Summer Holiday


その2






「サンジ君v 背中にオイル塗って貰えるかしら?」

「喜んでvv ナミさぁんvv」

サンジは、いそいそとナミにオイルを塗ってやる。

「ねえ、サンジ君は、泳がなくて良いの?」

サンジは、先程から、かいがいしく、ナミとロビンの世話を焼きながら、一向に、海に入らな

い。

「いえ、こうやって、ナミさんとロビンお姉様のお側にいるだけで、幸せですからvv そ

れに俺、日に焼けると、赤くなって、あとから大変なんですよ。 もう少し、日が落ちて

きたら、泳ぎますからvv」

そう言うと、一人、木陰に腰を下ろし、タバコに火を付けた。

ルフィもチョッパーも、ウソップもナミも、皆、楽しそうだ。

サンジは、眼を細めて、皆のいる海を見ていた。

ふと、パラソルの下で、読書をしているロビンを見た。

ロビンもまた、読書の合間に、無邪気なクルー達を見て、微笑んでいた。

(やっぱり、素敵なお姉様だぜ。)

サンジは、冷たい飲み物を、ロビンの前に置いた。

「どうぞ。 ロビンお姉様。vv」

「あら、ありがとう。サンジ君。」

ロビンは、サンジに微笑みかける。

「さっきから、一人メンバーが足りないようだけど。サンジ君、探しに行かなくても良い

の? きっと、船までは、戻れたとしても、今日中に、一人で、この浜辺まで来るの

は、無理だと思うわよ。」

ロビンは、サンジにそう言った。

「・・・・・・・・・・・・」

サンジは、ロビンに、返答できずにいた。

確かに、ゾロなら、今日中に、何とか、船まではたどり着けたとしても、そこから、この浜辺ま

では、絶対に無理だ。

第一、どこのホテルに泊まるかさえ、ゾロは、聞いていないのだから。

「・・・・あっ、俺、ちょっと、船に忘れ物、取りに行ってきます。」

サンジは、ロビンに、それだけ言うと、猛ダッシュで、船に戻っていった。

(・・・・・忘れ物・・・ちゃんと、船に戻ってると良いけど・・・・)

ロビンは、サンジの後ろ姿を見て、そうつぶやいた。

「ハァ、ハァ・・・・あいつ、まだ、戻ってねえのか?!」

サンジは、そう言って、甲板から、街へと続く道を眺めた。

約10分後、街から、見慣れた影が、船に近づいてきた。 ゾロだ。

「遅せーよ。 このクソ剣士!」

サンジは、口元に、ニヤッと笑みを浮かべると、ゾロに、そう言った。

ゾロは、あんな事があった後だけに、サンジが、船で待っているとは思わず、少し、驚いた。

(てめえのせいだろうが!)

と言う言葉を、根性で飲み込み、

「ああ。」

と、うやむやな返事をして、男部屋で、水着に着替える。

「待たせたな。」

ゾロは、そう言って、甲板に出てきた。

(ドキッ。)

いつもとは、違う格好にゾロに、サンジは、どっきりとして、銜えていたタバコを、思わず、落と

してしまった。

紺色のアロハシャツに、合わせたような濃い藍色のバミューダパンツ。

はだけたシャツの間から、鍛えられた肉体と、胸の傷が覗いている。

そして、何よりも、いつもの腹巻きが見当たらない。

「ゾロ・・・お前、腹巻きは・・・・」

サンジは、そう言うのがやっとだった。

「ああん、あれか? ここは、リゾート地だけあって、かなり、穏やかで治安のいい場

所みてえだ。 海軍も、ここには、いねえようだし、まあ、海水浴に、3本も、刀ぶら下

げていく必要もねえ。そしたら、脇差し代わりの腹巻きも、いらねえと思ってよ。」

そう言うと、ゾロは、和道一文字だけを手に持って、サンジに、近づいてきた。

「ちくしょーっ。めちゃ、格好良いじゃねーか。 腹巻きがないだけで、こんなに格好良

くなるものなのか? まあ、そりゃあ、そんだけ元が良いと言うことなんだよな・・・・・

クッソー。 何か、ドキドキするぜ・・・」

サンジは、ブツブツ独り言を言いながら、そっぽを向いた。

「おい、なんだ? まださっきのこと、怒ってんのか?! だがなあ、あれは、てめえも

悪いんだぜ。 煽るだけ煽りやがって・・・って、おい、聞いてんのか? サンジ。」

ゾロは、わざと、サンジの名を呼び、こちらを向かせた。

「え?! お、俺が、一、一体、な、何したって言う・・・・」

サンジは、ドキドキしている上に、自分の名前を言われた動揺で、顔を真っ赤にして、口ごも

った。

(うっ、また、こいつ・・・可愛いじゃねえか。)

