!!ご注意!!
このSSは、novelsにある駄文の、anotherバージョンです。
その1は、同じ文章になっていますが、その2から、違う展開になります。
ちょっと、驚く方いらっしゃると思いますが、ご安心を・・・決して、同じ駄文では、有りません。


トライアングル★スクランブル


その1





いつものように、いつものメンバーで、航海は、順調に続いている。

グランドラインには珍しく、天候も、ここ2、3日安定し、敵船の影もなく、メリーゴーランド号の

クルー達は、気ままな日々を謳歌していた。

そして、今朝、サンジは、今までにない程の上機嫌であった。





ふん、ふん、ふふんっv

今日の俺は、ひと味違うぜ。

何が違うっかって?!

そりゃ、俺は、只今、恋愛一直線!!

愛に生きる料理人、サンちゃんなのさっv

相手は誰だって?!

良く、聞いてくれたぜっv

そりゃあ、ナミさんっvっ・・・って言いたいところだけどよぉ〜恋愛って言うのは、もっと奥深い

もんなんだぜ。

ほらっ、アレだ、アレ。

ウソップ?!

いいや、あいつは、善い奴なんだけどよぉ、俺、はっきし言って、面食いだし・・・

ルフィ?!

・・・何で、俺が、ゴム人間の相手しなきゃならないんだ?!

ほら〜、いるだろ?もう一人・・・

目つきが悪くて、愛想無くて、方向音痴で、万年寝太郎で・・・

あん? やっとわかったか?

そうだよ、あの泣く子も黙る海賊狩り、ロロノア=ゾロなんだよな。

・・・かーっ、恥ずかしいぜ、全く・・・

・・・で、何で、こんなに俺が舞い上がってるかって言うとだな・・・

この度、俺とゾロは、めでたく、【恋人同士】になったのだ〜!!

え、へ、へ。 いいだろう??

あのゾロが、あの魔獣ゾロがだぜ?

俺のこと好きだって・・・くはあ〜、まいったね・・・まったく・・・

持てる男は、辛いよな〜・・・て、へ、へ・・・









「サンジ君vv おはよう!! よく眠れた?!」

ナミが、1番に、キッチンに入ってきた。

「おっはようございま〜すっv ナミさんvv 今日は、一段と、美し〜いvv」

そう言って、サンジは、朝食のサラダをテーブルに載せた。

「・・・サンジ君、昨日、ゾロに、・・・何かされなかった??」

ナミは、他に誰もいないことを確認すると、サンジにこっそりと言った。

「えっ/////、な、何もありませんけど・・・」

サンジは、ドギマギとして、ナミにそう言った。

「・・・サンジ君・・・あたし・・・そういうのには、割と、敏感な方なの。 ゾロと両思いに

なれたんでしょう?」

(その様子じゃ、誰だって、わかるって・・・)

そう言って、ナミは、にっこりとサンジに微笑んだ。

「っ・・・///// 鋭いなあ、ナミさんは・・・でも、俺が、ゾロのこと好きだって、

・・・気付いてたんですか?」

サンジは、まいったというジェスチャーで、ナミに言う。

「そうね。最初は、二人とも、喧嘩ばかりしていたから、余程相性が悪いのかなって

程度だったんだけど・・・サンジ君、最近、ゾロのこと、遠くから、じっと見てたでしょ

う? それに、喧嘩だって、だいたいサンジ君から、絡んでいくみたいだし・・・それ

で、ピントきたのよ。 子供の頃の男の子が、好きな女の子にわざと意地悪なコトした

り、からかって気を引こうとしていたりするのと、同じだなあって。ゾロだってそうよ。

本人、意識してないらしいけど、かなり前からサンジ君のこと、目で追ったりしてた

し・・・これは、ビンゴ!だって、そう思ったわ。 良かったじゃない?サンジくんっv」

そういうと、ナミは、サンジにウインクして笑った。

「ナミさん・・・・ありがと・・・」

サンジは、本当に、嬉しそうに、とびきりの笑顔をナミに向けた。

(・・・さすが、サンジ君・・・その笑顔は、罪作りよ・・・ちょっと、あたしも、クラッときた

わ・・・本当、男にしておくの・・・もったいないわ・・・)

