パンツの悲劇・特別編



 





「何のつもりだーーーーっ!!!」
 


深夜の船内に突然響いた大声。

寡黙でどちらかといえば無口な男が珍しく、叫んだ。

叫んだ拍子にベッドから転がり落ちたゾロはまだクラクラとする

米神を摩りベッドへと這い上がる。

そして目の前の光景にまた眩暈を感じる。

「・・・テ、テメ・・どういうつもりだ、その格好はっ!?」

ゾロがわなわなと震える指先で指すソコには

「?」マークを頭上いっぱいに浮かべたサンジ。

上半身は肌蹴た白いシャツ、そして問題は。

スラックスを半分脱がされて露になった尻部分

ソコにあったのはいつもの可愛らしい柄の一般的なモノでは無く

ぷるんとした双丘を強調するように割れ目に食込んだTバックの下着。

「・・どうって・・・・・・夏、だから?」

きょとんとした表情のサンジはベットの中央に座り直し小首を傾げる。

「夏だから。」そんなものが理由になるのか。

ゾロはまた気が遠くなるのを感じた。
 


 

いつも通りに仕込みを終わらせ風呂から上がったサンジの帰りを待ち。

いつもと変わらず共に入ったウソップお手製の大きなベッドで。

いつものように優しく口付けて。

ゾロにとって毎夜の楽しみと化してきた恥らうサンジの服を少しづつ脱がしたら

いきなり現れたのは、ほんのりピンクに色付いた双丘と

その溝に申し訳程度に見える黒い布。



思わず愛撫も止まり、血走ってしまう程に見開かれたゾロの瞳。

暫しの絶句の後に飛び出したのは普段の声より3オクターブは高い叫び声だった。

 


 

「ゾロ、これ気に入らねぇのか・・・??」

論点からしてズレているサンジをとりあえず正座させて。

「気に入るとか、入らねぇの問題じゃねぇ。」

しゅんと下げられたぐるぐる眉にちょっぴり罪悪感を感じてしまうが

今のゾロはそれどころではない。

ただでさえ変なムシが付き易いサンジが、こんな『食べて下さいv』と言わんがばかりの

下着を身に着けているとあっては恋人として気が気ではないのだ。

何としてもこの天然に自分の容姿と危険について判らせねば。

「・・・・・・・だったら何だよ・・・」

どうやらお気に入りの1つに追加されていた下着をゾロに指摘されサンジは拗ね気味。

ぷいっと顔を背けて唇を尖らせる。

しかし今回ばかりは拗ねられたところで引く訳には行かない。

「危ねぇんだよ、テメエは。んなモン穿いて歩く気か!」

ゾロは心を鬼にして眉間に皺を寄せる。

何せ、大切なサンジの尻の危機なのだ。

 

「はぁ!?意味判んねぇし!大体オレ、いつもスラックス穿いてるもん!!」

益々膨むサンジの頬に溜息を吐いて、口で言っても判らないならと

ゾロは強行手段に出ることに。

「っ!?・・ひぁ、な、に・・・・」

くるりとベットの上、うつ伏せられた華奢身は尻を天に突き出す格好。

起き上がろうにもゾロの逞しい腕がそれを許さない。

「やっ、ゾロ・・・こんな格好!!」

恥しいと抵抗してみてもゾロの手はさわさわとサンジの肌を這っていく。

触るか触れないかの微妙な指先は首筋から肩、背中、背筋とつたい

最後に辿り着いたのは黒いTバックが羞恥から桃色に染まった肌を更に引き立てる

サンジのぷるるんヒップ。




「お前のこの尻がどれだけ魅力的か。教えてやんねぇと・・・・な?」

「・・・んン」

ねっとりと尻を撫でられる感触に恐る恐る振り返ったサンジが見たのは

明らかに善からぬコトを企んでいそうな独自の笑みを浮かべたゾロ。

「いっ、いァ〜〜〜〜〜〜っ!!!!」

 

 

 

