天使のいたずら


その2





ゾロは、サンジの膝を立てて、腰を高く持ち上げた。

すでに、サンジの雄は、透明な液で溢れ、濡れそぼり、余裕無さげに、ビクビクと脈打ってい
る。

「一回、イっとくか?」

ゾロは、サンジに言った。

「ううん、ゾロと、ゾロと一緒が良い。」

サンジは、押し寄せる快感に懸命に耐えながらも、そう返事をした。

「じゃあ、少し我慢しろよ。」

ゾロは、左手で、サンジの雄の根元を強く握ると、右手を器用に、秘蕾に滑らせた。

羽に受けた愛撫のせいか、サンジの秘蕾はすぐにとろとろになって、ゾロの指を飲み込んで

いく。

「んんっ、ふぁあ、あん、あ〜・・・・あん・・・」

壮絶なまでに、サンジの身体から、艶が放たれる。

1本から2本、2本から3本と、サンジの内襞をかき回す指の数を増やしていく。

いつもより熱いその内襞は、ゾロの指を深々と根元まで銜え込み、奥へ、奥へと誘っていく。

(クッ、たまんねえ。 もう・・・)

ゾロは、サンジの中から指を抜くと、すぐに自分の雄をあてがった。

そして、サンジの雄を握っていた左手をはずして、両手で腰を抱えると、一気に根元まで突き

入れた。

「ああーっ!!・・・・・あああーっ!!・・・・」

身体を支えていた腕を床に投げ出し、戒めから解き放たれたサンジの雄は、突き入れられた

衝撃に耐え切れず、一気に、白濁の精を床に吐き出した。

当然、内襞にも、その行為は伝わり、入ったばかりのゾロの雄を、容赦なく締め付ける。

「クッ。」

ゾロは、即座に持っていかれそうな猛烈な射精感に根性で堪えて、

「動くぞ。」

とサンジに囁いた。

「えっ?! ちょっ、あっ、待って。 まだ・・・ダメぇ・・・・」

射精の絶頂感の余韻に浸っていたサンジは、あわてて振り向いて、ゾロの顔を見る。

(あっ、エロい顔・・・)

サンジだけが知っている、余裕のないゾロの顔がそこにあった。

その顔をさせているのが自分なのだと、そう思うと、サンジの身体は、また急速に上り詰めて
いく。

揺れる瞳、ピンク色に染まった肌、そして濡れた唇・・・・

振り向いたサンジの表情は、どれをとっても、ゾロを追い立てるのに充分すぎる艶を放ってい

た。

「きかねえ・・・・」

そう一言だけサンジに言うと、ゾロは、激しく腰を打ち付けた。

「あんっ・・・・あっ・・・・あんっ・・・あんっ・・・んんっ・・・」

サンジの甘い声が、ゾロの耳を擽る。

そして、サンジの中の最奥の一点を、ゾロがついたとき、

「ひゃんっ!!あっ、あああーっ!!」

と、身をのけぞらせ、ひときわ高く、サンジが啼いた。

(ここか!)

