Nothing!!


後編






ピンポ〜ン・・・・・

ゾロがお風呂に入っていると、不意に、玄関に、誰か来た。

「サンジーッ、ごめん、誰か来たみたいだ。 ちょっと、出てもらえるか。」

ゾロは、リビングにいるサンジ(ボン・クレー)にそう言った。

「わかった。 もう、誰よ、これからって言うときに・・・・・・人の恋路を邪魔する奴は、馬に蹴ら

れて死んじまえって言うのよん。 ・・・・・全くもう・・・・・」

自分のことは棚に上げて、サンジ(ボン・クレー)は、玄関のロックを開けた。

そこには、体育館の倉庫で眠っているはずのサンジが、こめかみをヒクつかせて立ってい

た。

「なっ、なんで、あんたが、ここにいるのよぅ。 倉庫で、眠っていたはずなのに・・・・・」

サンジ(ボン・クレー)は、驚いて、声を上げる。

「・・・・・・・ボン先輩。 人には、やって良いことと、駄目なことが有るんですよ。」

サンジは、そう言って、サンジ(ボン・クレー)を睨み付ける。

「・・・・サンジ、誰だった??」

そこへ、何も知らないゾロが、風呂から上がって、やってきた。

「・・・・・ん?! ああっ???」

ゾロは、びっくりして大声を上げる。

そこには、二人のサンジ。

顔も、着ている洋服も、全部一緒。

まるで、どっちがどっちなのか、全く、わからない。

「「ゾロ! 俺が、正真正銘の、サンジだ。」」

おまけに、二人とも、自分が本物だと主張して、譲らない。

「・・・・・・・とにかく、ここじゃなんだから・・・・・二人とも、こっち入れよ。」

ゾロは、頭を抱えてそう言うと、二人のサンジをリビングのソファーに座らせた。

「ゾロ! 本当にわからないのか? 俺だよ、俺。」

「違うよ、ゾロ。 惑わされちゃ、駄目だ。 こいつが、偽物だ。」

「「なにを〜」」

二人とも、胸ぐらをつかみ合って、今にも、殴り合いしそうな勢いだ。

「・・・・・・・なあ、どっちが偽物だか、わかんないけど、今の内に、偽物の方、帰ってくんない

か。 今だったら、冗談で済ませるから・・・・・」

ゾロは、ため息混じりにそう言った。

「・・・・だとさっ。 早く帰れよ。」

「お前こそ、帰れよ。」

やはり、両者とも、一歩も引かない。

「・・・・・・じゃあ、仕方ない、な。」

ゾロはそう言って、二人に近づいて、シャツの間から、胸を覗く。

「なっ・・・・なにを・・・・・」

サンジ(ボン・クレー)は、ゾロの突飛な行動に、驚いて、思わず、声を上げた。

「・・・・・わかった。 こっちが、本物だ。」

ゾロはそう言って、本物のサンジを抱き寄せる。

「何で、こんなので、わかるんだ!」

サンジ(ボン・クレー)は、そう叫んだ。

「だって・・・・・ここに、俺のキスマークがついてるから。」

ゾロは、サンジ(ボン・クレー)に、平然とそう言った。

「キ、キスマーク??? ・・・・・・キーッ!! 悔しい・・・・・今日のところは、あちきの負け

ね。 ・・・・・でも、あちき、絶対に、諦めないから・・・・・・ダーリン、誕生日、おめでとう・・・・」

サンジ(ボン・クレー)は、そう言って、涙を堪えて、家を飛び出していった。

「・・・・・何したかったんだろ・・・・あいつ・・・・」

ゾロは、ボソリと呟く。

「・・・・たぶん、ゾロの誕生日、祝いたかったんじゃないかな・・・・・」

サンジはそう言って、ソファーに置いてあるマフラーを手に取った。

「・・・・・じゃあ、これ、あいつの・・・・・」

「・・・・・そうだな。 俺の作ったやつじゃない。 ・・・・・けど、お前のために編んだんだろ、

きっと。 ・・・・・大事にしとけよ。」

「お前は、それで、平気なのか?」

「・・・・平気じゃないけど・・・・・・あの人の気持ち・・・・・わかるんだ。 ・・・・だから・・・・

持っているだけなら・・・・・ あっ、でも、これは、絶対にするなよ! それは、駄目だかんな。

していいのは・・・・・これだけだ。」

サンジはそう言うと、鞄の中から、自分の作ったマフラーを取り出す。

・・・・・薄い・・・・サンジの瞳の色と同じ淡い蒼色マフラー。

「えへへ、俺のと、お揃いにしたんだ。」

サンジは、そう言って、はにかみながら、もう一つ同じ色のマフラーを取り出す。

「・・・・・・サンジ・・・・ありがとう。」

ゾロはそう言って、サンジを抱きしめた。

「ゾロ、誕生日、おめでとう。」

サンジは、そう言って、ゾロをギュッと抱きしめ返した。

「・・・・・なあ、一緒に、風呂、入るか?」

「えっ?!・・・・・/////馬鹿・・・・」

ゾロの言葉に、サンジは、腕の中で固まる。

「ククク・・・・・やっぱり、本物も、かわんねえな。」

ゾロは、そう言って笑った。

一瞬にして、サンジの顔色が変わる。

「・・・・・ゾロ、それって、どういう意味? ・・・・まさか、偽物の俺にも、同じ台詞、言ったわ

け??」

サンジは、そう言って、ゾロを睨み付ける。

「いや、その、なんだ・・・・あの・・・・」

ゾロは、しどろもどろになった。

「クスクス、いいよ、もう。 今日は、誕生日だから、許してあげる。 さっ、腹減ったろ?

