願い事、一つだけ・・・・ その1 |
神様、お願いです。 もし願い事が叶うなら・・・・・ たった一つだけで良いです。 俺に・・・・・・ 俺に、ゾロを・・・・・・返して下さい。 ・・・・他に何も望みません。 お願いです・・・・・・神様。 ゾロを、俺に・・・・・・ 俺に、返して下さい。 ピンクの雪なんか・・・・・・・いらない。 こんなに綺麗な雪なのに・・・・・ 俺は・・・・・全然幸せじゃねえもん。 ピンクの雪なんかいらない。 ・・・・・・・・・神様、お願い。 ゾロを・・・・・ゾロを俺に返して・・・・・ ++++++++++++++++++++ 「・・・・・・いけね。 またやっちまった・・・・・・」 サンジは、そう呟いてベッドから身を起こす。 『・・・・貴方は、まだ若い。 このまま一生をあの子に縛り付けられてはダメ。 ゾロの母親はそう言って、分骨したゾロの骨さえ持ち帰ってしまった。 「・・・・・おはよう、ゾロ・・・・・・またやっちまった・・・・いつまでもダメだな、俺っ サンジは、スーツに着替えながらテレビの上の笑っているゾロの写真に、そう言って笑った。 「さて、今日から、イーストブルー学園、高等部だ。 何事も初日が肝心だからな。 サンジは、もう一度写真に向かって語りかけると、勢い良く玄関のドアを開けた。 「良くいらっしゃいました。 私がここの高等部部長のブードルです。 この学園はこ 部長のブードルは、そう言ってサンジを高等部に案内する。 「・・・・・・・そうですね。 本当に・・・・・雪のようで・・・・・」 サンジはそう言ってハッとする。 「いいえ、なにもありません。 たぶん、気のせいでしょう。」 ブードル部長の言葉に、サンジはにっこりと笑ってそう返事をした。 「はい、皆さん、静かにして下さい。 今日からこの高等部に来ていただいた先生をご 朝礼集会でブードル部長先生から紹介され、サンジは、ステージの上に上がる。 サンジは挨拶の終盤で、壇上から見た生徒の一人に瞳を奪われた。 「・・・・ジ先生? サンジ先生? どうかしましたか?」 いつまでも動かないサンジに、ざわざわとざわめく体育館でブードル部長先生に身体を揺す 「あ、いえ・・・・・・すみません。 失礼しました。」 サンジは青ざめた表情のまま、ステージを降りた。 「・・・・以上。 欠席者はいませんね。 一応、私の自己紹介は先程、朝礼で言いま 「はい! サンジ先生は、独身ですか? それとも結婚してるんですか?」 クラスの女子生徒が席を立ち、そう質問した。 「はい、今は独身です。 昔は・・・・・結婚してました。」 サンジは、その生徒ににっこりと笑ってそう言う。 「「「なんだ、バツ一かよ。」」」 「何で別れたのかな? 結構良いセンいってると思うんだけどね・・・」 「恋人、居るのかなぁ・・・」 ざわざわと教室が騒ぎ出した。 「クスクス・・・今は、恋人は居ません。 それに、バツ一じゃないですよ。 籍は入れ サンジは、生徒達の反応に苦笑してそう言うと、胸を手で押さえる。 「先生、それってどういう意味ですか?」 「それは・・・・私の好きな人は・・・・・・ずっと昔に亡くなったんです。 ちょうど、そう、 生徒の質問にサンジはそう言って寂しそうに笑った。 「・・・・もう、質問はありませんか? 無かったらクラス委員等の選出に移ります それからサンジに質問する生徒は無く、サンジの着任一日目はこうして無事に過ぎていっ |
<コメント> ハイ。これは、NIGHT MAREに置いてある【ピンクの雪が降ったら・・・】 の続きでやんす。 前作が前作だけに途中、ちょびっと辛くなりそうですが、 ハッピーエンド目指してますので、ご心配なくvv けど・・・・・・設定に無理があるかなぁ・・・・(苦笑) まっ、ゾロサンだし・・・・・年の差なんて・・・・ 脱兎!! |