LOVE BATTLE |
まつげの友達の引越し蟹に乗って、ルフィ海賊団ご一行は、首都アルバーナへ向かってい た。 と、その道中、クロコダイルの魔の手が迫る。 ビビに伸ばされる砂の義手。 ビビの身体は義手に捕らえられ、上空へと運ばれる。 慌てて、ゾロが蟹を停める。 ルフィはその様子に急いで腕を伸ばすと、ビビを助けだし、自分がその義手に捕まった。 「お前ら、先に行け!! 俺、一人で良い!!」 そう言いながらクロコダイルのところまで飛ばされるルフィに、ゾロとサンジは駆けつけようと体 「ちゃんと送り届けろよっ!! ビビを家までっ!! ちゃんとっ!!」 ルフィの声が砂漠にこだました。 「・・・・・馬鹿が・・・。」 そう呟いて、ゾロがグッと唇を噛み締めた。 「オイ!!行け!!チョッパー!! このままアルバーナに!!」 ゾロの声が皆の胸に響く。 「・・・・・・この先、誰がどうなっても、な・・・・」
ゾロの言葉が、皆の決意を新たにする。 「・・・・・らしくなく、動揺してんじゃねえよ・・・」
誰に言うでも無く、ぼそりとそう呟いて、サンジはいつものように悪態を吐いた。 煙草の煙をフーッと吐き出し、わざと蔑んだような瞳をゾロに向ける。 「なんだとぉ〜?! この素敵眉毛!!」 「カッチーーーーン!! このマリモヘッド!!」 なんて、いつものように喧嘩売っては見たものの、すぐにナミに止められた。 「チッ・・」 「ケッ・・」
互いに舌打ちしてまた黙り込む。 「あー・・・・さっきは・・・・その・・・」 ボリボリと頭を掻きながら、視線を逸らすゾロ。 「あ? 別に・・・・悪かったな。 俺もイライラしてたから・・・・けどよ・・・」 「あー、わかってる。 ・・・・・サンキュー・・・」 皆まで言うなと、サンジの言葉を遮り、ゾロがその腰を抱く。 「ん・・・・」 サンジも黙ったまま、そっとゾロの肩口に額を付けた。
「ホモがいるよ、ホモップルが・・・・・。 カヤ・・・・・・副キャプテンの俺は、こういう場 意を決したように、ウソップが二人の前に立ち上がる。 「二人とも〜・・・!!」 「ぁア?!」 「んァ?」 「いえ・・・・・なんでもありましぇーん・・・・」
ドンと胸を張って発したウソップの言葉に、邪魔だとばかりに向けられた二人の視線。
「カヤ・・・・・外の大敵より開き直った身内のホモだ・・・・・・あいつらが一番怖え・・・
などと、空を見上げて呟くウソップを尻目に、蟹はサンドラ河を目指す。 「アルバーナ宮殿で逢おう。 ぬかるんじゃねえぞ・・・。」
「フッ。 誰に言ってんだ、てめえ・・・。 てめえこそ、しくじってくたばるんじゃねえ
互いに、にやりと口角を上げて相手を見遣った。 「な、なにしやが・・・・んっ・・・」 慌てて身を捩るサンジの言葉を最後まで言わせることもなく、ゾロはその口を塞ぐ。 「て、てめーーーーーっ!!!」 「クク・・・・じゃ、続きは、この後で・・・・・」
真っ赤になって繰り出されたサンジの蹴りを難なくかわし、ゾロはナミと共に違うゲートに向か
「・・・ったく、あのエロまりも!! チョッパー! 俺達も急ごうぜ・・・」 「あ、ああ・・・・・・。サンジ・・・・サンジはやっぱり、ゾロと番だったのか?」
興味津々の瞳でサンジを見つめるチョッパー。 「あ、待ってよ、サンジ〜!!」
サンジは、チョッパーの言葉に答えることなく、俯いたまま南西ゲートに向かった。 「しかも、チューしやがった・・・絶対に許さねえ・・・・」
ウソップが居たら、速攻で「問題はそこかよ!」とツッコまれそうな理由をブツブツと呟きなが
「あら〜んv なにそんなにみつめてるのかしらんvv あちきの美しさに見とれて
