素晴らしき日々





サンジは焦っていた。
最近では1番といっていいほど、焦っていた。
(ど・・・・・・・・・、どうしよう・・・)
昨日はゾロの誕生日で、当然夕食は宴会。
そして片付けの最中に、ゾロに抱きしめられて。
その後、当然のようにゾロに抱えられて、部屋に戻ってきて。
たくさんたくさん、えっちをした。
何度も何度も、ゾロに貫かれて。
いっぱい涙を零して、いっぱいゾロを呼んで。
そのたびに優しくキスをされ、優しく名前を呼ばれた。
耳元で聴こえるゾロの声に、たまらないくらい幸せを感じた。
その幸せの中で、眠りについたまではなんとなく覚えている。
そして今。
部屋の中はだいぶ明るくなってきている。
本当ならもう起きて、朝食の支度をしなければならないのに。
サンジは動けない。
動きたくても動けないのだ。
(なっ、なんで・・・・・・?)
今自分が置かれている状況を思い出し、サンジは泣きたいくらいの羞恥に駆られる。
サンジは今、当然だけど裸で。
そして同じように裸のゾロに、真正面から抱きしめられている。
ゾロの手はサンジの腰に回っていて、寝ているとは思えないほどの力強さで抱きしめている。
そして何故かサンジの脚は、ゾロの腰に絡まっていて。
(なんでっ・・、挿いってんだよ――――――っ!?)
何故か2人の下半身は、未だ繋がっていた。
しかもゾロ自身は、全く衰えていなくて。
いつも通り猛ったまま、サンジを貫いている。
それなのにゾロは、相変わらず呑気に寝息を立てている。
「〜〜〜っ・・・」
どうにかしないと、このままでは何も出来ない。
サンジはそろりと、ゾロの腰に絡まった脚を下ろしてみる。
が。
「ふぁっ・・・!!」
脚を動かした瞬間に、中の敏感な箇所にゾロがぶつかって。
サンジの口からは、朝には似合わない喘ぎが零れた。
「っ・・・!!!」
途端、たまらない恥ずかしさに襲われて。
サンジの青い瞳に、じんわり涙が浮かんできた。
「ぅっ・・・・・・」
ゾロを起こしてはいけないと。
サンジは漏れそうになる声を、必死で押し殺す。
だけど繋がった部分からは、絶えず甘い疼きが生まれて。
サンジをたまらなくさせる。
「ぅぅぅ〜〜〜・・・」
サンジの瞳からは、次々と涙が溢れて枕にシミを作る。
「・・・・・・・・・・・・・・・うした?」
突然聴こえたゾロの声。
涙でぼやけた瞳を上げると、少し驚いたようなゾロの顔。
「ゾ、ロっ・・・・・・」
「何泣いてんだ?朝っぱらから」
すっと伸びてきた指に、柔らかく涙を拭われる。
「うぇっ、ふぇぇぇぇ・・・」
「サンジ?」
「うぁぁぁぁ〜ん・・・」
正直、驚いた。
押し殺したような気配に目を覚ませば、涙を零すサンジ。
そして今、どんどん泣きじゃくるサンジ。
ぎゅっと頭を抱え込んで、その胸に抱き込む。
「ひっく、うぇっ・・・」
「どうしたってんだ?ん?泣いてちゃわかんねえぞ?」
まるで子供をあやすように、ぽんぽんと背中をたたく。
ぎゅうぎゅうしがみついてくるサンジが、とっても頼りなく見えてしまう。
(そんな事言ったら・・・、蹴り飛ばされるだろうけどな)
そんな事を考えながらも、サンジをあやす手は止まらない。
ゾロはサンジが落ち着くまで、根気よくサンジを抱きしめた。
「・・・・・・っく・・・ふ」
どうにか落ち着いてきたらしく、サンジの呼吸が元に戻ってきた。
そっと顔を窺えば、もう目元を赤くして。
その目元に1つ、小さなキスを落として。
「で、どうしたんだ?朝からこんなに泣いて」
「う゛・・・・・・・・・」
落ち着いて考えてみると、サンジは急に恥ずかしくなってきた。
だって勝手に感じてしまって、勝手に泣き出してしまったのだから。
「あ・・・う・・・・・・」
「ほら、言ってみろって」
ゾロがそう言って、身体を少しずらした瞬間。
「あんっ・・・!!」
またもや敏感な箇所に触れられて、サンジの口から甘い嬌声が零れた。
「っ!!!!!」
はっとしたサンジが口を塞ぐけど、もうすでに遅くて。
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
お互いに顔を見合って、お互いに顔を赤くして。
「あー・・・・・・・・・悪い。挿れたまんまだったな・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・あい」
ようやく思い出した。
昨夜は自分の誕生日で。
