Bitter Sweet Christmas



その5






「今日は、本当に楽しかったわ。 また家にも遊びに来てちょうだい。 あなたたちな

ら、いつでも、大歓迎よ。 じゃあ、ハッピークリスマス!」

そう言って、サラは、シャンクスの車に乗り込む。

「じゃあね、サンジ、ゾロ、ラピス・・・・そして、サンタさんと赤鼻のトナカイさん。 

今日は、とっても楽しかったよ。 ・・・・ラピス・・・・メリークリスマスvv」

ジョーは、ゾロ達にそう言うとラピスの頬にチュッとキスをして、車に乗り込んだ。

「うわっ、クソッ、ジョー!! このませガキが・・・・・10年早いんだよ!」

不意打ち気味にラピスにキスしたジョーに、ゾロは、そう言って文句を言う。

しかし、車は、ゾロの言葉をかき消して、サラとジョーは、アパートに戻っていった。

「まあ、良いじゃねえか、ただのお別れの挨拶だろ? いちいち、目くじら立てんな

よ。 ・・・・本当に、てめえって奴は、どうしてそう・・・クク・・・」

その様子を見ていたサンジは、苦笑してそうゾロに言った。

「・・・違う、それは違うぞ、サンジ。 ・・・・あいつは・・・確信犯だ。 あいつの初恋の

相手は、たぶん、てめえだ。 初恋の相手って言うのは、特別なんだ。 ずっと忘れる

ことなんかできねえ特別な存在なんだぞ。 そのてめえにうり二つの可愛いラピス

が、ここにいるんだ。 ・・・・あいつ、ラピスに、目付けたに違いねえ・・・・ あなどれ

ん・・・・ジョー・・・・・」

サンジの言葉に、ゾロはそう反論して、ブツブツと呟く。

「ハイハイ、初恋ねえ・・・・・わかった、わかった。 ・・・・・・そう言えば、そうだ

な・・・・俺も、初恋の相手は、今も覚えてるし・・・・・」

「!てめえ、初恋は、いつだ!!」

「はあ? いつって、確か、小学校の時だったと思うけど・・・」

「!!!!・・・。」

サンジの言葉から、初恋の人が他にいることを知ったゾロは、ショックのあまり、口が利けな

かった。

「ククク・・・・・本当に、笑える奴だよな、ゾロは。 そんなの誰だって、いるだろ、

普通。 ゾロだって、初恋の人、いるだろ? だったら、俺にいても、ちっとも不思議ね

えと思うけど・・・」

サンジはそう言って、笑う。

「・・・・・・・俺の初恋は・・・・・てめえだ。」

ゾロはそう言って、プイッと横を向いた。

「ふ〜ん、初めて聞いた。 ・・・・そうなのか・・・・・けど、俺も、好きだって言ったの

は、ゾロだけだよ。」

サンジはそう言って、ゾロの頬を両手で挟んで、正面を向ける。

「初恋の相手も忘れるくらい、今は、ゾロだけ・・・・・・ゾロだけを愛してる。 

・・・・・それじゃ、ダメか?」

「・・・・・充分だ。」

サンジとゾロは、そう言って、家の前で、口付けを交わした。

「・・・・・なあ、ベン。 俺達ってさあ、今、すげえ疎外感味わってないか?」

「・・・・・・仕方ねえんじゃねえか。」

「・・・・・ところで、俺達、どこで、寝るの?」

「・・・・・・さあ?」

サラとジョーを無事送り届けて、ロロノア家の前に停めた車の中で、そう呟くシャンクスとベン

の声は、二人に届くことはなかった。










パーティーの片づけも済んで、ラピスは、疲れたのか、ソファーの上で、眠っている。

「・・・・・ベッドに移してやるか。」

ゾロはそう呟いて、ラピスを子供部屋に移す。

「ん? あれ?ラピスは?」

風呂から上がったばかりのサンジが、ラピスの姿が見えないことに気が付いて、ゾロに聞い

た。

「ああ、寝ちまったから、ベッドに運んできた。」

ゾロは、そう言って、ソファーに座ると、サンジに、腕を差し出す。

サンジは、差し出された腕の中にその身を預けた。

「・・・・やっと二人っきりになれた。 お前が、ここにいて、本当に、幸せだ。」

ゾロは、そう言って、サンジをソファーに横たえる。

「・・・・・俺も・・・・・ゾロが、傍にいるから、幸せだ。」