既に支える力を失った細い腕はシーツに埋もれ

黒いTバックを穿き、色づいた尻のみを高く上げる姿勢のサンジから甘い息が漏れる。

ゾロのお説教という名の悪戯は益々エスカレートし

まるで自分の為にあつらえられたかの様なぷるるんとした丸みを存分に愛し続けていた。

「はぁ・・ン・・・ァ、ァ」

ゾロの熱い舌がざらりとした黒い下着の上を這い回るたびに

サンジはその華奢身をふるふると震わせる。

まるで子猫のようなそれが可愛らしくってゾロの頬は緩みっ放し。

既にサンジの細い幹は下着の中で窮屈そうに勃ち上がり

透明の蜜がジワジワと黒の上にシミをつくる。

「気持ちイイ?」

意地悪い笑みを浮かべ、ゾロは双丘をねっとりと舐め上げる。

ゾロの唾液とサンジ自身の蜜でくったりとした布は

その下に潜む蕾にへと張り付き、そのカタチをはっきりと映し出していた。

「あ、あん・・・ゾロぉ、も、ヤだぁ・・・」

こんなに恥しい体勢にされてからおよそ数十分、

逃げる事も許されず逞しい腕にしっかりと両腰を掴まれ

お気に入りの黒のTバック以外は全て脱がれるという何とも恥しい格好で

双丘のラインと蕾の周辺を執拗なまでに舐め回され続けていた。

「ヤ、じゃねぇだろ。・・・ん?ほらココはもっとシテ欲しいって言ってるぞ。」

「ひァ・・・っ!!」

ゾロがツンと指先で突いたサンジの蕾は濡れた布の上からでも判るほど

ヒクヒクと疼きだし、自らも蜜を溢れさせ

ぺたりと張り付いた黒の下でまるで違う生き物のように主張を始めていた。

「ン、あぁ、ぁ・・・ぃや・・・ぅ」

恥しくて、でも気持ちよくて。

サンジはふるりと身を震わせた。

本当は布の上からじゃなくて、ゾロのヌルリとした舌と節だった指と

蕩けてしまいそうな程の熱く愛しい杭でぐちゃぐちゃになるまで最奥を突いて欲しい。

なのに布1枚の上からこんなにも焦らすなんて。

そんなもどかしさが益々サンジの熱を高める。

「や・・・ァ・・あぁ、ん・・」

悩ましく揺れる色づいたサンジの双丘を楽しむように瞳を細めるゾロの

熱い舌が下着の隙間からサンジの疼く、ぬめりきったソコに這わされる。

そして腕は主張を続けポタポタと蜜を漏らすサンジの細い幹へ。

「こんなにして・・・そんなにイイのか?」

布の上からそっと指で触れただけでサンジ自身はビクビクと震え

先端を爪先で引っ掻くように擦ればヌルヌルとした蜜がとめどなく染み出してくる。

「あぁん、ァは・・・・ダメぇ、ダメぇ・・・っ!!」

「これじゃお気に入りが台無しだな。」

いやいやと首を振るサンジの先端から溢れ出した蜜はシーツと下着の間に糸を引かせる。

自身の先端の窪みあたりをゾロの爪が引っ掻いて擽る度に

背筋を駆け上がるなんとも言えない感覚。

「ひァ、ン・・・ゾロぉ、もっと・・ちゃんと・・・あ、あぁん」

「・・・ちゃんとって?」

相変わらずの意地悪い笑みを浮かべるゾロは浸入した布の間から

その熱い舌を蕾にヌグヌグと挿入させる。

しかしゾロの舌が出入りするのはサンジのイイトコロまでは程遠い浅瀬で。

布一枚を挟んだ愛撫がもどかしいとばかりにサンジの腰は艶かしく揺れ

目尻を紅くして潤んだ瞳は精一杯のお強請りの視線をゾロに向ける。

「ア、ぁん・・・ゾロぉ・・ぅ、・ねが・・・・っ!」

「でもお前のお気に入り、だろ?コレ。」

くちゅんと音を立てて名残惜しげにヒクつくサンジの熱いナカから舌を引き抜くと

ゾロは独自の笑みを浮かべ下着の上から指の腹で疼くソコをグリグリと押してやる。

「ん、ぅ・・あぁン・・っも・・いい、から・・・!!!」

早くゾロの大きくて熱いのが欲しいと。

真っ赤な顔をしてポロポロと大粒の涙を零れさせるサンジは

壮絶なまでの色香を放っていて。

「・・・っ、じゃあ、脱げ。」

そろそろゾロの方も我慢の限界とばかりに

多少強引に桃色に染まったサンジの双丘から

2人分の体液でしっとりとしたTバックを剥がし床へと放り投げた。

すると当然なのだが、焦らされてぬかるんだ蜜を溢れさせるサンジの蕾がゾロの目の前に。

桃色のヒップからフニフニとした太腿の辺りまで濡らすサンジの甘蜜。

「・・ふ、・・ぁン、そんなに見ないで・・・・」

やっと脱がせてくれたかと思えば疼くソコに痛いほどに感じる視線。

恥らうサンジとは対照的に散々焦らされたソコはパクパクと口を開き

今か今かとゾロの熱を求める。

「すげ・・・ぐちゃぐちゃ。」

こんなにも素直な反応を見せるサンジの身体。

こう仕込んだのは自分だと言う優越感が堪らない。

嬉しそうに笑うゾロの指が双丘に引っ掛けられグイ・・・と左右に開かれる。

「アァ・・・ッ」

サンジのうねるナカが空気に晒される。

誘うようにヒクヒクと動き、トロトロと内部から蜜を垂らす。

「溢れてくる・・・・馴らさなくてもイケるだろ?」

低く掠れたゾロの囁きにサンジの腰が期待にブルリと揺れ

獣の体勢のままコクリと頷く。

 