ゾロは、先程の一点に集中して、激しく挿入を繰り返す。

「ああーっ、ゾロぉー、俺、俺、もう、駄・・・・目・・・・・俺、・・・イ・・・ク・・クッ・・」

サンジは、息も絶え絶えにゾロに伝えた。

「ああ、イケよ、サンジ。 俺も・・・もう・・・我慢がきかねーっ・・・・・」

ゾロは、やわやわと締め付ける内襞に逆らって、入り口ぎりぎりまで、いったん腰を退いて一

気に根元まで打ち付けた。

「あああっ!! ゾロ、イクッ!! ああーっ!!」

サンジは、再び床に、白濁の精をまき散らし、快楽の海に沈み込んだ。

「クッ! サンジ!!」

サンジの射精後の内襞の締めつけに耐えきれず、ゾロもまた、サンジの中に、己の精を吐き

出した。

暫くして、気を失ったサンジをそのままにしておけず、ゾロは、シャツでサンジをくるむと、風呂

まで抱えていった。

バスタブにお湯を半分ほど張り、そっとサンジを抱えたまま、湯船に浸かると、サンジの中か

ら、己の精を掻き出した。

そして、石鹸を付けて、丹念に、サンジの身体を洗う。

元来、サンジの身体は、ゾロを受け入れるように出来ていない。

少しでも負担の無いようにと、ゾロは思うのだが、結局、いつも無理を強いてしまう。

だから、せめて後始末だけは、と、ゾロが、自らするようになったのだ。

そのうち、当然のように、身体は正直なもので、サンジの中に突き入れたい衝動が、ゾロの

下半身を襲う。

「いかん、いかん。 ここは、我慢、我慢。」

いつもなら、自分の欲望に忠実に行動するのが信条とも言えるゾロなのだが、以前、同様

に、意識のないサンジと、風呂場でイタしたとき、後で、サンジから、1週間のお預けを食らっ

た経験を思い出していた。

まさにゾロにとっての生き地獄。

一時の快楽を得た代わりに、1週間の地獄を見たのだ。

ゾロは、なけなしの理性を総動員させて、何とか、思いとどまった。

それから、石鹸の泡を手に取り、そっと、背中の羽の部分を泡立てた。

そっと、愛おしむように、優しく・・・・・

「んっ?!」

羽は、泡に包まれて、だんだん小さくなっていく。

そして、羽は、サンジの背中から、跡形もなく・・・・消えた・・・・・

「????!!!」

ゾロは、声も出せず、そのまま固まってしまった。

「ん? ぞろ、どうした??」

サンジがようやく気づいて、自分を抱えたまま固まっているゾロに声をかけた。

「・・・・サンジ・・・・・羽が・・・・・・消えた・・・・・」

ボソリと呟くようなゾロの声に、サンジは、ハッとして、背中を触る。

羽は、やはり、初めから無かったかのように、サンジの背中から消えていた。

「んっ、何で、急に消えたのかな?? でも、よかったぜ。 あのまま、羽が生えたま

まだったら、俺、どうしようかと思ったぜ? なあ、ゾロ?」

サンジは、上機嫌で、ゾロにそう言うと、にこりと笑った。

「ああ、・・・・・」

サンジの声に我に返ったゾロは、あわてて相づちを打った。

「なんだあ? 変な奴。」

(目の前で、羽が消えて、ビビってんのか?)

サンジは、ゾロの気のない返事にそう思った。

しかし、ゾロは、全くサンジとは違う思いに捕らわれていた。

羽のついたサンジは、本当に、天使のように可愛かった。

あの愛らしい羽は、とても手触りが良く、しかも敏感で、ゾロは凄く気に入っていた。

いつかはなくなるだろうが、無くなるまでには、あ〜んな事や、こ〜んな事を、いっぱい、いっ

ぱい飽きるまで、ヤってやろうと、密かに目論んでいたのである。

それが、たった数時間で、一瞬のうちに消えたのである。

「まだ、1回しかヤってねえのに・・・」

ゾロは、がっくりと肩を落とし、悔しそうな顔をして、ボソリと呟いた。

「ああん? 何か言ったか?」

サンジは、いぶかしげに、ゾロの顔を覗く。

「別に。」

ゾロは、サンジの背中を眺めながら、熱いシャワーをかけてやった。

翌日。

空島のじいさんに、『昨日の腐った緑の液体は、もう無いのか?』 と聞くゾロを、チョッパ

ーが目撃したとかしないとか・・・・

それは、不思議な空島での出来事・・・・・・









 
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<コメント>

ははは。 やっぱりショボかったですね・・・
今のとこ、これが限界ですねん。って、何で大阪弁なんだろ?
この話は、7月のWJ(何号か忘れた・・・)の一コマで作ってみた駄文です。
WJ見てる方なら、どの場面のことか、すぐにおわかりになったと思います。
それでは、今度は、パラレル子ゾロ物語(現代版)かな・・・
その前に、本編(LOVE)UPせんと・・・