サンジもそう言い返して、にっこりと笑った。

「・・・・・・サンジ。」

「・・・・・・ゾロ。」

お互いの名を口にして、ゆっくりと重なっていく唇・・・・・・・・と、そこへ・・・・・

「メリークリスマス!!」

そう叫んで、いきなり、窓から、シャンクスが、入ってくる。

突然の乱入者に、呆然とする、ゾロとサンジ。

「あっ、ごめん。 また、お邪魔してしまいましたか・・・・・どうも、すみませんね、二人

の時間の邪魔をして・・・・・・ でもね、俺達、締め出されちゃったみたいだから、ここ

からしか、入れなかったのよねぇ〜vv あっ、俺達のことは、気にしないで、続けて、

続けて・・・・俺達、このまま、部屋に行くから・・・・・・防音は、完璧だから、遠慮な

く、ヤッちゃって下さいvv では。」

「・・・・・・すまねえな、ロロノア。 ホテルに泊まろうとしたんだが、どこも、クリスマス

で、満室でよ、ついでにこの格好だろ? 高級ホテルからも締め出しくっちまっ

て・・・・ サンジ、本当に、悪いな。」

サンタ、シャンクスと赤鼻トナカイ、ベンは、そう言って、ゾロとサンジの前を素通りして、ゲス

トルームに入っていく。

ゾロとサンジは、唖然として、それを見送るしかできなかった。

「・・・・・・・・とんだ邪魔が、入ったな。」

「/////・・・・うん。 ・・・・・どうしよ、今日は、止めとく?」

サンジが、そう言って、ゾロの顔を見る。

「・・・いいや、もう、無理だ・・・・・・」

ゾロはそう言って、サンジの唇を塞いだ。

「んっ・・・・んあ・・・んんっ・・・・・」

ゾロは、サンジの唇をこじ開けて、舌で、歯列をなぞる。

そして、漏れる嬌声を合図に、サンジの口内に舌を挿し入れ、サンジの舌を絡み取り、舐め

上げ、吸い上げた。

ピチャピチャと舌が絡み合い、サンジの口の端から滴が流れ落ちる。

紅潮して潤んだ瞳から、涙が滲んで・・・・・・

ゾロは、サンジの唇から離れると、その涙を掬うように、目尻に触れるだけのキスを繰り返し

た。

その優しい口付けに、サンジの瞳からは、生理的な涙とは違う温かな涙が、溢れてくる。

ゾロの唇が触れるところから、どれだけ自分が愛されてるのかが、ひしひしと伝わってきて、

サンジは、なかなか涙を止められなかった。

「・・・・・泣くな。 ・・・・・なんで、泣く?」

ゾロは、サンジの瞳を見つめながら、そう囁きかける。

「ん・・・・幸せすぎて・・・・・幸せで・・・・・幸せが・・・・涙になって、溢れてくるんだ。

・・・・・ゾロ・・・・・俺も、好きだよ。 愛してる・・・・・」

サンジは、そう言って、ゾロをギュッと抱き締めた。

「・・・・・そうだな。 俺も・・・・・幸せだ。 ・・・・・幸せすぎて・・・・・溢れそうだ。」

ゾロはそう言うと、サンジにもう一度、優しく口付けた。

そして、ゾロは、サンジが身に纏っていたバスローブの紐を解き、そのまま中に手を這わし

た。

ゾロは、首筋から、胸へと唇を少しずつ移動させながら、その白い肌に、赤い印を刻

んでいく。

「んんっ・・・・あっ・・・はあ・・ん・・・・あ・・・」

サンジは、甘い嬌声を上げながら、ゾロの唇の動きに敏感に反応を繰り返した。

ゾロは、サンジの嬌声に煽られるように、胸の尖りを舌で転がすように愛撫する。

「ああっ・・・ん・・・・っはあ・・んん・・・・ゾロ・・・・・あん・・・ああ・・・・」

ビクビクとサンジの身体が、震えて、上気した肌が、ピンク色に染まる。

ゾロは、胸の尖りを弄んでいた手を下に下ろし、サンジの雄をゆっくりと扱いた。

「っあああっ・・・・・ああ・・・・はあ・・・・ふ・・・・ん・・・ゾロ・・・・はあ・・・」

サンジは、嬌声を上げ続けながら、ゾロの手の動きに合わせて、腰を揺らす。

サンジの雄の先端からは、透明な液が滲み出て竿を伝い、奥の方まで濡らしていく。

ゾロは、サンジの雄から手を離し、奥の秘蕾へと指を挿し入れた。

何度交わしても慣れない異物感にサンジは、息を詰めて耐える。

