジは、息を切らせて厨房に駆け込んだ。 「・・・・・うるせえぞ。 ココは厨房だ。 がたがた騒ぐんじゃねえ!」 「えっ?!?????」 サンジは、耳を疑った。 「オ、オヤジ!! てめえ、ぶっ倒れたんじゃねえのかーっ!」 サンジは、激しく動揺して大声を上げる。 「・・・・うるせえな。 俺は、別にピンピンしてるぜ。ただ、な。 昨日、裏に流した水 ゼフは、ため息混じりにそう言って苦笑いした。 「・・・ほ、本当に、なんともねえのか? チョッパーには、ちゃんと見て貰ったのか? 「あーっ!もう・・・・うだうだと・・・・わかってるって。 ちゃんと、チョッパーに診察して ゼフは、うんざりと言った表情で、サンジの心配する声を途中で遮って、そう言った。 「・・・・・なんだ・・・・・良かった・・・・・俺・・・・・俺・・・・・」 サンジは、心底ホッとした表情で、涙声でそう言う。 「おい、おい。 勝手に、俺を病人にしたりすんじゃねえ。 ・・・・・本当に・・・・てめえ ゼフは、そう言って、コック達に檄を飛ばした。 「・・・・ジイ・・・ジ?・・・」 それまで、サンジの後ろに隠れていたラピスが、恐る恐るゼフに声を掛ける。 「おう! なんでちゅか?ラピチュ・・・・」 ゼフは、先程のコック達に聞かせていた声と雲泥の差の甘い声を出す。 「・・・・・てめえら・・・・笑う暇有ったら、さっさとやりやがれ!」 「ククク・・・・だって・・・オーナー・・・・『なんでちゅか』って・・・・ククク・・・ひゃはっ 「そうですよ、オーナー・・・その顔は・・・・・反則っす・・・・あははは・・・・」 「う、うるせえ! てめえら、どうやら、正月休みは、いらねえようだな。」 「そりゃないっすよ・・・・・オーナー・・・・・もう言いませんから・・・・・・」 「・・・・わかったら、さっさとしやがれってんだ・・・・」 「「「へ〜い・・・・・」」」 厨房内に、賑やかな笑い声が響きわたった。 サンジは、そう言って、電話を掛けに店の中に入る。 「・・・ジイジ・・・・」 ラピスはそう言って、ゼフに抱っこをせがみ、ゼフは、ジジバカ丸出しの顔で、ラピスを抱き上 「ジイジも・・・・チューvv」 ラピスは、そう言ってゼフの髭を両手で掴み、ゼフのほっぺにブチュッと唇を寄せる。 「Σはわっ!!!!」 ラピスの突然の行動に、ゼフは、固まってしまった。 ラピスは、そう言ってもう一度ゼフにキスをする。 「ん?どうした、皆・・・・・やけに静かだな。 なんかあったのか?」 サンジが、ゾロに連絡を済ませて、厨房に戻ってきた。 「うわっ! オヤジ・・・・どうしたんだ? やっぱり、頭打って、今頃、その症状が、 サンジは、ゼフの顔を見て慌ててそう言う。 「・・・/////バカ。 違う・・・・・ラピスがな・・・・・俺に・・・・・・俺にだな・・・・・・ ゼフは、しどろもどろしてサンジに言い返す。 「ああ、ラピスが、チューしたのか? こいつ、余計なもん、覚えてしまってよ。 サンジはそう言って、にっこりとゼフの顔を見て笑った。 「うっ。 ・・・・挨拶でも、女の子が、自分から、キスなんかするもんじゃねえ。 ゼフは、苦り切った表情でサンジにそう告げる。 「ククク・・・・オヤジも、ゾロと同じ事言うんだな。 本当に、ゾロもオヤジも、もし、 サンジは、笑いをかみ殺してそう言った。 「なにーっ?! できたのかーっ!!」 ゼフは、つばを飛ばしながら、そう叫ぶ。 「・・・・・落ち着けよ、オヤジ。 もしもって、そういっただろ? こんな幼児に、そうそう サンジは、そう言ってゼフを見る。 「・・・・・一度、見といた方が・・・・・いや・・・・まだ若いし・・・・・・」 ゼフは、サンジの言葉に独り言を繰り返していた。 「ふぅ〜、全く、呆れるほど困ったジジ達でちゅうね、ラピス・・・・お前、苦労するな。」 サンジは、少々呆れ気味にそう呟いて、ラピスを抱き抱える。 「・・・・じゃあ、久しぶりに店に来たんだ。 厨房手伝うか?」 「ああ、良いぜ。 その代わり、ラピスと一緒に遊んでくれよ。」 「おう! わかった。」 サンジは、素直に、ラピスのお守りをしたいと言い出せないジジバカ、ゼフに苦笑しながら、 |
<コメント> またまた登場しました。 ロロノア一家・・・・ 相変わらずなメンバーで、さて、今回は、Xsmas・・・・ いきなり、ゼフ、危篤か?!で、始まりましたねvv いいや、このジジイが、このくらいでくたばるはずがありません。(笑) 一体、何が、起こるのか・・・・ラピスの可愛さに、 ジジバカ炸裂してますが・・・・(笑) ともあれ、幸せ一杯のロロノア家・・・・ 続きをお楽しみ下さいませvv |