★泥んこバースデー★





確かデートするって言ったのはこいつだったよな。
俺の誕生日祝ってやりてーからデートしてホテルHだーって健気に笑ったのもこいつだったよな。

それなのになんなんだ、ありゃあ!


「は〜そこのマドモアゼ〜〜ェェルv僕と踊りませんか?
輪廻の果てまでくるくると!あ〜ぁ僕たちは夢見るくるみ割り人形。
燦然と輝くバレリ〜ッナv白鳥の湖に咲いてみせましょう!マドモアゼ〜」
「いいっ加減にしろテメーーーーー!!!!!」
「あぁん?なにを邪魔してくれてんだ?マリモン。」
「だぁれがマリモンだぁ!!!てめーは俺とデート中だっつーのに女に色目使ってんじゃねぇ!!!」
「はぁ〜ん?てめぇだって男に色目使ってんじゃねぇか。」
「誰がだよっ!」
「てめーだホモ!おホモ!」
「誰がホモだクラァ!!」
「毎晩毎晩ひっとのケツ掘りまくってるてめーだ!おホモゾロ。」
「掘られて善がってるてめーはなんだよ!アンアンアンアン鳴きゃーがって。
あの良さそうなツラはなんだってんだ、あぁ?俺のぶってぇのが大好きなんだろ。このホモコック!」
「言っちゃならねぇことを言ったな、てめぇ。やるかコラ!!!」
「上等だコラ!!!」

なんで俺たちゃ道端で喧嘩してんだ。

昨夜のことだった。
俺たちはラウンジでまったりとまぐわりあってた。
俺の胸の傷を人差し指でつーっと撫でながらサンジが言った。

「明日の昼頃町に着くんだってよ。2日遅いけどてめーの誕生日祝ってやるよ。
デートして豪華なホテルでやらしいことしようぜ〜。誰にも邪魔されねぇとこで抱いてくれよ・・ゾロ。」
やらしいのはてめーだってくれぇ色っぽく誘われた。
俺ぁ楽しみだって笑った。
そしたらサンジのヤローガキみてぇに笑って俺に擦り寄ってきたんだ。

なのになんだってんだ。
人をホモ呼ばわりするわ、挙句の果てに男に色目使ってるだのわけのわからねぇことを口走るわ。
恨みでもあんのかよ。
泥だらけになって歩いてなにが楽しいんだ。

「てめぇが悪いんだ・・・」
「あぁ?」
なにか細い声だしてやがる。
「てめぇが夢ばっかり追って前しか見ねぇから・・強そうな奴見て目ギラギラさせっから・・
たまには俺見てくれよ・・ゾロ。俺ぁ今日はてめぇの誕生日祝ってやりてぇからてめぇしか見ねぇ。
夢も置いてきた。今日ぐれぇ・・・俺だけ・・見てくれよ・・」

さっきまで女口説いてたのぁ誰だよ。このノータリンコック!
つーか道のど真ん中で泣いてんな、アホが。

んっとにバカだよな、こいつ。
黙って立ってりゃそれなりに見えんのに。
俺ぁはなからてめぇしか見てねぇのに。よそ見してんのはいっつもお前だろ。
夢とお前は一緒にいんのによ。
なんで別々に考えるんだ、このバカは。

かっこつけて泣いてんじゃねぇ。
ポケットに手つっこんでボタボタ涙を流すサンジの頭を引き寄せる。
ぬれぬれの目を見開くな。
夜まで我慢できねぇだろ。
細ぇ腰に両手まわして強く引き寄せた。

自分の鼓動が笑っちまうくれぇ早くなってる。

「なっなにすんだ・・てめっ・・・」
サンジは口元を手の平で覆って赤くなったり青くなったりしてる。
忙しい奴だな、おい。

「おいてめぇこれ持ってろ。」
「へ?」
「持ってろ。落とすなよ。」
刀を3本サンジにおしつける。
これがなきゃ俺ぁただの腹巻男だ。
強い奴がいよーと夢があろーと刀がなきゃ俺ぁなんもできねぇだろが。
刀持ってんのがお前ならお前がいねーとはじまらねぇってことだ。
おかしくて俺ぁくっくと笑っちまう。

