ゾロは、サンジの白濁を受け止めた手を、奥に滑らすと、濡れた指を秘蕾に、滑らせた。
その瞬間、快楽の余韻から正気に戻ったサンジは、無意識に逃げをうつ。「・・・嫌か?」
ゾロは、真っ直ぐにサンジの顔を覗き込み、言葉を続ける。
「俺は、てめえを傷つけたくねえ。 だけど、てめえと一緒に、感じてえんだ。・・・ダメ
か?」
「嫌じゃねえ。俺も、ゾロと一緒に感じてえ。」
サンジは、そう言うと、キュッとゾロの首に抱きついた。
抱きついた腕の先から、小刻みに震えるサンジの指先を背中に感じて、ゾロは、ますます、
愛しさを募らせる。
「大丈夫だ。」
ゾロは、優しくサンジに声をかけると、白濁で濡れている指をサンジの秘蕾に押し込んだ。
予想以上に、サンジの中の締めつけは強く、受けたことのない違和感に、サンジの身体に
も、思わず力が入る。
「サンジ。頼む、力を抜いてくれ。力を抜かねえと、てめえが、辛い。」
ゾロは、首筋に、ついばむようなキスを繰り返して、サンジの脱力を促した。
そして、ゆっくりと、周りの襞を撫でるように指を動かす。
しばらくして、やっと1本、根元まで入れる。
「わりい。大丈夫か?」
と、ゾロが言えば、
「ああ、全然、OKだ。」
と、無理に微笑むサンジ。
本当は、もっと、優しく、時間をかけてやりたいところだが、ゾロの方にも、あまり余裕が無く
なってきている。
いや、ゾロには、始めから余裕など無かった。
気を抜けばあふれ出る、突き入れたい衝動を、ただひたすらに、サンジへの愛情を盾に、押
さえ込んできたのである。
ゾロは、サンジの雄を手にとって、やわやわと、包み込むように扱いてやった。
その快楽で、少しでも、気を紛らわせてやろう、そう考えたのだ。
「あ・・・・ん・・・あふ・・・んん・・・・んっ・・・」
サンジの口に、甘い吐息が戻ってきた。
その声に合わせ、ゆっくりと、1本、また1本と指の本数を増やしていく。
サンジの内襞から、精液のぬめり以外で、ぐちゅぐちゅと淫靡な音がし始め、3本の指を根元
まで突き入れたとき、周りの襞の感触とは違う細い筋のようなモノを指がかすめた。
「ふぁ・・あああーん・・・ゾロぉ・・・そこ・・いやあ・・ん・・・・・んあ・・・・」
サンジは、ビクンと大きくのけぞると、ひときわ高く、嬌声を発した。
サンジの雄は、ゾロの手の中で、充分に育っていた。
「ここか?」
ゾロは、もう一度、その筋の部分をかすめるように指を突き入れた。
「あああ!!ひゃ・・・お・俺・・・なんか・・・なんか・・・おかしく・・なっちま・・う・・・」
サンジは、身体をビクンとのけぞらせ、ゾロにしがみついてくる。
サンジの身体から、壮絶な艶が放たれた。
(・・・もう・・・がまんできねえ・・・)
ゾロは、3本の指を抜き、サンジの向きを変え、己のモノをあてがった。
「挿れるぞ。」
そう言って、両方の手でサンジの腰を抱えると、極力ゆっくりと挿入する。
「えっ、やだ。 ゾロ!」
あわてて身を捩るサンジ。
「わりい。もう、我慢がきかねえ。」
ゾロは、サンジの腰を押さえつけた。
「ば、馬鹿。そうじゃねえ! 俺、俺、ゾロの顔、見てたいんだ。」
そう言うと、サンジは、強引に身体を入れ替えた。
「だって・・・だって、せっかく、一緒にいるのに・・・顔が見れないのは・・・
・・・俺、嫌だ・・・」
サンジは、顔を真っ赤にしながら、恥ずかしそうに、上目遣いで、ゾロに言った。
(くはあ、こいつは・・・・ただでさえ、押さえがきかねえ状態なのに、何でこう、極悪な
ことを言ってくれるんだ。危うく、このままイキそうになっちまったじゃねえか。
・・・それに、向かい合わせの体制は、初めての奴には、きついって聞いたぞ。
本当、大丈夫なのか?・・・でも、まあ、俺もサンジの顔、見ていたいし・・・)
