世界で一つだけの・・・。



その6.







その夜・・・。

『シュライヤお別れパーティー』と称し、遅くまでどんちゃん騒ぎをしてやっとお開きになった

ロロノア家。

シュライヤも、じぃと一緒に帝都ホテルに戻り、ベンとシャンクスもそれぞれ帰ってやっと、い

つもの夜を取り戻しつつあった。

「はぁ〜。 やっと、静かになったよなぁ・・・。 明日、ご近所に謝っとこうっと。

・・・・・なぁ、ゾロ・・・。 本気でシュライヤと決闘する気だったのか?」

ラピスを子供部屋のベッドで寝かせ、二人だけの寝室に戻ったサンジは、そう言ってゾロの

顔を見つめる。

「当然だろ・・・。 ・・・・正直、自信なかった。 剣と剣道は違うから・・・。 けど、

大事な奥さんを守る為なら命ぐらい賭けないとな・・・。 俺には、お前しかいないか

ら・・・。」

ゾロはそう言ってにっこりと笑うと、サンジの身体を引き寄せた。

キュンとサンジの胸が熱くなる。

「ゾロ・・・・。 ごめん・・・・俺、正直言って、シュライヤのこと良いなと思った事もあっ

た。 胸が少しだけドキドキした。 けど・・・・・今日、はっきりとわかった。 

やっぱり、俺には、ゾロしかいないって。 俺がピンチの時には必ず助けてくれる・・。

ゾロ・・・・本当に、ありがとうな・・・。 そして・・・・大好きだよ。」

サンジはそう言うと、にっこりと笑ってゾロに口付ける。

「俺も・・・・サンジのあの言葉・・・嬉しかった。 お前のためなら死んでも良いって、

そう思った。 けど・・・・・・・・・・・・お前残して、死ねないな、俺は・・・。」

ゾロはそう言って苦笑しサンジを抱き抱えると、ベッドにその身体を横たえた。

「今日のゾロ・・・とっても格好良かったぞ。」

「惚れ直しただろ・・・?」

「うんvv ゾロは、俺だけのヒーローだもん・・・。」

「おう、俺は、いつでもサンジ専用だからな・・・。」

ゾロはそう言ってにこやかに笑うと、同じく微笑んでいるサンジの唇を自分ので塞いだ。

「んっ・・・んんっ・・・ん・・・・はぁ・・・ゾ・・・ロッ・・・・・」

いつもより長い時間をかけて口内をくまなく弄ばれ、サンジの頬に生理的な涙が雫していく。

ゾロは、惜しむようにその唇を首筋に下ろし、サンジの衣服を慣れた手つきで剥ぎ取った。

そして、晒されたサンジの滑らかな肌に手を這わせ、久しぶりのその感触を楽しんだ。

「あっ・・・・ヤッ・・・んっ・・・・あっ・・・ゾロ・・・・もう・・・お願・・・・い・・・ヤァッ・・・」

胸の先端をゾロの舌で丹念に愛撫され、その下半身を手で擦られて、サンジは堪らずゾロに

しがみつく。

すでにサンジの雄は余裕無く脈打ち、その解放を待ち望んでいた。

「ん?・・・・・どうした、やけに早いな、今日は・・・。 久しぶりだからか・・・。」

ゾロはサンジの胸を唇で塞いだまま、そう言って下からサンジの顔を覗く。

「んっ・・・・やぁ・・・・あん・・・ぞろぉ・・・ねっ・・・・意地悪・・しない・・・ああっ・・・ヤ

ッ・・・」

サンジはゾロの髪に指を絡めながら、そう言って身を捩った。

「・・・・仕方ないな・・・。 久しぶりだからもっと時間掛けたかったのにな・・・。」

ゾロは、ニヤリと口の端を曲げると、サンジの雄に添えていた手を上下に大きく扱き、雄の先

端を舌で押すように口に含む。

「あああっ・・・・ゾッ・・ロッ・・・あ・・もう・・・やぁ・・・・イク・・・ゾロ・・・ヤッ・・・

クッ・・・」

ビクンとサンジの背中が大きく反り返り、サンジは、ゾロの口内に白濁の精を吐き出した。

ゾロはゆっくりと、その残滓まで丁寧に舐め取り、そのまま、サンジの後口に舌を這わす。

ピチャピチャと淫靡な音が二人の耳を擽って、サンジはゾロの舌と指のの感触に身を震わせ

た。

「んっ・・・・ぞろぉ・・・ねっ・・・挿れ・・・て・・・あ・・ん・・・ヤッ・・・ゾロ・・・」

何度となく抜き差しされる指のもどかしさに、サンジは自分から腰を揺すり、ゾロに哀願す

る。

そんなサンジの姿態に煽られて、ゾロは、自分の雄をサンジの中に一気に突き入れた。

「ひゃあ・・んっ・・ああっ・・・・ゾロ・・・あ・・ん・・・ゾロ・・・ゾ・・・ロォ・・・」

一瞬だけその圧迫感に腰を引いたものの、サンジは、すぐにゾロの動きに合わせ腰を揺す

る。

「っ・・・・サンジ・・・あんま、煽るな・・・。 もたねえよ・・・。」

ゾロは呻くようにそう呟いて、サンジの唇に何度も口付けを落とす。

「あっ・・・・あ・・ん・・・・ゾロ・・・気持ち・・・良いよ・・・あっ・・・ゾロ・・・んっ・・あ・・・」

サンジの艶に煽られるように激しくなるゾロの動きに、サンジは嬌声をあげながら、ギュッと

ゾロの首にしがみついた。

「ああ・・・・俺も・・・気持ち良い・・・・お前の中・・・温かい・・・」

ゾロは、しがみつくサンジの耳元でそう囁くと、角度を変えて更に激しく腰を動かす。

「あああっ・・・・ヤッ・・・ゾロッ・・・ああっ・・・ダメ・・・ん・・あああっ・・・ソコ・・・