ナミは、サンジの笑顔に、軽くめまいを覚えて、思わず、自分のおでこに手をあてた。

「どうか、しましたか?」

「ううん、なんでもないの・・・」

そんなサンジとナミの会話を終えた頃、

「サンジ〜、メシ〜!! 腹減ったぞ〜!!!」

と、いつものように、ルフィがキッチンに入ってきた。

その後に続いて、チョッパー、ロビン、ウソップと1人を除いて、全員が、食卓を囲む。

「あれっ?! ゾロがいないぞ??」

チョッパーが、ゾロがいないことに気づき、声を上げた。

サンジは、さっきまでのゾロとの時間を思い出した。






「ゾロ、今日の朝食、何食べたい?」

「そうだな・・・ご飯が良いな。」

「う〜ん、和食かあ・・・和食は、俺、専門外だったから、皆に喜んで食べて貰えるよう

なモノ出す自信がねえよ・・・」

「じゃあ、俺にだけ、作ってくれよ。」

「うん、いいぜ。 そのかわり、皆の朝食が済んでからになるけど・・・いいか?」

「ああ、かまわないぜ。一緒に食おうぜ。」






(ああ、今思い出しても、夢みてえだぜ・・・)

「あっ、ゾロは、いいんだ。 後で食うって、言ってたから・・・」

サンジは、平静を装い、笑顔で、チョッパーにそう言った。

「ふ〜ん、そうなのか。」

チョッパーは、素直に返事した。




「「「「ごちそうさまでした!!」」」」

「どういたしまして。」

皆が、食べ終わって、サンジは、ゾロのために、朝食のセッティングに取りかかる。

好きな人のために、料理を作る。

それは、料理人として、この上ない幸せでもあった。

「あっ、サンジ君、皆も、良く聞いて。 今日、夕方には、次の目的地の島に、到着す

る予定だから、皆、ちゃんと、準備しておいてね。 それと、サンジ君、今晩は、宿を

取るつもりだから、夕食の準備は、しなくても良いわよっv じゃあ、用事のないモノ

は、キッチンから、出ましょ。」

そう言うって、ナミは、サンジにウインクすると、皆をキッチンから追い出して、自分も外に出

ていった。

「ナミさんっv最高〜っv」

サンジは、ナミの計らいに感謝した。






しばらくして・・・

「よう、もういいか?」

ゾロが、そう言いながら、キッチンに入ってきた。

「おう! 今、呼びに行こうかと思ってたところだ。」

サンジは、みそ汁をお玉でかき混ぜながら、そう言った。

次々と、テーブルの上には、ゾロの好みそうな、和食が並んでいく。

ダシ巻卵に、わかめのみそ汁、温かい白ご飯、焼き魚・・・どれもこれも、サンジが今まで、こ

の船に乗ってから作ったことのない物ばかり・・・

「あんまし、美味く作れなかったんだけどよ・・・」

サンジは、照れながら、ゾロに言う。

「いただきます。 はむっ」

ゾロは、サンジが作ってくれた料理を食べ始めた。

「これ、うめえよ。 やっぱ、和食が、落ち着くんだよな・・・サンジ、ありがとな。」

ゾロは、子供のように無邪気に笑った。

「当然!何たって、俺の愛情が入ってるんだからな。」

サンジは、微笑み返してゾロにそう言った。

「・・・何か、そう改まって言われると、照れるな・・・/////」

「・・・//////」

((おい!静まれ!! 心臓!!))

ゾロとサンジは、お互いに、ドキドキしながら、見つめ合った・・・・

「・・・ゾロ・・・」

「・・・サンジ・・・」

どちらからともなく、その瞳に吸い込まれるように差し出した手が、重なる・・・

(あっ、俺、ゾロに、キスされる・・・)

そう思って、サンジが目を閉じ、ゾロの唇が、サンジの唇に触れようとした、その時・・・

「サンジ〜!!何か、いい匂いがするぞ〜!! 俺にも、くれ〜!!」

ルフィが、キッチンの中に、なだれ込んできた。

「ルフィ!!てめえっ!!」

ゾロが、殺してやると言わんばかりに、和道一文字に手をかけた。

「ん?! どうしたんだ? モグ、モグ。 ゾロ、サンジ。 おめえら、顔、赤いぞ??