ゾロは、サンジの格好を、まじまじを眺める。

ピンクと白のストライプの長袖のパーカーに、深緑色のバミューダパンツ。

そして、丈の短いパンツから、細くて、透き通るような肌の白い足が見えている。

(うおっ、なんて、綺麗な足してんだ。 太陽に下で見ると、また違って見えるぜ。この

足で、あんだけ威力のある蹴りができんだから、すげえよな。 それに、何で、こい

つ、顔真っ赤にして、どもってんだ?! いつもらしくねーじゃねえか。・・・・もしかし

て、照れてやんのか?)

ゾロは、サンジを見て、にやりと口元に笑いを浮かべると、サンジの腰に腕を回した。

「すまねえな。 待たしちまったか?」

ゾロは、わざと、かすれた低い甘い声で、サンジの耳元で囁く。

この声を聞くと、サンジは、何も考えられなくなってしまう。

それは、いつも、後で、かなり後悔することになるのだが・・・・

「・・・・・・・・・・・」

サンジは、何も話さない。

身体が、小刻みにふるふると震え、心なしか、首筋まで、ほんのり、ピンク色に染まってい

る。

ゾロは、ぞのまま、サンジの耳たぶに噛みつくように口付けると、そのまま、首筋へと、舌を

這わせた。

「やっ、馬鹿。何すんだよ。やめ、やめろよ・・・」

サンジが、上気した顔で、ゾロを睨み付けながら言った。

(そう言う顔して、睨まれてもねえ。全然、効き目無えってーの。 あ、いや、下の方に

は、効果てきめんだがな・・・)

ゾロは、首筋に口づけしながら、パーカーの裾から、手を、胸へと這わせた。

「あっ、嫌ッ。やめ、やめてって・・・」

サンジは、ゾロの腕を手で押さえて、はね除けようとした。

「嫌か?」

ゾロは、サンジの耳たぶを甘噛みしたまま。息を吹きかけるように言う。

ビクンと敏感なサンジの身体は、すぐに反応し、ゾロの腕を押さえていた手の力も弱くなって

しまう。

ゾロは、更に、胸の突起を指で摘むと、軽く爪ではじいた。

「ヒャッ、ンッ。ゾロぉ〜。・・・駄目・・・誰かに見られる・・・・」

快感の波に飲まれ、サンジの瞳には、涙が溢れてきた。

ゾロに支えて貰ってないと、自力ではもう、立っていられないほどだ。

「・・・ベッド、行くか?」

ゾロは、ついばむようなキスをしながら、サンジに言う。

「ん。」

サンジは、コクンと頷いた。

(よっしゃー!!)

ゾロは、素早く、サンジを横抱きにすると、格納庫にある、簡易ベッドに横たえた。

(すっげえ、かわいい・・・)

