Battle Initiative


その4







・・・・・・・ヤバい。

こいつのこと、すげえ可愛く感じた。

・・・・・・・ヤバ・・・・・・こいつ、可愛すぎ・・・・




「・・・・・・わかった。」

ゾロは、そのままサンジを肩に担ぎ上げると男部屋に向かう。

「・・・・・もう、途中で止めねえからな。」

「わかったよ。 けど・・・・・・・優しく扱えよ、初めてなんだから・・・・」

ゾロの言葉にサンジは、そう言うと瞳を伏せた。

「初めてって・・・・・」

「なんだよ。 当たり前だろ? てめえ、俺を何だと思ってやがる。 俺は男だぞ。 男に犯ら

れる趣味はねえんだよ。」

サンジはそう言うと真っ赤になって、ゾロを睨み付ける。

「そっか。 じゃあ、俺が、初めてというわけだ。 そうか、そうなんだ・・・・」

自然とゾロの口の端に笑みが零れた。

「あっ、なんだよ、その顔は・・・・文句があるなら、俺が・・・・」

「あるわけねえよ。 俺も、男はてめえが初めてだ。 いや、てめえ以外抱くことはねえな。 

だから、てめえも俺だけにしろ。 これから先、女も抱けねえように、この身体に刻み込んで

やる。 覚悟しとけ。」

ゾロは、サンジの言葉を遮ってそう言った。

「刻み込むって・・・・ちょ、ちょっと・・・・んっ・・・あっ・・・・」

ゾロは、サンジの唇に軽く口付けると、首筋に唇を移し胸元までゆっくりと赤い所有の印を散

らす。

キュッと強く吸い上げる度に、サンジの身体はビクンと震え、その口からは嬌声が上がる。

日頃のムカつく態度や仕草と正反対の姿態に、ゾロは煽られるようにサンジの胸に舌を這わ

し、その尖りを口に含んだ。

「あっ・・・・・んっ・・・あ・・・ん・・・ヤァ・・・・」

だんだんとゾロの口内でぷっくりと硬くなる胸の尖りを何度も舌で転がし、歯を立てる。

「ああっ・・・ん・・・ヤァ・・・・クッ・・・・はぁ・・・」

同じ男とは到底思えないと様なサンジの甘い声がゾロの耳を擽り、ゾロは空いている手を

サンジの下半身に滑り込ませた。

それから、サンジの衣服を剥ぎ取り、サンジの雄を握り込む。

その手の感触にビクッとサンジが腰を引いた。

ゾロは構わず、ゆっくりとサンジの雄を撫で上げる。

サンジの雄は、その先端から透明な液を滲ませ頭を擡げ掛けている。

ゾロは、その雄に手を添えて上下に扱き始めた。

「っ・・・クッ・・・はぁ・・・・あっ・・・あっ・・・・」

手の動きに合わせてサンジの腰が揺れる。

ゾロは上下に扱く手の動きを早め、胸の尖りに舌を這わせ愛撫を繰り返した。

「っ・・・クッ・・・あっ・・・あっ・・・ヤッ・・ん・・あっ・・・ゾロ・・・ック・・・ああっ・・・ックッ・・」

ビクンとサンジの身体が大きく仰け反り、サンジは、白濁の精をゾロの手の中に吐き出す。

ゾロは、その濡れた手をそのまま後口に這わせその入口に指を挿れた。

「んっ・・・」

挿れられた指の感触に思わずサンジの身体に緊張が走る。

「・・・・痛てえか?」

「っ・・・・いや、気持ち悪いだけだ。」

「できるだけ、ゆっくり痛くねえようにするから・・・・」

「当たり前だ。 その位の気遣いはしろよな・・・・んっ・・・あっ・・・」

ゆっくりと自分の中に入ってくる指の感触にサンジは、必死で堪える。

抜き差しされる度に排泄感と違和感にサンジは身を硬くした。

「・・・・サンジ、もう少し力抜けねえか。」

「んなもん、できるならとっくにやってる。 いいからさっさとやらねえか。」

サンジに言われるままに、ゾロは、何度も内襞をなぞり指を蠢かす。

そのうちに身体の方が指に慣れてきたのか指の数を増やしても抜き差しがスムーズになっ

てきた。

ゾロは、内襞を傷つけないように細心の注意をしながら最奥まで指を蠢かす。

「ああっ・・・あっ・・・なんだ、そこ・・・・・あっ・・・クッ・・・・」

ビクンとサンジの身体が震え、萎えていたサンジの雄が頭を擡げだした。

「・・・・ここか?」

ゾロは、その箇所を再度重点的に探る。

「あああっ・・・ダッ・・メ・・・あっ・・・クッ・・・・ゾロ・・・ヤッ・・・・」

サンジの内襞が、やわやわと指を呑み込み始める。

ソファーカバーに金色の髪が散り、白い肌が艶めかしく映える。




っ・・・・こいつ・・・・エロ過ぎる。




「痛かったら、爪立てて良いから・・・・」

ゾロは、サンジに触れるだけの口付けをして指を抜くと自分の雄を埋め込んだ。

「ひっ・・・・あっ・・・ああっ・・・・痛てえ・・・・痛てえ・・・抜け! 抜け!! 死ぬ!! 

