Let's swim! その3 |
その翌週の月曜日・・・ サンジは、学校を休んでいた。 そして、次の日も、そのまた次の日も・・・・ サンジは、学校に来なかった。 さすがに、気になって、ゾロは、担任のたしぎ先生にサンジの家の住所を聞いた。 「・・・たぶん、家には、サンジさん、いないと思うわよ・・・」 「??何でですか?」 「・・・それは・・・行ってみたら、わかるかな・・・」 そう含みのある言い方をして、たしぎは、ゾロにサンジの住所と地図を書いた紙を手渡した。 (なんか、あったのかな??) ゾロは、たしぎの言葉に不安を感じて、学校が終わって家にランドセルを置くと、急いで、紙 「誰かいませんか。」 ゾロは、玄関のドアを思いっきり叩く。 (なんでだよ・・・なにがあったんだよ・・・サンジ・・・どこにいるんだ・・・何で、俺には ゾロは悔しくて、悲しくて、グッと、唇を噛んだ。 「・・・いらねえ!」 ナミの言葉に、ゾロはそう返事して、自分の部屋に閉じこもった。 「・・・ゾロ・・・なにか、あった? ナミ姉にも、話せないこと? ・・・・入るわよ。」 ゾロの態度に心配して、ナミは、ゾロの部屋をノックしてそう言った。 「こっち、くんな! ・・・くんなよ・・・」 そう言って、ゾロは、真っ暗な部屋で、電気もつけずに、ベッドの上で、枕に顔を埋めていた。 「・・・・ゾロ・・・・悲しいときには、声を出して泣いて良いのよ。 子供は、我慢なんて ナミは、そう言って、ゾロの頭を優しく、ポンポンと叩いた。 「泣いてなんかない! ・・・俺は、泣いてなんか・・・泣いてなんか・・・っく・・・」 ゾロはそう言うと、枕に顔を埋めたまま、泣いた。 「お腹空いたら、降りてらっしゃい。」 ナミは、それだけ言うと、そのまま部屋を出ていった。 「・・・ロ・・・・ゾロ・・・」 不意に、窓の外からサンジの声が聞こえたみたいな気がして、ゾロは、慌てて窓から外を見 「サンジ!!」 ゾロはそう叫んで、外に飛び出した。 「サンジ、どうしたんだよ! いきなり、学校に来なくなって・・・俺、俺、心配したんだ ゾロはそう言って、サンジに食ってかかった。 「・・・ごめんね、ゾロ。 ・・・急に引っ越すことになっちゃって・・・ ぼ、俺、外国に行 「すぐに帰って来るんだろ? なあ、サンジ。 外国ったって、すぐに帰ってこれるんだ ゾロの声に、サンジは、黙って首を横に振った。 「・・・わからない・・・ たぶん・・・帰ってこれない・・・かも・・・ でも、俺、俺、ゾロの 「忘れるもんか! 絶対に、忘れるわけない! 約束だ。 10年後、10年後の夏。 ゾロはそう言って、サンジを抱きしめた。 「うん。 ゾロ、忘れない。 絶対に忘れない・・・だから・・・待ってて・・・俺、10年後 そう言って、サンジもゾロを抱きしめる。 「坊ちゃん、時間です・・・お名残惜しいお気持ちはわかりますが・・・もうこれ以上 ジイやはそう言って、ゾロに頭を下げた。 「サンジ、約束したからな!!」 ゾロは、サンジを乗せた車にそう叫んだ。 イーストブルーニュータウンの街並みは、変わった。 「・・・今日も、来なかった・・・な・・・ やっぱり、覚えてる方が、おかしいよな・・・」 俺はそう呟いて、時計を見る。 俺は時計を見て、砂浜に寝ころんだ。 「だぁ〜!! あち〜!!」 俺は堪らず、海に飛び込んだ。 「クスクス・・・・ゾロ・・・お前、全然、変わってないな・・・」 「サンジ!!」 俺は、その声に、反射的にそう叫んだ。 「ゾロ、待たせたな。 俺、約束守ったぞ。」 そう言って、サンジは、ゾロの側に駆け寄った。 「ただいま、ゾロ。」 そう言って、サンジは、ゾロの頬にキスをした。 「!!////な、なにして、おま・・・」 ゾロは顔を真っ赤にして、頬を手で押さえた。 「??別に、挨拶じゃん、こんなの・・・ あっ、それとも、唇が良かったか??」 サンジは、そう言って、いたずらっぽく笑った。 「!!////ば、馬鹿か、お前・・・」 そう言って、ゾロは、サンジを抱きしめた。 「・・・お帰り、サンジ。」 ゾロはそう言うと、サンジの唇を塞いだ。 「もう、離さない。」 「もう、離れない。」 十年越しの抱擁は、いつの間にか、大人の抱擁に変わっていた。 ナミが、慌てた様子で、ゾロの家に入ってきた。 「・・・ゾロなら、きっと、また、あの海にいると思うわよ。 夏休み中、ずっと昼まで、 「そうなのよ!! これ見て!」 ナミが、鼻息も荒く、女性週刊誌の記事を指さして、クイナに見せた。 「なに? ええっと、【北欧の某国のプリンスが、お忍びで、日本に留学・・・関係者の 「でしょう?! それだけじゃないの! この写真見た? これって、ゾロの小学校の 「「海に向かうわよ!!」」 そう言って、ナミとクイナは、慌てて、家を出た。 ゾロのいる浜辺に向かおうとしたナミとクイナは、そう言って浜辺への入り口を警備する老人 「「ええーっ!! なんで〜?!」」 ナミとクイナの声は、海までは、届かなかった。 (ぼっちゃま、このジイが、誰にも近づけさせませんから、どうぞ、ごゆっくり・・・) ジイやは、海の方を見て、そっと微笑んだ。 |
<コメント> ははは・・・笑うしかない、こんな落ち・・・(-_-;) そう、プリンスなのよ!プリンス!! アイドルだけでは、飽きたらず、本当にプリンスにしてしまいました・・・・ この続きも・・・皆さんが、やっても良いと思って下さるなら・・・ お言葉甘えて、作ろうかな・・・と。 あっ、そこ、思いっきり、引かないで下さい!(^O^) 所詮、ルナは、こういうのしか書けないのさっ!!(開き直り!!) で、でも、ジイやって、一体、誰?? 逃走・・・ |