「・・・わかった。じゃあ、挿れるぞ。」
ゾロは、サンジの両膝を割って抱え上げると、秘蕾に己のモノを押し当てた。
「ヒッ!!」
いくら充分に、指で慣らしたとはいえ、ゾロのモノとは、比較にならない。
サンジは、皮膚が裂けそうな圧倒的な質量の違いに、息が出来なくなった。
「・・・サンジ、息を、ゆっくり吐くんだ。そう、ゆっくりだ、ゆっくり・・・」
何とか一番太いカリの部分までは挿入できたもののあまりの締めつけに、その先には進め
そうもない。
この体制のままでは、サンジもゾロも辛い。
「サンジ、少し、我慢してくれ。」
ゾロは、そう言うと、腰に当てた腕に力を入れ、千切れるような痛みに耐え、一気に根元まで
挿入した。
「ヒッ!! あっ!!あああっ!!!」
蒼い瞳から、涙が、こぼれ落ちる。
内側から張り裂けそうな痛みが、サンジを襲う。
「あ・・・あああ・・・・ああ・・」
顔から、一気に血の気が引き、全身が、がくがくと震えが止まらない。
「サンジ・・・好きだ・・・サンジ・・・」
ゾロは、涙を拭うように、目尻に何度も何度も口付けて、あやすように、言葉を繰り返す。
そして、鼻を利かせて、血のにおいがないことを確認すると、完全に萎えたサンジの雄を、手
で優しく包んで、ゆっくり上下に扱いた。
「サンジ・・・好きだ・・・サンジ・・・」
少しずつ頬に赤みがさし、全身の震えも止まった。
微かだが、甘い吐息も漏れ聞こえる。
「んっ・・・ふぁ・・・あっ・・・」
サンジの甘い声が、ゾロの耳を擽る。
サンジの息づかいは、そのまま内襞に収縮を与え、ぴったりと隙のないゾロ自身をやわやわ
と締め付ける。
「まだ、いてえか?」
「ううん、もう、平気だ。 でも、何か、変な感じだ。」
サンジは、精一杯強がって、微笑みかけた。
「じゃあ、動くぞ。」
ゾロはサンジが快楽を追い出すのを確認してから、ゆっくりと腰を引く。
そして、先程、指で確認した一点を集中して、だんだんに、激しく挿入を繰り返した。
「あん・・・あー・・・ゾロ・・ゾロ・・んんっ・・・俺・・俺・・なんか・・・・ヤーッ・・・ダ・・
メ・・・ゾロ・・・もう・・・」
「ああ、イケよ・・・俺も・・・もう・・・イ・・ク・・・」
「ああん・・・ゾロ・・・ゾロ・・・・好きだ・・・好きッ・・・クッ」
サンジは、そう言うと、自分の胸に、白濁の精を吐き出した。
その行為は、ダイレクトに内襞に伝わり、全てを搾り取るかのような収縮に変わった。
「クッ。」
ゾロも、その締めつけに耐えられず、サンジの中に、己の白濁の精を注ぎ込んだ。
あふれ出る充足感を全身で感じて、ゾロは、今までの中で一番の幸福を実感した。
翌朝、頬をかすめるモノの気配に、俺は目を開けた。
目の前にさらさらと流れるまぶしいばかりの金の髪。
自分の頬に触れるほどに寄り添って眠るこの男は、昨日やっと全て手に入れた俺の・・・恋
人。
さすがに、昨日のこともあり、疲れたのであろう、未だに、目覚める気配がない。
俺は、サンジの頬にかかる前髪を手で優しく鋤きながら、昨夜の感触を思い出した。
男の癖に、自分の腕に、すっぽりと入り込む程の痩躯。
それでいて、しなやかで、骨っぽい感触は全くない。
肌は、触れ合う度に、その艶を増し、透き通るように白い柔肌は、凄まじい程の色香を放つ。
全てが、予想以上だった。
よくぞ今まで、何もなく過ごせたモノだと足技を教え込んだ、バラティエのオーナーに、深く感
謝したい気持ちだ。
昨晩は、初めてだというのに、かなり無理を強いてしまった。
いったん燃え上がった欲望の熱は、一度ぐらいでは冷めやらず二度、三度とサンジが意識を
手放すまで、何度も放出を繰り返した。
一時たりとも離れていたくなかった。
