Get a chance |
「・・・・ナミさ〜ん、本当に、それ、やるんですか? ねっ、もう一度、皆でよく話し合えば、 もっと、良いアイディアが、浮かぶかも知れないですよぅ〜。 もう一度、話し・・・・・」 珍しく、サンジが、ナミに反論している。 「あーっ、いつまでも、グダグダ言わない! ・・・・・・サンジ君、もう、時間がないのよ。 ナミは、そう言うと、サンジに見つからないように、くじで使った、紙紐のちぎった部分を、 「さっ、明日は、サンジ君、パーティーの用意が出来たら、あたし達の部屋に来て。 着替え ナミは、最後の言葉を、こっそりとサンジに囁くと、見えないように、ペロリと、舌を出す。 「わかりました〜vvナミしゃんvv 俺、一生懸命、がんばります!!」 ナミの最後の言葉が効いたのか、サンジは、俄然、やる気を出した。 「「・・・・・・サンジ・・・・・お前・・・・・・・・・・」」 ウソップと、チョッパーは、少し、サンジの哀れさを感じた。 「・・・・・・あっ、そう言えば、俺、明日、誕生日だ。」 ゾロが、思い出したように、口にする。 「「「「なにぃ〜!!!」」」」 ルフィ、ウソップ、チョッパー、サンジが、声を揃えて叫ぶ。 「えっ?! ミスター武士道、誕生日なんですか?」 「クエ〜ッ!!」 ビビ、カルーも、突然のことに驚いた。 「なんで、もっと早く、それを言わないのよ!! もぅ〜、ここの海域には、近くに、買い物で ナミは、呆れたようにゾロに向かってそう呟く。 「仕方ねえだろ? 船の上だと、日にちの感覚がねえんだから・・・・ それに、この年で、 ゾロは、余計なことを言ったと苦虫を噛み潰したような顔でそう言った。 「あらっ、そんなことないわよ。 せっかくの記念日なんだモノ。 最近、退屈だったから、ちょ 「「「「「おーっ!!」」」」」 「クエーッ!!」 ナミの言葉に、退屈していたクルー達は、賛成する。 「はあ。 ようは、俺をダシにして、皆で、騒ぎたいだけじゃねえか。 ・・・・・アホらし・・・・・・ ゾロは、そう言ってキッチンを出ていった。 「なんだ?あいつ・・・・・・・せっかく、ナミさんが、お祝いしてくれるって言ってるのに・・・・・ 「あらっ、サンジ君、やけに乗り気じゃない? ふふふ。 いつもは、喧嘩ばっかりしてるの ナミが、にっこり笑って、意味ありげにサンジにそう言った。 「・・・・・・い、嫌だなあ、ナミさん。 俺も退屈でしょうがなかったから、ちょっと、皆で、騒ぎた ・・・・・・・・うっ、ナミさん・・・・・もしかして、俺達のこと・・・・・・・・気付いてる?? サンジは、タバコに火を付けて、努めて冷静にそう答えた。 「・・・・・まっ、そう言うことにしといてあげるわ。 ねえ、それより、お金がかからなくて、ゾロ ナミが、そう皆に相談する。 「肉、食おう、肉!!」 「・・・・そうだなあ、パーティーぐらいしか、思いつかないな・・・」 「あたしも、他に思いつかないです。」 「クエーッ!」 「・・・・・俺も。」 ナミから相談されても、これと言って思いつかないクルー達。 「・・・・・ねえ、サンジ君。 サンジ君だったら、どんなお祝い方して貰ったら、一番嬉しいか 「・・・・・・そうですねえ。 ・・・・俺だったら、やっぱり・・・・・・好きな奴と・・・・・・ サンジは、瞳から、ハートを飛ばしながらそう答えた。 「はいはい、聞いたあたしが、馬鹿だったわ。 ん?! ・・・・・・でも、ちょっと待って・・・・・・ そう言うと、ナミは、ビビを連れて、部屋に戻っていった。 「・・・・ナミさん、どうしたのかな?」 「・・・・俺、何か、嫌な予感がする・・・・」 「エッ、エッ。 何か、楽しいことするのかなあ?」 「クエーッ!」 「サンジ、明日、肉を、一杯、作ってくれよ。 骨付きの奴。」
