LOVE BATTLE その2. |
一方、その頃、ゾロはと言うと、反対側の北ブロックでMr.1、Missダブルフィンガーと対峙し ていた。 「うちの組織のスカウトを蹴ったそうね? しかも、Mr.7を斬ったとか・・・?」
「ァあ?! そりゃあ、俺の条件を呑まなかったてめえらが悪い。 俺は、そいつに、 「クスクス・・・・・貴方って面白い人ね。」 「・・・・・散々コケにしてくれるじゃねえか・・・・」 ゾロの横柄な物言いに、Missダブルフィンガーは苦笑し、Mr.1は、凶悪にその顔を歪めた。
「クク・・・・まっ、それは冗談として・・・そいつがいきなり斬りかかってきたから、お仕 「・・・・・・大丈夫かしら、この人・・・」 「こんなふざけた野郎は、俺が仕留める。」 「それじゃあ、あたしは、あっちのお嬢さんを・・・・」 こうして、アルバーナ北ブロックでのゾロVSMr.1の死闘は幕を切って落された。 「斬れるのに斬れない剣・・・・・か・・・。」 不意に、子どもの頃聞いた幸四郎の言葉を思い出した。
『”最強の剣”とは・・・守りたいものを守り、斬りたいものを斬る力・・・』
「斬っても・・・・・・斬れねえ剣・・・・。 ・・・・・・あとは・・・・・・俺自身に鋼鉄を斬れる 迷ってる時間は無かった。 「・・・・一刀流居合い・・・・獅子歌歌・・・!!」 和道一文字の柄が一閃する。 「・・・・・・・礼を言う。」 血を吐き倒れたMr1.に、そう言って、ゾロは膝をつく。 「あいつら・・・・・・・全員、無事なのか・・・・」
戦闘要員の自分でさえ、これほどの窮地を味わったのに、そうじゃない仲間の安否が心配だ 「・・・・・・・生きてんのか?」 ぼそりと耳元で呟かれた。 「ばぁーか・・・・・当たり前だろ。」
そう言い返して、ゆっくりと瞳を開けた。 「・・・・・・シてえな。」 サンジの顔をマジマジと見つめそう呟く。 「な、ばっ・・・・アホ!! んなとこで何言って!!」 真っ赤な顔をしてサンジが睨みつけた。 「クク・・・・・キスがシてえって・・・・そう言ったんだよ・・・・」 「そうならそうと早く言えーっ!!」 耳まで真っ赤になってサンジがそう叫ぶ。 「ククク・・・・・エロコック・・・・違う事、てめえ。 想像しただろ・・・・・やらしいな・・・・」 「クソッ!! この!!」 口惜しそうにサンジはゾロを睨みつけ、それから、そっと唇を重ねた。
「さてと・・・・・俺はもう、行くぜ? ウソップたちが心配だからな。 んじゃ、後でな、 コツコツと足音が通り過ぎていく。 「「良かった・・・・・・・とりあえず無事だったか。」」 数十メートルの間を開けて、ほぼ同時に発せられた言葉。 「さてと・・・・俺もそろそろ行くか・・・。」
応急的に止血して、ゾロは再び立ち上がり、宮殿へと向かった。 「・・・・・・鋼鉄を斬ったんだってな。 おめでとう・・・・。」
皆が寝静まった深夜、そう言って中庭に現れた人影。 「ん? ああ・・・・俺はまだまだ強くなれる。」 死闘で昂ぶった感情を持て余し中庭で瞑想していたゾロがそう言って口を開いた。 「また一つ野望に着実に近づいたって訳だ。」 淋しそうにサンジがそう言って、ゾロの隣りに腰を下ろす。 「・・・・・今回は、確実に差がついちまったな・・・・・認めたくねえけど・・・・」 「あ? 差?? てめえと俺の、か?」 サンジの言葉に疑問符を浮かべた表情でゾロがそう聞き返した。 「ああ・・・・・・そうだ。」 「馬鹿か、てめえは。」 「あん? 喧嘩売ってんのか?!てめえ・・・・」 キッと表情をこわばらせ、サンジがゾロを睨む。
「ったく・・・・・てめえの負けず嫌いは知ってるがな。 俺とてめえでは、見据える未来 「そ、そりゃあ、そうだけど・・・・・・・」
「てめえだって、この国へ来て新しい料理の作り方とか覚えただろ? それは、てめえ 「ゾロ・・・・・」 苦々しい表情でサンジはそう言うと、そっとゾロの肩口に額を付ける。 「・・・・・・あんま、くっつくな。」 「あ? 別に良いだろが。 誰も居ねえし・・・」 自分の頭を押しやられて、サンジはそう言って唇を尖らせる。 「誰も居ねえから、まずいんだよ。」 「ほぇ??」 「あー・・・・だから・・・・・こうしたくなるって言ってんだよ!!」 一瞬キョトンとしたサンジにゾロはそう言って腰を引き寄せた。 「ぅあっ!! ったぁ・・・・・」 急激に引き寄せられ、サンジは堪らず顔を顰め、胸を押さえる。 「てめえ・・・・・ちょっち見せろ。」 「えっ?! や!」 ゾロはサンジの静止する手を振り切って、シャツを肌蹴させた。 「2本・・・・・いや、3本は、いってるな、こりゃ・・・・」 熱を持った胸を手で擦り、ゾロはサンジを睨みつける。 「なんで黙ってた! んなとこに居る場合じゃねえだろ!! さっさと寝ろ!!」
「ヘッ、こんなの、屁でもねえ。 俺ゃ、そんなに柔じゃねえぜ?」 「ふ〜ん・・・・そうか。 なら、遠慮しねえ。」 ゾロはそんなサンジの態度に憮然として地面に押し倒す。 「ぅわっ!! 痛っ!! グァッ!!」 あまりの激痛に、サンジは堪らずゾロを押し戻そうとした。 「ホレ・・・・・見てみろ。 ったく、我慢するのも大概にしろ。 ほら、さっさと戻るぞ。」 ゾロはそう言うと、サンジを横抱きにしてそのまま部屋へと歩き出す。 「オ、オイ! 止せ! 誰かに見られたらどうすんだよ!」 所謂お姫様抱っこされたサンジは、慌てて周りをキョロキョロと見渡した。 「別に見られたからって、どうもしねえよ。 黙って抱きついとけ、プ・リ・ン・ス。」 「ぐわぁ、てめえ!! てめえから言われたかねえ!! つーか、降ろせ! 離せ!」 平然と自分を抱き抱えて歩くゾロに、サンジは顔を真っ赤にしてジタバタと暴れる。 「ヘイヘイ・・・・・一緒に眠りゃ良いんだろ? ずっとついててやっからさ・・・・」 「・・・・・・・本当だな?」 「ああ。」 ゾロの言葉に、サンジはようやくゾロの首に腕を回した。 こうして、ゾロとサンジは部屋へと姿を消した。
「・・・・・・ビビ様、眠れないのですか?」 「ええ。 私・・・・・出歯亀が、癖になってしまって・・・・」 「ビビ様・・・・・なんとおいたわしい・・・」 「けど、うふふ・・・・イガラムもどう? 結構楽しいわよ。」 「ビビ様・・・・」 |
<コメント> 良いですか?皆さん。 あたしは、ロロスキーです。(笑) アラバスタ編、一応、これで終わりかなぁ。 まっ、気が向けば、お風呂編、後程追加するかもvv それでは☆ ブラウザで戻るか閉じてねv |