YES YES YES |
「サンジ君、明日、よろしくね。」 「イエス、マダム。 心得ております。 明日のデート、俺、楽しみにしていますよ。」 「うふふ・・・私もよ。 じゃあ、これ、少ないけど・・・取っておいて。じゃあ・・・」 「いつもすみません、マダム。 それじゃあ・・・」 にっこりと満面の笑みを浮かべ、タクシーへ乗り込む女性に挨拶するサンジ。
「あー・・・サンジ。 今日からうちで働く事になったロロノア・ゾロ君だ。 この仕事は初めてら サンジがいつものように店に出勤すると、オーナーのゼフがそう言って、隣に立っていた見た 「エッ?! あ、ちょ、ちょっと・・・オヤジ!!」 いきなりな事に驚くサンジ。 「店では親子じゃねえと言ってあるはずだ。 オーナーと言え、オーナーと・・・」 しかし、ゼフはそう言い返してサンジの頭を踵で小突くと、そのまま部屋の奥へ戻ってしまっ
「あー・・・・俺が、サンジ。 一応、このイーストブルーでは名の知れたホストなんだぜ? 「ああ、よろしく。」 ゾロはサンジの言葉に、素っ気無くそれだけ返事した。 「よろしくって・・・たったそんだけかよっ!」 「あ? 他になんかあるのか?」 サンジは、呆れたように溜息を吐きながら、ゾロに基本的なホストとしてのあり方を一通り教え 「もっと心の底から笑顔を向けろよ。」 「可笑しくもないのに笑えない。」
「てめえの感情なんか関係あるか! 笑顔を向けて夢を売る。 それがホストの心得ってもん
「んなにしてまで媚売りたくはない。 笑えないものは笑えない。 取り繕った笑顔で相手に通 「クッ・・・・勝手にしろっ! てめえはホストには向いてねえ。」 サンジがどう促そうと、ゾロは自分の姿勢を崩そうとはしなかった。 「サンジ君? どうしたの? 最近、上の空ね? 誰か意中の人でもできた?」 サンジの上得意のナミがそう怪訝そうな顔をサンジに向ける。
「あっ・・・いえ、まさか、俺にはこんな素敵なナミさんが居るのに、他に瞳を奪われる訳ないで いつものように満面の笑顔をナミに向け、サンジは視線だけゾロの居るテーブルに送った。
「ん?彼? あら・・・・彼だったのね。 クスクス・・・そうねえ・・・君とは全然違うタイプみたい サンジの不満そうな口振りにナミはクスクスと笑いながら、そう話す。
「エッ?! アイツ、アフターやってないんですか? 意外・・・・だとしたら、余計・・・」 「ククク・・・・」 「んん?? サンジ君、どうしたの? なんか面白い事でもあった?」 いきなりほくそ笑んだサンジにナミはキョトンとしてそう声を掛ける。
「いえ・・・何も・・・なんでもありません、ナミさん。 あ、そうだ。デザートでも如何ですか? サンジは、そう返事すると、デザートを取りに席を外した。
「お待たせしましたv ナミすわんvv」
意気揚揚にデザートをトレーに持ち、ナミの席に戻ったサンジの瞳に映ったのは、楽しそうに 「フフ・・・・じゃあ、閉店後、ね?」 「ああ。」 「な、なんでてめえがナミさんの席に?!」 「・・・・別に。」 噛み付かんばかりに発したサンジの声に、ゾロはそう言うと、また元の席に戻っていく。
「閉店後って? ナミさん?! アイツ、ナミさんと逢うんですか? なんで?! アイツ、アフ ナミの隣に座るや否や、サンジはナミにそう切り出す。 「クスクス・・・ヤだ、サンジ君、気になる?」 悪戯っぽい口調で自分を覗き込むナミにサンジは、焦った。
「や、やだな。 そんなアイツが気になる訳・・・・いや、やっぱ、気になりますよ? 俺のナミさ サンジはそう返事すると、笑顔で取り繕う。
「本当かなぁ・・・? クス・・・・まっ、良いわ。 そう、あたしが一番に彼のアフターの約束取り 「ナミすわん・・・」 にこにこと笑顔で話すナミとは逆に、サンジの表情は冴えなかった。 「さてと、今日も楽しかったわ。 やっぱり、サンジ君は最高ねv はい、これ、今日の分。」 ナミはいつものように席にお金を置いて席を立つ。 「あ、じゃあ、タクシーまでお見送りしますよ、ナミさん。」 「ううん、今日は大丈夫よ? 彼が居るし? じゃあねvサンジ君。 ゾロ、エスコートよろしくv」 ナミはサンジに笑顔でそう返事すると、当然のようにゾロの腕を取った。 「サンジさん、じゃあそろそろ店仕舞いして・・・」 「っるっさい!!」 「サ、サンジさん?!」
「あ・・・・悪い。 おう、よろしく頼むわ。 俺、アフターあるから、先に上がるわ。 んじゃ、また
声を荒げたサンジに驚く従業員に、サンジは慌てて微笑を添え取り繕うとそそくさとその場か |
<コメント> 本当に久々の駄文は、ぱぶろ様からのリクエストで 【ホストなゾロサン】(笑) うはぁ・・・久々で書き方忘れた。(げふっ) ブラウザで戻ってねv |