NG ダーリン OK ハニー 前編 |
「・・・・・参った。 洒落にならんだろ、これじゃあ。 金が・・・・無え。 かといって、これ以上 ナミに借金は、したくねえし・・・・ さて、どうしたもんか。」 ゴーイングメリー号の深夜のキッチン。 「・・・・そう言うこと、ね。 やっぱり、恋人としては、可愛いサンジ君のためならって、気にも ナミは、冷やかすようにそう言って、ゾロを見て笑った。 「ああ、てめえに相談する時点で、それ相応の覚悟は出来てる。 けど・・・・ぼったくるなよ 「あのねえ・・・・・そんな事言ってたら、そっちの取り分、3にするわよ。 7:3に!!」 「うげっ!! なんだよ、その取り分は・・・・6:4だ。 俺が6で、てめえが4。 それでも、充 「冗談!! あたしが、口利きしなきゃ、あんた、稼げないのよ? あたしが6で、あんたが ナミは、フンと鼻でせせら笑うようにゾロに言う。 「・・・・・・5:5。」 「・・・・・・仕方ないわね。 サンジ君のためだし、いいわ。 5:5ということで。 じゃあ、明 「ああ、寝ねえよ。 じゃ、明日・・・・」 ゾロは、ナミの言葉にそう返事して、いつものようにトレーニングを始めた。 「お疲れ、ゾロ。 あのな、ナミさんから聞いたんだけど、明日、街に上陸するって。 だか サンジは、飲み物を休憩中のゾロに手渡しながら、そう言う。 「悪い、サンジ。 俺、今度の街にちょっと用事があって・・・・・本当、悪い。」 ゾロは、サンジの言葉にそう言って、渡された飲み物に口を付けた。 「あ・・・・・・そう。 ・・・・・そうか。 じゃあ、仕方ねえよな。 気にするな、ゾロ。 次の機会 サンジはそう言って寂しそうに笑うと、足早にキッチンに戻る。 「サンジ、待ってろよ。 てめえの誕生日には、絶対にてめえが喜びそうなもん、プレゼントし ゾロは、サンジの後ろ姿に、そっと聞こえないように呟いた。 サンジはソファーに俯せて、ギュッとソファーカバーを握りしめる。 「じゃあ、サンジ君、船番頼むわね。 3日したら、ウソップ達と交代して貰うように言ってある 「おう。 じゃあな、サンジ。 また後で。」 ナミとゾロは、サンジにそう言って一緒に、船を下りていった。 「いってらっしゃ〜いvvナミさんvv ・・・・・・・・・・・・・・・・いってらっしゃい、ゾロ・・・・・・・・・」 サンジは、そう言って二人を見送ると、誰もいない甲板で一人紫煙を揺らす。 「あー、やめやめ。 ぼんやりしてると、ろくな事考えねえ。 とりあえず、今日からゾロとふた サンジは、タバコを海に放り捨てるとキッチンに向かった。 ナミは、酒場で酒を飲んで待っていたゾロにそう声を掛ける。 「・・・・っで、仕事の内容は?」 「前の二つは、カジノのバーテンと用心棒。 最後のは・・・・・いわゆるホストって奴ね。 「・・・・・・3日間で10万のやつで良い。」 ゾロは、ナミにそう言うと、深いため息を吐いた。 「OK! じゃあ、これから行くわよ。」 ナミは、テーブルの上にお金を置いて、ゾロと一緒に、仕事先に向かった。 「・・・・・こんな堅苦しいの、着るのかよ。」 ゾロは、店で渡されたパーティースーツに唖然としてナミを睨み付ける。 「そうよ? 当然でしょ?? 用心棒といえども、客商売なんだから。 はい、さっさと着替え 「・・・・・・ったく、ろくなもんじゃねえな・・・・」 「何か言った??」 「・・・別に・・・」 ゾロは、ナミの言葉に渋々従った。 「あら? 結構様になるじゃない。 それで、眉間のしわが無くなれば、売れっ子ホストにだっ ナミは、着替えたゾロにそう言うと、さっさと店の方へ向かう。 「・・・・・これも、3日の辛抱だ。」 ゾロは、そう呟いて、バーテン兼用心棒の仕事を引き受けた。 サンジは、心配しながらいつまでも戻ってこないゾロを待つ。 「・・・・・・・・・・悪い。 遅くなっちまった。」 ゾロは、疲れた表情でキッチンに入る。 「遅え!! 俺、心配したんだからな! てめえが、ヤバい事に首突っ込んで帰れなくなって ゾロの顔が見れてホッとしたのか、サンジは、言葉に詰まった。 「・・・・・悪い、サンジ。 ・・・・心配掛けちまったな。 けど・・・・あふ・・・・・zzz・・・・・・。」 ゾロはそう言うなり、テーブルに俯して寝息を立て始める。 「おい! ゾロって!! こんなとこで寝るなよ! おいって!! ・・・・ったく、こんなにくたび サンジはそう呟いて、壁際のソファーにゾロを寝かせ、自分もその隣に横になりそのまま眠っ 「なんだよ!! なんだってんだ! これじゃあ、ナミさんに言ってふたりっきりにして貰った 街に船が着いて3日目の夜、サンジは、灯りをつけずに男部屋のソファーに横たわり紫煙を 「っ・・・・・・・最悪・・・・」 ポトリとその皿に滴が、零れる。 「おう、早かったな。 まだゆっくりとしてきて良かったんだぜ。 ・・・・・飯は??」 サンジは平静を装い、そう言ってウソップ達に笑いかける。 「おはよ、サンジ。 ご飯は、食べてきたから、良い。」 「おっす、サンジ。 待たせてごめんな。」 「あれ?? ところで、ゾロは?」 「そおいやぁ・・・・・・・・あいつ・・・・・また寝てんのか?」 チョッパーとウソップは、居るはずのゾロの姿が見えないのでサンジにそう尋ねた。 「いや・・・・・・・・・・・あいつは、街だ。 じゃあ、あと、頼むな。」 サンジは、それだけ言うと、キッチンを出て行く。 「・・・・・・・サンジ、なんかあったのかな?」 「・・・・・・みてえだな。 けど、俺達には、どうしようもないことみてえだし。 それより、 「あっ、そうだった。 じゃあ、俺、大工道具持ってくる!」 ウソップとチョッパーは、そう会話してサンジの誕生プレゼント用になにやら作り始めた。 |