「馬鹿だろ、てめえ・・・なんで、このスタイル抜群で格好良いモテモテの俺様がてめえ 言うが早いか、先手必勝とばかりにサンジの蹴りがボンクレーに繰り出す。 「ふぅ〜ん・・・そぉ? なら、この顔でどうかしらん?」 難なくその蹴りを避けると、スッとボンクレーが右手で頬を撫でた。 「あ・・・・・・」 続けて蹴りを繰り出そうとしていたサンジの動きが一瞬止まる。
「あら、嫌だ。 あちきったら、間違ってダーリンの顔を・・・・ん? なによ、あん ボンクレーはその一瞬を見逃さず、そう言ってサンジに近づいた。 「く、来るんじゃねーっ!!」
近づいてくるボンクレーに慌てて蹴りを繰り出そうとするのだが、どうにもその顔が邪魔をして
「あっらぁ〜v もしかして、あーた、あちきのダーリンに惚れちゃってるわぁ〜け? ニヤリと口角をあげ、ボンクレーはサンジに迫る。 「さぁ・・・・来いよ。 可愛がってやるから・・・」
ゾロの姿で、ゾロの声で、サンジに甘く囁くボンクレー。 「なっ、ばっ、く、来んな!! てめえなんか・・・・てめえなんか!!」 「クク・・・・なんだ、照れてんのか? すぐに、イカせてやるよ・・・・天国とやらに・・・」 「そ、その顔で・・・・言うな!!」
戦闘に集中できないサンジに、ボンクレーのオカマ拳法が炸裂する。 「・・・・・なぁ・・・サンジ。 俺と、とことん、遊んでくれよ・・・」
だんだんと近づいてくるゾロの顔。 「ざけんな!!コラァ!!」 至近距離から、その顎めがけて渾身の一撃を食らわす。
「うぎゃあ!! な、なんで?? なんでダーリンの姿をしたあちしを?? あーたは、 先ほどとは打って変わって、殺気だって自分を見下ろすサンジに、ボンクレーは唖然とした。
「なにが、あちきのダーリンだ、このカマ野郎・・・・。 ゾロはてめえのじゃねえ!! ボンクレーに体勢を整えさせる暇も無く、サンジは次々に蹴りを繰り出す。
「ぎょえーっ!! なによ!なんだって言うのよ、あーた!! あちしとダーリンの仲を
ボンクレーも、必死になってサンジに応戦した。
「なによ?! 何が可笑しいのよ?! あちしは、マジなんだから・・・そう、これは運 ボンクレーの言葉は、最後まで続く事無く、サンジの蹴りによって壁と地面に吸い込まれた。
「グフッ・・・・強いわね・・・・あんた・・・・あちしの負けよ。 けど、教えて・・・・・あちし
「うちの狙撃手のゴーグルは返して貰うぜ・・・。 ぁん? 何故かって? そりゃあ サンジは、苦笑しながら、ボンクレーからゴーグルを外す。 「そ、そんな事で・・・ま、負けたわ。 完全にあちしの負け・・・けど、なんかイイ感じv」 「・・・いい勝負だった。 それ以上、言葉は要らねえ筈だぜ? けど・・・・」 サンジに同志としての友情を湛え見つめるボンクレーに、サンジはにっこりとそう返事した。 「けど??」 「これは、この前の礼だ! 受け取れ!!」 サンジの言葉にキョトンとしたボンクレーにサンジはクリティカルに踵落しを決める。 「フンギャ!! け、結局こうなるのね・・・・。」
道端で、そう呟いて意識を失ったボンクレーを振り向きもせず、サンジは煙草を咥え歩き出 「あー・・・・また、あばらイッちまったか・・・・クク・・・怒るかなぁ、あのクソ剣士・・・」
アルバーナ南ブロック、サンジVSボンクレーの闘いは、サンジの勝利で幕を降ろした。 |
<コメント> 今年最初のラブだよね〜vv 相変わらず腐ってるわ・・・あたしの脳みそ。(笑) とにかく、萌えポイントが私的にたくさんありすぎて どれを書いていいのやら・・・悩んだよ、あたしは・・・(苦笑) まっ、ストーリー的には忠実に(エッ?!) これからも、のんびりとやっていきますのでよろしくですvv ブラウザで戻るか閉じてねv |