「えっ?! ナミさん、あんな野郎に、ホステスなんか必要ないですよぅ。 それに、三人っ サンジは、嫌な予感がして、ナミに、聞いた。 「あらっ、サンジ君、大丈夫よ。 皆、不公平にならないように、くじ引きで、決めるから。 ナミは、にっこりと笑って、そう言って、くじを引く。 「はい、次は、ビビ。」 ビビが、ナミの手から、くじを引く。 「はい、次、サンジ君。」 サンジも、渋々、くじを引いた。 「はい、次、あっ、ちょっと待って。 目にゴミが・・・・」 ナミはそう言って、俯くと、皆にわからないように、素早く、紙紐に塗ってある赤い部分を手で 「あっ、ごめん、ウソップ。 良いわよ、引いて。 ルフィも、一緒に引いて。」 そう言って、ナミは、残りのくじを二人に引かせた。 「じゃあ、一斉に見せて!」 ナミの言葉に、クルー達は、それぞれ引いたくじをテーブルに載せる。 「・・・・・・決まりね。 じゃ、あした、皆、久しぶりに、騒ぎましょ!」 ナミは、明るくそう言った。 「???なんだ? なあ、チョッパー、皆、一体何してんだ?」 ゾロは、チョッパーを捕まえてそう聞いた。 「ああ、ゾロ。 もう少しだから・・・・・ ゾロは、今日、お客様だから、ここに座っててね。」 「チョッパー、これ、そっちに持っていってくんねえか。」 「・・・・・・・・わかった。 じゃ、俺、忙しいから・・・」 ウソップに呼ばれ、チョッパーは、ゾロにそう言うと、流しの方に、駆けていく。 「ウソップ〜、こっちの準備、できたわよvv ゾロを連れてきていいわ。」 いつの間に取り付けたのか、流しには、でんでん虫がいて、そこから、ナミの声がする。 「よし、わかった! じゃ、ゾロ、行くぞ。」 「・・・・てめえら、一体何企んで・・・・」 ルフィは、ゾロの呟きに耳を貸さず、ゾロの首を掴むと、有無を言わさずキッチンを出ていく。 「よく、いらっしゃいました! クラブ『ゴーイングメリー号』に、ようこそ!!」 チョッパーは、そう言って、格納庫の扉を開ける。 「な、なっ・・・・・」 ゾロは、言葉が出てこなかった。 「よくいらっしゃいました。 さあ、今日は、ゾロの貸し切りよ。 お酒もいつものより、クレード 「・・・ミスター武士道、今日は、楽しんで下さいね。」 そう言って、ナミとビビは、ゾロのとなりに座ると、ゾロに酒を勧める。 「・・・・・てめえら・・・・ナミ、何企んでやがる。」 ゾロは、そう言って、ナミを睨み付ける。 「あらっ、そんな怖い顔しないで。 あんたの誕生日だから、ってそれだけよ。 他に、他意 ナミはそう言ってにっこり笑うと、急あつらえのカウンターに、入っていく。 「さっ、出番よ! ほらっ、ぐずぐずしないの!」 「え〜・・・・ナミさん・・・・これ・・・・この格好・・・・俺・・・・」 ナミの言葉に、泣きそうなサンジの声が聞こえた。 「いい加減、諦めなさい!」 ナミはそう言うと、サンジの腕を掴んで、強引にカウンターの影から、ゾロの前に、サンジを 「ブハッ!!」 ゾロは、思いっきり、飲んでいた酒を吐いた。 ゴクリ・・・・・ 思わず、ゾロの喉が鳴る。 「さっ、サンジ君、黙って突っ立てないで、今日は、ホステスなんだから、しっかり、ゾロにサ ナミは、ゾロを見てにっこり笑うと、サンジをゾロのとなりに座らせた。 「何、じっと見てやがる・・・・・俺だって・・・・嫌だったんだからな・・・・・こんなの、着る サンジは、ゾロの視線に居たたまれなくて、顔を真っ赤にして俯き、上目遣いで、ゾロを睨ん 「・・・・・・・・・・・・皆、すまない。 ・・・・・・この部屋から、出ていってくれないか・・・・・」 普段のゾロからは聞けないような、真剣で、低い、ドスのきいた声に、クルー達は、凍り付 「あ、あの、ミスター武士道??」 