「ヒッ・・・・・ァァ!!」

ぴたりと蕾に付けられたゾロの熱。

それだけでサンジは凄く感じてしまうから。

自身もサンジ同様にフルフルと蜜を垂らし震える。

「も・・・っ、キテぇ・・・・」

「・・・・っ、」

吸い付く動きを見せるとろけたソコ。

正に桃色。ピンクに色付き、もじもじと揺れる尻。

欲しい。なんて大胆に悲願する可愛い姿。

それだけで、もうイってしまいそうなゾロだけど

ここで終わっては男の恥とばかりに下腹部に力を込めて。

「・・・・挿れるぞ。」

奥歯を噛み締めたまま一気に、でもサンジが傷付かないよう丁寧に。

熱く猛ったゾロがグプグプ・・・と卑猥な音を立て挿入されていく。

「アァァァ・・・だ、めぇっ、ア、アァァァンッ!!」

ゾロが最奥に到達すると同時に太腿をフルフルと震わせてサンジの幹から

白い甘蜜がパタパタとシーツに落ちた。

放出の余韻に目を細めうっとりとしたサンジの表情が現実に引き戻されるまで

そう時間は掛からなかった。

「もうイっちまったのか?悪ぃが俺はこれからだ・・・」

そう耳元で低く囁かれゾクリと背筋に電流が走ったかと思えば

叩き付けるように激しく腰を突き上げられて。

「はぁ、ン!ま、待って、まだ・・・ア、アァ!!」

ただでさえイったばかりで敏感になってしまっているというのに。

ゾロの熱くて太い熱は益々サンジのナカで質量とスピートを上げる。

「あぁッ、ぞろ、ぞろぉ!・・ン、やァァ・・・!!」

室内には肌のぶつかる乾いた音とぐちゅぐちゅと卑猥な水音が響く。

サンジのイイトコロばかりを狙って、猛る自身を突き挿れれば

放出で少しくったりしていた細い幹が再び頭を擡げ

白から透明の色に変わった新しい蜜を垂らす。

「あぁん・・ゾロの、すご、いよぉ・・・っ!!」

うるうるとした瞳で振り返りゾロを見上げるサンジの一言で

ゾロの限界が近付く。

「・・・くっ、サンジ・・・!出すぞ。」

低く捻り出したようなゾロのハスキーボイスと

奥の深いトコロにググ・・・と押し付けられる熱い塊に

四つん這いになったサンジの太腿がヒクヒクと痙攣を起こす。

「ア、アァ!も、出ちゃう・・・!!」

サンジのぬかるみきったソコがゾロをもっと感じようと更に締め付けた時。

サンジの最奥へとゾロの雄が熱い飛沫を吐き出した。

「ク、ぅ・・・・・・っ!!!」

「アア、ァーーーーーーーっ!!!!!」

それとほぼ同時にサンジの細い幹からも白い甘露がシーツへと散った。

 


 


 


 

「良かったか・・・?」

激しい吐精感に、くたりとした華奢身をゾロがそっと後ろから抱き締めると

それまで小刻みに呼吸を整えていたサンジの肩がピクリと動いた。

「・・・っ、知らない!」

「何、怒ってんだよ。」

