Reward


その5






「・・・・・・別に、てめえだったからじゃねえ・・・・・・捕まっていたのが、ルフィだったと

しても、俺は、そうしていた。 ・・・・・今回は、それが、たまたま、てめえだった。 

いや、正確には、てめえにそっくりな奴だった・・・・それだけだ。」

サンジは、そう言うと、ゾロの腕を振りきって、タバコに火を点け、口を閉ざす。



・・・まあ、てめえだと思ってたから、安易に言いなりになろうとしてたことは、確かだけどな。

・・・・それくらい、したっていいだろう・・・・・好きな奴のためなら、尚のこと・・・・・・・

・・・・・あの時は、本当に、てめえを逃がすことしか、考えられなかったんだから・・・・・・

・・・・・・そのことは、てめえには、口が裂けても、言わねえがな・・・・・




「・・・・・迷惑だ。 ・・・・俺は、例え捕まっても、そんな風に、てめえに助けて貰いた

くねえ。」

ゾロは、怒った口調で、そう言い放つ。

「なんだと?! てめえ、俺が助けに行くのが、そんなに嫌なのか? そんなに、

なさけねえ奴だと思ってやがったのか? ・・・・・てめえ、喧嘩売ってるのかよ。」

サンジは、ゾロの言葉に、悔しさを覚えた。




・・・・・・・・ゾロは・・・・・・・・・・

・・・・・・・・俺には、助けてもらいたくねえのか・・・・・・・

・・・・・・・・俺は・・・・・・・俺達は・・・・・・・

・・・・・・・・お互いを必要としてるって・・・・・そう思っていたのは・・・・・・・

・・・・・・・・俺の思い違いなのか・・・・・・・・

・・・・・・・・俺は・・・・・・・ゾロには、必要ない・・・・・のか・・・・・・・・




そう思ったサンジの瞳には、自然と涙が溢れてくる。

慌ててサンジは、俯いてシンクに向かおうとゾロに、背を向けた。

「・・・・・てめえは、それで、自己満足で終わるかも知れねえが・・・・・助けられた方

は・・・・・・どうなる・・・・・・・助けられた奴の・・・・・気持ちは・・・・・どうなる

・・・・・・・俺は・・・・・てめえにそんなことをさせてまで、生き残るのは、まっぴらだ。

・・・・・・だから・・・・・二度とするな。 ・・・・・・あんな風に、自分を犠牲には、絶対に

するな・・・・」

ゾロは、そう言って、後ろからサンジを抱き締める。

「な・・・・なに言って・・・・・」

サンジは、そう言って振り向いた。

ゾロの怒っているようで、泣いているような表情に、サンジは、言い返す言葉を失った。

ゾロの言葉に、自分の中の自己満足に気付かされた。

サンジは、ただ黙って、ギュッと抱き締め返す。

ドクンドクンと二人の心臓の音が、重なる。

「・・・・・・わかった。 ・・・・・もう、あんな助け方は、しねえ。 ・・・・・けど、やっぱ

り、俺は、てめえが捕まってたら、助ける。 ・・・・・・海軍基地、ブッ壊しても、な。 

それは、てめえには、止める権利は、ねえぜ。 さっき、自分が、しでかしてきたこと

だから、俺にするなとは、言えねえよ、な?」 

サンジは、そう言って、ニヤリと笑った。

「・・・・・・・。」

ゾロは、苦り切った表情をする。

「クク・・・・・けど、格好良かったぞ、ゾロ。 ・・・・・惚れ直したぜ。」