その様子を見つめながら、ゾロは、サンジの雄を優しく口に含んで、先端を舐め上げた。

「っはあっ・・・・・ん・・・・ああ・・・あん・・・・ヤッ・・・・ゾロ・・・」

サンジの雄の先端から広がる快楽の波にサンジは、ブルリと身体を仰け反らせ、秘蕾は、

ゾロの指を飲み込んでいく。

サンジの雄を口で、ゆっくり扱きながら、ゾロは、指の数を次第に増やし、内襞をかき回すよ

うに動かす。

「っ・・・あああっ・・・・・はああ・・・ああ・・・ゾロ・・・ヤッ・・・ダメ・・・・あん・・・や・・

・あ・・・」

自分の雄を口で扱かれ、内襞を指でかき回されて、サンジは、髪を振り乱してひときわ高い

嬌声を上げた。

「・・・・・・悪い。 もう、我慢できねえ・・・・」

グチュグチュと、内襞から音が聞こえ、ゾロは、サンジの雄から口をはずし、耳元で、そう囁

く。

そして、指を抜くと、自分の雄を一気にサンジの中に突き入れた。

「ッ・・・ヤッ・・・ダメ・・・も・・・で・・る・・・・ック・・・アアアーッ!!」

ゾロに一気に突き入れられて、サンジは、堪らず、白濁の精を自分の腹に吐き出した。

はぁはぁと、息の上がったサンジの髪をゾロは、優しく掻き分け、口付ける。

それから、射精の直後で、収縮を続ける内襞に逆らうように、腰を引くと、ゆっくりと突き動か

す。

「ああ・・・はああ・・・んっ・・・ゾロ・・・・ゾロ・・・・ああっ・・・・ヤッ・・・・もっと・・・

ゆっくり・・・やっ・・・・ダメ・・・・あん・・・・」

射精後で過敏になった内襞をゾロの雄で、突き上げられて、サンジは、快楽の波に呑まれて

いった。

「ああん・・・ゾロ・・・・あん・・・ゾロォ・・・・んん・・はあ・・・・ヤッ・・・ダメ・・・もう・・・」

言葉とは裏腹に、サンジの腰は、ゾロの動きに合わせて動き出し、サンジは、揺れる瞳で、

ゾロを見つめる。

「ッ・・・・・クッ・・・・サンジ・・・・ダメだ・・・・(我慢)きかねえ・・・・」

ゾロはそう言うと、激しく腰を揺すって、サンジの最奥を突く。

「ッヤッ・・あ・・・・あん・・・・ゾロ・・・やあ・・・ああっ・・・ダメ・・・ヤッ・・・・俺・・・イッ

・・・イッちゃ・・・う・・・・ヒャアッ・・・・ックッ・・・アアアーーッ!!」

サンジは、大きく身体をそらせ、ひときわ高く啼くと、ビクンと身体を奮わせて、自分の腹の上

に白濁の精を吐き出した。

「ッ・・・・サンジ・・・クッ・・・・」

ゾロも低い声で呻くとサンジの内襞に白濁の精を叩きつける。

サンジの内襞は、己の射精感とゾロの叩きつけられる行為によって、やわやわと蠢き、ゾロ

の雄を刺激する。

ゾロの雄は、射精したばかりだというのに、以前にも増してサンジの中で、硬度を保ってい

た。

「・・・・・風呂、はいんなきゃ、な・・・・」

「ん・・・・・でも、もう少し・・・・このままで・・・・」

ゾロの言葉に、サンジは、そう言って、ゾロの身体を抱き締める。

「ああ・・・・・離れるつもりは、ねえよ。 ・・・・ちゃんと、捕まってろ。」

ゾロは、そう言って、サンジの身体を抱き起こし、立ち上がった。

「・・・? ゾロ???」

サンジは、ゾロの行動を不審に思い声を掛ける。

「・・・・このまま、風呂に入る。」

ゾロは、そう言うと、サンジの中に挿れたまま、抱き上げた格好で、歩き出した。

「えっ! ヤッ・・・・馬鹿・・・は・・・ンッ・・・・ヤダ・・・ゾロ・・・やめ・・・や・・・ん・・

ああっ・・・」

サンジは、慌てて身を捩ろうと試みたが、歩く度に内襞を擦れるような震動に、ギュッとゾロ

にしがみつく。

「ねっ・・・ヤダ・・・ゾロ・・・ヤッ・・・・抜い・・・て・・・あん・・・・ああっ・・・や・・あ・・・

ん・・・」

「・・・・聞こえねえ。」

ゾロは、サンジの声を無視して、その代わりに、抱き締めているサンジの腰をグッと引き寄せ

た。

「あああっ・・・・ヤッ・・・・ゾロ・・・ダメッ・・・あん・・・・」