やぁ・・・」

知り尽くされた一番の好いところを抉るように打ち付けられ、サンジはビクビクと身体を震わ

せ髪を振り乱す。

「っ・・・サンジ・・・ダメだ・・・俺も・・・」

「あああっ・・・・ヤァ・・・ゾロ・・・ゾロ・・・ああっ・・・ダメ・・・また・・・あっ・・イッ・・・

クッ・・・」

切羽詰まったゾロの声に耳を擽られ、サンジは白濁の精を自分の腹の上に吐き出す。

「ッ・・・クッ・・・」

ゾロも、ほぼ同じくしてサンジの中に白濁の精を吐き出した。

自分の中で脈打つゾロの雄に、サンジはビクンと反応する。

「んっ・・・ゾロ・・・俺・・・また欲しくなっちゃった・・・・ダメ・・?」

「全然ダメじゃないさ・・・。 俺だってもっとな・・・。」

真っ赤になりながらも、コクンと首を傾げて甘えるサンジの姿に、ゾロはあっさりと降参し、

サンジを膝に抱えるとまた激しく揺さぶった。

「あああっ・・・ゾロ・・・ん・・・好き・・・ゾロ・・・あっ・・・ん・・・大好き・・・」

こうして、久しぶりの甘い時間は明け方近くまで繰り広げられた。















+++++++++++++++++++++++




「ちぃち〜・・・ろこ、いくの・・・・らめ・・・ちぃち〜・・・。」

空港で、ゾロに抱き抱えられ、ラピスはそう泣きじゃくりながらシュライヤに抱っこをせがむ。

「・・・・だからな、ラピス・・・。 『ちち』は、もう、お家に帰らなきゃならないんだよ。」

「いやらーっ!! らめ・・・ちちは・・・・らぴ・・・やっ・・・」

サンジがいくら宥めても、ラピスはそう言って泣き止まない。

「う〜ん・・・。 ラピス、本当は、『ちち』も、日本にいたいのだがな・・・。 王子の身

分としては、いつまでも国を空けておく訳にはいかぬのだ。 皆も待っておるしな。」

シュライヤはそう言って、ラピスの頭を優しく撫でた。

「・・・・なんか、寂しくなるな。」

サンジは、シュライヤを見てぽつりとそう言う。

「なら、ロロノアを捨てて、私と来れば良いではないか。」

「「それは、ダメ!!」」

にっこりと笑ってそう言ったシュライヤの言葉に、ゾロとサンジは声を合わせてそう返事した。

「・・・ったく、二人してそう言わなくても良かろうに・・・。 でも、まぁ、二人とも気に入

っているから、最後に良いことを聞かせてやろう。 あの決闘を思いとどまったには、

理由がある。 ロロノアが、サンジを庇ったあの瞬間、お前達のオーラが金色に輝い

て・・・・完全に負けたと思ったからだ。」

「えっ?! ちょっと、待てよ。 俺のオーラの色は確か、白じゃ・・・?!」

サンジは、シュライヤの説明にそう言って反論する。

「うむ・・・そうだ。 ただ、本来の色とは別に、互いに半身となるもの同士が共鳴した

ときに限り、その色が生まれる・・・。 世界にたった一つしか生み出せない色だ・・。

そんな二人に、私が勝てるはずがないであろう。 たとえ四聖獣、朱雀の末裔であっ

てもな・・・。」

シュライヤはそう言って、サンジを見てにっこりと笑った。

「世界に一つだけ・・・・・か・・・。 サンキュー、良い話、聞かせて貰った。」

サンジはそう呟いて、シュライヤに微笑み返す。

「若・・・。 そろそろ、お時間です。」

「うむ・・・。 ロロノア、私の分までサンジを幸せにするのだぞ。」

「はい、約束します。」

ゾロは、シュライヤの言葉にそう返事をした。

「よし。 ・・・・・・サンジ・・・。 達者で暮らせよ・・・。」

シュライヤはそう言って、サンジの唇に掠めるように口付ける。

「!!!!!!」

「ははは・・・。 サンジ・・・・ロロノアが嫌になったら、いつでも私の国へ来い。 

いつでも大歓迎するぞ。 さらばだ。」

シュライヤは、サンジの隣で引きつっているゾロに不敵に笑いかけ、そう言って飛行機に乗り

込んだ。

「ったく・・・・油断も隙もないな・・・。」

「クスッ。 けど、良いこと言ってたじゃんか。 俺達は、世界に一つだけの色なんだっ

て。」

「まっ、な。 じゃあ、帰るか! 世界でただ一人だけの俺の奥さん?」

「おう!」

「ひとちゅ〜、ひとちゅ・・・。」

「ああ、ラピスも一人だもんな・・・。」

「俺の旦那様も、ね?」

ゾロとサンジとラピスは、そう会話して我が家へと向かって空港を後にした。




・・・・・そう・・・。

誰だって・・・世界に一人・・・・一つだけ・・・・。

You are my only one・・・・







<END>






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<コメント>

如何だったでしょうか? ロロノア家・・・。
やっぱし、一番ラブくて甘〜い家族ですねvv
今回は、せつな系は全く無しのイチャラブvv
はっ?! 初めてかも!!(驚愕の事実か?・爆)
それでは、また気が向けば、お会いしましょう・・・。(死)