サンジでアミーゴ☆


その3







「さあ、皆、乾杯の用意は出来た? それでは、サンジ君の誕生日をお祝いして・・・・

乾杯!!」

「「「「「「「乾杯!!」」」」」」」

ナミの乾杯の音頭と共に、サンジの誕生日パーティーが開かれた。

それぞれが、サンジの自慢の料理に舌鼓して、パーティーは盛り上がる。

「じゃあ、本日のメインイベントよ。 ハイ、サンジ君。 これは、あたしとロビンからのプレゼン

トよ。」

ナミはそう言って、サンジに大きな箱を差しだした。

「もう気に入るもなにもvv ナミさんとロビンさんからなら、どんなものだって俺の宝物ですよvv」

サンジは、そう言って箱を受けとる。

「さあ、開けてみて? 気に入ってくれると、嬉しいんだけど・・・・・」

「ハイvv」

サンジは、そう言って箱を開けた。

中には、銀製のライターとお揃いのシガレットケース。

それから、サンジがいつも愛用しているタバコがぎっしりと詰まっていた。

「本当は、ね。 もっと洋服とか、おしゃれで気の利いた物、贈りたかったんだけど・・・」

「いいえ、これで充分です。 俺のタバコの銘柄、こんなにたくさん・・・・・・・大変だったでしょ

う? 大切に、使わせていただきます。」

サンジはそう言って、ナミとロビンに恭しくお辞儀をする。

「つ、次は、俺だな。 俺のは・・・・倉庫に置いておいた。 一応、ワインセラーのつもりだ。

良かったら、使ってやってくれ。 ・・・・鍵付きだ。」

ウソップはそう言って、サンジに鍵を渡した。

「鍵付きのワインセラーか。 ちょうど、ワインセラーが欲しかったところだ。 他の酒と同じに

しとくと、すぐに無くなるし。 これだったら、鍵付きだから勝手に飲まれる心配もねえな。 

サンキュー、ウソップ。」

サンジはそう言って、ウソップににっこりと笑う。

「お、俺からは、キッチン用の洗剤と石鹸と・・・・・それから、ハンドクリーム。 サンジ、すぐ

手が、がさがさになっちゃうだろ? この洗剤とかは、ナミの蜜柑で俺が作った物だから、手

が荒れたりしない。 ハ、ハンドクリームも、俺が作ったから。 な、無くなったらまた作るか

ら・・・・・・」

チョッパーは、はにかみがちにサンジにそう言ってプレゼントを渡した。

「チョッパー、本当に、ありがとな。 うん、蜜柑のいい匂いだ。 大事に使わせて貰う。」

サンジがそう言って、ポンとチョッパーの帽子に手を掛ける。

「サンジ・・・・ごめん。 俺、金無えし・・・・だから、俺、唄歌う。 ♪ラララ♪〜ハピー、ハピー

バースディー♪〜ハピーパピーバースディー♪〜いーつまでーもー♪〜さあ、いーっしょにー

♪〜・・・・」

ルフィは、そう言って自作の唄を歌った。

「・・・・ルフィ、ありがとう。 ・・・・・良い唄だ。 ・・・・・ありがとう。」

サンジは、苦笑いしてルフィにそう言う。

「俺からは・・・・・・・後でやる。」

「やーねぇ。 そんなもったいつけるもんじゃないでしょ? さっさと渡しなさいよ、ほらっ。」

ナミは、ゾロの言葉にそう言って、ゾロを促した。

「・・・・わかったよ。 ほらよっ!」

ゾロは、ため息混じりにそう呟くと、サンジに長細い箱を投げる。 

「おっと・・・・」

サンジは、片手でそれを受け取ると箱を開けた。

中には、赤ワインが綺麗に飾られて入っている。

年代は、今からちょうど19年前・・・・・・・サンジの誕生した年の物だった。

「別に、たまたま、酒を買いに行ったら、それがあったんだ。 だから、ちょうど良いと思っ

て・・・・」

ゾロは、サンジから視線をはずしたままそう呟く。

「・・・・・・・ゾロ、ありがとう。」

サンジは、そんなゾロにそう言ってにっこり笑い、ゾロの耳元でこう囁いた。

「・・・・あとで、ふたりっきりで飲もうな?」

「おう。 とびきりのつまみも用意してくれよ。」

「んじゃあ、こいつなんかどうだ?」

サンジは上目遣いでそう言ってちろりと赤い舌を覗かせ、意味ありげに自分の上唇を舐め上