日付が変わった瞬間から、たくさんの『おめでとう』をくれた恋人が。
あまりにも愛しすぎて。
何度も抱いてしまった事を。
そしてサンジが意識を失った時、自分もまた溢れる幸福感に身を委ねて寝入ってしまった事を。
「・・・・・・・・・・・・・・・今抜くな?」
やるせないくらい自分が恥ずかしくて、ゾロはサンジを仰向けにするとゆっくりと腰を引いた。
「やっ・・・!」
だけどそれは、サンジによって止められた。
きゅうっと絡まってきた、サンジの白い脚。
そのサンジの行動によって、再びゾロはサンジの中に自身を埋め込んでしまう。
「ふぅんっ・・・」
「お、おい・・・。サンジ?」
「抜いちゃやだぁ・・・・・」
さっきまで泣いていたせいで、サンジの青い瞳は零れそうなほど潤んでいた。
「やだっつってもなぁ・・・。お前、飯の支度あるだろ?」
「いい、のっ・・・!今日くらい・・・・・・」
コックとしては駄目かもしれないけど。
今はまだ。
ゾロと2人でいたい。
もうゾロの誕生日ではないけれど、まだゾロを感じたい。
「ナ、ナミさんやロビンちゃんも、わ・・・わかってくれると思うしっ・・・!」
聡い2人の事だから、きっと察してくれるだろう。
「ルフィとかは絶対、まだ起きねえしっ・・・」
昨日の宴会で、慣れない米の酒をたくさん飲んでいた男連中。
今日はきっと、起こすまで寝続けるだろう。
「だか、ら・・・まだ・・・・・・・・・、な?」
真っ赤な顔をゾロに押し付けて、サンジは自分から誘ってみる。
その何処か幼さの滲む可愛らしい仕草に、ゾロは一気に欲情する。
「ったく・・・。お前の身体の事考えて言ってやってんのに・・・」
「・・・・・・・・・・・・や?」
急に不安になって、サンジはゾロに聞いてみた。
そうしたら。
「嫌な訳あるか」
ちゅっと小さなキスをくれた。
「ゾロ・・・・・・、大好き・・・」
「好きだぜ、サンジ」
未だ繋がったままの身体をそっと倒して、深く深くくちづけた。
「んんっ、ぷぁ・・・」
くちゅくちゅとサンジの舌を吸って、その先端に柔らかく歯を立てる。
途端にびくんと反応する身体に気をよくして、キスをもっと深くする。
「んはぁ・・・・・・」
つぅっと糸を引いて唇が離れる。
サンジの瞳はすでにとろんとしていて。
濡れた唇はたまらなく欲情を誘う。
ゾロは唇を舐めると、すでに尖っている乳首に触れた。
「あんっ」
ソコはもう勃ち上がっていて、ぷくんと芯を持っていた。
その感触を楽しむように、くるくると指の腹で回すように触る。
「や、やぁ・・・。くすぐったいっ・・・」
「こんなになってんのに?」
「んんっ・・・!」
きゅうっと引っ張られて、繋がった箇所に力がこもる。
「っ・・・!こら、締めんな」
「ばっ、馬鹿・・・!!」
自分でも無意識の行動を、そうやって教えられると恥ずかしすぎる。
意地悪なゾロを睨んでみても、全然効果はないらしくて。
「あんま可愛い顔すんな。興奮する」
「えっち・・・・・・」
「えっちで結構。お前限定だ」
「もっ、馬鹿っ・・・!」
ゾロの言葉がたまらなく嬉しくて、サンジはぎゅう〜っと抱きついた。
そうなると当然、身体も密着して。
ぐぐっとゾロが深くもぐりこんできた。
「はぁ・・・んっ・・・」
「っ!!!」
耳元で響いた色っぽすぎるサンジの喘ぎ。
それに呼応するかのように、ゾロのモノはぐっと大きさを増す。
「やぁっ・・・!!な、んでっ・・・!?」
いきなり大きくなったゾロに、サンジが驚きの声を上げた。
「・・・しゃーねえだろうが。お前のんな声聴かされて興奮しねえほど、俺は枯れちゃいねえ」
至極真面目な顔で言うゾロに、サンジはかぁ〜っと赤くなった。
「そっ、そーゆーえっちくさい事言うなっ」
「そりゃ無理だな。なんせ俺は『えっち』らしいから」
にいっと笑うゾロと、ぷうっと頬を膨らませるサンジ。
「も、いいから・・・・・・・・・。いっぱい・・・して・・・・・・」
うるうるした瞳でそんな事を言われたら、ゾロが張り切らないわけはなく。
「んじゃ・・・・・・」
「ふわっ・・・!?」
華奢なサンジの身体を抱えると、胡座をかいた自分の上に座らせる。
所謂、『対面座位』である。
「ゾっ、ゾロっ・・・!」
「ん?嫌か?」
「や、じゃない・・・・・・けどっ」
この体位だと、より深くゾロがもぐりこんできて。
1番奥の敏感なところに、ダイレクトに触れられてしまう。
「んぅっ、んん〜」
まだ何もされていないのに、じんわり沸いてくる快感。
