うれし、はずかし・・・大好き☆


その1



 




「ん・・・・ふぁ〜・・・。 もう朝か。 さてと・・・。」

サンジはそう言って、ゆっくりと身を起こす。

隣で眠る剣士を起こさないように、そっと静かに・・・。

それから、暫く、その剣士の寝顔を覗き込んだ。

幸せそうに安心しきって眠っている剣士の顔を。

「おはよ、ゾロ。 今朝も良い天気だぜ・・・って言っても聞こえてないか。 まったく、いつもい

つも、俺の都合も聞かねえで好き勝手しやがって・・・・・まぁ、別に良いんだけどさ。 ・・・・・

愛され過ぎて怖い・・・なんちゃって。 ククク・・・んじゃ、後で、な・・・v」

そうぶつぶつと独り言を呟きながら、ゾロの頬に一つキスをして、サンジはキッチンへと向かっ

た。




「おはよう、サンジ君vv」

「おはよ、サンジ・・・。」

「おっす、サンジ。」

「おはよう、コックさん。」

「サンジーッ!! 飯まだかーっ!!」

美味しそうな匂いを嗅ぎつけて、次々とクルー達が、キッチンに集まってきた。

「おはようございま〜すvv ナミさん、ロビンちゃんvv」

「おっす! チョッパー、ウソップ、もうすぐ出来るからな。 あっ、ルフィ、てめえ、それまだ盛り

付けてねえ・・・!! 黙って、座ってろよ!!」

つまみ食いしようとしたルフィの頭に踵を軽く落とし、サンジは無駄のない動きでテーブルに料

理を並べる。

さすがは、元バラティエの副料理長である。

「「「「「いただきま〜す!!」」」」」

「おしっ!!」

クルー達は皆、次々にテーブルの料理に舌鼓を打ち、平らげていった。

ふと、ナミが思い出したようにサンジに告げる。

「あ、サンジ君、もうすぐ、島に着くからね。 買出しお願いね。」

「はぁ〜いvvナミさんvv 任せといてくださいvv あ、じゃあ、俺、クソまりもの奴、起こしてきま

すから・・・。 ったく、いつもいつも仕方ねえな・・・あのクソまりもは・・・。」

ナミの言葉にサンジは笑顔でそう返事して、うきうきとキッチンを出ていった。

そんな様子にウソップはそっと小さな声で呟いてみる。

「・・・・・ぜんっぜん、仕方なくない顔してるぞ、サンジ・・・。」

「良いじゃないの、放っときなさい。 晴れて両思いになったんだもの。 隠してる分、可愛いじ

ゃない・・・。」

ナミは、ウソップの言葉にそう言い返して、にっこりと笑った。




「ゾロ! おいって!! 起きろ!! なぁ・・・・ゾロ、起・き・ろ!!」

格納庫に入ったサンジは、未だ夢の中にいるゾロをそう言って揺り動かす。

しかし、一向にゾロの目覚める気配はない。

「・・・・もう、しゃーねーな・・・。 うりゃ!!」

サンジは仕方なく、ゴスッと効果音を響かせて、手加減を加えた踵をゾロの腹巻に振り下ろし

た。

「ウゴッ!! ってえーっ!! ・・・・・・・・・なんだ、もう朝か・・・ふぁ〜・・・・。」

ボリボリと頭を掻きながら、ゾロは蹴られた腹をさすって瞳を開ける。

「おはよ、ゾロ。 ようやくお寝覚め?」

サンジはそう言ってにっこりと微笑むと、ゾロの唇にキスを落とした。

「ん・・・まだ足んねえ・・・。」

ゾロは寝惚け眼を擦りながら、顎を突き上げ、再度、サンジにキスをせがむ。

「んもう・・・もう一回だけだからな・・・?」

サンジは、照れたようにそう言うと、ベッドに腰掛け、ゆっくりとゾロに口付けた。

スッとゾロの腕がサンジの腰に回されて、サンジはゾロの胸の中に倒れこむ。

「・・・・・・朝飯より、お前が食いたくなった。」

「馬、馬鹿!!・・・/////・・・あれだけやっといて何言って・・・・/////・・・!!」

欲情を隠そうとしないゾロに、サンジは、真っ赤になってそう言い返すのがやっと。

「・・・・・ダメか・・・?」

そう言って、少し困ったような顔をして、ゾロがサンジの瞳を覗き込む。

「う゛・・・・・・・・。」

サンジは、言葉に詰まった。

惚れた弱みか、ゾロのこの顔にサンジはめっぽう弱い。

自分にそう言ってお伺いを立てるゾロに、あまつさえ可愛いと思ってしまうサンジ。

「・・・・す、少しだけだぞ・・・。」

サンジは、そう返事してゾロの首に腕を回す。

「・・・・・努力する。」

ゾロは、そんなサンジに苦笑して、サンジに深く口付けを返した。

「ふ・・・あっ・・・・あ・・ん・・・・ッゾロ・・・・・」

昨夜の熱の余韻を残す身体は、ゾロからのキスだけで甘く疼き始める。

白い肌を紅潮させ、自分の愛撫に敏感に反応するサンジをゾロは性急に追い上げていった。

赤くツンと上向いた胸の尖りを口に含み、空いている手でサンジの雄に刺激を加える。