サンジは、ゾロの耳元でそう囁いて身体を離し、シンクに向かう。

「・・・・なあ、今日、てめえ、誕生日だろ? どうせ、てめえのことだから、忘れてるだ

ろうと思ってよ。 昨日、一人で用意してたんだ。 一緒に、祝おうと思ってな。

・・・・・なのに、てめえは、帰ってこねえし・・・・・てめえの生まれた日も、もう少しで

終わっちまうし・・・・食事だって、もっと豪華に、パーティー仕様にしたかったのに・・・

・・全く、てめえって言う奴は・・・・・」

サンジは、そうブツブツと言いながら、シンクの下に隠して置いた酒を取り出した。

そして、グラスを二つ取り出して、テーブルに置く。

「さっ、仕切直しだ。 誕生日、おめでとう、ゾロ。 てめえに出逢えて、本当に、良か

った。」

サンジは、そう言って、グラスに酒を注ぐ。

「・・・・・てめえから、そんなに素直な言葉が聞けるとは、思ってもいなかったぜ。 

そう考えると、俺の誕生日も、そんなに悪くねえな。」

ゾロは、そう言って、注がれたグラスを手にすると、口を付けた。

「・・・・美味いな、コレ。 ・・・・・純米だな・・・・良く見つけたな。 ありがとう、サン

ジ。」

ゾロはそう言って、笑う。

「・・・・・・・・・だろ? ・・・・・俺って、センス良いだろ?」

サンジは、そう言って嬉しそうに笑い返した。

「ああ、口と足癖は、悪いが、な・・・・・」

ゾロは、そう言ってニヤリと笑うと、サンジに顔を近づける。

「なんだと?! てめえ・・・・」

「・・・黙ってろ・・・」

ゾロは、そう言って、サンジの罵声を自分の口の中でかき消した。

何度も、サンジの唇を確認するように、舌でなぞり上げ、その隙間から、サンジの口内に舌を

挿し入れる。

「・・・ん・・・・・んん・・・・ふ・・・ん・・」

サンジのくぐもった吐息が、漏れ聞こえ、ゾロは、煽られるように、サンジの舌を絡め取ると自

分の口内に招き入れ、吸い立てる。

ピチャピチャと唾液が交わる音とサンジの瞳に生理的な涙が溢れる頃、やっとゾロは、

サンジの唇を解放し、首筋に舌を這わす。

「・・・・あ・・・はあ・・・ああ・・・・は・・・・ああ・・・・」

サンジの甘い吐息に後押しされ、ゾロは、サンジを引き寄せると、器用に、片手で、サンジの

Yシャツとネクタイを解き、その白い肌に手を這わせた。

胸の尖りを指の腹で、優しく撫で上げ、首筋から胸へと、赤い印を刻みながら、唇で、反対の

尖りを塞ぐ。

「っ・・・・はあ・・・・ああ・・・・・ん・・ああ・・・あん・・・・・・あっ・・・・」

サンジは、ビクビクとゾロの愛撫に反応を繰り返し、ゾロの肩にもたれ掛かった。

「・・・・・移動するか?」

「ん・・・・」

ゾロが囁く優しい声に、サンジは、小さく頷いて、ゾロは、サンジを抱き抱えると、壁際に置い

てあるソファにその身を横たえた。

「・・・・・・なあ、てめえ、あいつに抱かれて・・・ ・・・・その声、聞かせたのか・・・・」

ゾロは、サンジを上から覗き込んで、そう聞く。

ゾロの心の中に、黒いシミが、くすぶる。

「・・・・・だとしたら?」

「・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・ククク・・・・・嘘だよ。 あの時は、そんな感覚は全然なかった。 如何に隙

