Let's swim! その1 |
ここは、イーストブルーニュータウン。 文字通り、東の方向に、海を見下ろす小高い丘の上にある、複合レジャー一体型マンション が隣立する、新興住宅地だ。 1つのマンション地区に、5棟のメゾネットタイプの居住地、共同体育館・大浴場・コミュニティ ーサロン・チャイルドルームなどの、多目的施設を同じ敷地内に持つこの新しいタイプのニュ ータウンは、着工時からかなり、メディアなどで、注目を浴びていた。 都心から電車で40分という近さということもあり、建設終了後、すぐに入居する家族が、あと を絶たない。 夏休みに、ここに引っ越してきて、今日から新学期を新しい学校で迎えるゾロも、このマンシ ョンへの引っ越しは楽しみでもあり、新しい学校への不安も隠せなかった。 「ゾロ! 一体、いつまで寝てるの? もう、学校に行く時間よ! ほらっ、さっさと支 度して、朝御飯、食べなさい。 クイナは、もう先に行ったわよ! 本当に、起こしても 全然、起きないんだから・・・ うりゃ!!」 ナミは、寝ているゾロの敷き布団を勢い良く引き剥がし、ゾロを叩き起こした。 「・・・母さん・・・おはよ・・・あふ・・・」 まだ眠たそうな目をこすりながら、ゾロは、やっと着替えを済ませた。 「なに、ねぼけてんの?! 義姉さんなら、とっくに会社に行ったわよ。 それに、私 ナミは、ゾロの後頭部に鉄拳を食らわすと、先に、1階のリビングに向かった。 「痛ってえ・・・ ちったあ、大人なんだから、手加減しろよな・・・」 ゾロは、殴られた頭をさすりながら、ナミの後を追い、1階に下りていった。 「人がせっかく用意したモノに、ケチ付けるなんて、良い度胸じゃない・・・ あんたこ ナミは、もう一度、ゾロの頭に拳骨を食らわしてそう言った。 「げっ!! もうこんな時間・・・ 間にあわねえ・・・ ・・・いっふぇふぃまふ(いってき ゾロは、ナミが焼いたトーストを口に銜えると、大急ぎで、学校に向かった。 「おはよ! うん、先週の土曜日、また、引っ越してきてたものね。 今度は、どんな ここ、イーストブルー小学校は、ニュータウンに住んでいる子供達が通う小学校である。 「はい、皆さん。 今日も、新しいお友達の紹介からしますね。 今日から、この2年1 2年1組の担任のたしぎ先生が、クラスの皆に、そう言った。 「ごめんなさい! 遅れました!!」 そう言って、ゾロが、バタバタと慌てて、教室に飛び込んできた。 「君・・・ロロノア・ゾロ君??」 「あっ、はい、そうです。」 「あっ、じゃあ、二人とも揃ったので、もう一度、紹介します。 今日から、2年1組の たしぎが、もう一度始めから、二人を紹介した。 「・・・サンジです・・・よろしくお願いします・・・」 「俺、ロロノア・ゾロ。 好きなモノは、ご飯と卵焼き。 よろしくな。」 サンジとゾロは、対照的なしゃべり方で、自己紹介をした。 「じゃあ、サンジさんとゾロさんは、左の一番後ろの席に座ってね。 教科書類は、机 そう言って、たしぎは、二人を席に座らせて、授業を始めた。 「・・・お前も今日からなのか? 俺、ゾロって言うんだ。 よろしくな。」 ゾロは、そう言って、サンジに笑いかけた。 「・・・////・・・僕・・・サンジ。 ・・・よろしく。」 「??僕って、お前、男なのか? 俺、てっきり・・・」 「・・・よく言われる・・・女の子みたいだって・・・けど、男だ。」 そう言って、サンジは、にっこりと笑った。 「・・・///ふ〜ん。 お前、何処から来たんだ? 俺は、山の方から来たんだけどさ 「・・・うん。 でも、ジイやに聞いてみないと・・・」 「ジイやって、お前、お坊ちゃんなのか? 小学2年だろ? そんなの、自分で決めね サンジのはっきりしない言い方に、ゾロはイライラしてそう言った。 「・・・わかった。・・・行くよ。」 「そうこなくっちゃな。 じゃあ、今日、学校から帰ったら、行こうぜ。」 「えっ、今日? ・・・今日は、ダメだよ。 今日は、スイミングの日なんだ。 「スイミングって、お前、習い事してんのか?」 「あっ、うん。 父様が、泳げないのは、恥だからって。 あと、サッカーも、週に2回や 「へー、お前、見た目より結構、活発なんだな。 俺は、てっきり、家の中で、本とか、 「色が白いのは、当たり前だよ。 僕の母様は、北欧の人だもの。 僕、ハーフなん 「北欧?? ハーフ?? なんだ?そりゃ??」 「・・・つまり、僕は、外人の血が混ざってるの。 母様も、僕とそっくりな人で、金髪 サンジは、ゾロにニコニコしてそう言った。 「・・・////そ、そうか? せっかく一緒に転校してきたんだ。 机も隣同士だし、これ 「クスッ。 ゾロって、何かジイやに似ている。 しゃべりかたのせいかな?」 「・・・俺は、オヤジくさいからな・・」 「オヤジくさい???」 「・・・いや、何でもない・・・」 「へんなの・・・」 ゾロとサンジは、授業をそっちのけで、楽しくおしゃべりばかりしていた。 「ああ、また明日な。」 ゾロとサンジは、そう言って、学校の校門の前で別れた。 「・・・あいつ、スイミング、通ってるって言ってたよな・・・ ・・・俺、水泳だけは、ダメ ゾロは、ブツブツ独り言を言いながら、家路を急いだ。 ジイやが、ニコニコしているサンジの顔を見て、そう言った。 「うん! 僕ね、転校して初めての友達が出来たんだ。 初めてだよ。 転校した日に サンジは、上機嫌で、ジイやにそう言った。 (ほう・・・余程、そのゾロという子が、お気に召したと見える・・・こんな上機嫌なぼっ 「・・・わかりました、坊ちゃん。 このジイが、旦那様に話して差し上げましょう。 「ありがとう、ジイ! 僕、ジイの分も、一生懸命に、お弁当作るからね! 楽しみに サンジは、そう言って、ジイやにギュッと抱きついた。 「・・・土曜日、楽しみですね。」 そう言って、ジイやは、にっこりと笑った。 |
<コメント> 【折り鶴】以来の子ゾロ&チビナスもの・・・ 子供なので、当然エリョはありません・・・ ルナ、捕まりたくないですから・・・(笑) ほのぼの系でいきたいと・・・ プリンス(おぼっちゃま)サンジの可愛さが、出ればなあと(笑) ゾロは、何歳でも、オヤジなんだよね・・・(-_-) さて、これから、どういう展開にするかな・・・ ・・・するかなって・・・そう、全く、この段階で、あらすじNOTHING! なのよ・・・出た、ルナの行き当たりばったり駄文!! と、とにかく、サンジ、可愛いvvと思って下されば、それで、良しとする! (逃走・・・) |