BORDER LINE その1 |
「・・・・じゃあ、3日後。 ふふふ。 本当に、出来るのかしら・・・・・」 「ああ、男に二言はねえ。 ・・・・・必ず、守る。 てめえも、忘れるなよ。」 「まっ、せいぜいがんばりなさい。」 「ナミすわ〜んvv 紅茶が、入りました〜vv 今日のは、オレンジとハーブをブレンドしてみま そう言って、俺は、ナミさんとゾロのいるところに、お茶を持っていく。 「・・・・てめえのは、持ってきてねえゾ。 ・・・・・・ところで、ナミさん、こんな筋肉マリモと何、 俺は、テーブルにお茶を置いて、なにげに、尋ねてみた。 ・・・・・・そう、さっきから、気になってたんだ。 「・・ジ君、サンジ君。 どうしたの? ボーっとしちゃって。 じゃあ、ゾロ。 約束、忘れないで 「・・・・・・てめえもな。」 そう言って、ゾロは、席を立った。 「あっ、ゾロ! ちょっと、待てよ。 なあ、おいって!」 俺は、慌ててゾロを追いかけた。 「・・・・・・本当に、アレで、約束、守れるのかしら・・・・」 そう呟くナミの声は、快晴の空に消えていく。 ゾロは、俺の言葉を無視するように、いつもの場所に腰を下ろし、昼寝の体勢に入る。 「なあ、ゾロ。 さっき、ナミさんと、何、話してたんだ?」 俺は、ゾロの前に座り込んで、聞いてみた。 「・・・・・・・別に。 ・・・・・・・言いたくねえ。」 ゾロは、そう返事して、さっさと目を閉じる。 ・・・・・なんか、ゾロ。 素っ気なくねえか? 「なあ、ゾロ。 さっきのことで、怒ってるのか? アレは、ナミさんの手前、ああ言ったまで 俺は、そう言って、ゾロの額に自分のおでこを付ける。 「うっ・・・・別に、怒っちゃいねえよ。 あんなの、いつものことだろ? ・・・・・それよりも、 そう言って、ゾロは、俺の身体を押しのけた。 ・・・・・・う・・・・・そ・・・・・・・ゾロが・・・・・・・・俺を・・・・・・・押しのけるなんて・・・・・・・・・・・ 俺は、慌てて、夕飯の仕込みに取りかかる。 「さてと・・・・仕込みは済んだ。 ・・・ん? なんか、騒がしいな。 なにやってんだ?」 俺は、キッチンを出て、騒がしい甲板を、テラスから見下ろす。 「ひ〜、ゾロが追いかけてきた〜!! 何で、俺、追いかけんだよ! お前に、水、かけた 「うるせえ、同罪だ、同罪!」 ゾロが、笑って、ウソップ達と一緒に、騒いでる。 ・・・・・・・もう、機嫌直ったみたいだ。 「ばっかじゃないの、てめえら・・・・・」 俺は、タバコに火を付けて、笑いながら、ゾロを見る。 ・・・・・・・あれ??? 「ウソップ! 覚悟っ!!」 「うおっ!! サンジ、助けてくれ!!」 そう言って、ゾロが、ウソップめがけて、水をかけたのと、ウソップが、俺の背中に隠れるの びちゃっ!! 俺は、思いっきり、頭から、水を被った。 「てめえ・・・・・・・ウソップ!! 何で、俺の後ろに隠れるんだ!! あん?! てめえのせ 「・・・・・すまねえ。 ・・・・早く、着替えてこいよ。 俺、鍛錬の時間だから・・・・ ゾロは、ビショビショになった俺を、一瞥しただけで、そのまま、格納庫に入っていった。 えっ?! ・・・・・・・なに? 今のリアクションは?? 「・・・・・サンジ、ごめんな。 ・・・・・・でも、サンジ、ゾロの奴、おかしくねえか? 「いや、別に、したおぼえはねえ・・・・・・」 ウソップも、ゾロの態度がいつもと違うのに気付いたらしい。 俺は、素早く着替えると、ナミさんの元に急いだ。 「ナミさん・・・・・ゾロと、何、話したのか、俺に、教えて下さい! お願いします!」 俺は、ナミさんに、頭を下げた。 「・・・・・サンジ君。 ごめんね。 いくらサンジ君の頼みでも、こればっかりは、話してあげら ナミさんは、そう言って、結局、教えてくれなかった。 ・・・・・そうか、その手が、まだあった。 それは、ゾロと俺だけ解る言葉・・・・・・・ 「・・・・・・悪りい、サンジ。 ・・・・・疲れてんだ。 俺、先に、寝るわ・・・・・・」 そう言って、ゾロは、他のクルー達と一緒に、部屋に戻っていく。 ????な、なんですと?! 俺は、自分の耳を疑った。 ・・・・・・・・ゾロが・・・・・・・・・・あのゾロが・・・・・・・・・・ 俺は、誰もいなくなったキッチンで、ボーっと立ちすくむ。 「チクショーッ!! ゾロの奴・・・・・ゾロなんか、もう知るか・・・・・・ゾロなんか・・・・・・・・」 俺は、一人、キッチンで、やけ酒を飲んだ。 |
<コメント> 今回は、サンジ視点で、お届けしてます。 だから、ゾロの態度が、今ひとつ、不可解??なんですけど・・・・・・ ナミは、魔女です・・・・・やっぱり、裏海賊王は、ナミだと・・・・・(笑) 次で、ゾロの不可解な態度の理由とか、わかるかなあ・・・・・・ ・・・・・・けど、サンジ視点だけのお話って・・・・なんか、辛いなあ・・・・・(笑) |