死ぬ!! 痛てえ!!」

指とは比べモノにならない質量の違いに、サンジは内側から引き裂かれる痛みで思わず腰

を引く。

しかし、腰はがっちりとゾロに押さえ込まれ、尚かつ、ゾロの雄はまだ半分も入りきっていな

かった。

「痛てえよ・・・っく・・・・やだ・・・ゾロ・・・痛てえ・・・痛てえよ・・ヒック・・・ゾロ・・・痛てえ・・・」

サンジは泣き叫きながら、ゾロの背中に爪を立てる。

「っ・・・わりい・・・・サンジ・・・もう少し我慢してくれ・・・・もう少しだから・・・」

ゾロは、サンジの頬を流れる涙を唇で何度も拭うように口づけして、少しずつ腰を埋めた。

「ゾロ・・・・痛てえ・・・・ヒック・・・・痛てえ・・・・」

子供のように泣きじゃくるサンジにゾロは何度も優しく口付ける。

それからゾロは、萎えたサンジの雄にゆっくりと手で快感を送り込んだ。

「んっ・・・あっ・・・あっ・・・」

サンジの雄がまた擡げ始め、サンジの口に嬌声が戻ってくる。

ゾロは、手の動きに合わせ腰を進めて、やっと全部をサンジの中に埋め込んだ。

「んっ・・・あっ・・・・はぁ・・・・あっ・・・」

ゾロは、血の匂いがしないことを確認し、またゆっくりと腰を引く。

「・・・・動いて良いか?」

ゾロの声にサンジは、コクンと頷いて、ゾロは手の動きに合わせて挿入を繰り返した。

「あっ・・・ふっ・・・あっ・・・んっ・・・ゾロ・・・なんか・・・変・・・腰が・・・ああっ・・・」

サンジは、結合部分に沸き上がるジンとする甘い疼きに思わず腰を揺する。

サンジの雄はすでに天を突くほどに擡げてその先端からは先走りの液が滲み出ていた。

「ああっ・・・なんか・・・俺・・・変・・・ゾロ・・・ヤァ・・・あっ・・・んっ・・ああっ・・」

すらりと長い足をゾロの腰に回し、サンジは、ゾロの動きに合わせて腰をすり寄せる。

「っ・・・クッ・・・・サンジ・・・・わりい・・・もう・・もたねえ・・・」

ゾロはサンジの耳元でそう囁くと、激しく腰を最奥に打ち付けた。

「ああっ・・・・ゾロ・・・あっ・・・俺・・・ひゃあっ・・・・あ・・ん・・・あっ・・・出・・・る・・・・クッ・・・」

「っ・・・サンジ・・・俺も・・・・クッ・・・」

サンジとゾロは、それぞれ白濁の精をサンジの腹と中に吐き出した。

「てめえ・・・・反則。 女なんか比べものになんねえよ。 てめえ、エロ過ぎる・・・」

ゾロはそう言って、ゆっくりとサンジの中から自分の雄を引く。

「あっ、馬鹿。 動くんじゃねえ・・・・んっ・・あ・・・・」

中で動くゾロの雄の感触にサンジの内襞がキュッと収縮を繰り返した。

ゾロの雄は、その内襞の動きにまた一回り大きくなる。

「てめえが、悪い。 責任取れよ。」

ゾロはそう言うと、引いた自分の雄をまたサンジの中に突き入れた。

「いっ・・・あっ・・・・馬鹿・・・抜け・・・・あっ・・・んっ・・・ああっ・・・ゾロ・・・ダ・・メ・・・・だ・・・」

その日、ゾロとサンジは、男部屋から一歩も外に出ることはなかった。



















翌日。

「いでいでで・・・・・あーっ・・・・痛てえよ! 痛てえ、痛てえ。 腰が痛てえ!!」

サンジは男部屋のソファーの上でそう言って、食事を運んできたゾロを睨み付ける。

「だーかーら、悪かったって。 慣れてねえのに、何回もしたことは謝る。 だからこうやって、

動けねえてめえに代わって料理作ってるだろ?」

ゾロは、持ってきたおにぎりをサンジに手渡しながらそう言った。

「これが、料理かよ!! 米、丸めただけじゃねえか! どうすんだよ。 今日、俺の誕生日

パーティーなんだぞ。 一年に一度しかねえ俺の・・・・・ぐわぁ・・・それよりナミさんになんて