げる。

「・・・・・・充分だ。」

ゾロはそう言って、サンジの腰に腕を廻した。

「もしもぉ〜し! ラブラブのとこすまねえが、俺、まだプレゼント渡してねえし。 サンジ、

これ、プレゼントだ。」

シャンクスはそう言って、ゾロの腕をサンジから振り払うと、プレゼントをサンジに手渡す。

それは、バラティエで特注して使っている食器だった。

「すげえ!! シャンクス、どうしてこれを??」

サンジは、瞳を輝かせてシャンクスにそう言う。

料理の食材にも気を使うサンジは、それを盛りつける器にもいつも神経を払う。

さりげなくシンプルで使い勝手の良いバラティエの食器は、サンジのお気に入りでもあった。

しかし充分に船に積んであった食器類も度重なる戦闘や嵐で使い物にならなくなり、サンジ

は仕方なく、途中で買い足した食器を使っていたのだ。

「ああ、ここに来る前にゼフのところに寄ってな。 ちょいと貰ってきた。」

「・・・・・それって、勝手に盗んだんじゃねえだろうな?」

「馬鹿言え。 ちゃんとゼフが用意してたんだよ。 店のを注文する数を間違えて余らしたとか

言ってたが。 あいつなりの気持ちだろうよ。 ・・・・と言うことは、これは、俺からじゃなくて

バラティエからと言うことになるのか?? まっ、気にしねえでくれや。」

シャンクスは、ニヤリと笑ってそう言った。

「あのクソジジイが? ・・・・・シャンクス、どうもありがとうな。」

サンジは、ゼフの心遣いにジンときて、シャンクスにそう言って微笑んだ。

「おう。 感謝してるときはこうやってボディーランゲッジの方が、俺をしては嬉しいんだが。」

シャンクスはそう言うと、サンジを抱き締める。

「「「んなっ?!」」」

ゾロ、ギン、サンジは、一斉にまた叫び声を上げた。

「シャンクスーっ!! てめえって奴は、一度ならず、二度も・・・・・」

そう言って、和道一文字を構えるゾロを後目に、シャンクスは、サンジからするりと身を翻す

と、何事もなかったかのように、サンジの料理を食べ始める。

「・・・・ロビン、ゾロをお願い。」

「わかったわ。」

ナミは、そんなゾロに冷ややかな視線を送るとロビンにそう言った。

「うわっ! 放せ! 放しやがれ!!」

「あんたは、そこで大人しくしてなさい。 せっかくのパーティーが痴情に絡む流血沙汰なん

て、冗談じゃないわ。」

ロビンによって甲板の隅っこで拘束されたゾロに、ナミはそう言ってにっこりと微笑んだ。 

それから、楽しい時間は過ぎ去って、サンジの誕生日パーティーは無事終わった。

ギンもシャンクスも名残惜しそうにしながら、それぞれのいるべき場所に戻る。

ゴーイングメリー号のクルー達も、一部を除き、疲れたのか早々に眠りについた。

起きているのは、パーティーの後片づけをしているサンジとそれが終わるのを待つゾロの

二人だけ。

「さてっと・・・・・・待たせたな。」

サンジは、そう言ってテーブルで酒を飲んで待っていたゾロに声を掛ける。

サンジの手には、ゾロが買ってきたワインとグラスが二つ。

「では、せっかくだから、頂くとしますか・・・・・」

サンジは、ワインの栓を開けテイスティングをしてから、それぞれのグラスに注いだ。

「・・・・じゃあ、俺の誕生日に乾杯。」

片方のグラスをゾロに手渡し、サンジは、ゾロの隣に座るとカツンとグラスを合わせる。

ゾロは無言でサンジの身体を引き寄せ、グラスのワインを一口飲むと、サンジの口に流し込

んだ。

「んっ・・・ん・・・・んんっ・・・」

ゴクリとサンジの喉が鳴って、ゾロは更に口付けを深くする。

丹念にサンジの口内を味わい、互いの舌を絡め自分の口内にサンジの舌を招き入れる。

ピチャっと重なる唇から音が漏れ、互いの口の端から透明な糸が雫す。

「なにそんなにがっついてんだよ。 せっかくのプレゼントだろ? もっと味わってからにしよう

ぜ。」

サンジは、ゾロの首に腕を回しながら耳元でそう囁いた。

