LOVE JACK


その1.



 




ゴーイングメリー号は、チョッパーという新しい仲間を迎え、一路アラバスタを目指し、旅を続け

る。

ナミもサンジも、チョッパーの的確な看護のおかげで順調に回復していった。



ある夜、ナミは、病気の間、描けなかった海図を部屋で熱心に描いていた。

すると、コンコンと部屋をノックしてサンジがトレーを片手に部屋に入ってくる。

「ナミすわんvv お身体の方、もう大丈夫ですか。」

「ありがとう、サンジ君、もう平気よ。 貴方にもお礼言わなくちゃちゃね・・・。」

スッとハーブ茶とフルーツを皿に盛って近づいてきたサンジに、ナミはそう言ってにっこりと

微笑んだ。

「お礼だなんて・・・ああ、俺は、その微笑さえ見せていただけたら、もうvv」

「いいえ、本当に、サンジ君。 貴方とルフィがいなければあたし、助かってなかった

わ。 ありがとう、サンジ君。」

ナミはそう言うと腕をサンジの首に回して引き寄せ、サンジの頬に口付ける。

「ナ、ナミしゃん?!」

「う〜ん・・・美味しいわ、やっぱり、サンジ君のお茶は最高ね。 気分が落ち着くわ。」

頬を押さえ慌てふためくサンジに、ナミは再度微笑みながらサンジのお茶を口に含んだ。

「そ、それじゃあ、俺、これで・・・・。」

サンジは取り繕うようにそう言って、ナミに一礼するとドアに向かう。

「あ、サンジ君。 ・・・・程々に、ね?」

「えっ?! なにが、ですか?」

ナミにそう言われ、サンジは不可解な表情でナミのほうを振り向いた。

「うふふ・・・。 サンジ君だってまだ背中治りきっていないんだから・・・あいつに無理

しないように言いなさいってこと。」

「あ・・・・・・・ハイ、そうします・・・。」

サンジは、ナミの言葉に顔を真っ赤にしながら小さな声で返事して、キッチンに戻っていく。

「・・・・・本当に、ありがとう、サンジ君。 ・・・・・・・じゃあ、あたしも声が聞こえないう

ちに耳栓しとかなくちゃ・・・。」

ナミはそう言って机の中から耳栓を取り出しはめると、また海図を描き始めた。









その頃、ゾロは、一人酒を飲んで、サンジが戻ってくるのを待っていた。

「・・・・・遅かったな・・・。」

サンジがキッチンに戻ってくるなり、そう言ってゾロは、その痩躯を抱きしめる。

「あ、ああ。 少しナミさんと話をしてたから・・・・」

「・・・・・・そうか・・・。」

「・・・・・・ゾ・・・・ロ・・・・・?」

自分を抱きしめるゾロの腕がギュッと強くなるのを感じて、サンジは、きょとんとしてゾロを見つ

めた。

「・・・・・・ナミの匂いがする・・・。」

「えっ?! あ、嘘?!」

ゾロに鋭い視線を向けられ、サンジは慌てて頬を擦る。

ゾロは、サンジの様子に不機嫌さを露にし、サンジを引っ張ってキッチンのドアに向かった。

「えっ? あっ、ゾロ? おい、ゾロ! 俺、まだ、明日の仕込が・・・!!」

「んなの、知るか!! てめえが悪い!!」

そう言ってゾロが向かった先は、格納庫。

「くっそ、ナミの奴・・・。 てめえも、てめえだ。」

部屋の中の簡易ベッドにサンジを投げ出すと、ゾロはそのままの勢いでサンジの上に覆い

かぶさった。

「っ・・・・。」

放り出されたショックでサンジの顔が一瞬だけ歪む。

「あ・・・・悪い、サンジ・・・。 俺・・・」

「ばぁか・・・。 気を遣うんじゃねえよ。 もうほとんど大丈夫なんだから。 それより、

な?」

ばつが悪そうな顔をしたゾロにサンジはそう言うと、自分からそっと口付けた。










「ンッ・・・はぁ・・・あ・・・・ゾロ・・・俺・・・もう・・・・ヤッ・・・ん・・・」

久しぶりのゾロの体温にサンジは、身体を歓喜に震わせ、嬌声を上げる。

ゾロは、極力、サンジの傷を考えてゆっくりと緩慢な動きを繰り返した。

その動きがかえって、サンジの身体に快感を呼び、サンジは、ギュッとゾロの首に腕を回し

、自ら激しく腰を揺する。

「っ・・・サンジ・・・ヤベえって・・・背中まだ完治してねえだろが・・。 あっ・・クッ・・・・

おい、馬鹿っ・・・!!」

乱れるサンジの姿態を瞳の前に、ゾロの理性は、陥落寸前。

「っ・・・・サンジ・・・・ダメだ・・・・俺。 ・・・わりい、許せ・・・。」

ゾロは、サンジの耳元でそう囁くと、緩慢だった動きを早め、激しくサンジの中を突き動か

した。