ビビが、恐る恐る声を掛ける。 「・・・・・頼む。 出ていってくれ・・・・・」 「・・・・・じゃあ、出ましょう・・・・・」 ナミの言葉に、クルー達は、項垂れて、出ていった。 「・・・・ごめんな。ゾロ・・・・・俺達、怒らせるつもり無かったんだ・・・・」 サンジもそう言って、席を立つ。 「・・・・・待てよ。」 そう言って、ゾロは、サンジの腕を掴み、胸に引き寄せた。 「てめえが出ていったんじゃ、他の奴に消えて貰った意味がねえ。」 そう言って、ゾロは、サンジを見て、ニヤリと笑う。 「・・・・ゾ、ゾロ・・・・・・まさか・・・・・・」 サンジが、その言葉の意味を理解して、ゾロの腕の中で、固まる。 「そう、そのまさかだ。 ・・・・・誕生日だしな。 せっかく祝ってくれるなら、てめえ一人で、 ゾロは耳元でそう囁いて、サンジをそのままソファーに押し倒す。 「えっ、ゾロ・・・・ちょ、ちょっと、待って・・・・なっ・・・・・」 サンジは、思っても見なかった展開に、慌てて手で、ゾロを押し返した。 「・・・・・往生際が悪いな・・・・・・諦めな。」 ゾロは、サンジに体重を掛け、動けないように固定すると、手の甲に軽く口付け、サンジの ・・・・・・食われる・・・・・・・・ その顔を見ただけで、サンジの背中に、甘い疼きが走る。 「っ・・・・・ゾロ、誕生日、おめでとう。」 サンジは、そう言って、口付けた。 「・・・・・・・サンジ、覚悟しろよ。」 そう言って、ゾロは、サンジに、深いキスを返した。 「皆、そんなにがっかりすること無いわよ。 ゾロ、怒ってないから。」 ナミ一人、明るく、そう言った。 「だって、ナミ・・・・・」 「・・・ゾロの奴、凄く怒ってたぞ。」 「そうよ、ナミさん。 やっぱり、ふざけすぎたのよ。」 「お、俺、やっぱり、謝って・・・・」 「クエーッ!!」 皆、そう言って、ゾロに謝りに行こうと席を立ち始めたとき、ナミが、テーブルの上に、でんで 「ちょっと、待って! 皆! これを聞いたら、あたしが言った意味、解るから・・・・・・」 ナミはそう言って、でんでん虫のつまみをいじる。 「はあん・・・・ヤッ・・・・・あん・・・・・ああん・・・・ゾロォ・・・・・もう・・・・・」 「まだだ、サンジ・・・・・」 でんでん虫から、あの最中の二人の声が、聞こえてきた。 「・・・・・ナミさん、これって・・・・・」 ビビが、顔を真っ赤にしてそう言った。 「・・・・そう、皆、良くわかったでしょ? ゾロが、あたし達をあの部屋から出した理由・・・・・ ナミだけが、以前から二人の仲を知ってるかのように、平然と、皆に説明する。 「・・・・あの二人・・・・そうだったのか・・・・・知らなかった・・・・・」 「ん?! よくわかんねえけど、ゾロが怒ってないなら、まっ、いいか。」 「あの二人、交尾してんのか?!」 「・・・・トニー君・・・・・そんな直接的にいわなくても・・・・/////」
「さっ、これではっきりしたでしょ? 皆、今日は、もう、寝ましょう。 おやすみ〜vv」 ナミは、そう言って、でんでん虫を手に持って、部屋に帰っていった。 「・・・・・・ナミ、何で、お前、それ、持って行くんだ・・・・・」 ウソップが、ボソリと呟く。 |
<コメント> はあはあ・・・・・・『格好良いゾロ』が、書きたかったのに・・・・ なんで、こうなるんだろ・・・・・(TOT) とりあえず、1本目! おしっ!(←・・・何、気合い入れてんだか。-_-;) セーラー服サンジが気になる、あなた!! むふふ、ちゃんと、格納庫のでんでん虫に記録残ってますぜ。 聞いてみる?? じゃあ、★を、ポチッと、押してみてvv では★ |