 ングッ。」

ルフィは、そう言いながら、テーブルの上のゾロの食事を、伸びた手で、食べ始めた。

「ゲッ!! 俺のメシが・・・てめえ!! もう許さねえ!! 表へ出ろ!!」

ゾロは、バンダナを頭に巻くと、魔獣モードで、ルフィにそう言った。

「・・・そう言うマナー違反の奴は・・・これで、充分だ!! くらえっ!!アンチマナー

キックコース!!」

サンジは、そう言うと、ルフィを壁ごと、外に蹴り飛ばした。

「くっそう、あの馬鹿全部、食っちまいやがった・・・ごめん、ゾロ。 俺、もう一回作り

直して・・・」

「いや、もういい・・・それより、俺としては、こっちの方食いたくなった。」

そう言うと、ゾロは、サンジを引き寄せて、サンジのおでこに、自分のおでこをくっつけた。

「ゾロ??」

サンジは、ゾロの言ってる意味が分からず、首を傾げる。

ゾロは、そんな様子のサンジを見て、クスリと笑うと、サンジの耳元で、そっと囁いた。

「てめえが、食いたい・・・」

「んなっ!! ば、馬鹿なこと、言ってんじゃねえ・・・・」

サンジは、顔を真っ赤にして、俯いた。

それから、ゾロの背中にそっと、腕を廻す。

「言葉と態度が、全然違うって言うのも、珍しいな・・・」

そう言って、ゾロは、サンジに、優しく口付けた・・・・







((・・・・・・・サンジ君・・・さっき、ルフィを蹴り出したときに、壁、壊したでしょう・・・

・・・全部、甲板から、丸見えよ・・・教えた方が、良いのかしら・・・))

ナミとロビンは、深いため息を吐いて、頭を抱えた・・・

チョッパーは、ロビンの能力で、目を塞がれていた・・・

「何???どうしたの???」

訳が分からず、チョッパーは、あわてふためいた。

その隣で、ウソップが、がぼお〜んとした顔をして、キッチンの中の二人を見ていた・・・








その日の夕方・・・

ナミの予測通り、ゴーイングメリー号は、とある街に上陸した。

「じゃあ、皆。 ログが貯まるまで2日。あさっての朝には、出航の予定だから、それ

までには、船に戻ってきてよ。 ここは、治安良さそうだし、別に船番は、必要ないと

思うわ。 それと、はい、皆、お金。 このお金で、出航まで、生活してね。 

失くしても、もうあげないからね・・・じゃあ、解散!!」

そう言うと、ナミは、ロビンと一緒に、船を下りていった。

「さあって、俺も、市場に行って来るかな・・・ ゾロ、てめえは、どうするんだ?」

「俺も、行く。 刀、そろそろ、ちゃんと、研ぎてえし・・・泊まるとこ、見つけとかねえと

な。」

ゾロは、そう言って、サンジを見て、ニヤリと笑った。

「っ・・・・何考えてんだよ!」

「てめえと同じ事っv」

「・・・・/////ば、馬鹿野郎・・・////」

「じゃあ、いくか? チョッパー、ウソップは、どうすんだ?」

ゾロが、後ろを振り向いて、チョッパーとウソップにそう聞いた。

「あっ、おれも・・ふがっ」

「ああ、俺達は、後から、行くから、先に行っててくれ・・・」

ウソップは、あわてて、チョッパーの口を塞ぐと、そう、ゾロに言った。

「・・・そうか。 じゃあ、先に行くぜ。」

「じゃあなっv」

ゾロとサンジは、そう言って、船を下りていった。

「なんで?なんで?? 俺、サンジと一緒に、市場、行きたかったのに・・・」

チョッパーが、ブツブツと、ウソップに、文句を言った。

「あのなあ・・・お前、その場の雰囲気とか、少しは、わかれよ・・・あれじゃあ、絶対、

邪魔者だって。そのうち、ゾロに斬られるゾ。 命が惜しけりゃ、絶対に、あの二人の

邪魔はすんな・・・いいか?」

「う、うん。わかった・・・」

(で、でも、何で、ゾロが、俺を斬るんだ???)

ウソップの話に、身の危険を感じたのか、チョッパーは、とりあえず、言うことを聞くことにし

た。






「じゃあ、後で、宿屋なっv 宿屋、一軒しかねえから、大丈夫だよな。」

「おう!」

サンジとゾロは、それぞれ、市場と刀鍛冶屋に別れていった。









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<コメント>

novelsを見られた方は、???これって・・・
とお思いですよね・・・
そうなんです・・・使い回して・・・そうじゃなくて、
元々のお話は、こちらなんです・・・
そう、街に上陸するまでは・・・
そこから、2つのお話に分かれるので、
敢えて、1ページ目は、同じもので始まるようにしました・・・
え?! 駄文考えるのを、省いたのでは・・・って?!
・・・・・・・図星です・・・・・ははは・・・(笑)

では、続き、行きますか!!(逃!!)