Destiny その2 |
翌朝、サンジが目を覚ますと、ベッドの脇にゾロが眠っていた。 自分の手には、ゾロのシャツが、ギュッと握りしめてある。 「ははは。 オレ、やっちまったな・・・・・・・子供の時から、あれだけは、苦手だったんだよ サンジはそうぶつぶつ言うと、ゾロの仮面をゆっくりとはずした。 王子と言うよりは、剣士という精悍な顔立ち。 「??これのどこが、醜いんだ???」 サンジは、仮面を片手に、首を捻った。 「・・・・・・・・・キスしたい・・・・・・・」 サンジはそう呟いて、そっとゾロの唇に口付けた。 「!!何、するんだ!」 ゾロはそう言って飛び退く。 「ん? 何って、キス・・・・・・・」 「何で?!」 「いや、したかったから。」 「はっ!! 仮面は・・・・・・ない! 俺の仮面・・・・・」 「・・・・・・これのことか??」 サンジは、仮面をヒラヒラと振って見せた。 「か、返せ!!」 「嫌だ。 何で、仮面を付ける必要がある??」 「・・・・・・・・お前は、この顔を見ても、何とも思わないのか? この醜い顔を見て ゾロはそう言って、俯く。 「・・・・・・・・だから、醜いか醜くないかは、見た奴が決める事って最初に言ったはずだ! サンジは、自分の気持ちを言ってしまいそうになって、慌ててごまかす。 「・・・・・・・・・むしろ、なんなんだ。 言ってくれ! それとも・・・・・・・やっぱり、嫌なのか。」 「あーもう、嫌とは言ってないだろ? 言うよ、言う! オレは、その顔が好きだ。 これでいいか。」 サンジはそう言って、真っ赤になった。 「はあ????」 ゾロは、何とも気の抜けた声をあげる。 「あっ、俺の言ってること、信じてないだろ・・・・・・・・・オレはなあ、王子の顔見て、初めて サンジはそう言って、ゾロに抱きついた。 「・・・・・・・・・・・・それは、本当のことなのか? お前まで、オレに嘘つこうとしてるんじゃないのか?」 ゾロは、まだサンジの言うことが信じられないでいた。 「もう、本当、しつこいな。 オレは、今だって、王子とキスしたいって、そう思ってる。」 サンジはそう言うと、ゾロの頬を両手で挟み、噛みつくようにキスをする。 「・・・・・・わかったか!」 そう言って、サンジは、にっこりと笑った。 「・・・・・・・サンジ・・・・・・・・オレも、お前に、キス・・・・・・したい。」 そう言ってゾロは、サンジに優しく口付ける。 「・・・・・・・っで、どうする? この仮面は??」 サンジがそう言ってゾロに聞いた。 「お前が・・・・・・・・・・・・・俺の顔が好きなら、それは・・・・・・・・・・・・・・・もう要らない。」 「いるわけねえだろ?」 サンジはそう言って、仮面を投げ捨てる。 「・・・・・・・・なあ、もう一度、キスして、良いか? お前とキスすると、なんか、心が、熱くなる。 ゾロは、サンジを抱きしめ、そう言った。 「・・・・・・オレもだ。」 サンジはそう言って笑った。 「はあ・・・・・・王子・・・・・・・駄目だ・・・・・・・オレ・・・・・・・立てな・・・い・・・・・」 サンジはそう言って、ゾロに倒れ込んだ。 「・・・・・・・・サンジ。 ・・・・・・・・・・このまま続きしていいか・・・・・・・・」 ゾロはサンジの髪の毛を優しく鋤きながら、そう言った。 「ああ、王子だったら、かまわない。 俺、王子のこと、好きだ。」 「・・・・・・王子じゃない。 ・・・・・・・・ゾロだ。 お前は・・・・・・・・・そう呼んで良い。」 「・・・・・・・・・・ゾロ・・・・・・・・好きだ。」 サンジはそう言ってギュッと、ゾロを抱きしめる。 「ああっ・・・・・・・あ・・・・・ああ・・・・・・はあ・・・・・・ん・・・・・・」 サンジの身体が、ゾロの指の感触に反応してビクビクと震える。 「ひゃっ・・・・・あん・・・・・・・・あああ・・・・・・・んん・・・・・はあん・・・・・・」 サンジの嬌声が、ゾロの耳を擽り、ゾロを、ますます追い立てていく。 「あああっ・・・・・・・あん・・・・・ああん・・・・・・・はあ・・・・ん・・・・・・・・」 サンジは、身体をビクビクと震わせ、ゾロの愛撫に敏感に応える。 「あっ・・・・・・何・・・・・・・・ああ・・・・・・・ヤッ・・・・・・・・」 初めての感触にサンジは、慌てて腰を引く。 「・・・・・嫌か? 嫌だったら・・・・・・止める。 今なら、止めても良い。」 ゾロが、優しくサンジに声を掛ける。 「ん・・・・・・大丈夫だ。 少し、怖かっただけだから・・・・・・ 止めなくて・・・・・良いから。」 サンジはそう言って笑った。 