School★Panic その1 |
「ねえ、ねえ。 2年のサンジ君って、昨日来た転校生に一目惚れして、付き合うこと になったって、本当?」 「あら、私は、転校生の方が先に好きになって、強引にサンジ君、口説き落としたっ 「えっ?! 私が聞いたのは、二人とも、昔、別れた恋人同士で、偶然再会して、 「・・・サンジ・・・何で、あんな奴なんかと・・・俺、密かに好きだったのに・・・サンジ
サンジのクラスに、いつものように遊びに来ていたナミが、さも同情したように、サンジの隣に 「・・・別に、関係ねえよ。 それに、ゾロでいいぜ。 フルネームで呼ばれんのは、慣 ゾロは、平気な顔でそう言った。 「ゾロ! ナミさんに向かって、気持ち悪いとは何だ! それに、呼び捨てすんなよ、 サンジが、横から、口を挟む。 「あら、良いのよ、サンジ君。別に私も、ゾロとルフィには、呼び捨てにされた方が、な ナミは、サンジの気遣いに、にっこり笑った。 (・・・もしかして、ナミさん・・・無意識に、平安時代のこと、覚えてんのかな・・・) サンジは、そっと心の中で、呟いた。 「でも、本当に、お前ら、付き合ってんのか? サンジ、本当の本当に、ゾロのこと、 ルフィは、口を尖らせて、ブツブツと、不満をぶちまけた。 「ばあ〜か、好きになんのに、時間は関係ねえの! そんな時間なんて言ったら、俺 サンジは、笑顔でそう言うと、ゾロの方を見る。 「・・・サンジ・・・気持ちは、わかるが、もう少し、小さい声で、話さねえか。 ゾロは、はあ〜っとため息を吐いた。 「サンジ君、ごちそうさまっv ルフィ、あんた諦めなさい。 あんたに、一縷の望みも ナミは、大げさに泣くふりをして、ゾロにそう言った。 「あの人達???」 (・・・これ以上、何が起きるんだ?) ゾロが、訝しげに首を傾げた。 「・・・もう、そろそろ、来る頃かも・・・・じゃあ、あたし達、巻き込まれないうちに、これ ナミは、そう言って、ルフィの襟首を掴むと、さっさと、教室を出ていった。 もの凄い大声と共に、二人の男達が、教室に、入ってきた。 「あれ? ギンさんに、パールさん。 どうしたんですか、そんなに慌てて・・・なんか、 サンジは、にっこりと微笑んで、二人にそう言った。 (ああ〜、何て素敵な笑顔なんだ・・・) 二人は、しばし時を忘れ、ポヤンとサンジの顔を見つめた。 「なんだ? 3年生じゃねえか。 ・・・サンジ、知り合いか?」 (・・・ちょっと、こいつら・・・あやしすぎるぜ・・・) ゾロが、サンジに声をかけた。 「なんだとはなんだ。 お前こそ、見ねえ顔だな・・・サンジさんに馴れ馴れしいぞ。 ギンが、ゾロを睨み付けてそう言った。 「ああ、そうだ。 だったら、どうした。」 「お、おい、ゾロ、ギンさん。 皆が、怖がってるって・・・止めろよ、二人とも! サンジが、慌てて、一触即発の二人の間に割って入った。 「おい!そこ、何やってんだ。 もうとっくに、予鈴、終わったぞ。 ・・・ギン、パール そう言って、スモーカーが教室に入ってきた。 「・・・お前、名前は?」 「ロロノア・ゾロだ。」 「放課後、ちょっと、裏庭に、顔貸せや・・・じゃあ、サンジさん、失礼するぜ。」 そう言うと、ギンとパールは、教室を出ていった。 「・・・お前、あんな連中とも付き合ってんのか??」 ゾロは、ため息を吐いて、サンジに呟いた。 「??付き合うって・・・あの先輩達が、勝手に、俺の親衛隊、名乗ってるだけだ。 サンジは、ゾロにぺこりと頭を下げた。 「別に、お前のせいじゃねえよ。」 ゾロは、苦笑してそう言うと、クシャッと、サンジの頭を、掻き上げた。 「・・・ゾロ・・・」 二人の間に甘い空気が、漂った。 「ゴホン・・・ゾロ、サンジ。 すまないが、授業始めるぞ。 いちゃいちゃするのは、休 「「っ・・・/////」」 ゾロとサンジは、スモーカーに冷やかされて、真っ赤になって俯いた。 「ゾロ、今日も、部活行くんだろ?! 俺もサッカーだから、終わったら、一緒に帰ろう 「ああ、いいぜ。 終わったら、体育館の前な。」 「じゃあ、あとでなっv」 「おう。」 ゾロとサンジは、そう言って、各部活に行った。 「遅いっすねー。 ゾロの野郎・・・」 ギンとパールは、いつまで立っても来ないゾロを、今か今かと待ちかまえていた。 「きゃあ〜、サンジ君、格好良い〜vv」 グランドでは、サッカー部の練習が始まり、女生徒の黄色い声援が、こだましていた。 「・・・でも、サンジ君って、あの転校生と付き合ってるんでしょ?」 「うん。 そうだけど、やっぱりサンジ君、かっこ可愛いし・・・最初から恋人になろうな 「えっ?! あなたも? 私もちょっと、ゾロって言う人、良いなあって、思ってたのよ そう言って、大部分の女の子達は、ゾロとサンジの仲を、暗に認めていた。
「やっぱ、格好良いぜ、ロロノア先輩・・・ さすがは、前年度エリア大会No.1だよ 「同感!!」 剣道部の1年生、ジョニーと与作は、昨日、転校してきたゾロに、最初こそ反感を持っていた 「いや〜んvv ゾロちゅうわ〜んっv くわっこいい〜vv」 不意に、体育館に、不気味な声援が飛び込んできた。 「ハア〜、やっと、終わった・・・」 ゾロは、体育館の横にある水道で、顔を洗いながら、ほっと、一息ついた。 (サンジ、もう部活、終わったかな・・・) ゾロが、サンジのことを考えながらボーっとしていると、急に後ろから、ドスの利いた声が聞こ |
<コメント> もう、むちゃくちゃアイドルなサンジ君です・・・ ここまで、アイドルなサンジも珍しいかと・・・(笑) ルナには、珍しく、たくさんのキャラも登場して、 一体何が書きたいのやら・・・とにかく、アイドルなサンジを全面に押し出して・・・ 密かに、ゾロリストの片鱗を覗かせて・・・(笑) ストーリーは、進んでいきますです。 こちらのサイトの常連の方ならもう、おわかりでしょうが、 この話は、NOVELSにある、【始まりは、ジャパネスク】のその後 という設定になっております・・・ ご覧になってない方は、こちらも覗いていただけると、 二人の関係が、よくおわかりになると・・・宣伝中(笑) では★ |