をつくか・・・・それしか考えてなかったからな。 ・・・・それに、どうしてか、俺は、

てめえにしか感じない身体にされちまってるらしい。 ・・・・・責任、取れよ・・・・」

サンジは、そう言って笑うと、噛みつくようにゾロにキスをした。

「・・・・・俺もだ。 ・・・・・てめえにしか、もう感じねえよ・・・・・」

ゾロはそう言って、触れるだけのキスを返すと、胸の尖りに唇を落とし、ベルトに手を掛け、

下着ごと、サンジのズボンを下ろす。

「ひゃあっ・・・・ああ・・・・乱暴だな、全く・・・・・もっと丁寧に扱えよ・・・・んん・・・・・」

ずりおろされる下着に自分の雄を擦られて、サンジは、そう言ってゾロを睨みつける。

「てめえのココが、敏感なだけだろ・・・・・胸いじられて、感じたのか・・・・・もう濡れて

るぜ・・・・・」

ゾロは、ニヤリと笑ってそう言うと、サンジの雄を握り込む。

「ッ・・クッ・・・・・馬鹿・・・・優しく・・・・しろ・・・・って・・・そう言って・・・・ああ・・・・

んあ・・・」

サンジは、痺れるような感覚に、身体を震わせて、ゾロにしがみつく。

「・・・・・優しくしろって言ったって、なあ・・・・・手じゃ、できねえな・・・・・」

ゾロはそう言うと、勃ち上がりかけたサンジの雄に、舌を這わした。

「ああっ・・・・あ・・・あっ・・・・はあ・・・・んん・・・・あ・・・ん・・・・」

サンジは、全身を駆けめぐる快感に身を捩って、嬌声を上げ続ける。

ゾロは、サンジの雄の先端を口に含んで、先端から滲み出る透明な液体を舐め取るように、

その窪みに舌を這わせる。

それから、裏筋を手の腹でゆっくりと下から上に擦り上げるように動かし、サンジの雄を追い

立てた。

ゾロの唾液とサンジの先端から滲み出る透明な液が、竿を伝い、奥の方まで濡らしていく。

「ああっ・・・・あっ・・・・っはあ・・・・ああん・・・・っ・・・・もう・・・・ゾロ・・・・ダメだ

・・・・俺・・・・あああ・・・・」

ビクビクとサンジの雄が、脈打ち始め、ゾロに限界が近いことを告げる。

「・・・・イッて、良いぞ。 俺が、残らず、綺麗にしてやる・・・・」

ゾロは、銜えたまま、そう言うと、扱く手の動きを早めた。

「あああっ・・・・・ああっ・・・・・っ・・・・もう・・・・・ヤッ・・・・・ゾロ・・・イ・・・・

ックッ・・・」

サンジは、ビクンと身体を大きくそらせるとゾロの口内に、白濁の精を吐き出す。

ゾロは、サンジの精を飲み干すと、その残滓を絞る取るように舌を這わせた。

そして、そのまま、サンジの脚を肩に担ぐと、濡れそぼる秘蕾を舌と指を使って解し始める。

「・・んん・・・・・・ああ・・・・ん・・・・・」

奥に侵入してくるゾロの指と舌の感触に、サンジは、堪らず、身を震わせた。

内襞を丁寧にゆっくりとほぐし、指の数を2本、3本と増やして、バラバラに蠢かす。

「んっ・・・はあ・・・・っああ・・・・・・」

サンジは、腰から全身に広がっていく甘い疼きに腰を揺らして嬌声をあげた。

ゾロは、サンジの姿態に煽られるように、最奥の好いところを探る。

「ッアアーッ・・・・・あん・・・・ハア・・・・ヤダ・・・ダメ・・・・クッ・・・・・・そこ・・・

ゾロ・・・・変に・・・・な・・・・る・・・あああ・・・・・・ん・・・・っはあ・・・・」

サンジは、ビクンと身体を震わせて、言葉を裏腹に、ゾロに腰をすり寄せた。

「・・・・・挿れるぞ。」

ゾロはそう短く言って、指を引き抜くと、自分の雄を一気にサンジの中に突き入れた。

「っひゃあ・・・・・あああ・・・・・・あん・・・・ん・・・・はあ・・・・」

気の飛びそうな内襞の圧迫感にサンジは、グッと力を入れて耐える。

「・・・クッ・・・・・サンジ・・・・てめえ・・・・締め付けるな・・・・力抜け・・・・・」