「ああっ・・!! あっ・・・ヤァ・・・ん・・・ゾロ・・・・あっ・・・ゾロ・・・ああ・・・・ダ・・

メェ・・・ヒャッ・・・・ック・・・・アッ・・・ああっ・・・!!」

知り尽くされた箇所を何度も激しく攻めたてられ、サンジは堪らず白濁の精を自分の腹の上

に吐き出す。

「っ・・・・わりい、まだだ。」

ゾロは、射精の余韻に浸るサンジの身体を抱き寄せると、唇を塞ぎ、再び激しく腰を打ちつけ

た。

クチュグチュと濡れた肌の擦れあう音が二人の耳を擽る。

その一点からまた、サンジの身体に快楽が波の様に絶え間なく押し寄せ、サンジはイヤイヤ

を繰り返すようにその金髪を揺らし、ゾロを濡れた瞳で見つめた。

「ああっ・・・ゾ・・・ロッ・・・・んっ・・・動く・・な・・・あああっ・・・・ヤダ・・・っ・・・

ゾロ・・・!!」

そう言って自分にしがみつくサンジの目頭に、ゾロはキスを一つ落とし、グッとサンジの腰を

両手で抱え、ますます激しく挿入を繰り返す。

先程放たれたばかりのサンジの雄は、内側からの刺激を受けて余裕なさげに次の開放へと

誘われていった。

「ああっ・・・ゾロ・・・・あ・・・ダ・・・メ・・・・ヤッ・・・・ゾロ・・・・ん・・・また・・・ああ・・

ん・・・」

「イケよ・・・・イキてえんだろ・・?」

ゾロの甘い声がサンジの耳を擽る。

「ん・・・・ゾロも・・・・ゾロも・・・・一緒が・・・・良い・・・ああっ・・・」

ゾロの切羽詰った表情に、サンジは、そう言ってその細身の足をゾロの身体に絡ませ、その

動きにあわせ腰を揺すった。

「ヒャッ・・・ん・・・・ゾロ・・・・クッ・・あああっ・・!!」

ビクンとサンジの背中が弓のようにしなり、サンジは、再び白濁の精を互いの腹の間に吐き出

す。

「っ・・・・サンジ・・・俺も・・・・クッ・・・!!」

急速な内襞の収縮に、ゾロも同じくして白濁の精をサンジの中に叩きつけた。

「・・・わりい。 まだ治りきってねえってわかってるのに、無茶した。 すまねえ、

サンジ・・・。」

ゾロは、抱きしめた腕の中でぐったりとしたサンジの髪を掻きあげ、その額に優しく口付ける。

行為の最中の情熱的な激しさとは全然違う、穏やかで優しいゾロの仕草に、サンジは幸せな

くすぐったさを覚える。

「クク・・・馬鹿だなぁ。 もう平気だってそう言っただろ? てめえがずっと我慢してた

その間・・・・俺が、我慢してないとでも思ったのか? 同じだよ、ゾロ。 てめえと同

じ・・・こうやって確かめたかった。 こうして良いのは、俺だけだって・・・」

サンジは、にっこりと微笑んでそう言うと、ゾロの肩口にそっと顎を乗せた。

「・・・・・・・もう一回だけ、な・・?」

「良いのか・・?」

戸惑いがちに言ったゾロの言葉に、サンジは無言でコクンと頷くと、そのまま首に腕を回した。

「んじゃあ、今度は、極力優しくしてやる・・・。」

「ハッ。 ・・・上等だ。 んな余裕あんのかよ・・?」

耳元でゾロに甘い声で囁かれた言葉に、サンジはにやりと笑ってそう言い返す。

「・・・・さあ? てめえよか、あるかも、な。」

ゾロは、そんなサンジの表情に苦笑して、ぐいっとサンジの腰を引き寄せた。

「ああっ・・・馬鹿・・・・んな・・・・あっ・・・・んっ・・・」

濡れそぼったままの秘蕾は、押し当てるだけで難なくゾロの雄を呑み込んでいく。

「ククク・・・余裕見せるんじゃなかったのか?」

ゾロは、ふるふると震え、必死で耐えているサンジの表情にそう言ってにやりと笑った。

そして、ゆっくりと深く腰を動かし始める。

「うるせ・・・っ・・あっ・・・・ヤッ・・・ゾロ・・・ヤメ・・・クソッ・・あっ・・・ああっ・・・」

最奥の箇所を何度も打ちつけられ、サンジの悪態も嬌声に変わっていく。

「っ・・・・やっぱ、てめえ、エロい・・・・てめえの声、すげえクル・・・」

サンジの首筋に赤い印を刻みながら、ゾロは、その動きを早めた。

「あっ・・・はぁ・・・・ん・・・・ゾロ・・・・ゾ・・・・ロォ・・・あっ・・・ヤァ・・・っ・・・」

結局、二人が身体を離したのは、もう空が白み始めようとしていた明け方近くであった。









<next>


 


 


<コメント>

ようやく書いたんですが・・・・やってるだけじゃん!(蹴)
次からが本題ですよんvv
そう、このページは前フリよ、前フリvv
だって、『jack』ですからね、今回はv
では☆