「てめー!!俺ぁ荷物係かーおーコラ!!ドアボーイじゃねんだぞ!!」
「俺がよその奴に刀預けてんの見たことあんのか?
俺ぁてめぇとてめぇのじいさんの片足ごと生きる。だからてめぇも俺と俺の刀ごと生きろ。」
「刀ごとって・・だっててめぇこれねぇと・・それって・・それってよ・・」
サンジがよろよろと俺の胸に倒れてくる。

忘れたってかまわねぇ。
不安になったってかまわねぇ。
俺は何度だって言ってやる。
一生かけて言い続けてやる。

「ゾロ・・ゾロ・・ゾロ・・ゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾーロ。」
「あんだよ。」
やめろよ、てめぇ。
ガラにもなく笑っちまうだろ。
「なんだよそのツラ。ほがらか兄さんみてーに笑いやがって。」
「誰がさせてんだ。てめぇ以外いやしねぇだろ。」

噛みつくようにキスをした。
焦りすぎて歯が当たっちまう。
刀を抱えるサンジを路地裏に引きずり込んでズボンとパンツを一気におろす。
刀を壁にたてかけてすぐに尻の穴をほぐした。
自分の指を舐めて2本挿しこむ。
ぐりぐりと回すとサンジはたまらねぇみたいに仰け反った。
その白い首筋に顔を埋めていくつも強く吸いついた。
ズボンのジッパーを下げて勢いよくとびだしたものをサンジの尻に捻りこむ。

「あぁぅ・・ひっ・・ひぃ・・あっ・・ひぅ」
「わりぃ・・痛ぇか?」
サンジは目尻に涙を溜めて首を横に振りながら俺の体にしがみついてきた。
長い足を抱えてゆっくりと突き上げる。
「あっ・・あん・・ゾロ・・んぁ・・んふぅ・・あぁん」
「すげぇいいぜ・・たまんねぇ。」
「ホテルでって言っただろーがっ・・この獣っ・・・あぁぁ」
「我慢できっか・・それにてめぇは俺のコレ好きだろ?」
腰を激しく揺すって奥まで突き上げてやる。
「あぁー・・ひぁぁ・・ゾロぉ・・あん・・あっあん」
「オラ言えよ・・サンジ」
「ふっ・・んんっ・・好きだ・・ゾロが好きだっ」
誰が俺を好きだって言えっつったんだか。
「バーカ・・俺もだ。」

丸くて小せぇ尻を揉みながら挿入を早くする。
「んぁ・・もっダメだ・・ダメっ・・あぁ・・ゾロ・・もう・・いく・・ダメだぁ・・やぁぁん」
「いっちまえよ・・俺ももうやべっ」
奥に叩き込むように腰をグラインドさせる。
「あっ・・あっあ・・ゾロ・・ゾロっ・・抜けっ・・中で出すなっ・・あっ・・あっん・・ダメっ・・
やぁ・・やぁぁ・・・あん・・あっ・・あっ・・あひっ・・ひあぁぁぁぁぁぁ」
「うっくっ」
びゅくびゅくとすげぇ勢いで精液が溢れた。
入りきらなかったもんがサンジの内股を濡らしてる。
「バカぁ・・中出しすんなっつったろ・・歩けねぇよ・・」
「歩かねぇよ・・・もう一回だ。」
「やめろっこんなとこで・・ふぁぁぁん」

近くにある大きめの木箱の上にサンジを押し倒してぬるぬるのチンコを握る。
ゆるゆる腰を振りながら2、3度扱いてやるとサンジは自分から腰を振りだした。
俺の腹にチンコを擦りつけてくる。
「ふぁぁ・・ゾロぉ・・いいっ・・ゾロぉ・・あひっ・・あっあん」
すでにガチガチに膨張したもんで更に早い律動をはじめる。
木箱がみしみしとうるせぇくらい鳴った。