サンジは、深く突き入れられて、背中から全身の広がる甘い疼きにブルリと身を震わせる。

サンジには、もう、ゾロを止める術はなかった。

・・・・・それから、そのままお風呂に入っても、ゾロは、サンジの中から、抜くことはなく、

結局、サンジが意識を失った明け方、サンジは、やっとゾロから解放された。

ゾロは、気を失ったサンジをベッドに運び、朝日に輝く、金色の髪を優しく鋤いてやる。

「・・・・・・お帰り、サンジ・・・・」

ゾロはそう言って、眠っているサンジの唇にそっと唇を合わせた。










+++++++++++++++++++



・・・・・・翌朝。

朝食が作れないサンジの代わりに、ゾロは、そのまま寝ないで、キッチンに立つ。

「あふ・・・・・よう! おはようさん、ゾロ!! なんだ、今日は、てめえが、飯作って

るのか? チェッ。 せっかく、サンジの朝飯食えるって、そう思ってたのに・・・・」

「・・・・・おはよう・・・」

そう言って、シャンクスとベンが、重い瞼を擦りながら、キッチンに入ってきた。

「・・・・おはようございます、社長、部長。 もうすぐ、出来ますから、テーブルの席に

座って待ってて下さい。」

ゾロは、そう言って簡単な朝食を作り、テーブルに並べた。

「・・・・ところで、社長、いつまで、ここに居るつもりですか? 早く帰らないと、日本

で、仕事、いっぱい溜まってますよ、きっと・・・・」

ゾロは、暗に早く帰るように、そう言う。

「ああ、それなら、大丈夫だよ。 たかが、1ヶ月やそこら、俺がいなくったって、優秀

な人材が、うちには、たくさんいるから、却って俺の居ない方が、仕事進むんじゃねえ

か?」

シャンクスは、ゾロの言うことを平気で受け流し、そう告げた。

「・・・・・だな。」

「・・・・・・かもしれません。」

ベンとゾロは、シャンクスの言葉に、妙に納得する。

「大丈夫、心配すんな。 ずっといるわけじゃねえからさ。 てめえらが、正月、日本に

帰るときに一緒に帰ってやるから・・・・・」

シャンクスは、食事を食べながら、ゾロに向かってそう言った。

「えっ?! ・・・・じゃあ、それまで、ここに、いるつもり・・・・・なんですか?」

ゾロは、顔をひきつらせ気味にそう確認してみる。

「ああ、それまで、お世話になるぜ。 良いよな? ここ、もともと俺んちだし・・・・」

「・・・・・・すまんな、ロロノア・・・・」

「・・・・・まあ、良いですけど、ね・・・・・はぁ・・・・・」

ゾロはそう言いながらも、ため息を吐いた。

「あっ、そうそう、昨日、言い忘れてたんだが、風呂場はなあ、防音してねえゾ。 

昨日のサンジの声、丸聞こえ。 今日からは、風呂場は、愛の営み、禁止、な? 

次いで言うと、俺達、寝不足だから。 ・・・・じゃあ、ごちそうさん、美味しかったぞ。 

これから、寝るから・・・」

「・・・・重ね重ね、すまんな、ロロノア・・・・」

シャンクスとベンはそう言って、食事を終えると、部屋に戻っていった。

「・・・・・・・シャンクス・・・・あのくされ馬鹿社長・・・・・・・」

ゾロは、グッと拳をテーブルの下で握りしめ、そう呟いた。


ロロノア・ゾロ、真剣に転職をしようと考えたクリスマスの一日であった。








 <END>








    
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<コメント>

如何でしたか? 
ロロノア家のクリスマスと言うことでお届けしたんですが、
シャンクスが、主役??みたいな。(笑)
書いていて楽しい駄文は、やっぱり、長くなりますね・・・(^_^;)
なんか、これ1本で、もう、クリスマス燃え尽きた・・・・感じです。(笑)
しかし・・・・・・普通、あの格好のまま(挿れたまま)歩けるのか??
甚だ疑問は残るんですが、興味のある方は、
一度、試してみては如何でしょう。 どうやって??(爆)

では、メリークリスマスvv