俺、何か作るから、そこに、座っててよ。 それから・・・・・・・・・・・・・風呂は、その後、な。」

サンジは、そう言って笑うと、チュッとゾロに軽く口付けた。

「おう!」

ゾロは、そう言って、言われるままにソファーに腰掛けた。

















「ごちそうさん。 あ〜、満足。 お前って、本当に、料理、美味いよなあ。」

ゾロは、後片付けをしているサンジを眺めながら、そう呟く。

「まあな、だてに、料理屋の息子じゃねえし・・・・・・好きな奴に、美味しいと言われると、

なんだか、嬉しいな。」

サンジはそう言って、にっこりと笑う。

その笑顔が、とても綺麗で可愛いくて、ゾロは思わず、後ろから抱きしめた。

「??ゾロ? ・・・・まだ、洗い終わってないから、なっ。」

「・・・・・もう、待てねえよ。 このまま、連れていく。」

ゾロはそう言い終わらないうちに、サンジを抱きかかえると、風呂場に向かった。

「・・・・もう、相変わらず、せっかちだな。 ・・・・・夜は、長いのに・・・・・・・・・」

サンジは、ブツブツ言いながらも、ゾロのなすがままに身体を預ける。

「お前が、あんな顔で、俺を煽るから・・・・・ ・・・・・・・・・・お前のせいだ。」

ゾロはそう言いながら、サンジの服を脱がせ、自分も裸になった。

そして、二人で、シャワーを浴びる。

シャワーの滴が、サンジの金色の髪を伝い、その白い肌を滑り落ちていく。

ゾロは、その滴を吸い取るように、サンジの唇に口付けた。

「んっ・・・・ん・・・・ふ・・・ん・んん・・・・・・・」

サンジの甘い吐息の後押しされ、ゾロは、少しだけ開いた歯の隙間から、舌を挿し入れる

と、サンジの縮こまった舌を吸い取り絡め取る。

だんだんと、サンジの舌も、ゾロの舌に動きを合わせ始め、ピチャピチャと、お風呂場に、音

が、響く。

飲み込めなくなった唾液が、口の端を伝い、サンジの瞳が、涙で溢れそうになる頃、ゾロは、

名残惜しげに唇を離すと、首筋から、鎖骨、胸へと、赤い印を付けて、ピンク色の尖りに、舌

を這わせた。

「ひゃん・・・・・ああっ・・・・あん・・・・ああ・・・・ん・・・・ゾロォ・・・・」

サンジが、ゾロの舌の動きに反応して、ビクビクと震える。

がくがくと膝が震え、サンジは、ゾロに身体を預けた。

ゾロは、サンジの身体を抱き寄せると、胸の尖りを舌で、何度も弧を描くように先端を押しつ

ぶし、愛撫する。

そして、空いている手を、そのまま、サンジの雄に滑らせ、上下にゆっくりと扱き始めた。

「あああっ・・・・・はあん・・・・はあ・ん・・・ん・・・・ああん・・・・ゾロ・・・・・ゾロ・・・・」

サンジは、快楽に、瞳を涙で溢れさせ。ゾロの首にギュッとしがみつく。

勃ち上がりかけていたサンジの雄は、すぐに、ビクビクと脈打ち始めて、その先端から、透明

な液を流し始めた。

ゾロは、床にあぐらを掻くと、サンジをその間に座らせて、自分の雄をサンジの雄に添え、

同時に扱き始める。

クチュクチュと淫靡な音が、お風呂場に響いて、二人の耳を擽り、煽っていく。

「あん・・・ひゃあ・・・・んん・・・・ああっ・・・ん・・・んん・・・ゾロ・・・ゾロ・・・・ああ・・・・・・」

サンジは、蒼い瞳から涙を溢れさせ、その快楽に身体を震わせた。

「・・・・・サンジ。 ・・・・・一緒に、イこうぜ。」

ゾロはそう言って、サンジの唇に噛みつくように口付けた。

それから、扱く速度を速め、絶頂に追い上げる。

サンジは、頭を左右に振って、ギュッと、ゾロにしがみつく。

「ああっ・・・・あん・・・・・はあ・・・ん・・・・ゾロ・・・・ヤッ・・・・も・・・・ダメ・・・イ・・・クッ・・・」

「・・・サンジ・・・クッ・・」

ゾロとサンジは、同時に、互いの腹の間に、白濁の精を吐き出した。

「ん・・・・ゾロ・・・・好き・・・・」

サンジはそう言って、ゾロの肩に頭をつけた。

