彼の上機嫌、彼氏の不機嫌 その5 |
「ふーっ。 ゾロ。 良い奴だっただろ? シュウ。」 「・・・・・・」 「なに、てめえ、さっきから、仏頂面してんの? 何か、気にいらねえ事でも、あった 「・・・あいつ・・・気を付けろ・・・」 「はあ? 何、言ってんだ? てめえも会って、わかっただろ? あいつが、俺達に、 「・・・あいつ・・・てめえのこと、好きみてえだった・・・」 「は、は、は。 てめえ、本当に、ばっかだなあ。 好きったって、家族みてえにだろ。 サンジは、そう言って、ゾロに抱きついてきた。 (このボケ! わかってねえのは、てめえの方だ! だいたいどれだけの男が、てめ ゾロは、サンジを、きつく抱きしめ返した。 「うわっ。痛てえよ、そんなにきつく抱きつくな! 全く、その筋肉、少しは、脳の ゾロが、サンジの口を塞ぐかのように、口付けをしてきた。 「んんっ・・・んーっ・・・んんっー・・んーっ、んーっ!!」 サンジは、ドンドンと、ゾロの胸を叩いて、抗議する。 「なんだ? てめえから、誘っといて、いまさら、じらすな・・・」 「違〜う!! 俺は、そんなつもりは、ねえ! それより、今から、シュウと飲みに行く サンジは、ゾロの身体から離れようと、ジタバタともがいた。 「嫌だ!! 絶対に、行かせねえ!!」 ゾロは、そう言うと、サンジを強引にベッドにねじ伏せた。 (ゲッ! マジやばい。 こいつ、実力行使してきやがった・・・) 「ゲッ!! ちょ、ちょっと、落ち着け!ゾロ!! 良いか、よく聞け・・・」 「聞かねえ!!」 「話、聞かねえなら、てめえとは、今後一切、ヤらねえ!!」 サンジは、ゾロが、唇を塞ぐ前に、最終手段を持ち出した。 「・・・っで、話って、何だ?」 ゾロは、サンジの上からどくと、話を促した。 (やれやれ、やっと、話を聞く気になったか・・・) サンジは、はだけたシャツをきちんと直して、ゾロの瞳を見て、言った。 「いいか? もし、てめえが、街で、昔、お世話になった、師匠に、ばったりと会ったと 「・・・当然、飲みに出かけるだろうな・・・」 「だろ、だろ?! 俺も同じなんだよ。 じゃ、そういうことでv」 「ばっ、サンジ!! それとこれとは、全然違・・・」 「同じだよ! じゃあ、ゾロ、いい子でいろよv あとで、何でも言うこと聞いてやっから 「あっ、てめえ! 待ち・・・」 「ばたんっ。」 サンジは、ゾロが言い終わらないうちに、早々に、部屋を出ていった。 「あの馬鹿・・・」 そう言いながら、部屋で、うろうろしたり、酒を飲んだりと、1時間が過ぎた。 「まだ、1時間か・・・はあ・・・」 ゾロは、大きくため息を吐いた。 (サンジがいない、この1時間が、何て、長く感じるんだろう・・・) 「・・・はあ・・・」 ゾロは、また、ため息を吐いた。 (サンジか??) ゾロは、急いで、ドアを開けた。 「何だとは、何よ!! 相変わらず、失礼な男ね!! でも、その様子じゃ、サンジ 「デートなんかじゃねえ!!」 ゾロは、ナミの言葉に、青筋を立てて怒鳴った。 「クス、クス。 いやあねえ、嫉妬深い男は、これだから・・・サンジ君も、こんなのよ 「っで、何しに来たんだ。」 「あらあ、忠告よ、忠告! サンジ君、あの手のタイプに弱いから、酔わされて、迫ら ガタッ、ダダダダーッ ゾロは、ナミが言うより早く、宿屋を飛び出していった。 (全く、世話が焼けるわ・・・それにしても・・・ここに、とびきりのいい女がいるというの ナミは、信じる物は、やはりお金だけ!と、固く、心に誓った。 ゾロは、ナミの言葉にはじかれたように、街に出た。 (シュウ!! てめえには、指1本、サンジに触れさせねえ!!) 「!!!????」 どうやら、様子がおかしい。 「おい! ここに、金髪の黒服の男と、長身で、黒髪の男、来なかったか?」 「ひゃあ!! た、助けて!! ・・・あんた・・・あの人達と、知り合いか?」 「ああ、一人は、連れだ。」 ゾロは、殺気を押さえて、店主にそう言った。 「な、なら!! 助けてやってくれ!! 金髪の兄さんが、痺れ薬飲まされて・・・ 「そいつらは、どこにいった!!」 「確か、丘の上の屋敷を根城にしてるって・・・」 「わかった!!」 「サンジ!! どこだ!! いたら、返事しろ!!」 「ゾロー!!」 奥の部屋から、微かに、サンジの声が聞こえた。 「サンジ!!」 掛け声と共に、中に入ったゾロが、最初に見たモノは・・・ 「ゾロ!!」 