Fortunate Days 前編 |
「拳銃を捨て、道を開けろ。 こいつが、どうなっても良いのか?」 「ルフィ! 絶対に捨てるな!! 俺に構わず、こいつを撃て! ルフィ!!」 「・・・・ごめん・・・・サンジ。 ・・・・俺、無理。 やっぱ・・・・・出来ねえわ。」 そう言ってルフィは、俺を見て笑うと・・・・・・・・・拳銃を捨てた。 「ルフィーーーーッ!!」 「フッ。 おめでたい野郎だぜ。 仲間のために殉職ってやつかい? まあ、てめえも直に ベラミーはそう言って俺の背中に銃口を当て、引き金を引いた。 「ククク・・・お前達の友情に・・・・・・感謝、を・・・・・・・」 薄れいく意識の中で、ベラミーが薄笑いを浮かべ、最後に、俺達にそう言ったのが聞こえた。 不意に耳元でスチュワーデスの声が聞こえる。 「ああ、すみません、気が付かなくて・・・・」 サンジは、そう言って慌ててタバコを揉み消した。 サンジは、飛行機の窓から見える東京の灯りに、そう呟いた。 「今日、早朝から皆に集まって貰ったのは、彼を紹介したかったからだ。 今回の捜査協力 課長がそう言って、サンジを促す。 「・・・・・・MI−6から来た、サンジだ。 こっちでは、こっちの捜査方法が有ると思うが、俺 サンジはそう言って、室内のメンバーを見渡した。 「・・・・・と、と言うわけで、ロロノア、頼むな。」 課長は、そう言ってゾロの肩に手を置いた。 「はぁ?? なんで俺なんですか!!」 「いや、お前が一番、打たれ強そうだし・・・・・まっ、頑張ってくれ。 君には、この部署のメン 課長は、ゾロを後ろの方に連れていくと小さな声でそう言う。 「だって、腕っぷしが強いってって言ったら、課長だって俺と大差ないでしょ? だったら課長 「お、俺は・・・・・・課、課長だからな。 ここにいて皆の陣頭指揮を・・・・・」 「・・・・・ようは、俺に押し付けたいんですね、面倒なことは・・・・・」 ゾロは、ため息混じりにそう言った。 「・・・・・正解! これは、上司命令だ。 そう言うことだから、よろしくな。」 「・・・・・ったく、勝手なんだから・・・・・」 ゾロは、渋々、課長の言うとおり、サンジとチームを組むことになった。 「・・・・・・話は、ついたようだな。 てめえ、名前は?」 サンジは紫煙を揺らしながら、ゾロに聞く。 「ロロノア。 ロロノア・ゾロだ。 ・・・・・よろしく。」 ゾロは、そう言ってサンジの前に、手を差しだした。 「・・・ロロノア・ゾロか・・・・ なんか舌噛みそうな名前だな。 ゾロで良いよな。 じゃ、早速 サンジはそう言うと、差し出された手に目もくれず、部屋を出て行こうとする。 「チッ。 愛想のねえ奴・・・・・」 「なんか、言ったか?」 「別になんでもねえよ。 ・・・行くぜ。」 ゾロは、軽く舌打ちをしてそう言うと、サンジを連れ立って部署を出ていった。 昂龍会事務所前に着いたゾロは、車の中でサンジにそう尋ねる。 「ああ、間違いねえ。 英国で昂龍会の幹部と会ってたからな。 ・・・・・なあ、てめえ、本当 「まだ、あるのかよ・・・・」 「ああ、これで最後だ。 手錠は・・・・左の内ポケットに入れておけ。 ・・・・それだけだ。 サンジはそう言って、拳銃の装填を確かめる。 「ちょ、ちょっと、待て。 てめえ、ここで拳銃ぶっ放す気か?? ここは、イギリスじゃねえ。 「ああ。 その為に、てめえと組んだんだ。」 サンジはそう言って、組事務所のあるビルに入っていった。 「・・・・なんていう野郎だ。 いかれてるぜ。」 ゾロは、そう呟くと、拳銃に実弾をつめ、サンジの後を追う。 「Freeze!! 動くな!! 動くと容赦なく、ぶっ放す。 ここに、ベラミーという外国人が来 サンジはそう言って、組事務所のドアを蹴破ると、拳銃を構えた。 「あン? 誰だ? てめえ・・・・」 ドアの一番近くにいた男が、そう言ってサンジに近づく。 「うがぁ・・・・」 男はそう呻いて、その場に、撃たれた膝を抱え蹲った。 「・・・・・動くな、そう言ったはずだ。 俺は、遊びでここに来たわけじゃねえ。 わかったら、 そう言ってサンジは、タバコに火を点け、真ん中のイスに座っている幹部を睨み付ける。 「・・・・・本当に、やっちまいやがった。 もう知らねえからな・・・・・」 ゾロは、その光景を見つめそう呟いた。 「ふざけんな!! 日本の極道をなめんなよ!! たかが、二人じゃねえか! やっちま 血気に走った男達は、一斉にゾロとサンジに襲いかかる。 「・・・・・本当に、脳みそ足りねえ連中だな・・・・・ そんなに、命が惜しくねえのか。 サンジは、呆れたようにそう言うと、ひらりと身を躍らせて、男達の中に自分から飛び込むと、 「ク、クソッ!!」 幹部らしき男達数人が、机の中に忍ばせていた拳銃を取り出し、サンジに構える。 「あの馬鹿!!」 ゾロは、とっさにそう叫ぶと、幹部達の肩を拳銃で撃ち抜いた。 「ヒュ〜♪ やるじゃねえか。 てめえも、なかなか・・・・・」 サンジは、男達を蹴散らしながら、ゾロの方を見てニヤリと笑う。 「・・・・・てめえ、わざとだろ。 わざと俺に撃たせやがったな・・・・・・」 サンジの顔を見て、ゾロは、呆れたようにそう言い返した。 「聞いただけじゃ、どの程度かわかんねえからな。 その腕がありゃ、充分だ。 さてっ サンジは、平然とゾロに言うと、男達の合間を縫ってテーブルに近づき、その下に隠れてい 「さっ、俺が、引き金を引かねえうちに、とっとと、答えてくれねえかな。 これでも、充分に時 そう言ってサンジは、かちりと拳銃のレバーを引く。 「わ、わかった。 あいつは・・・・・ベラミーは・・・・ボスと一緒に、伊豆の別荘にいる。 幹部は顔面蒼白になりながら、サンジにそう告げた。 「・・・・・てめえの都合なんざ、俺の知ったことか。 そこに、あいつはいるんだな? もし居な サンジは、幹部を睨み付けてそう言うと、幹部に背中を向けて、ドアの前で背広の前を広げ 「死ね!!」 幹部がそう言ったのと同時に、サンジの広げた背広の脇に風穴が開いた。 「・・・・・あ〜あ。 俺、この服しか日本に持ってきてねえんだぜ。 どうすんだよ、これ・・・・。 サンジはそう呟くと、まだ熱を持ったままの銃口を無造作に、ホルダーに戻す。 「・・・・・嘘だろ。 後ろ向きのまま、自分の背広ごと撃ち抜きやがった・・・・・」 「なにブツブツ言ってんだよ。 ぐずぐずしてねえで、伊豆だ、伊豆。」 サンジは、そう呟いて呆気にとられて自分を見つめているゾロにそう言って促すと、部屋を出 |