サンジの雄の先端からは、先走りの蜜が溢れ、その幹を伝いゾロの手を濡らす。

クチュクチュと淫猥な音が聞こえだし、サンジの嬌声が部屋に響いた。

「あっ・・・・ハァッ・・・・ヤッ・・・ゾロ・・・・ん・・・もう・・・ダメ・・・ゾロ・・・・お願・・い・・・」

フルフルと身体を小刻みに震わせ、サンジは快感で溢れ出す涙をその蒼い瞳に湛えて、ゾロ

を仰ぎ見る。

「ん・・? 何がお願いなんだ? 言ってみろよ・・・サンジ・・・。」

ゾロは、ニヤリと口角を上げると、そうサンジの耳元で囁いた。

「ん・・・ヤッ・・・そんな事・・・・言えな・・い・・・ん・・・・ゾロ・・・」

ますます頬を紅潮させ、首を横に振り、イヤイヤを繰り返すサンジ。

「なら、このまま一人でイクんだな・・・。」

ゾロは、そう言いながら、サンジの雄に添えた手の動きを早め、その先端の窪みにグリッと爪

を押し当てた。

「ヒャン・・・!!・・・あ・・・ああっ・・・ゾロ・・・ヤッ・・・ダメ・・・一緒じゃなきゃ・・・・あ・・・

ゾロ・・・・ゾロ・・・・お願い・・・・挿入れて・・・一緒じゃなきゃ・・・ヤァ・・・!!」

こみ上げてくる射精感にサンジは、堪らずギュッとゾロにしがみつき、ゾロにそう哀願する。

「なら、望みどおりくれてやる・・・少し我慢しろよ、サンジ・・・。」

ゾロは、サンジの雄の根元にバンダナをしっかりと巻きつけ、サンジの腰を抱えると濡れそぼ

る後口に自分の雄を一気に突き入れた。

「ふぁっ・・!!・・・ああっ・・・アーッ・・ん・・・ゾロ・・・!!」

一気に突き入れられた衝撃で、サンジの雄がビクンと脈打つ。

しかし、根元をしっかりバンダナによって制されているサンジの雄は、その先端を少量の蜜で

濡らすだけだった。

「ッ・・・サンジ・・・・キツイ・・・・俺が、もたねえよ・・・。」

挿入後まもなく、射精感をダイレクトに感じるサンジの内襞が急激に収縮を繰り返し、ゾロの

雄を絞るように包み込む。

「ああっ・・!! ゾロッ!!・・・・早く・・・放し・・・ああ・・・ダメ・・・ヤッ・・・イカせ・・・ああ

っ・・!!」

サンジは、紅潮した頬を涙で濡らし、金色の髪を振り乱して自ら腰を揺すった。

「クッ・・・・お前、エロ過ぎ・・・・。」

ゾロは、サンジの雄の根元に巻いてあるバンダナの戒めを解いて、スッと腰を引き、また突き

入れる。

「うっ・・ああっ・・!! アーッ!!・・・ヤダ・・・も・・・・イク・・・あああっ・・・!!」

ビクンとサンジの身体が弓のようにしなり、堪え切れない白濁の精が、サンジの腹に飛沫し

た。

そして熱の放出により、尚一層、サンジの内襞の締め付けが強くなる。

「クッ・・・ヤバ・・・サンジ・・・・出す・・・・!!」

ゾロは、内襞の締め付けに耐えきれなくなり、激しく腰を打ち付けると白濁の精をサンジの内

襞に叩きつけた。

「あ・・・・・あん・・・ゾ・・・ロォ・・・・・」

ゾロの吐き出された熱を感じ、サンジの身体がフルフルと震える。

射精の余韻に浸り虚ろなサンジの艶を秘めた瞳に微笑まれ、ゾロの雄がまた熱を帯び始め

た。

「・・・・・サンジ・・・もう一回・・・・」

ゾロが、、そう言ってサンジの唇を塞ごうとしたその瞬間、

「さっさと街に行けッ!!」

バキッ!!

ナミの怒声と共に物凄い音がして、格納庫のドアが開く。

「ナ、ナミ・・・・。」

「ナ、ナミしゃん・・・・。」

突然の訪問者に、ゾロとサンジは、慌てて身体を離した。

「・・・・・いい加減にしてよ、あんたたち!! 朝っぱらから何やってんのよ!! ここは連れ込

み宿じゃないのよ!! ・・・・・・・・サンジ君、もう、港に着いたの・・・・。 他のクルーは皆、船

を下りたわ。 あたしも早くショッピングに行きたかったんだけどね・・・・買出しのお金、渡して

なかったから・・・・暫く、キッチンで待ってたんだけど・・・。 いつまで経っても出てこないし・・・・

この部屋から妖しげな声は聞こえてくるし・・・・。」

ナミは、最初は、怒鳴りながら、そのうち、にっこりと微笑みながらゾロとサンジにそう言う。

俗に言う、魔女の微笑みで・・・。

「す、すみません・・・ナミさ・・・」

「だと思うなら、さっさと着替えて買出しに行って来い!!」

バコッ!!

サンジの言葉を途中で遮って、ナミは二人に鉄拳を食らわせるとベッドにお金を置いて、部屋

を出て行った。

「痛えーっ!! クソ、あの女・・・!!」

「・・・・ナミしゃん・・・。」

ゾロとサンジは、そう呟きながらも、ナミに言われたとおり、身支度して街に買出しに出掛け

た。 







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