言い訳したら良いんだよ。 この俺様が、クソまりもに組み敷かれたなんて知れたら・・・・

俺・・・・俺は・・・・・」

「いいじゃねえか。 どっちみち、いつかはバレる。」

ゾロは持ってきたおにぎりを食べながら、頭を抱えるサンジに平然とそう言い放つ。

「てめえは良くても、俺が良くねえんだよ! ああ、俺のイメージが・・・・俺のレディ一筋の人

生が・・・・・」

「・・・・・終わったな、それ。」

「きしょーーーっ!! てめえが言うな!! てめえが・・・てめえが・・・・」

サンジは、ゾロの頬をギュッと左右に引っ張った。

「いででで・・・・ひゃめろ・・・・ひゃんじ・・・・・痛てえな、もう・・・・」

ゾロは、引っ張られた頬を手で撫でた。

「・・・・・・そんなに嫌だったのか?」

ボソリと呟かれたゾロの言葉に、サンジは思わず怯む。

「なぁ、そんなに、抱かれたの嫌だったか?」

ゾロは、今度はサンジの顔を見てそう言った。

「・・・・・・・嫌だったら・・・・・あんなにするかよ。」




・・・・・・嫌じゃねえから、ムカつくんだよ。




サンジは小さな声でそう呟くと、プイッとそっぽを向く。

「プッ。 てめえって・・・・・・・案外可愛いんだな。」

ゾロは、サンジの仕草にそう言って笑った。

「なっ、ばっ!可愛いって言うな!! てめえが、悪い! いたたた・・・・腰が・・・痛てえ!」

サンジはそう言って、恨めしげにゾロを見つめる。

「なら、問題ねえな。」

ゾロはそう言ってにっこりと笑った。








夕方、ナミ達が戻ってきた頃に、サンジは、やっと回復した。

その日のサンジの誕生日パーティーは、ゾロが作ったおにぎりとナミ達が作った簡単な料理

が、テーブルを飾っていた。

「おめでとう、サンジ君vv」

「「おめでとう、サンジ!」」

ナミとルフィとウソップが、口々にお祝いの言葉を述べ、プレゼントを渡す。

「ありがとうvvナミさんvv ナミさんの料理が食べられるなんて・・・・おまけにこんな素敵なプ

レゼントまでvv ああ、俺はなんて幸せなんだろうvv」

サンジは瞳からハートを振りまいて、恭しくナミの手を捕った。

「「おい、サンジ。 俺達もお祝いの言葉言って、プレゼントもやったんだぞ。」」

ルフィとウソップが、そう言って文句を言う。

「ああ、ありがとう。 てめえらの気持ちもありがたく受け取っとくぜ。」

サンジは、ルフィとウソップにそう言ってにっこりと笑った。

「けど、ナミさんの手料理とプレゼントが一番嬉しい〜vv」

「・・・・・どうでも良いけど、サンジ君。 手、離してくれないかしら?」

ナミは、にっこりと笑ってサンジの手を抓る。

「痛てて・・・・・ああ〜vv そんなつれないナミさんも素敵だ〜vv」

「・・・・・・でたよ、ラブラブマシーン・・・・・・」

相変わらずなサンジの態度に、ゾロは呆れ顔でボソリと呟いた。

ピクリとサンジの眉が動く。

「あア?! てめえ、もういっぺん言ってみろ!」

「ああ、何度でも言ってやらぁ!! この女ッタラシのラブコック!!」

「かっちーーーーーん!! ざけんな!てめえ!! 寝るしか脳のないまりもに言われたくね

えよ!!」

「まりもじゃねえ!!」

「んじゃあ、寝腐れ腹巻きかぁ??」

「ざけんな!! 叩き斬ってやる!」

「はっ、そんなへなちょこ剣捌きでこの俺様が、斬れるかよ! やってみろ、相手になってや

る!」

「上等だ! 二度とその減らず口言えねえようにしてやる!!」

「言ってろ! 返り討ちだ!!」

「「一分だ!!」」

ゾロとサンジは、以前のようにまた甲板で喧嘩をし始める。