プイっとそっぽを向いたサンジの横顔は、ぷぅっと頬の辺りが膨れていた。

先程の色香からは想像も出来ないほど子供じみた姿にゾロはこっそり苦笑を浮かべた。

「・・ぱんつ・・・・。折角、買ったのにあんなにして・・・」

サンジの視線はベットの下の床の片隅に。

そこには、それが衣類だったなんて想像も出来ないほどに

ぐちゃぐちゃに丸まり精液がたっぷり絡んだ黒い物体。

「あんな危ねぇもん買うお前が悪い。」

「お気に入り、だったのにぃ・・・!」

茶化したように言われてサンジは振り返りキィっとゾロを睨む。

でも先程まで致していた所為で潤んでしまっている目元では何の迫力もない。

「はいはい、悪かった。・・・でも、偶にはこんなヤり方もいいかもな。」

「・・・・ば、ばっかじゃねぇの。」

ニヤリと頬を上げて笑うゾロにさっきまで色々されていた行為を思い出して

サンジは真っ赤になってボソリと悔し紛れに呟いてみる。

そして、どちらともなくくちゅりと音をたてて重なった唇。

『さて。もう1ラウンドを』とゾロが舌を絡ませようとしたその時。

「あーーーっ!!」

再び甘い空気が漂い始めた部屋にサンジが似合わぬ声を上げた。

「・・・・なんだよ。」

手のひらで顔を押しのけられて明らかに不満の皺を眉間に寄せるゾロを他所に

サンジは背を向けてベッドサイドの小さな引き出しをゴソゴソと漁り出した。
 


「あvあった、あった!!」

「・・・・・・・・。」

何やら探し物を発見し上機嫌のサンジの後姿にゾロは抗議の視線を送る。

「ちゃんとゾロの分も買ってきたんだ〜♪」

くるりと振り向いたサンジの笑顔は本日1番の輝き。

そんな可愛い笑顔に見惚れる間もなくゾロが目にしたのは。

「・・・・・げっ!!!!」

『ハイvv』と目の前に差し出されたのはサンジとお揃いの黒いTバック。

 

 

「んふふv俺のとお揃いで穿こうな〜vvv」

「・・・・・・・・・・・・」
 

いっそ嫌がらせのような台詞も本人には悪気が無いので手に負えない。

ゾロは遠のく意識の中、今度サンジの育てのジジィに逢ったら必ず

どんな教育をしたんだ。と説教をしてやろうと心に誓ったとか。

 


 


 

END
 


 


 


<コメント>

こちらは、犬印まろ太様のサイトの桃尻企画から頂きましたvv
チャットの話から始まったこの企画。
たくさんの方が素敵な作品を描いて&書いてらっしゃいますvv
エロい・・っすよね★
ラブラブで萌え萌えなお話に出血して貧血になりそうでした。(笑)
可愛いなぁ、まろしゃんちのサンジvv
ゴチ★ありがちょーvvまろしゃんvv

こんな素敵な作品がたくさん楽しめるまろ太様のサイトは、
LINKから飛べますvv

<treasure>