触れ合えば触れ合うほどに、その欲求は強くなっていった。
その気持ちは、サンジも同じで、無理を承知で、求めに応じてくれた。
抱いているのに、抱かれているような不思議な感覚。
途中で、サンジが、意識を失くしてくれて、本当に良かった。
あのまま、意識があり続けたら、きっと朝まで続いてたかもしれなかった。
今だって、その欲望を、なけなしの理性で、やっと押さえ込んでいる、そんな状態なのだ。
意識を手放したサンジを、教えられた通り、風呂に入れ、後始末をして、身体を清めた。
そして、バスローブを着せて抱き寄せたまま眠りについた。
「もう、誰にも渡さねえ、触れさせねえ。」
俺は、サンジを抱きしめて、こいつが目覚めるまで、この満ち足りた幸せに浸ることにした。
<おまけ>
「遅いっ!! 船番の癖に・・・あいつったら・・・こんな頼りにならないウソップ一人残
して、私のお宝に何かあったらどうしてくれるのよ!!全く、恩をあだでかえすんだか
ら・・・」
太陽は、真上に位置し、正午はとっくに過ぎていた。
昨日、朝食の後に、珍しくゾロから話しかけてくると思ったら、あいつ、何て言ったと思う?!
『SEXの仕方、教えろ。』 ・・・『教えろ。』よ?
『教えろ。』 これが、人に教えを請う態度?
それに、もっと許せないのは、このうら若き、純情可憐なあたしに向かって『SEXの仕方』だ
なんて・・・
それって、どういう意味よ!!
確かに、あたしは、今まで色々な経験もしたし、知識だってそれ相応には、他の人よりか
は、持っているわ。
でも、そっちの方面の実経験はないし・・・・耳年増なだけよ。
そんなあたしに、・・・あいつは・・・もう!!
「あんた、もしかしたら、童貞?!」
あたしは、皮肉たっぷりに、ゾロに言ってやった。
(まっ、考えられないけどね・・・)
「そんなわけねえだろ。そうじゃねえ。野、野郎とヤッたことねえだけだ。」
ゾロは、大きなため息を吐いて、頭をがしがしと掻きながら、あたしに言った。
はあーっ。
ため息を吐きたいのは、こっちの方よ。
この年で、何が楽しくて、自分より年上のゾロ(=経験有)に、教えなきゃいけないのよ。
まあ、相手があのサンジ君だろうし、楽しいと言えば楽しいけど・・・
あたしは、『聞いた知識だけど』とあらかじめ、前置きして、
男と女との違いと、男にも性感帯が、胸とか、うなじとか、女と同じようにあること。
一番の性感帯は、膀胱の裏の方にあること。
ちゃんと、前準備をしてやること。
初めての時は、バックスタイルの方が負担が少ないこと。
挿入には、オイルを使ったり、体液を使ったりすること。
ヤった後は、受け身の方は動けなくなるから、身体を綺麗にしてやって、中に出したモノは、
掻き出して後始末してやること。
など、事細かに教えてやった。
(・・以前、その現場を見たことがあるなんて、口が裂けても言えないわ。)
まあ、あのゾロが、どこまで覚えたかは、確認した訳じゃないから分からないけど・・・
あれだけの知識をあたしから、破格の50万ベリー(無論借金)で教えて貰った恩があるく
せに、船番(=罰)しないで、サンジ君と、しけこむなんて・・・・
これはもう、今までの借金全て、10倍で返して貰わないと、割合わないわ。
プラス、サンジ君には、1日、私の奴隷として、働いて貰うわよvv
(ふ、ふ、ふ。何させようかしら・・・)
ナミは、一人、妖しい微笑みを浮かべた。
少し離れたところで、ナミからとばっちりを受けないよう、様子を見ていたウソップが、
「ナミ・・・お前、恐すぎる・・・・」
と涙を流して、戻らない二人の行く末を案じていた。
<END>
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