ゾロは、すぐににでも突き入れたい衝動に駆られた。

しかし、街でのことを思い出して、ニヤッといたずらっ子のような笑みを浮かべると、サンジの

耳元でこう囁いた。

「俺はなあ、さっき、すんげえ、痛かったんだぞ。 マジ、死ぬかと思うくらいな。 

誰のせいだ? てめえ、俺に何されても、文句言えねえよな?」

「えっ?! な、何?」

サンジは、すっと、血の気が引くような思いで、ゾロを見た。

「フッ。心配すんな。 別に痛てえことするんじゃねえ〜よ。」

そう言って、ゾロは、優しくサンジに、口付ける。

触れるだけのキスは、だんだんと深くなっていき、ゾロの舌は、サンジの口内を丁寧になぞっ

て、萎縮した舌を取り込み、からみつき、吸い上げた。

「んんっ・・・あふ・・・・んっあ・・・・んっ・・・」

サンジの口から、再び甘い声が漏れてくる。

ゾロは、いつもより、長い時間、口内を蹂躙した。

サンジの息はあがり、次から次に来る快楽の波に、サンジは、溢れる涙を止められない。

ゾロは、下唇を甘噛みすると、そのまま、首筋、鎖骨へと己の所有の印を散らせながら、パー

カーのファスナーを開け、胸の尖りへと舌を這わせた。

サンジの胸は、すでに充血し、痛いくらいに硬くなっている。

ゾロは、右手で片方の尖りをつまみ、もう片方の尖りを舌で舐め上げた。

「アッ、ヒャウッ・・・ンッ・・・ああ・・・んんっ・・あー・・ん、いやあ・・・」

サンジの声が艶を増し、身体がピンク色に染まって、凄まじいほどの色香を放つ。

(クッ。何度見ても、すげえクルよなあ。 一回ヤると、ホントとまんねえぜ。 これが、

全て俺のもんだよな・・・・ 俺は、いつでも、確かめてねえと、不安になるんだ・・・サ

ンジ・・・・)