「・・・・そうだな。 せっかく極上のつまみが、瞳の前に有るんだ。 一緒に味わえば、文句は

ねえだろ?」

ゾロはそう甘い声でサンジに囁くと、またグラスのワインを口に含みサンジに口付ける。

「・・・・・ちゃんと今度は、残さずに食えよ・・・・・」

サンジはそう言ってゾロに身体を預けた。

ゾロは、慣れた手つきでサンジのシャツのボタンをはずし、その胸に舌を這わす。

「っ・・・・くっ・・・・あっ・・・あっ・・・ゾロ・・・・」

サンジは、ゾロの性急な愛撫にフルフルと身を震わせ嬌声を上げた。

溢れる涙を堪えてゾロを見上げれば、そこには欲情を湛えた獰猛な獣の瞳。

何かを堪えるような余裕の無いゾロの表情に、サンジはますます煽られるようにゾロにしが

みついた。

「っ・・・・ゾロ。 もう一つ・・・・俺にプレゼントくれよ。 今すぐ・・・今すぐてめえが、欲しい。」

サンジはそう言って、ゾロに視線を投げかける。

「・・・けど、まだ・・・・っ・・・・・知らねえぞ。 どうなっても・・・・・」

サンジの姿態の煽られ、ゾロは言われるままにサンジの中に自分の雄を埋め込んだ。

「っ・・うっ・・あっ・・・・」

慣らされてない身体に埋め込まれ、サンジは内側から引き裂かれるような痛みに、顔を歪め

る。

「っ・・・くっ・・・きつ・・・・・サンジ、大丈夫か・・・・・」

ゾロは、そう囁くように告げると、サンジの雄に手を添え、快感をサンジに送り込んだ。

「んっ・・・あっ・・・・ああっ・・・も・・・いいから・・・・・動け・・・ゾロ・・・・」

サンジは、そう言って自分から腰を動かす。

「っ・・・くっ・・・・あんま、俺を追い込むな。 ・・・ったく、これじゃあ、どっちの誕生日なのかわ

かんねえな。」

ゾロはそう言うと、サンジの腰を抱えてゆっくりと腰を引き、挿入を繰り返した。

「んんっ・・・・はっ・・・あ・・・ん・・・ゾロ・・・ん・・・・ゾロ・・・・ああっ・・・」

サンジはゾロの動きに腰を合わせ、ゾロにしがみつく。

「っ・・・くっ・・・・サンジ・・・サンジ・・・」

「ああっ・・・んっ・・・あっ・・・・ゾロ・・・・俺、もう・・・ああっ・・・ックッ・・・」

ゾロの余裕のない声に耳を擽られ、サンジは、白濁の精を自分の腹の上に吐き出した。

「っ・・・・サンジ・・・ックッ・・・」

ほぼ同時に、ゾロもサンジの中に白濁の精を吐き出す。

「・・・・どうだった? お気に召しましたか? つまみの方は・・・・」

サンジはゾロの顔を見上げ、そう言ってニヤリと笑った。

「ああ、まだ食い足りねえ。 おかわりは、当然有るんだろ?」

ゾロもそう言い返し、ニヤリと笑う。

「ご要望で有れば・・・・・・」

サンジはそう言って、ゾロの唇を塞いだ。













「・・・・・・・ちっと、来るのが遅すぎたみたいだな。 う〜ん、どうするかな、このプレゼント

は? まっ、ここで終わるのを待つとするか・・・・・zzz・・・・・・・」

エースは、キッチンの窓から中を覗きそう呟くと、そのままドアの前で眠ってしまった。

次の日、ゾロとサンジは、朝早く風呂に向かう途中で、エースに蹴躓き、その存在に気付くこ

とになる。












「サンジ、誕生日おめでとう!!」

一日遅れの誕生日を祝うエースの声が、早朝のゴーイングメリー号に響きわたった。










<END>






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<コメント>

間、間に合った・・・・・ゼイゼイ。
本当に滑り込みセーフだな。(滝汗)
たまには、気分を変えて・・・・・この壁紙のサンジのイメージで書いてみましたvv
如何だったでしょうか?? ちょびっと男前サンジ??(-_-;)
今までのサンジとは違ったタイプで・・・・・・サン誕だし。(笑)
最近なあ・・・・どうもゾロが、ガキんちょっぽくなってしまってるなぁ。(苦笑)
まあ、次回から元の二人に戻すかな・・・・・
それでは!!(脱兎!!)