自分が酷く淫らな身体に思えてくる。
「感じてる?」
「や、言っちゃやぁ・・・」
「サンジ、可愛い・・・・・・」
「んんぁ・・・、ゾロっ・・・」
ゾロは小振りで形のいいお尻に手を添えると、やわやわと揉みしだく。
「あっ、はんっ・・・!駄目ぇ・・・・・・」
「可愛いよな・・・。小さくて形もいいし・・・・・・」
「もっ、やだぁ・・・!ゾロっ・・・・・・、してっ・・・!!」
お尻を揉むだけで全然動いてくれないゾロに焦れて、サンジは自分から腰を動かしてみる。
「っ・・・、サンジっ」
「いっぱいしてって・・・・・、言ったじゃんか・・・。お願い・・・・・・」
「・・・だな」
濡れた頬をぺろっと舐めて、ゾロはサンジを揺さぶり出した。
「あっ、ああんっ・・・!ひあっ、んんっ」
ずんっと下から突き上げられるような感覚に、サンジは白い喉を曝して仰け反る。
その白さにぐらっときて、ゾロはあむっと噛み付いた。
「んんっ・・・」
そのままちゅうっと吸い付いて、赤い華を残す。
そして唇を滑らせて、胸を飾る赤にくちづける。
「や、だぁっ・・・!!や、駄目っ・・・!」
突き上げられながら乳首を舐められて、サンジは嫌々をするように頭を振る。
「気持ちいいだろ・・・・・・?」
ゾロは尖った乳首を歯で挟むと、くっと引っ張った。
「ふっ、うぅ〜・・・んっ」
痛みの入り混じった快感が、甘く痺れるように全身に広がる。
「ゾロぉ、ゾロぉ・・・・・・」
きゅうきゅうとゾロの頭を抱え込む。
その仕草にたまらない愛しさが溢れてくる。
「好きだ・・・。好きだ、愛してる」
ちゅっちゅっと華を散らしながら、ゾロは愛の言葉を囁く。
そのたびに、サンジの瞳から涙が溢れた。
「ゾロっ・・・。好きぃ・・・・・・、大好きぃ・・・」
ぎゅ〜っとしがみつきながら、涙声で『好き』と告げるサンジ。
お互いがお互いを求める。
「泣くなよ」
「ひっく・・・・・・」
「愛してる」
「ん・・・・・・。愛してる・・・v」
ちゅっとキスをして、ゾロは更に激しくサンジを揺さぶった。
「あっ、あぁ・・・!!あふっ・・・!」
「サンジ・・・」
「ひ、あぁんっ・・・!駄、目っ・・・!!!」
ゾロの腹筋で高められたサンジは、先端から止め処なく雫を零している。
ソレはとても―――――――――淫靡な風情。
「やぁっ・・・、イくぅ・・・・・・!!」
サンジは更に強く、ゾロにしがみつく。
目の前がちかちかと光って、絶頂が近い事をサンジに教える。
「サンジ・・・・・・。一緒に、な?」
「ふぅっ、んあっ・・・!あっ!!」
するりと伸びてきたゾロの手に触れられて、きゅうっと繋がった箇所に力が入る。
「くっ・・・!!!」
その締め付けを抉るように、深くゾロは突き上げた。
「あ、はぁっ、あぁんっ・・・・・・!!!」
「うっ・・・!!」
ぴゅくんっと勢いよく、サンジが達するのとほぼ同時に。
ゾロが熱いモノをサンジの中に放った。
荒い呼吸を繰り返しながら、ゾロとサンジは抱きしめあう。
そして先に落ち着いたのはゾロで。
「・・・・・・大丈夫か?」
額に張り付いた金髪を、優しい仕草でかき上げる。
「んーん・・・、平気・・・・・・」
ゾロの肩に頭を預けながら、サンジは深呼吸を続ける。
そしておもむろに顔を上げると、真っ直ぐにゾロを見つめた。
「ん?どうした?」
「ゾロ・・・・・・」
「ん?」
「おめでとう・・・・・・」
「誕生日は・・・・・・終わったぞ?」
「いいんだ・・・」
今ここにゾロがいる。
それだけで。
「幸せ・・・v」
「俺も幸せだ」
改めて今の幸せを噛み締めながら。
幸せな恋人達はキスを交わした。








貴方が隣にいる、この素晴らしき日々。
当たり前だと奢らずに。
日々の幸せを噛み締めて。
これからも毎日が。
素晴らしき日々でありますように。








END.





<コメント>

あゆみちゃまのサイトのゾロ誕部屋から拉致って来ましたvv第3弾!!
こちらは、『デリシャス×デリシャス』の続きと言うことで・・・・・
当然、いただきでしょう♪
もう、挿れっぱなしなうえ、朝からH!
持続性抜群ですねvvさすが、鍛え方が、人とは違う!!
何て頼もしい旦那様vv・・・違う??・笑。
こんな素敵で、エリョエリョラブなあゆみちゃまのサイトは、
こちらから、どうぞ〜vv


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