ゾロは、胸の尖りを舌で甘噛みしたり、つついたり、吸い付いたりしながら、下の方へと、手を

伸ばした。

ビクンと、サンジの雄は、水着の上からでもわかる程、立派に成長していた。

「ンッ、あああ〜、いやっ、駄目だ・・・・触・・・る・・・な・・・んっ・・・くっ・・」

「ふ〜ん。 まだそんな口、たたけるんだ。」

ゾロは、サンジにそう言うと、水着の中に手を滑り込ませ、直接、上下に鋤いて、刺激を与え

た。

「やあん、ゾロ・・・・もう・・・やあ・・・・」

「ん? 嫌なのか? なら、やめるか。」

ゾロは、スッと、サンジから、身体を離した。

「え?! いやっ、ゾロォ〜 ・・・・いじわる・・・・し・・ないで・・・・・」

サンジが、涙目で、訴える。

「なら、どうしたい? どうして欲しいか、言って見ろよ・・・」

ゾロは、わざと、意地悪く、そう言った。

「・・・・・ゾロに・・・触ってほ・・しい・・・ イかせて・・・お願い・・・・」

サンジは、顔を真っ赤にして、目をつむった。

「よく、できました。」

ゾロは、サンジの唇に、触れるようなキスをすると、そのまま、サンジの雄に、口付けた。

そして、裏筋を何度も、舌で舐め上げ、カリの部分まで銜えると、先端の窪みを、尖らせた舌

で、何度も、こねるようになめ回す。

「クッ。ゾロ・・・・俺、も・・・・・イク・・・クッ・・」

サンジの雄が、ビクンビクンと脈打って、限界が近いことを知らせている。

「ああ。良いぞ。 イッちまえ!」

ゾロは、サンジの先端をしっかり銜えて、舌で、窪みをつつきながら、手で、上下に大きく、鋤

いてやった。

「あああっ。 ゾロ・・・ゾロ・・・ゾロォ・・・・クッ・・」

サンジは、何度もゾロの名前を叫びながら、ゾロの口内に、白濁の精を吐き出した。

ゾロは、きゅうっと絞るように、口と手を動かして、サンジの精を、残らず舐め取った。

ゾロは、そのまま奥の方へと舌を這わせて、サンジの秘蕾の回りを、丹念に、ほぐし始めた。

そして、舌の横から、指を1本、秘蕾に沈ませた。

「はあ、うっ・・・ん・・・んっ・・・」

何度ヤっても、この行為だけは慣れることがないのか、サンジの中は、指一本だけでも、キュ

ウキュウにきつい。

それでも、ゾロは、時間をかけて、内襞を舌と指を使ってほぐしてやる。

そのうち、内襞が、ジンと熱くなって、とろけるように柔らかく、収縮を繰り返す様になった頃、

ゾロは、指を3本に増やし、最奥の一点をかすめるように、、サンジの中で、バラバラに動かし

ていく。

「あああ〜、ゾロォ〜。・・・・そこ・・・・あんっ・・・ああ・・・んああっ!!」

サンジが、ひときわ高く啼いた。

「もう、大丈夫みてえだな。」

ゾロは、指を抜くと、己の育ちすぎた雄を、一気に突き入れた。

初めての時こそ、なかなか挿入できず、苦労したこともあったが、あれから、毎日のように、ゾ

ロに組み敷かれ、貫かれているサンジの身体は、、今では、その内襞で、やわやわとゾロの

雄を、奥へ奥へと誘っていく。

今では、自身に触れられなくても、後ろだけで、イクことができるほど迄、ゾロに慣らされてい

た。

「ああん。 ゾロ、もう、動いても、良いぜ・・・・」

ゾロは、サンジの膝を両肩にかけ、勢い良く、前後に挿入を繰り返した。

「ああん、ゾロ・・・あああん・・・・んんああ・・・」

ブルッとサンジの身体に震えが来た。

「そこか。」

ゾロは、同じところを、何度もかすめるように、激しく挿入を繰り返す。

「あああ〜、ゾロォ〜。 お、俺・・・・も・・・う・・・ゾロ・・・イク・・・・・イクッ・・・ああ

あ・・・クッ。」

サンジは、2度目の白濁を、自分の腹に吐き出した。

「クッ、サンジッ。」

ゾロも、絶頂による内襞に収縮に耐えきれず、サンジの中に、己の熱を吐き出した。

ゾロは、いつもの通り、サンジをシーツでくるんで、お風呂で、綺麗に洗うと、軽く、サンジの

髪の毛に口付けた。

いつもは、意識のなくなったサンジの中にある、己の精を掻き出すのだが、今は、昼間なの

で、しかも、浜辺で、仲間が待っている状態では、サンジに無理は出来なかった。

意識のあるサンジは、とても恥ずかしがって、ゾロの指に、いちいち可愛い反応を返してくる。

ゾロは、何度、この場で、先程に続きをやろうと思ったことか・・・・

結局、これ以上、時間をとられてはたまらないと、サンジが、『今夜、一晩だけ、ゾロの言う

ことを何でも聞く。』
と宥め賺して、渋々諦めさせたのだ。

これが、また、後の後悔を生むことを、この時のサンジは、まだ知らない。




 

 





「ナミさ〜んvv ロビンお姉様〜vv」

サンジは、ナミとロビンに向かって、上機嫌でそう言うと、たまたま、ゾロを見つけたと、二人

で、浜辺に戻ってきた。

(思いっきり、顔に出てるわよ・・・)

(あら、全部、顔に出るのね・・・ かわいいこと・・・)

ナミとロビンは、呆れ顔で、笑った。

「さあて、俺も、泳ぐぞ〜。」

そう言って、上着のパーカーを脱ぎかけた途端、

「馬鹿ッ、おい、やめとけって。」

と、急に、ゾロから制された。

「なんでだよ! 脱がなきゃ、泳げないじゃん!!」

サンジは、子供のように、プーッとふくれっ面をして、ゾロを睨み付けた。

「お前、ココ・・・」

ゾロは、そうサンジに耳打ちして、パーカーのファスナーを少しだけ下げ、胸元にある、赤い印

を、指さした。

「ば、馬鹿ッ。お前!!」

サンジは、思い当たる行為にあわてて、ファスナーに中を覗く。

首筋から、胸にかけて、無数の赤い所有の印・・・・・

「サンジ〜、泳がないの〜。」

チョッパーが、海から叫んでいる。

「ああ、俺は、今日、ちょっと、疲れていて・・・もうちょいしてからで良いわ・・・・」

サンジは力無く、チョッパーに返事を返す。

(そうだね。サンジは、お弁当、作ったり、買い出しに行ったり、いろいろと大変だもの

ね。)

チョッパーは、一人、納得した。

「クッソー。このクソマリモのせいで、パーカー脱げなくなっちまったじゃねえか! こ

の俺様の、華麗な泳ぎを、ナミさんや、ロビンお姉様に、お見せしたかったのに・・・・ 

あー、くそー。 腰もだるいし・・・・ ・・・それもこれも、みんな、このエロマリモのせい

だ!!」

サンジは、隣で、海水浴もせず、グースカと昼寝をしているゾロの頬を、ギューッとつねりあげ

た。

剣士は、わずかに頬の痛みを感じたが、程良い運動の後の心地良い睡眠に、身を委ね、今

夜の、サンジとの約束事が、夢の中で、際限なく、妄想と化し、だらしなく、頬が緩みっぱなし

だったとか。








<end>




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<コメント>

ただ、何となく・・・・夏を書きたくなりまして・・・・・
・・・うちのゾロ、サンジに甘いです・・・・・オヤジですね・・・・
かっこいいゾロをそのうち、書きたいです・・・(←希望的観測による)
DOSUKOI PANDAのビキニパンツ、着せたかったかも・・・・