天使のいたずら その1 |
(くそーっ。 何かさっきから身体がムズムズしやがる・・・・これって、昼間見たことの ない香辛料とかソースとか味見したせいなのか? 特に、あの緑のやつ、腐ってたっ て言ってたしな。) サンジは、身体の不調を感じながら、キッチンで、明日の仕込みをやっていた。 (んっ? 何か、背中が・・・背中がやけに熱くなってきやがった・・・・マジ、やべえ 「ガラン、ガランッ、ドサッ。」 サンジは、思いがけない背中の激痛に、床に、受け身もとれず倒れ込んだ。 「っってえ、痛ってえ。」 サンジは、一瞬何が起こったのかわからず、起きあがって、その場にしゃがみ込んだ。 「????」 サンジは、シャツを脱いで、もう一度、背中に手を当てた。 パタッ、パタッ、パタッ。 どこかで触ったことのある感触・・・ 「なっ、・・・・・」 サンジは、絶句した。 サンジは、深呼吸してから、もう一度、確かめるように、羽を触った。 「な、なにいぃぃぃー?!」 サンジの絶叫が、船内にこだまする。 「サンジ! 何があった?!」 甲板で酒を飲みながら、サンジが来るのを待っていたゾロは、その尋常でない声にはじかれ (何て格好をしてやがる。 誘ってるのか? こいつ・・・) 「ゾロォ〜。」 サンジはそれだけ言うと、ポロポロと涙を流した。 (どうもそういったことでもないらしい。) 「何だ、何があった? また何か、虫でもいたか?」 ゾロは、優しくそう言うと、サンジの前にしゃがみ込んだ。 「じゃあ、どうしたんだ? 泣いていたって、わかんねえぞ。」 ゾロは、サンジのただならぬ様子に、二人っきりの時にしか言わないとびっきり優しい低い声 「お、俺、俺・・・・」 サンジは、なかなか話そうとしない。 「!!!!????」 一瞬にして、ゾロの表情が固まる。 パタッ、パタッ、パタッ、 「んっ?! な、な・・・・・・」 ゾロは信じられないと言う顔をして、サンジの背中に、目をやった。 (なんだ?これ?) ゾロは、羽の付け根を手でなぞってみた。 「ひゃう!あっ、いやっ!!」 サンジは、ビクンと身体をそらせて、甘い声を出した。 (どうやら、作り物じゃねえらしい。 ちゃんと感覚があるようだ。 それも、かなり敏感 「・・・・・・・・」 いつまで経っても何も言わないゾロに、サンジは泣きながら言った。 「・・・どうしよう。ふぇっ。・・・俺、ふぇっ、今日、変な腐った奴、ヒック、飲んで・・・ 「そんなことくらいで、俺がお前のこと嫌いになるわけがねえだろ?」 (まったく、なんでそんなにかわいいことばっかいいやがるんだ。) ゾロは、緩んだ頬を根性で引き締めると、間髪入れず、サンジをギュッと抱いて、耳元で囁い 「それどころか、ますますお前がかわいくって、本気で食っちまいたいくらいだ。」 「本当??」 サンジは、小首を傾げ、涙目でゾロに言う。 (もう、煽るんじゃねーよ。 だから、その仕草がヤバいんだって。 いい加減、気付け 「ああ、全く、お前は、何もかも、かわいすぎだ!」 ゾロは、そう言うと、くるっとサンジを反転させると、サンジの背中を抱き寄せた。 「背中、床に着けると、羽、痛いだろ?」 そう言うと、ゾロは、サンジの羽に口付けた。 「あっ、ん、んっ・・・・・・・んふ・・・ふぁ・・・ いやあ、ゾロ、駄目・・・ゾロ、俺、何か 日頃から敏感なサンジは、今までに感じたことのない、強烈な快感にとまどい、流されてい (やっべー、これ、結構クるよなー ・・・そんなエロい声なんか出すなよ。 マジ、もた ゾロは、羽の付け根に舌を這わせ、焦らすように羽に触れ、チュッと、羽の付け根を、甘噛み 「んんっ、ああーっ、俺、俺・・・・ゾロぉ〜、お願い・・・・お願いだから・・・・」 「ん?何だ、サンジ。 どうしたい?」 ゾロは羽に口づけしたまま、意地悪くサンジに言葉を促す。 「ひゃう! そんな口づけしたままで、しゃべんなっ。・・・ねっ、ねえ、もう意地悪しな ゾロの話す息づかいでさえ、敏感なサンジには、快感以外の何ものでもなくて・・・ 「でも、ちゃんと、慣らしとかねえとな。」 <コメント> 何故、ここで切る!!と、お怒りの声が聞こえそうな・・・・ |