ゾロは、精液を手に取ると、そのまま、奥の秘蕾に、手を這わせる。

そして、サンジの内襞を丹念に解していった。

ゾロの指は、精液が潤滑油代わりになり、さほど抵抗もなく、奥まで飲み込まれていく。

グチュグチュと、精液以外のモノで、内襞が、潤い始め、ゾロは、指の数を3本まで増やし

て、サンジの中の最奥の一点を探った。

「あああっ・・・・ヤッ・・・・ゾロ・・・・・・そこ・・・・・やだ・・・・・ああん・・・・あん・・・はあ・・ん・・」

サンジは、ビクンと身体を仰け反らせて、ゾロの指に敏感に反応を繰り返す。

「・・・・挿れて、良いか?」

ゾロの余裕無い声にサンジは、にっこりと笑って、コクンと頷いた。

ゾロは、指を抜くと、サンジを床に四つん這いにして、一気に突き入れる。

「ああっ・・・・ああ・・・あ・・・ゾロ・・・・はっ・・・・ああ・・・・・はあ・・・・・はん・・・・・はあ・・・・・」

内側から突き上げられ、サンジは、気の遠くなるような圧迫感に耐え、ゆっくりと、呼吸を整

えていった。

サンジの呼吸が整い始めた頃を見計らって、ゾロは、ゆっくりと、腰を引き、挿入を繰り返す。

そして、片方の手で、サンジの雄を扱き始めた。

「はあん・・・・あん・・・・・・あん・・・・・ゾロ・・・・ゾロ・・・・ああ・・・・・」

サンジは、ゾロの動きに合わせて、腰を動かし始める。

内襞が、ゆるゆるとゾロの雄を奥の方へと誘い、サンジの腰の動きが、内襞に伝わって、

ゾロの雄を、キュッと締め付けた。

「・・・・サンジ・・・・・これ以上、締めつけんな。 ・・・・クッ、もたねえ・・・・」

ゾロはそう言い終わらないうちに、激しくサンジの中に突き入れる。

激しく打ち付ける度に、ゾロの雄は、サンジの最奥を掠めていく。

「ひゃあん・・・・ゾロ・・・・ヤッ・・・・・そんなに・・・・動かしちゃ・・・・ダメ・・・・俺・・・・・ああ

っ・・・・・ヤッ・・・・・イク・・・・イッちゃ・・・・ああっ・・」

サンジは、ビクンと大きく仰け反ると、床に、白濁の精を吐き出した。

ヒクヒクとサンジの雄が、射精しながらヒクついて、内襞に、収縮を伝える。

「・・・クッ・・」

ゾロは、小さく呻いて、サンジの内襞の動きに堪えきれずに、内襞に白濁の精を吐き出し

た。

「・・・・・風呂・・・・入るか?」

「ん・・・・」

ゾロは、サンジを抱きかかえて、一緒に、湯船に浸かった。

「今日は、寝かせるつもり、ねえからな。」

ゾロは、ニヤリと口の端を歪ませ、サンジに口付ける。

「・・・・//////もう、馬鹿。 ・・・・・しょうがねえな。 年に一度のことだし・・・・・・大目に見て

やるぜ。」

サンジは、そう言って、ゾロにキスを返した。



こうして、二人の甘い夜は、風呂場から、寝室へと場所を移して過ぎていく。








次の日。

お昼過ぎ、ゾロとサンジは、仲良く、サンジの作ったお揃いのマフラーをして、学園に向かっ

た。

・・・・・・それを、三年の教室の窓から、じっと見つめる人影・・・・・・

「ん? ゾロ、どうした?」

「い、いいや、何か、一瞬、寒気がしたんだ。」

ゾロは、得体の知れない、背筋にゾクッとしたモノを感じた。

「全然問題、Nothing!! あちきは・・・・・・あちきは、絶対に、諦めないわよぅ!!」

ボン・クレーは、新たなる挑戦に、闘志を燃やしていた。







 <END>





    
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<コメント>

ロロ誕、2本目!! パラレルだ〜!!
こんなのも、あり??
いや、ルナは、企画モノ、初めてだから、どんなモノ書けばいいのか、
わからなくて・・・・・・とにかく、書こうと。(笑)
こちらは、キリリクの【School★Panic】の続き、になりますvv
ご要望がありましたので、書いてみましたvv
では★