「・・・・・・はぁ。 相変わらず、進歩のねえ奴ら。 本当にこいつらデキてんのか?」

「ニシシ。 けど、とっても二人とも楽しそうだぞぉ〜。」

「まぁ、ね。 良いんじゃないの? あれがお互いの愛情表現なんだから。 ったく、ろくなも

んじゃないわ。」

ウソップとルフィとナミは、そう言って喧嘩している二人を見つめた。

「おわっ!!」

やはり、昨日の無理がたたったのか、サンジがバランスを崩して甲板に倒れ込む。

「サンジーッ!!」

ゾロは刀を突き立てると、慌てて倒れるサンジを抱き寄せた。

「・・・・・大丈夫か?」

「ああ、なんともねえよ。」

ゾロとサンジは甲板上で見つめ合ったまま、暫くそうしていた。

「あ〜あ、やってられないわ。 サンジ君、ゾロ、あたし、先に寝るわね・・・・勝手にして頂

戴。」

ナミは呆れ顔でそう言うと、さっさと部屋に戻っていく。

「・・・・・やっぱ、てめえら、デキてんだな。 ルフィ・・・・行こうぜ。 俺達、邪魔みてえ。」

「んじゃあな〜。 がんばれよ〜。」

「なに、がんばんだよ!」

ウソップは、ルフィの言葉にそうツッコミを入れ、ルフィを引きずって男部屋に入っていった。

「あ〜・・・・・ナミさ〜ん・・・・・やい、このクソ剣士! てめえのせいだぞ。 てめえのせいで

また、ナミさんが・・・・」

サンジは、ゾロの腕の中でジタバタもがく。

「ナミ、ナミって、うるせえよ。 せっかく、気を利かしてくれたんだ。 少しは、素直になれよ。

誰もみてねえし・・・・」

ゾロはそう言うと抱いている腕に力を込めた。

「うるせえ、うるせえ、うるせえ!! てめえなんてなぁ・・・・」

「てめえなんて・・・・なんだ? サンジ?」

ゾロは、甘い声でそう言うとニヤリと笑う。

その声に反応してサンジの頬にスッと赤みが差した。

「てめえなんて・・・・・・あっ、俺、てめえから何もプレゼント貰ってねえぞ!」

サンジは、そう言って慌ててごまかした。

「んなもん、あるか。 俺が、用意するわけねえだろ。 金もねえし。」

「・・・・・・確かに。 そうだよなぁ。 てめえに少しでも期待した俺が馬鹿だよな・・・・」

サンジは、わざと淋しそうに呟く。

「・・・・・・俺で充分だろ。」

「はぁ??」

「未来の大剣豪をくれてやるって、そう言ってんだよ。」

ゾロはそう言って、頭を掻いた。

「ば、ば〜か。 んなもん・・・・・・し、仕方ねえ。 てめえがそこまで言うなら貰ってやる。 

言ったからには、今度は、てめえの穴貸せよ。」

サンジはニヤリと笑ってそう言う。

「へっ?! 冗談じゃねえゾ。 絶対に貸すかよ。」

ゾロは真顔でそう言い返した。

その表情がとても可笑しくてサンジは一人ほくそ笑む。

「いやぁ、貰ったからには俺のモンだから・・・・・本当に、良いモン、もらったなぁ・・・・俺!」

真っ青になって慌てるゾロを後目に、サンジはそう言ってにっこりと笑った。




主導権は絶対に渡さねえ。




ゾロは、喜々としているサンジの顔を見つめながら、そう決意するのであった。






ゴーイングメリ−号・・・・・・今日もバトルの華が咲き、順調に航海中(?)である。








<END>






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<コメント>

はぁ・・・・やっぱ、長過ぎですね、これ。
けど、こんな二人のやりとりが好きでついつい、ね。(-_-;)
ルナは、こんな二人が基本だとそう思っておりやすです。(笑)
ここまでおつき合い下さって、どうもありがちょーvv
あなたは、本当にご奇特なお方vv
それでは☆