サンジが、叫ぶ。 「・・・どいてろ・・・」 ゾロは、バンダナを頭に巻くと、シュウにそう言って、三代鬼徹を手に、サンジにナイフを突き (・・・この男・・・腰に3本の刀・・・ そうか、こいつが、あの海賊狩りのゾロか・・・ シュウは、フッと寂しげな笑いを浮かべると、ドカッと腰を下ろした。 「ゾロ!!」 サンジは、痺れる身体を動かして、ゾロに抱きついた。 「サンジ!! 大丈夫か! てめえ!!」 「ああ、平気だ。 それより、良く、ここがわかったな。」 「ああ、シュウが道標、残してくれてたからな・・・」 「???道標???」 「ああ、帰りにわかる・・・ それより、顔・・・傷がついちまったな・・・」 ゾロは、優しく、サンジの傷に、口付けた。 「んっ、平気だ、こんなの・・・ すぐに治るさ。 ・・・でも、ゾロ・・・もし、傷が残った 「気にすんな。 傷が残ったら、俺が、てめえを嫁に貰ってやる。」 「ば、馬鹿野郎//// 俺は、レディじゃねーんだぞ! 顔に傷がついたからって、 「嫌か?」 「////・・・嫌じゃ・・・ねえし・・・」 「サンジ!!」 「ゾロ!!」 二人は、シュウがいるのも忘れ、しばし、自分達の世界に酔った。 シュウの言葉に、やっと我に返った二人・・・ 「ご、ごめん! シュウ。 忘れてた・・・」 「・・・すまん・・・」 「いや・・・良いんだよ・・・別に・・・俺なんか・・・もう、帰っても・・・良いか?」 サンジが、帰り道、ゾロにおぶさり、シュウに言った。 「いや、その格好で謝られても・・・ はあ・・・お前ら、本当に、デキてたのな・・・俺、 「まあな。」 「////って、ゾロ!! そこで、認めんな!! 全く、恥ずかしい奴・・・」 「ヘイ、ヘイ。」 「返事は、『ハイ』だ!」 「ハイ、ハイ。」 「『ハイ』は一度で良い!!」 「プーッ!! ア、ハッ、ハッ、ハッ。 おまえら、本当、良い夫婦になるぞ。」 シュウは、二人のやりとりに、堪えきれず、笑い出した。 「ふ、夫婦になれるわけねえじゃん! 俺、男だぞ?」 「さっき、嫁になるって言った!」 「言ってねえ!!」 「嫌じゃねえって言った!」 「!!//// こ、この馬鹿ゾロ・・・////」 「ひゃはっ、はっ、はっ。 お前の負けだ、サンジ!」 シュウは、ポンとサンジの頭を軽く叩いた。 「・・・俺も、早く、誰かいい人見つけようかな・・・そうだ! お前んとこの、あのオレン 「ナミさんは、絶対駄目だ!」 「じゃあ、あのショートボブの綺麗なお姉さんはどうだ?」 「ロビンさんは、お前なんか相手にしないぞ。」 「・・・お前、昔っから、好きなモノは、全部、独り占めする癖、いい加減、止めろよ シュウは、ゾロと顔を見合わせると、大げさに、ため息を吐いた。 「じゃあ。 また、遊びに来いよ〜!!」 「ああ、オールブルー、見つけたら、知らせに来てやるよ!!」 「絶対な!! 待ってるから!!」 そう言って、シュウとサンジは、お互いの友情を確かめあった。 「・・・それと、ゾロ〜!! あと、よろしく頼む!!」 そう言って、シュウは、岸壁から、手を振った。 サンジが不思議そうに、ゾロに聞いた。 「まあ、色々とな・・・ それより、サンジ。 てめえ、昨日、『後で、何でも言うこと聞 そう言って、ゾロは、サンジににじり寄った。 「さ、さあて、メシの用意でもするか・・・」 「メシは、さっき、シュウの店で食った。」 「じゃ、じゃあ、洗濯しようか・・・」 「・・・洗濯物は、ねえ! ・・・いい加減、観念しな・・・ 2日も、てめえに触ってねえ 「じょ、冗談じゃね・・・・あっ、馬鹿ッ! 降ろせ!! 放せ!! ウソップ! 見てね サンジの叫びもむなしく、ゾロは、サンジを肩に担ぐと、格納庫に消えていった。 (ごめん、サンジ君。 私・・・命、一つしか持ってないから・・・) (頼むから、そんな始めから無理なこと、俺に言わないでくれ・・・) ナミとウソップは、サンジのこれからに、同情しながらも、素知らぬふりを決め込んだ。 |
<コメント> どおっすか?どおっすか? かなり、壊れてきた私・・・ やっぱり下書きしてないと、内容が、かなり、デンジャラス 最後は、アホモノになってしまった・・・ ごめんなさい・・・茜様・・・こんなもんで、許してチョvv 『リクエストは、港町で、ばったり知り合いにあったサンジに、嫉妬するゾロ』 でした・・・へにょ・・・ |