「ひぁぁん・・やぁぁ・・ダメっ・・ゾロ・・あぁ・・あー・・はぁぁ・・やぁぁ・・ひぁぁ」
「くそったまんねぇ・・すげっ」
サンジのシャツを引き裂いて硬く尖った乳首にむしゃぶりつく。
あいたほうの指で摘まんで擦りあげる。
「んやぁぁ・・やぁー・・あっあ・・あぁん・・あっあん・・いやだっ・・もう・・もう・・いくっ・・ゾロぉ・・
やっ・・んっ・・んっ・・ひっ・・もう・・もっダメっ・・あっ・・あん・・やぁぁぁぁぁぁん」
イッタ直後のサンジを激しく揺すって俺も2度目の放出をむかえた。
息を整えながらサンジの体にのしかかるとサンジが何故か泣きだした。

「あ?おいなに泣いて!中出しか?そんなにイヤなのか?俺が全部掻き出してやっから泣くなよ!
場所がやなのか?ホテルいくか?それともシャツがお気に入りだったのか?買ってやるから泣くな!」
こいつの涙にゃ俺ぁめちゃくちゃ弱ぇからチンコ突っこんだままあたふたと声をかけた。
寄せられた眉間や歪められた口が痛々しいったらねぇ。

「また・・祝ってやれねぇしー・・なんだってこんな・・ごめんゾロ・・わりぃ・・ゾロ・・ひっ・・ひっ・・ひぅぅ」
「なんで謝ってんだお前。俺ぁ祝ってもらってんぞ。
てめぇ一日俺だけ見ててくれてんじゃねぇか。これ以上どー祝うってんだ?」
「メシも作ってやれねぇ・・なんも買ってやれねぇ・・豪華なホテルでもねぇ・・風呂もねぇ・・酒だって・・」
「けどてめぇがいる。てめぇの脳みそは空ッケツか?俺ぁ言ったよな。覚えてっか?」
「・・・あぁ。」
「信じろよ、本心だ。だからこのまま祝ってくれ。
俺ぁ場所もメシもものもいらねぇ。てめぇにずっと突っこんでてぇ。」
「・・・・・ムードねぇんだてめぇは!!!」
顔赤いのは誰だ、コラ。

「んなもんもいらねぇ。てめぇがいりゃいい。ここにいりゃいい。
俺が望むのぁそんだけだ。あぁまた言っちまったじゃねぇか。・・・てめぇが泣くから悪ぃ。」
細い体を折れるほど強く抱きしめる。
「俺ぁ・・ただのサンジでいーのか・・11月11日は・・コックでもねぇ・・ただの・・」
「俺の前だけでな。他の奴らには見せんな。もったいねぇから!」
「へいへ〜い。おめでとゾロ。」

汗ばんだ頬で頬擦りされる。
そっから涙と優しい想いが沁み込んでくるみてぇだ。
サンジを強く抱きしめながらキスをして俺は嬉しくて目尻に涙を浮かべた。

「てめぇが俺と同い年で生まれてくれて良かったぜ。でなきゃ突っこめねぇもんな。」
「・・・・・ムードねぇのな、やっぱ。」
「俺たちにそんなもんあったか?」
「ねぇなぁ。」
俺ぁ生まれてはじめて自分の生まれた日にほかの奴が生まれたことを祝った。
2日遅れだけどな。


結局路地裏で散々やりまくって意識のねぇサンジをおぶって船に帰る。
豪華なホテルはなかったけど俺たちはこーいうのがいいんだ。
なにより似合ってるだろ、このほーが。

俺の背中でむにゃむにゃ寝言が聞こえる。
ぷらぷら垂れ下がった両手にはしっかりと3本の刀が握られている。

おいサンジ、てめぇにくれてやるから一生ちゃんと持ってろよ。












                             END








<コメント>

まりもコックさんのサイトから、頂いてきましたよんvvパートU!
『癒し系エロ』の称号を持つまりもコックさん(笑)
路上でも、ゾロは、絶倫魔獣なのだ☆
こんなゾロが、ちょっこし格好良いと思ってしまうのは・・・まりもコックさん
ならでは・・・・・本当、読んでいて、楽しい素敵サイトさんなのだ!
こんな楽しい素敵なSSたくさんのまりもコックさんのサイトは、
こちらですよん。

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