雪月花 花の章...その2 |
1週間後。 サンジの献身的な看護によって、ゾロは起きあがれるまでに回復した。 「よし、今日から、もう船の中、歩き回っても良いぞ。 但し、トレーニングは、まだ駄 チョッパーは、ゾロの傷の消毒をして、ゾロにそう忠告する。 「サンキュー、チョッパー。 てめえにも、迷惑掛けたな。」 ゾロはそう言って、チョッパーに礼を言った。 「お、俺は、医者だからな。 患者を診るのは当たり前だ。 当たり前なことだか チョッパーはニコニコしてそう言い返し、部屋を出ていった。 「ああ、わかってる・・・・・」 ゾロはそう呟くと、立ち上がり、キッチンに向かう。 「・・・・・・・じゃあ、ナミさん。 後のこと、よろしくお願いします。 ・・・・それから、皆 サンジは、そう言って、ナミに頭を下げる。 「・・・・・本当に、それで、良いの? サンジ君。」 「はい、良いんです。 ・・・・・俺、このままじゃ・・・・・・・このまま、この船にいたら、 サンジが、そう言って、キッチンのドアを開けると、そこには、ゾロが、立っていた。 「おっ、ゾロ、良かったな。 やっと動けるようになったってな。 さっき、嬉しそうに、 サンジはそう言って笑って、ゾロの側を通り過ぎようとする。 「・・・・ちょっと、待てよ。」 ゾロはそう言うなり、サンジの腕を掴んだ。 「っ・・馬鹿、痛てえよ。 そんなに強く、掴んだら、俺の繊細な腕が、へし折れるだ サンジは、そう言ってゾロを睨み付ける。 「・・・・・てめえは、俺を見くびってるのか。」 ゾロは、押し殺したような声でサンジにそう聞く。 「はっ、何をいきなり・・・・・わけわかんねえ奴だな。 俺は、別にてめえを見くびっち サンジは、俯いたまま、ゾロにそう言った。 「じゃあ、なんで、てめえが、船を下りる。 俺は・・・・・てめえと一緒にいたら、自分 「!!・・・・・なんで、それを・・・・てめえ、盗み聞きしてやがったな! サンジは、先程の話をゾロに聞かれ、逆ギレして、ゾロに掴みかかる。 「・・・・・いいか、サンジ。 一回しか言わねえから、良く聞いとけ。 俺は、てめえと ゾロは、射抜くような瞳でサンジを見つめ、サンジの両腕を掴み直した。 「・・・・・なんで、そんな簡単に言い切れる・・・・・・・・てめえは・・・・・この間・・・・・・ サンジは、そう言って、ゾロを睨み返す。 「・・・けど、死ななかっただろ? ・・・・・俺は、この刀に誓ったからな。 大剣豪にな ゾロは、そう言って、サンジの頬に手を添える。 「・・・・・・俺は・・・・・・俺は・・・・・・・・馬鹿だよなあ・・・・・・・てめえも・・・・・・ サンジは、ゾロの瞳の前に観念したようにそう告げた。 「・・・・・てめえ・・・・やっぱり、馬鹿だろう・・・・・死んだら、殺せねえだろが・・・・」 ゾロは、ため息を吐いてサンジを見る。 「馬、馬鹿! もののたとえだろうが。 てめえこそ、馬鹿じゃねえか。 サンジはそう言ってゾロの腰に腕を廻す。 「・・・・・・その言葉、もう一生、取消きかねえからな。 てめえこそ、覚悟しな。」 ゾロは、そう言って、サンジの顎に手を添えて、軽く口付けた。 「サンジ君、今度上陸する島は、春島よ。 ふふふ、どうする? まだ、船、下りる ナミは、キッチンの中から出てきて、サンジにそう声を掛ける。 「ええ。 ・・・・・・船、下ります。 ・・・・・・こいつ連れて、買い出しいかねえと・・・・ サンジは、そう言ってにっこりと笑った。 「はいはい、わかったわ。 ごちそうさま。 けど、ゾロ。 途中、宿屋に泊まろうとする ナミは、そう言って、呆れたように笑うと、手をヒラヒラさせて自分の部屋に戻っていった。 「!!・・・/////てめえ、ナミさんに、見られたじゃねえかーっ!」 サンジが、そう言うなり、ゾロに蹴りを繰り出した。 「うわっ! アブねえな。 別に、見られても平気だぞ、俺は・・・・・・」 ゾロは、すれすれで避けながら、そう告げる。 「てめえが、良くても、俺は、嫌なんだよっ!」 「わかんねえ奴だな・・・・・減るもんじゃなし、それくらいで照れてどうする・・・・・ 「くはあ・・・・・この無神経野郎・・・・・いっぺん死んでこい!」 「痛てて・・・・・洒落になんねえだろ、てめえの蹴りは・・・・・」 「うるせえ! 未来の大剣豪ともあろうもんが、このぐれえの蹴りで、泣き言言うな。」 「・・・・いい加減にしろよ、この跳ねっ返りが・・・・・・俺だって、キレるぞ・・・・・」 「おう、やれるもんなら、やってみろって。 死に損ないのてめえに、何ができる!」 「ふざけんな、てめえ・・・・泣かすぞ、こらぁ・・・・・」 ゾロとサンジは、そう罵り合いながら、いつものように、乱闘をし始めた。 甲板で二人の諍いを見てチョッパーは、そうウソップに聞いてみる。 「・・・・・・・止めとけ、チョッパー。 ・・・・・あれは、あいつらの愛情表現なんだ。 ウソップは、とばっちりが来ないように、チョッパーにそう助言した。 「・・・・・・けど、チョッパー、救急道具は、用意して置いた方が良いみたい。 ロビンは、そう言って、微笑む。 「いよう、ゾロ。 もう治ったのか? すげえな。 ニシシ・・・・」 ルフィは、ゾロの様子を見て、そう言って笑った。 「うわあっ! チョッパー!! ゾロの背中の傷が、開いたーっ! 早く、治してやって サンジの慌てふためく声が、甲板にこだまする。 |
<コメント> はあ、やれやれ、なんとか、終わりました、終わらせました。(笑) ゾロの台詞・・・・『てめえのために、俺は、死なねえ。』の意味が、 皆さん、伝わりましたでしょうか・・・・密かに、ルナのツボなんっすけど・・・(汗) やっぱり、シリアスで終われない病が・・・・・ 良いのよんvv誰がなんと言おうと、楽しくおわんなきゃ、ねvv けど、初めはどうなることかと思いましたが・・・・・ シリアス度が、高かったよねvvって、違う??(爆) 一応、タイトルにあわせて雪、月、花をちょびっとだけそれぞれの章に ちりばめてみましたvv けど、今回は、暗いのが、ちと長すぎましたね。(笑) しかもHなし!(爆) はあ、ここまで読んで下さって、どうもありがとさんでしたvv |