LOVE NIGHT その1 |
昨日、様々なすれ違いを経て、やっと、恋人同士になった、ゾロとサンジ。 表面上は、いつもとあまり変わらないように振る舞っているつもり・・・ しかし、本人達が、無意識のうちに自然とお互いを意識し合っているのは、ナミとウソップに は、バレバレであった。 だが、今朝は、いつもにまして、妙に違った。 何が、違うのかというと、そう、サンジの態度である。 いつも、朝食には、サンジの焼いたパンが、テーブルを飾る。 しかし、今朝は・・・何故か、ご飯。 オムレツの代わりに、ダシ巻卵。 ジャガイモのみそ汁に、焼き魚、おまけに、即席漬けまで作ってある。 今まで、お目にかかったことのない、見事な【和食】の朝食であった。 「たまには、こんな朝食も、ヘルシーで良いですよ。 違うジャンルの料理もたまには サンジは、ナミにもっともらしい言い訳をしたが、本当の訳は、もっと、別のところにありそう (船上初の、ラブラブビームに、こんなに早くお目にかかるなんて・・・) 「・・・うかつだったわ・・・」 ナミは、ボソリと呟いた。 (まさか、もう、ヤッちゃったとか?! そうなると、どっちが下なのかしら・・・ ナミは、ちょっと、想像してしまって・・・顔に苦悶の表情が、浮かんだ。 「ナミさんvv どうかしました? 朝食、お気に召しませんでしたか?」 サンジの心配そうな声がする。 「なんでもないわvサンジくんvv とってもおいしかったわよ。 ごちそうさまvv」 ナミは、笑顔でそう言うと、キッチンを出て、テラスに向かった。 「おい、ナミ。 ちょっと話がある。」 と、話しかけてきた。
ウソップから、第一声が、船内に響きわたった。 「うおお!! 冒険だ〜! 冒険!!冒険!! 行くぞ〜!!」 ルフィは、今にも飛び出していきそうないきおいで、メリーの頭上から身を乗り出して、落ちそ 「もう、危ないじゃないの! あんた、カナヅチなんだから、少しは、学習しろ!!」 そう言って、ルフィを殴るナミの表情も、明るい。
「おい、そろそろ、島に着くぞ。」 いつの間にか、ゾロが、サンジのすぐ後ろまで来て、声をかけた。 「わっ!! 何だ、驚かすなよな。 わかったから、甲板で、ちょっと、待ってろ。 サンジは、そう言って、ゾロのそばから離れた。 「・・・わかった。」 ゾロは、そう言うと、甲板に戻って腰を下ろし、いつものように目を閉じた。 そう言うと、サンジは、ゾロを連れて、船を下りていった。 「いってらっしゃい、サンジくんv 気を付けてね。」 ナミは、笑顔でサンジを送り出すと、大きくため息を吐いた。 「ウソップ。 じゃあ、サンジ君達が戻ってくるまで、留守番、頼んだわよ。 夜は、宿 そう言って、船を下りていった。 「おう! 気を付けて行けよ。」 ウソップは、新しい武器の開発をしながら、ゾロとサンジを待った。 (ヘ、ヘ、へ。 デートだ。デートvv) サンジは、上機嫌で、市場を廻り、見たこともない食材に目を輝かせる。 「えっ?! おい、ちょ、ちょっと、痛い。 腕、いてえよ! 何だよ、何でそんなに怒っ ゾロの不機嫌の理由がわからないサンジは、懸命に、腕をふりほどこうとした。 「離せって言ってるだろ?!」 サンジは、ゾロの背中めがけ、蹴りを入れた。 「あんなに、へらへらと、媚びた真似、してんじゃねえ!」 ゾロは、サンジの胸ぐらを掴むとドスの利いた低い声でそう言った。 「あ〜ん。 馬鹿じゃねえの、てめえ。 俺がいつ、媚びた真似なんかしたんだよ!」 サンジは、ゾロの怒りの原因が分からず言い返した。 (何で?何で、こいつ、こんな事を言うんだ? 俺は、俺はただ、てめえと二人きりな そう思うと、さっきまでの気分が嘘のように重くなる・・・ 「てめえは・・・てめえは、俺に向けたこともねえ面を、赤の他人にばっか、見せやが ゾロは、呻くような声で呟く。 「・・・ゾ・・・ロ?」 サンジは、ゾロが、怒りながらも、ふてくされたような態度でいることに、何か違和感を感じ (これは・・・そう、子供が拗ねたときの表情と同じだ。 でも何故? まさか、ゾロ、俺 そう考えると、いきなり不機嫌になったのも、こんな言動を取ったことも、全て合点がいった。 「ゾロ、もしかして、俺に・・・その・・・やきもち?」 サンジは、ゾロに聞く。 「俺が、やきもち妬いたら、悪いのかよ。」 ムッとした顔を、プイッと横に逸らし、チッと舌打ちするゾロ。 (なんだ、結構、かわいいとこあるじゃん。) 理由がわかってしまえば、ゾロの不機嫌さも、サンジには可愛く映って仕方がない。 「ゾ〜ロvv」 サンジは、ゾロにギュッと抱きつくと、ゾロの耳元で、そっと囁いた。 「俺が、こんなにドキドキすんのも、幸せで、ニコニコしてんのも、全部・・・全部、ゾロ そう言うと、ゾロの唇にチュッと、触れるだけのキスをした。 「さっ、早く、帰ろうぜ。 ナミさんが、俺達を待ってる。」 サンジは、何が起こったのかわからず、呆然と立ちつくすゾロの手を引っ張ると、港に向かっ
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<コメント> どこが、夜やねん!! 皆様のお叱りの声が聞こえそうで、 は、は、は。 これからですやん。 気分的に、ゲロ甘なのを書いてみたくなっただけなのさ・・・(逃) もう暫く、おつきあいを・・・ そこの貴女・・・首まで、砂に浸かってませんか? 抜け出さなくなりますよ〜。(笑) |