「・・・・ん・・・・はああ・・・・・クソッ・・・・無理言う・・・な・・・・・てめえが・・・・いきな

り、全部・・・・ん・・・・・突っ込ん・・・・はあ・・・・できやがる・・・・・から・・・・ああ・・」

サンジは、力を抜こうと懸命に息を整える。

ゾロは、サンジの雄を片手でゆっくりと扱いて、快感を送り込んだ。

「ん・・・・ふ・・・・んん・・・・ああっ・・・・・ああん・・・・・」

サンジの口に甘い嬌声が戻り始め、その肌が、上気してピンク色に染まる。

ゾロは、煽られるように、激しく腰を動かした。

「ああっ・・・あん・・・・あああ・・・・ゾロ・・・・・ゾロ・・・・はああ・・・・ん・・・」

サンジは、ゾロの名を呼び、あわせるように腰を揺する。

ゾロの行為は、サンジの嬌声に、ますます激しさを増していった。

「ッアアアーッ・・・・ああ・・・・ああっ・・・・ヤッ・・・・あっ・・・・」

ゾロの雄が、サンジの最奥まで届き、サンジは、ビクンと身体を仰け反らせる。

「ッ・・・ヤッ・・・・もう・・・・ダメ・・・・・ゾロ・・・・俺・・・・・もう・・・・・クッ・・・・イク・・・

ああっ・・・っはあ・・・・クッ・・」

サンジは、ビクビクと身体を震わせて、自分の腹の上に白濁の精を吐き出した。

射精の影響をもろに受け、サンジの内襞が、キュッと収縮を繰り返して、ゾロの雄を締め上げ

る。

「・・・・サンジ・・・・クッ・・・」

ゾロは、掠れた声でそう言って、白濁の精をサンジの内襞に叩きつけた。

ゾロから放たれる精を感じて、内襞が、フルフルと震え、ゾロの雄に、新たな快感を送り込ん

できた。

ゾロは、息の上がったサンジを抱き締めて、自分の膝に座らせると、そのまま、ゆっくりと腰

を打ち付ける。

「えっ・・・・ちょ、ちょっと・・・・待てって・・・・なあ・・・・休ませ・・・・・」

サンジが、慌てて身を捩る。

「・・・・誕生日だし、な。」

ゾロは、そう言って、ニヤリと笑うと、サンジの腰を揺さぶった。

「っ・・・・ああ・・・・んん・・・あ・・・は・・・あ・・・・・クソッ・・・・・いつもと・・・どう・・・

違う・・って・・・んだ・・・・・」

サンジは、ゾロに揺さぶられながらも、そう言い返す。

「・・・・違いねえ・・・・」

ゾロは、そう言って、サンジの唇を塞いだ。
















「・・・・・・・・誕生日・・・・とっくにもう、過ぎてるわよ・・・・・」

飲み物を求めてキッチンにやってきたナミは、中の様子をうかがうと、そう呟いて、そのまま

部屋に戻っていった。







翌日。


ゾロの誕生パーティーは、クルー達にお祝いされ、楽しく行われた。

もちろん、サンジ特製の料理と共に・・・・・・










 <END>








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<コメント>

キリリクに似つかわしくないこの長さ・・・・・
タイトルの【Reward】と言うのは、【報い、報酬】と言う意味です。
けど、別に深い意味は・・・・・ありません。(-_-;)
それも、ロロ誕は、とっくに終わったというのに、これ?なに?
ははは・・・・・笑ってごまかすしかない・・・・(-_-;)
お題は、クミ様のリクエストで、
【ゾロの誕生日に本人がいない! 探しに行くサンジが危ない目に!!
しかしそれをダーリンが助ける!喧嘩しちゃうけど最後はエロエロでvv】
・・・・・でした。 あってる??
ねvv今じゃなきゃ、旬じゃないリクでしょ??
・・・・・けど、微妙に、間に合ってない気が・・・・あはは・・・
ああっ、喧嘩しちゃうとこが・・・・入ってない・・・どうしよ・・・・ダメかな・・・(汗)
こんなものでよければ、クミさん、貰ってやって下さい。(ペコリ)