「・・・・・・・良いのか? これ以上やったら、俺は、止められない。 ・・・・・・・・それで ゾロの問いかけに、サンジは、言葉なく、コクンと頷く。 「あああっ・・・・・・ヤダ・・・・・・・・ああ・・・・・・・ゾロ・・・・・・俺・・・・・変・・・・・・ああん・・・・」 サンジが、ひときわ高い嬌声をあげる。 「あああっ・・・・・・ああ・・・・・・・・・・あああ・・・・・・・・んん・・・・・」 指とは比べモノにならない圧迫感に、サンジは堪らずに息を止める。 「クッ・・・・・・・・サンジ・・・・・・・・好きだ・・・・・・・・・・・愛してる・・・・・・・」 ゾロはそう言って、また、ゆっくりと萎えかけたサンジの雄を扱き始める。 「はあ・・・・・はん・・・・・・ああん・・・・・・あん・・・・・・」 サンジの口に、嬌声が戻り始め、内襞の締めつけも緩くなった。 「はあ・・・・あん・・・・・あん・・・ゾロ・・・・・・・ああん・・・・・何かジンとしてくる・・・・・・ サンジの嬌声に後押しされ、ゾロは、最奥の一点を集中して責めた。 「あああっ・・・・・・ゾロ・・・・・ヤーッ・・・・・・そこ・・・・・ダメだ・・・・・・クル・・・・・・・・ああ ゾロは、サンジの雄から手を離すと、サンジの腰を両手で抱え込み、激しくその一点に、 「ひゃあん・・・・・・ヤッ・・・・・・ダメだ・・・・・ゾロ・・・・・俺・・・・・・も・・・・・・・イク・・・・ ブルッと、サンジの身体が震え、サンジは、シーツの上に、白濁の精を吐き出した。 「・・・・クッ。」 「・・・・・・・・・サンジ・・・・・・・好きだ。 お前の言葉なら、信じられる。 お前さえいれば、 「・・・・・・・ゾロ・・・・・・俺も・・・・・・・・・・愛してる。」 サンジはそう言って優しく笑んだ。 「・・・・・・・・良かったわね、ゾロ・・・・・・・・・・・」 「母上??」 風に運ばれて、ゾロに耳に、亡くなった母親の声が聞こえた。
そう言って、ウソップは、書き上げた原稿を、ナミに見せた。 「なかなかどうして、ウソップ、あんた、こんなのも、書けたんだ。 ・・・・で、これ、どうすんの?」 ナミは、ウソップから読ませて貰った原稿を返してそう尋ねる。 「いやなあ、今日、ゾロの誕生日だろ? あいつ、本なんか読みそうにないから、こんなのだったら、 ウソップは、自慢の鼻をこすりながらそう言った。 「・・・・・まあ、そうね。 これ以上、馬鹿になられても、困るわ。 それに、これだったら、喜んで読むん ナミは、ウソップに、そう耳打ちした。 「おう! そのつもりだ。 俺も、まだ、死にたくはねえからな。」 「なにが、死にたくねえんだ?」 ウソップのすぐ後ろで、声が聞こえた。 「!!・・・・なんだ、ゾロか。 びっくりさせるなよ、一瞬、サンジかと思ったぜ。 ああ、そうそう、お前、 そう言って、ウソップは、書き上げた物語を、ゾロに見せる。 「・・・・・てめえ、なんで、サンジのアノ時の声、知ってんだ。 まさか、てめえ、聞いてるんじゃ・・・・」 ゾロは、そのまま、刀の柄に手をかける。 「ヒッ! ゾロ・・・・・・落ち着け。 別に、これが気に入らなかったら、受け取らなくても良いから・・・・ ウソップは、慌てて、ナミの後ろに隠れた。 「あらっ? 要らないの?? だったら、それ、あたしが、貰っても良い??」 ナミが、すかさず、ゾロにそう言う。 「・・・・いや、良い。 ・・・・・これは、貰っとく。 てめえの手に落ちたら、絶対に、金儲けのダシに使わ そう言って、ゾロは、ウソップが書いた原稿を持って、なぜか、風呂場に向かっていった。 「・・・・・・とりあえず、俺、助かったみたいだな。」 ウソップは、ほっと胸をなで下ろす。 「フフフ。 ゾロ、まだまだ、ね。 ・・・・・・・・・・・ウソップ、サンジ君、明日、料理作れないわよ。 ナミは、ゾロの後ろ姿を意味深な微笑みで見送ると、ウソップに向かって、そう言った。 「?????」 ウソップは、ナミの言葉が、理解できなかった。
「ちくしょーっ!! ゾロの奴、あれほど、サンジには見られるなって言っておいたのに・・・・・ ウソップは、そう言って、テーブルに、食器を並べた。 |
<コメント> 物語ネタを、強引にゾロ誕にしてしまいました!(懺悔!) こんな落ちとは、皆、読んだ方、思わなかったよね・・・・・・(^_^;) 一応、ウソップが参考にした原作は、『美女と野獣』なんですが・・・・・・ これを、ゾロ誕に、普通持ってくるか??(笑) ごめんなさい・・・・・・これが、ルナのサイトなんです。(-_-;) 楽しんでいただければ、それで良しとする!(笑) では★ |